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青山吉能×大坪由佳 対談!『恋愛暴君』OP・EDを語り尽くす!!

青山吉能(WUG)×大坪由佳(smileY inc.)スペシャル対談!『恋愛暴君』OP・EDを語りつくす!!

 4月より放送中のTVアニメ『恋愛暴君』にてヒロイン、グリを演じているWake Up, Girls!の青山吉能さんと、椎名茉莉役として出演し、EDテーマもsmileY inc.として歌う、大坪由佳さんのスペシャル対談が実現! お互いの歌を聴いた印象などを聞きました。

 普段から笑いへの姿勢などが似ているという2人。この日も終始楽しそうにお話をしていました。

 

大坪由佳、青山吉能、ふたりの関係とは
――今更かもしれませんが、あらためてお二人の関係性をお伺いしたいのですが。

大坪由佳さん(以下、大坪):え~! 何だろうね! 『Wake Up, Girls!』という作品に私も出させていただいていて、役ではライバル関係だったりもしたんですけど、アフレコ現場ではWUGちゃんたちがこう、初々しいというか。初現場です!という感じで入ってきて、青山さんとも、WUGの中のひとりとして接してたんです。

でも、ニコ生などに出る時に一緒に絡むと、すごく面白くて(笑)。私、面白い人が大好きなので(笑)。なんか気が合うなぁって勝手に思っていて(笑)。ほかの作品で一緒になっても、現場の盛り上げ役というか、常に周りを見ている子で、WUGのリーダーだからしっかりしているのかなって思っていました。

青山吉能さん(以下、青山):あっ、嬉しい……(照)ですね。

大坪:今回『恋愛暴君』でもしっかり座長をしてて、そこで新たな面も見られて、素敵な後輩ちゃんというか。でも、レーベル的には私のほうが後輩になるんだけど……。

青山:私も『Wake Up, Girls!』の現場で初めて見た印象は、すごくフレンドリーな方というか。最初はビクビクしながら接していたんですけど、一番最初に話してくださって。すごく細かいんですけど、「おはようございます」と言った時に、「あっ! おはよ~」って手を振ってくれるのがめちゃくちゃ嬉しかったんです。

結構その現場でも、いろんな先輩方にも私たちにも、同じように普段通り接してくださって。すごく優しいし面白いし……面白いし、神かな?って思いました。でもやっぱり、何がいいって面白いんですよ。大坪さんは!

大坪:あざ~っす(笑)!

青山:本当に言葉のセンスがずば抜けすぎてて、いろんな現場でご一緒したんですけど、席が離れていても、お腹が痛くなるほどクスクス笑っちゃって。こういう先輩が身近にいることが勉強になりますし、本当に嬉しいなって。だから今回、私たちでOPテーマとEDテーマを歌うとなった時、本当に嬉しいと思いました。

――大坪さん的には青山さんは、WUGの中でも面白い人という印象?

大坪:そうですね。自分から進んで笑いを取りにいくタイプですね。一番最初にニコ生をやった時に、エチュードで熱湯風呂に入るみたいなジェスチャーゲームをやった時の勢いが自分とまったく同じで(笑)、「この子、できる!」みたいな。なんかこう、強さがあると思いました。

青山:わぁ~! なんかそう言っていただけたのがすごく嬉しいです!!

大坪:私の熱湯風呂についてきてる!みたいな。

――『ガラスの仮面』みたいですね(笑)。そんな2人が、今回、OPテーマとEDテーマをそれぞれ担当しているわけですが。

大坪:smileY inc.がEDに決まったと聞いて、OPはどなたですか?と聞いた段階で、WUGちゃんがやってくれると聞いていたので、もう絶対に可愛いし、ライブやイベントでも一緒になる機会も増えるなと思って、嬉しかったです。

――そのOPとEDアーティストが対談するっていう企画自体が面白いと思うので、せっかくなのでお互いの曲を聴いた印象も聞いていきたいのですが、今回のWUGの「恋?で愛?で暴君です!」は変化球でしたね。

青山:そうですね。WUGとしては本当にこれまでにない曲で。田中秀和さんが曲を書くというのは聞いていたので、どんな曲になるんだろうなと思いました。WUGではいろいろな曲でお世話になっているんですけど、ザ・オープニング!っていう感じの曲でもない。やっぱり田中さんは変化球の中の王道を投げてくるなと思って、すごい!と思いました。

しかもWUGとしては初めて、作詞が畑亜貴さんなんです。その歌詞も、見ただけで『恋愛暴君』の歌詞だと分かるくらい直球でキャッチーで素敵な、可愛い歌詞だと思いました。しかも衣装も作品絡みとしては初めての黒で、WUGという枠から離れた、小悪魔な衣装なんですよ。

――ハロウィンっぽさもありますよね。

大坪:分かる! ハロウィン感ありますよね。

青山:高木美佑とかはオレンジだから、完全にパンプキンだって言ってました(笑)。

――変化球だけど、聴けば聴くほどハマるんですよ! まさにスルメ曲で。

青山:スルメですよね、これは完全に!


