声優
悠木碧さんのレーベル移籍初となるシングル「永遠ラビリンス」リリースインタビュー

自らが作り上げたイメージを壊し、新たな表現へ挑む。悠木碧さんのレーベル移籍初となるシングル「永遠ラビリンス」リリースインタビュー

2017年11月1日(水)、悠木碧さんのニューシングル「永遠ラビリンス」がリリースされます。本作は2017年秋に放送がはじまる『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』のOPテーマであると同時に、日本コロムビアへとレーベル移籍した悠木さんの移籍後初リリースの作品でもあるという、非常にメモリアルな一枚です。

悠木さんは2012年から続けてきたソロアーティスト活動を2017年4月に休止。およそ5年間の活動にピリオドを打ちましたが、同年7月に活動再開とレーベル移籍が発表され、同時に初の公式Twitterアカウントを開設しました。その賑やかすぎる公式アカウントは、ネットでは「悠木碧にTwitterを与えて良かったのか」といわれるほど。

移籍についての思いや、これからの活動についての意気込み、そして装い新たにリリースしたシングル「永遠ラビリンス」についてのアツい思いなどを、悠木さんに伺ってきました。

他の表現者の方とのコラボもたくさんやっていきたい

━━このたび日本コロムビアにレーベル移籍されたということで、今の率直なお気持ちをお聞かせ下さい。

悠木碧さん(以下、悠木):はい、やっぱり今までのチームと作らせていただいた最高傑作というものができたからこそ、今度は新しいチームで新しいものを作る一歩に立たせていただけることで、それがすごく嬉しいと思っていますし、私としましても爽快というか、新たな一歩だなという気持ちです。

━━爽快、ですか。

悠木:やっぱり新しいことをはじめるっていうのはきもちいいですね。私自体は、今までやってきたことをヒントに何かを派生させていくっていう作業がすごく好きで、だからこそ心機一転で色んな環境が一気に変わったこの状況から新しいものを作るのいうのは、すごく楽しくてドキドキすることだなーと。

今回シングル「永遠ラビリンス」がリリースされるまでの間に、お客さんたちにも色んなアプローチで声を掛けさせていただいて、皆さんすごく暖かく迎え入れてくれているのがわかったんです。YouTubeで1コーラスだけ公開させていただいているんですけど、すごく暖かく迎えてくれたので、その時点で不安のようなものは取れてしまって、今はすごく前向きな気持ちだなと、そんな感じです。

━━色んな環境が変わったというところなんですが、具体的にどのような部分が変わったのでしょうか?

悠木:まずは音楽チームが変わるので、選んでいく楽曲やコラボしていくタイアップ作品も変わってきますし、私自身の気持ちもガラリと変えなきゃなと意識的に思った部分もあります。

今までの音楽活動と比較するものでもないんですけど、これまでは自分の内面世界を表現することを重要視していて、私の好きなものだったり私の思いついた不思議な世界や生き物を「これ素敵でしょ?」という感じで表現してきました。その理由は、自分が声優として歌わせてもらう理由ってなんだろうという部分をすごく考えていたからなんです。

その時に思っていたことは、自分の持っている世界みたいなものを愛してくれるお客さんには好きって言ってくれる一枚になればいいなというもので、そう思って自分の内面と向き合い続けてきて5年と少しの間、作品を作らせていただいてきました。そうして自分の中で生みだせるもの、今の自分が持っているパーツで組み上げられるものとしての最高値というのは出せたんじゃないかなと思ったんです。

━━その集大成が、自身の声だけで構成されたプチアルバム『トコワカノクニ』ですね。

悠木:その途中で竹達彩奈さんとのユニットpetit miladyだったり色んなキャラソンだったり、他の歌にも関わらせていただいていたんですけど、そうした活動の間に自分の内面世界を表現する以外にも私が歌わせてもらう理由というのがなんとなく見えてきて。

それはたとえば表情を付けることだったり、キャラクターを投映してくださることだったり、声優であるからこその理由というのがお客さんや声優さんにもよるんですけど、私にもそれが少し見えてきたんですね。そうなった時に、じゃあそれが見つかるのって外の人とお話した時なんだなって思ったんです。

自分の中でコツコツと色んなことを想像してそれを表現していくのも面白いんですけど、逆に色んな方とお話したりコラボしたり、あるいはタイアップで色んな条件がついたりとかっていう中で出てくる私らしさみたいなものが、ある意味で本当の悠木碧らしさなのかなっていうところに辿り着いたりしまして。

▼petit milady「ぼくのティンカーベル」MV


━━これまでの悠木さんの作品が内面重視だったというのは、すごくしっくりきます。それに対してタイアップやコラボといったものを意識するというのは、ある意味で外面的なものを重視するようにしてみた、ということでもあるんでしょうか?

