いろんな意味で飯テロ!?　茅野愛衣さん、花澤香菜さん、久野美咲さんが登壇！　TVアニメ『３月のライオン』スペシャルイベント～川本家の秋まつり～をレポート

2016年10月よりアニメ第1シリーズが放送され、2017年10月からアニメ第2シリーズの放送が決定した『３月のライオン』（羽海野チカ原作）。今までの将棋漫画とは一線を画したイラストのタッチや見る者の心を揺り動かす心理描写はTVアニメでも美しく描かれ、多くのアニメファンに楽しまれています。

そんな作品のスペシャイベント～川本家の秋まつり～が2017年9月3日（日）に埼玉・狭山市市民会館にて開催されました。

このイベントに川本あかり役の茅野愛衣さん、川本ひなた役の花澤香菜さん、川本モモ役の久野美咲さんが登壇。原作さながらの川本家のセットを舞台に3姉妹がゆるーく、まったりとした雰囲気の中でアニメ第1シリーズの思い出を振り返ったり、芸術、読書、食欲の秋を存分に満喫したイベントとなりました。本稿ではこちらの模様をお届けいたします。

リアルな川本家を舞台に3姉妹のまったりトークが展開
イベントが始まると朗読劇がスタート。茅野さん、花澤さん、久野さんがそれぞれのキャラを演じながら秋といえばどんな楽しみ方がある？　というストーリーが展開されました。

そんな中、茅野さんが珍しくセリフを噛んでしまい「あ、噛んじゃった……。」と可愛らしく呟くと会場からは暖かな笑いが。

実は川本家姉妹3人で『3月のライオン』のイベントを行うのは今回が初めてのことらしく、花澤さんは素直に嬉しさをかみ締めている様子。久野さんは初めて人前でモモを演じたという事で、恥ずかしがっている姿が印象的でした。

今回のイベントではなんと原作やアニメさながらの川本家のセットが用意されており、きちんと靴を脱いで家に入るとちゃぶ台に掘りごたつまで用意。冷蔵庫にはオレンジジュース、お茶、牛乳などがキンキンに冷えた状態で入っているなど再現度は抜群です！　今回のイベントはこの川本家を舞台にまったりと進行していく事になります。

裏話満載！　声優陣が選ぶ第1シリーズの印象的なシーンはこれだ！
まずは川本家3姉妹が選ぶTVアニメ『3月のライオン』第1シリーズの印象的なシーンを見てみる事になりました。

茅野さんは第2話のチャプター4「橋の向こう」をピックアップ。初対面の男の子を家にあげて「吐いちゃいなさい」と言えてしまう女神っぷりに、演じている茅野さんも「あかりさんはどういう気持ちで零くんのお口に指をえいっ！　と入れたのかな？」と思いながらも、映像になるとなんだか見ちゃいけない気持ちになるとのこと。

久野さんは第4話のチャプター8「ブイエス」をチョイス。原作では文字だけの表記だけのため、モモがどういう歌を歌っているのかが分からなかったそうです。それゆえ、アフレコの際に物凄く緊張しながらボドロの歌を歌ったのだそう。そんな久野さんの努力の甲斐あって作曲、久野美咲さん（モモ）のあの可愛らしい歌が出来上がったんですね。

花澤さんは第3話のチャプター6「夜空のむこう」を選択。河原で「お母さん」と、ひなが泣きじゃくるシーンです。ここは普段明るいひなちゃんが初めて別の側面を見せる所だったため新房昭之監督からも「頼むよ」と言われプレッシャーだったとのこと。亀山俊樹音響監督は「泣きのシーンは何回もやるもんじゃない」と演者に気を使い、なんと一発撮りで収録したという花澤さんにとって思い出深いシーンだということでした。

続いてお便りのコーナーでは零役の河西健吾さんから3人へのメッセージが届き、原作者の羽海野チカ先生からはなぜか出演者の好きなカレーについての質問が送られ、川本相米二役の千葉繁さんからは江戸っ子早口言葉を披露して"江戸っ子の粋"を見せてくれという無茶振りが届き、会場は大盛り上がり！

また、『3月のライオン』メンバーで「かやのみ」に出よう！　と言う話も飛び出しました。もし実現したら素晴らしいですね！

かやのみの時間ですよ！今日は3月のライオンコラボです！今回もゆる〜くお送りしてますので、ぜひお楽しみください！　茅野さんの魔法の裏側ついに…。 https://t.co/0Yvk4aDWmc #かやのみ（スタッフ）
— かやのみ (@_kayanomi) 2017年7月1日

▲実は茅野さんはアニプレックスの太田今日子さんと、かやのみ#27で「3月のライオンダイニング！」に日本酒を持ち込みました。気になる方はこちらをどうぞ

芸術、読書、食欲の秋！　色んな秋を感じよう！
このコーナーでは今回のテーマである秋以外の季節となる春、夏、冬の3姉妹の装いをそれぞれ描く事になりました。久野さんが春、花澤さんが夏、茅野さんが冬を担当します、果たして結果は……。