大坪さんがOPテーマに抱いた印象――

――大坪さんは曲を聴いていかがでした?

大坪:畑亜貴さんと田中秀和さんというゴールデンコンビが曲を作ると聞いて、どんな曲なんだろうとワクワクしながら聴いたんですけど、最初に聴いたのが、アニメで流れた時。放送と同時だったんです。個性が強くて圧巻でしたね!

『恋愛暴君』のイメージにすごく合ってて、想像していた通りと言えば通りのOPなんですけど、斜め上を行ってるすごさがあって。あとアニメのOPでキャラクターのみんながわちゃわちゃしているのを見て、WUGちゃんたちもたくさん踊っているんだろうなって想像しました。前に、よっぴーが現場で「すごいんですよ! ダンスに召喚の儀式があるんです!」って言っていたので、どんな曲なんだろうと思ってたけど、なるほどって思うくらい、禍々しさとキュートでポップな感じが合わさってて。もう、スルメ曲ですね!

青山:間奏で召喚の儀式があるんです(笑)。あと、ずっと踊ってるから止まるところがない!

――ちなみにレコーディングでのエピソードはありますか?

青山:この曲はグリの成分を入れてほしいと言われたんです。普段の私の声って、グリと全然違っていて。WUGは声が高い子が多いので、私は低めでいこうと、どんどん下がっていって、今の歌い上げる系の歌い方になったんですけど、この曲に関しては可愛くと。でも、〈ねぇもっと嬉しそうにしてほしいのに〉のところで、好きな人に駄々をこねる感じでと言われた時、好きな人に駄々をこねる姿が思いつかず、グリ・青司・グリ・青司/茜さん・青司みたいに思って、グリを降ろしてから歌ったのが、苦労したし楽しかったことでした。

――MVもすごく可愛くて。

青山:はい! 千葉県の大慶園で撮りました。

――内容的には、一人の男性を巡ってWUGの7人がバトルするような感じですよね? もしこのMVみたいなことになったら、誰が一番勝ち残りそうですか?

青山:男性を取り合った場合ですか? う~ん、かやたん(奥野香耶)かな(笑)。

大坪:思った! 一致した。私も香耶だと思った! 

青山:かやたんは攻めないように見えて一歩引いたところからのアプローチがすごそう(笑)。行かないと思ってたらめっちゃ行くやん!みたいな(笑)。

――MVで大変だったのは?

青山:踊っているところの床がボーリング場みたいにツルツルで、ほんと滑るんですよ! めちゃくちゃいろんな人がコケていて、ピタッと止まれないんです。だから、あのキビキビしたダンスをやりたくてもぬるんぬるんになっちゃう。そんな中でも上手かったのは、やっぱり我らがセンターまゆしぃ(吉岡茉祐)で。あの子は、どんな場合もドヤ顔を忘れない!

大坪:それ大事ね。でも、スタイリストが入ってる感は満載だったけど(笑)。すぐに分かる。


EDテーマの『恋愛暴君』っぽさに思わずうっとり

――ED曲はsmileY inc.の『「スキ」を教えて』です。

大坪:作詞・作曲のゆうゆさんが『恋愛暴君』を読んで感じた、基本的にはグリの目線の曲になっていて、やっぱり『恋愛暴君』らしいワードがたくさん敷き詰められています。smileY inc.の中でも、最強に可愛い属性の曲になったと思います。OPが結構ハイテンションなものになっていたのに対して、こちらは浄化EDばりの、ゆったりとした曲になってます。

――歌う時も作品を意識して?

大坪:でもすごく『恋愛暴君』感を意識したわけではなくて。曲をいただいた時に感じたままに歌ったんですけど、一番最後の〈――手っ取り早くキスから始める?〉ってワードだけは小悪魔感を出したりしました。それとBメロでちょっと小声になるところは、ゆうゆさんのこだわりです。私的には途中で入る天使のラッパみたいな音がすごく好き! あそこはいいなって思いますね。

――確かに最後のほうで幸福感を出してますね。それと、一番最後のひと言の小悪魔感も出ていました。

大坪:一段上の女子って感じもしますけど、すごく純粋な恋心というか、あまり前に進めない子が思い切って言っちゃった感もありますよね。

――青山さんは聴いてみていかがでした?