悠木:今までは自分の表現したいことをやってきたんですけど、そんなワガママなことをしてもついてきてくれたお客さんがいるのは本当にありがたいと思っていて、もっとそこに感謝する気持ちを持ちたいなというか。そうしてついてきてくれた皆が楽しめるコンテンツを、今度は作ってみたいなと思ったというか。それを外面と呼ぶこともできるかもしれないんですけど、今まで内に篭っていた部分を解放して、「私みんなの意見も聞きたい!」っていう風にしたのが一番大きい部分ですね。

━━今までは自身と向き合って作品を作ってきたけど、今度は聞いてくれる人たちに向き合ってみた、という感じ?

悠木:すごく平たく言うとそういう感じです! 今までは自問自答して答えを出してきたんですけど、今度は他問していくというか、それもすごく重要だなと感じていて。そういう意味でも一発目から『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』とのタイアップをとらせていただいたというのもあります。タイアップってコラボレーションなので、他の表現者の方とコラボしていくということも今度はたくさんやっていきたいなと思っています。

━━コラボが増えるというのは楽しみですね。

悠木:そうなんですよ。やっぱり今までもソロでタイアップはさせていただいてたんですけど、今回のタイアップは今までだったらほぼやらないようなタイアップだと思いますし。

━━その感じ、とてもとてもよくわかります。

悠木:ですよね。でもこういうのすごく好きなんですよ(笑)。ギャグも下ネタも大好きなので、こんなのやるしかないじゃんっていう(笑)。今まで自分自身で作ってきたイメージをちゃんと壊して、新しいことをできたらなと思っていますね。

━━色んな表現に挑戦していきたいというのは悠木さんのテーマでもありますし、そういう意味でも今回のタイアップはひとつこれまでの殻を破ったみたいなのは感じますね。

悠木:ぼんやりと長く業界にはいるんですけど、十代だった頃にはこれはできなかったなと(笑)。色々と皆さんに経験を積ませていただいたからこそうって出れる一手だとも思いますし、本当の自分とまではいかないでも空想世界よりかは現実の私に寄ったなと思います。

━━それがこうして可能になったのも、これまで積み重ねてきた自問自答や表現経験があったからこそだと感じました。

悠木:今も歌うことにそれほど自信がある方ではないんですけど、それでもここまで応援してくれてるお客さんがいるから、自信がないというと絶対に失礼になってしまうので。そういう中で、自分のコトというよりも皆と楽しむということを大事にしていきたいと思ったので、色んなものを演じていく上で「ここも許してもらえるのかな?」っていう一手といいますか。

かといって今までと同じことをやらないかといわれたら決してそんなこともなくて、あれもあれで面白い表現の差だと思っています。こう、今までは世界観を守るということにすごく徹してきたんですけど、せっかく新しいチームではじめるのだからそれを一回破ってみよう、という気持ちもありますね。

━━レーベルが変わっても悠木さんの芯みたいなものはブレていないなというか、表現への挑戦や可能性の試行という姿勢はドッシリと残っているなと感じました。装備が変わっても悠木流という流派はそのまま、といいますか。

悠木:ありがとうございます(笑)。やっぱり信念として、声優の歌う意味っていうのは通して大事にしていきたいなと思っています。すごくぶっちゃけた話をしてしまうと、私より歌が上手い人や顔がいい人、芝居が上手い人や踊りが上手い人もいっぱいいるんですよ。その中でどうしてわざわざ私のCDを手に取ってくれるんだろうっていうのは永遠のテーマでして。

だからといってその気持ちをお客さんにぶつけるのは変な話しなので、私の中で色々と試行錯誤をした結果こういうのができたよ、というのはこれからもずっと変わらないかもしれませんね。

▲「永遠ラビリンス」通常盤は『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』のイラストジャケット

▲「永遠ラビリンス」通常盤は『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』のイラストジャケット

━━活動休止発表直後はたくさんのメッセージをもらったと思いますが、その時はどんなお気持ちでしたか?

悠木:私自身はやりきった気持ちで卒業したと思っていたのですが、解禁のタイミングもあったので、いままで私の歌を楽しみにしていてくださった方にはその一ヶ月くらい寂しい思いもさせてしまったなと思います。でも私の中ではすごくさっぱりしてたんですよ。ところがみんながすごく惜しんでくれたし、おめでとうと言ってくれる人もたくさんいて、そのワガママが許されたことにはジーンときちゃいました。

あと色んなプレゼントをいただいたんですけど、みんなすごく私の世界観を理解してくれていて、「こういうことなんじゃないかと思って絵を描いてみました」とか、他にも「今までの悠木さんのアルバムをまとめて僕たちも映像アルバムを作ってみました」とか、そんな風に私の曲を聞いて皆さんが創作をしてくれるんですよ!