春を描いた久野さんはカラフルに色ペンをふんだんに使い、3姉妹をこけしに見立てて描いていました。まるで本当にひなちゃんが描いたかのような素朴な仕上がりに。

続いて夏を描いた花澤さんはド直球に水着で勝負！　「いやー、夏と言ったら貝殻のビキニじゃないですか」と花澤さん。しっかりとあかりさん、ひなたちゃんの胸元には貝殻が。そして紐パン！　「上も下もはみ出る感じで……。」と鼻息荒く説明する様にこだわりを感じます！

トリを務める茅野さんは長いマフラーを3姉妹で巻いてモコモコ暖かそうな可愛らしい絵を披露し、見事に冬を表現！　これには思わず花澤さんと久野さんも「うまっ！」「可愛い～！」と絶賛。会場からは盛大な拍手が沸き起こりました。

お次の読書の秋では『3月のライオン』原作9巻についている「おでかけニャー将棋」を花澤さん、久野さんが遊んでみることに。

花澤さんが勝ったら久野さんが花澤さんに投げキッス、久野さんが勝ったら花澤さんが久野さんにハグをするという罰ゲームを設けての勝負となりました。しかし、最初に旗色の悪かった花澤さんにヒントを与えて敵に塩を送っていた久野さんでしたが、今度は久野さんが負けそうになってしまい、花澤さんに目での訴えかけます。

それにひるむ花澤さん、そして会場のお客さんの助言もあり、見事久野さん勝利！　花澤さんにハグをしてもらえることとなりました。

飯テロ？　飯ウマ？　茅野さんのクッキングチャレンジ！
続いては食欲の秋と言う事で、茅野さんがエプロン姿で登場。3姉妹のおやつとしてくし団子を作ることになりました。

衛生的にもアレということでゴム手袋をつけようとする茅野さんですが、緊張からかなかなか手袋が付けられず「妹だしいいよね」と素手で作り出すお茶目な場面も。それでも結局手袋を付け直すあたり茅野さんらしいといえます。

まずは花澤さんのくし団子を作り出す茅野さんでしたが、なぜか、くしにウズラの卵、モッツァレラチーズ、マシュマロ、ベビーカステラ刺してほぼ真っ白な仕上がりに。ベビーカステラ、マシュマロにはみたらし、モッツァレラチーズ、ウズラの卵にはマヨネーズをかけ、全体に海苔をふりかけるという鬼畜仕様。これには会場大爆笑！

対する久野さんのくし団子はピンク、白、ピンクの団子にホイップクリーム、フルーツ、ラムネ、チョコスプレー、そしてバラを加えるなどかなりカラフルで可愛らしい仕上がりになりました。

そして茅野さん自身のくし団子は会場のお客さんのアドバイスでプチトマト、プチトマト、モッツァレラチーズ、プチトマトというイタリアンな一品に。

「お姉ちゃんスペシャルだよー」と、くし団子を食卓に並べた時の久野さんの「わー、可愛い！」という歓声と、花澤さんの絶句して言葉にできない顔の対比になぜか盛大な拍手が沸き起こりました。

そして実食。「美味しい！」と可愛らしく感想を述べる久野さんの横で花澤さんが「うん、美味しい……。」「マシュマロに海苔はあわないよ！」「よく見たらこれ卵なんだけど！」と怒涛のツッコミを入れる様に会場大爆笑。花澤さんにとっていろんな意味で飯テロなコーナーとなりました。

最後に再び朗読劇が行われ、王様ニャーの登場、本邦初公開のPV、初出しとなる最新13巻のイラストが公開されました。本イベントはまったりしつつも、バラエティに富んだ素晴らしいものになりました。

作品情報
TVアニメ「3月のライオン」第２シリーズ

2017年10月14日よりＮＨＫ総合テレビにて全22話放送開始！

【STORY】
主人公・桐山零は、幼い頃、事故で家族を失い、心に深い孤独を背負う高校生プロ将棋棋士。東京の下町に１人で暮らす零は、あかり・ひなた・モモの３姉妹と出会い、少しずつ変わり始めていく――。これは、様々な人間が「何か」を取り戻していく、優しい物語。そして、戦いの物語。

【スタッフ】
原作：羽海野チカ（白泉社ヤングアニマル連載）
監督：新房昭之
キャラクターデザイン：杉山延寛
美術設定：名倉靖博
美術監督：田村せいき
音響監督：亀山俊樹
音楽：橋本由香利
アニメーション制作：シャフト
製作：「３月のライオン」アニメ製作委員会

オープニングテーマ： YUKI「フラッグを立てろ」
エンディングテーマ：Brian the Sun「カフネ」

【キャスト】
桐山零：河西健吾
川本あかり：茅野愛衣
川本ひなた：花澤香菜
川本モモ：久野美咲
二海堂晴信：岡本信彦
幸田香子：井上麻里奈
高橋勇介：細谷佳正
島田開：三木眞一郎
三角龍雪：杉田智和
松本一砂：木村昴
川本相米二：千葉繁
幸田柾近：大川透
林田高志：櫻井孝宏
宗谷冬司：石田彰
神宮寺崇徳：玄田哲章
横溝億泰：阪口大助
辻井武史：中村悠一
後藤正宗：東地宏樹
藤本雷堂：大塚明夫　ほか