青山:あの、私は『「スキ」を教えてください』というタイトルと歌詞が違うバージョンをグリとして歌わせていただいたんです。あらためて歌詞を見比べてみると、全然違うのに『恋愛暴君』っぽさがあって、すごい……いやぁ、いいですね(感動)!!

最後に〈――手っ取り早くキスから始める?〉って言うんですね。めっちゃ挑戦的でも、初々しい感じ、可愛い女の子の感じが伝わってきます。『恋愛暴君』って、結構ハチャメチャだし、バイオレンスなところもあるんですけど、そういうのがあったあとにこの曲が来ると、本当にほっとするというか。私もラッパのところがすごく好きで!

大坪:ね! いいよね! あんな天使感のあるラッパを聴いたの初めてだわ!みたいな。

――天使のラッパって呼び方が言い得て妙ですね。

青山:ほんと、天使のラッパです!

――EDの絵もすごく良かったです。

大坪:そう! みんな何かもう、嘘だろ?みたいな。あの笑顔が逆にね(笑)。

青山:青司さんの笑顔がね(笑)。

大坪:背中は刺されてるんじゃないか、みたいな。

 
グリとして歌った楽曲、こだわりのポイントとは

――ちなみに、青山さんはグリとして『「スキ」を教えてください』を歌ってみてどうでしたか?

青山:グリで歌うというのも初めてだし、バラード調でどうやってグリらしさを出せるんだろうなと思いました。レコーディングって、歌う前にその前のところから流れるんですけど、そこで何かひとつグリのセリフを言って、強制的に降ろしてから歌ったので、キャラクターはぶれてないかなと思います。

大坪:すごくキーが高いよね?

青山:高いんですよ! サビが。たぶんキーは一緒ですよね?

大坪:一緒だと思う。だからグリで歌うのも大変だろうなって思った。

青山:そう~! だからあらためて『「スキ」を教えて』を聴くと、大坪さんは音域が広いな~って、すごく感心しちゃってます。

――歌詞はすごくグリっぽいですね。

青山:まさにグリですね。私の歌ったほうは、もう自己紹介ですもんね。〈出逢う前の世界のほうが もっと良かったのかな 「そうじゃない」と笑うあなたは――〉ってところで、ちょっと泣きそうになっちゃって。青司さんは絶対「そうじゃない」って言うだろうなと思うと泣けてきちゃって! もう普通に泣けちゃったので。


本当にグリのことが好きだなとすごく伝わってくる青山さんの演技

――それぞれのカップリング曲についても聞かせてください。「未来色ワンピース」は大坪さんの作詞で、ゆうゆさんと共作で書かれていますね。

大坪:ほぼ私の歌詞を通してくださって。落ちサビと最後サビの一文だけ、ゆうゆさんが考えてくださったんです。1曲目が女の子目線だったので、この曲は男の子目線で、恋したことで日常がキラキラ変わったみたいなイメージの曲にしたいと言われたんです。結構、〈天気予報みたい ころり変わるきみに〉のところは、青司くんっぽさもあって。

青山:そこ、思った! 〈同じ絵文字使う~〉とか、キュンキュンキューンですよ、これは!!!

――男は女の子に振り回されたいものなので、よく分かってらっしゃる!

大坪:私も心の中に小さいおっさんを飼ってるので(笑)、そのおじさんが「私の出番ですね」って言って出てくるんですよ(笑)。

青山:あははは(笑)

大坪:だから筆が進んじゃって、もうぱぱぱぱぱ~って。こういう恋愛してみたかったっていう気持ちも入ってるんですよね。あっ、そのおじさんの、ですけど(笑)。

青山:〈ミントティー〉とかも爽やかで、青春な感じもある。

大坪:そうそう。“群青色のワンピース”って単語がパワーワードとして浮かんだので、青系に統一したかったんですよね。

――初めての作詞で、満足のいく仕上がりになりましたね。

大坪:でも、やっぱりゆうゆさんがきれいに汲み取ってくれて。〈同じ言葉重ねあって〉って最後に入れてくださったんですけど、素晴らしいなって。こういう言葉があるだけで重みが変わりますよね、男の子の本気度が。

青山:はぁ~キュンキュンしますね。早く聴きたい!

――WUGのカップリング「ゆき模様 恋のもよう」は?

青山:大坪さんも出演されていた舞台『Wake Up, Girls! 青葉の記録』の曲で、泣けるんです。これがWUGの本当の原点の曲で、劇中のWUGがどん底でやばい時に、この曲でもっと頑張ろうと思うんですけど、サビも劇中ではアカペラで歌うんですよ。その時にみんなの顔を見ながら歌うと泣けちゃって。通しリハの時にみんなポロポロ泣いてて、ヤバい!みたいな。本番でも泣いちゃう!ってなるくらい好きな曲です。あとこの曲は、ハモリが熱い曲ですね。

――もう1曲の「TUNAGO」はどうですか?

青山:にぎわい東北のテーマソングになってて、復興って、日本だけではなく世界中のいろんなところであるじゃないですか。その時にこの曲を聴いて、もっとみんながひとつになろうと思ってくれたらいいなって思います。歌詞に〈ふるさとが賑わい広がっていく〉というところがあるんですけど、私にとっては熊本が故郷で、WUGであれば仙台が故郷だし、みんなの中にも故郷があると思うので、そこを思い浮かべながら、あったかい気持ちが伝染していけばいいなって思います。

――いよいよアニメ『恋愛暴君』も佳境ですね。大坪さんは座長の青山さんを見ていてどうですか?

大坪:ほんとグリにぴったりだなって。グリって素直に楽しんでいるように見えて、頭の中では違うことを考えてたりするのかなって思う不思議なところがあるじゃないですか。そこが本人にそっくりだなと。

青山:おっと!? おっとおっと?

大坪:よっぴーは本当にグリのことが好きで演じているんだなってすごく伝わってくるんです。だからグリも幸せ者だなって思います。

青山:なんかこういう時に泣けるコメントばかり言ってくれるんですよ。ボイスレコーダーで録って家に帰って聞き直したい!

――最後に、ファンにメッセージをお願いします。

青山:私としてはsmileY inc.のライブが見たいということと、WUGのことももっともっと知ってもらいたいです。『恋愛暴君』で初めてWUGを知ったという方がいたら、他にもいろんな曲やアニメもあるんやで!って教えてあげたいです。

大坪:smileY inc.としてはアニメのタイアップは久々だったので嬉しかったです。作品は本当に面白いです。私もちょっと暴君なところがあるので、そんなところもぴったりだなと思いつつ、素敵な浄化EDを歌わせていただくことができて、本当にありがたいと思いました。WUGのみんなとともに、歌のほうでも『恋愛暴君』を盛り上げていって、10月には『恋愛暴君』のイベントもあるので、歌うのかな?って期待をしつつ、最後まで皆さんに楽しんでいただけるよう、頑張りたいと思います。よろしくお願いします!

[インタビュー・文・撮影/塚越淳一]

 
作品概要
■TVアニメ『恋愛暴君』

【放送情報】
2017年4月6日からテレビ東京にて、毎週木曜日深夜2:35~
2017年4月8日から?BSジャパンにて、毎週土曜日深夜0:30~
2017年4月8日からAT-Xにて、毎週土曜日夜11:30~
リピート放送:毎週日曜深夜2:30~/毎週火曜午後3:30~/毎週金曜朝7:30~

【STAFF】
原作:三星めがね(COMICメテオ連載)
監督:濁川 敦
シリーズ構成:高橋ナツコ
キャラクターデザイン:いとうまりこ
総作画監督:谷津美弥子
美術設定:小山真由子 松本浩樹
美術監督:松本浩樹 菊地明子
色彩設計:いわみみか。
音楽: MONACA
音楽制作:DIVEⅡentertainment
音響監督:本山哲
音響制作:HALF H・P STUDIO
編集:近藤勇二(REAL‐T)
撮影監督:岩崎敦
撮影:T2studio
アニメーション制作:EMTスクエアード

【CAST】
グリ: 青山吉能
藍野 青司:小野賢章
緋山 茜: 沼倉愛美
黄蝶ヶ崎 柚:長野佑紀
白峰 樒: 原 由実
ほか

【音楽】
OPテーマ:恋?で愛?で暴君です!/Wake Up, Girls!
EDテーマ:「スキ」を教えて/smileY inc.

>>公式サイト
>>公式Twitter(@boukun_PR)

(C)三星めがね・COMICメテオ/恋愛暴君製作委員会
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