━━それはすごいですね! 実際、悠木さんの作品は創作意欲をそそられる世界観をもっていますが、かたちにして見せてくれるというのはグっときます。

悠木:それがとにかく嬉しかったです。本当にちゃんと届いてたんだなって、すごく実感しました。私は自分の世界は『トコワカノクニ』で完結したと思っていたんですけど、お客さんたちからのレスポンスが返ってきて「あ、ここまでで完成だったんだ」って反省したところもありまして。これがあって私の世界のエンドロールだったんだなと、それはすごく思いました。

━━『トコワカノクニ』の完成直後はまだ内面世界を見ていたけど、そのレスポンスを体感してはじめて外面へと視点を向けられた、と。

悠木:そうなんですよ。もちろん皆さんのレスポンスが返ってくることは今までもありがたいなと思っていましたしそれを励みに頑張ってきてたんですけど、あの時ほど「あぁ、この人たちの無償の愛はすごいな」と思ったことはなかったですね。

━━それほど深く悠木さんの世界を理解してくれている人たちがいる一方で、これまで築き上げてきた世界観やイメージとは違った作品をこれから展開していくことに対して不安などはあったりしませんでしたか?

悠木:今まで頑なに守ってきたものもあったので、最初はすごく不安に思っていました。でもそこをガッツリ壊して新しいことをするので、お客さんによってはもう一度あの世界に戻りたいと仰る方やそう思っている方もいると思うんです。でも、決してもう二度とあれをやらないというわけでもないんです(笑)! 私の空想世界のエサを増やすためには色んなことをやりにいかないといけなくて、そろそろ自給自足では成り立たなくなってきたから狩りに行ってきますという感じです(笑)。

━━自分のところの畑からは狩りきったのですね。

悠木:狩りきっちゃったから、よそから新しい種を持ってきて交配してやらないと種族が増えないんです(笑)。そう思っていただけるといいんじゃないかと思います。でも最初はもちろん不安もあって、もう一度はじめからお客さんと関係性を築いていくとなったらどうしようと思ったり、今まで応援してくれてた皆さんのことをがっかりさせてしまったらどうしようというのも思ったんです。

でも「永遠ラビリンス」を公開してから皆さんすごく喜んでくれて、新しくレーベルが決まったことも喜んでくれて、本当に応援してくれてたんだなぁと改めて思いました。楽曲自体の評価もとても嬉しいですし、私自身としても応援していただいているっていうのが、なんだか暖かいですよね。こんなに社会に居場所を与えてもらっていいのかと(笑)。

━━いいんですよ。

悠木:ありがとうございます(笑)。

▲「永遠ラビリンス」初回限定盤

▲「永遠ラビリンス」初回限定盤

━━でもレーベル移籍で活動を再開するとなったときはネットの各所でも取り上げられていましたし、ニュースやまとめサイトなどでも頻繁に見かけました。

悠木:ね、載ってましたよね。

━━それほど関心と注目があったというのも事実ですよね。

悠木:ありがたいですね。良いことにせよ悪いことにせよ注目されているというのはありがいことではあるので、もちろん人なので傷つくこともなくはないですが、誰かが興味をもって私の話しを聞こうとしてくれていることだとは思うので。それはやっぱりありがたいなと。

━━そんな注目されているなかで「永遠ラビリンス」が、11月1日にレーベル移籍後初となるシングルとしてリリースされますね。とてもOP然とした爽やかな曲だと感じました。

悠木:OP然とした爽やかな曲でいきたいという番組サイドの縛りプレイのなかで、いかに私が私らしさを出せるかというコラボだと思っています。今までは楽曲に対する縛りみたいなのを自分にもっていたんですけど、今度は相手側にそれを委ねていくというかたちにしてみました。なかなか面白いですね、これはこれで(笑)。

━━とはいえこういうのも大好きだと先ほど仰っていましたね。

悠木:そうなんですよ。やっぱり歌いあげて気持ち良い曲というのは人が聞いていても気持ち良いと思いますし、そういう意味でいうと「永遠ラビリンス」は歌っていてすごく気持ち良い曲なんです。で、楽曲の爽やかさと歌詞の「オヤオヤ?」という部分の差みたいなのも感じて欲しくて、「ただ爽やかにはいてくれないんだな、あおちゃんは……(遠い目)」という気持ちになってもらえればなと(笑)。

━━歌詞でいいますとココが特に気に入っている、というポイントなどあったりしますか?

悠木:「キスを待たずにドキドキ★ドッキング」っていう部分ですね、サビ前の。ここ最高、もう大好きです(笑)。

━━曲の流れで聞いていると、あぁ上手いことかけているなぁと感じるところですね。で、あとで活字で見てミーニングに気付いてニヤっとしてしまいがちな。

悠木:そうなんです! 「無垢なマシュマロ」っていう歌詞もあるんですけど、マシュマロっていうワードは今までのソロの時にもよく使っていて、こんなにイヤらしい使い方は今までにしたかなっていう(笑)。

━━いえいえお菓子、いたって普通なお菓子です!

悠木:ね、そうですよね。でもそのあたりに気付いて「おいおいあおちゃ〜ん」って思ってもらったり、ハラハラしてドキドキしてほしいんですよね〜。

━━つまりドキドキドッキングですね。

悠木:でもこの歌詞のオシャレだなって思うところが、もしかしてすごくセクシーなことを言っているかと思ったらすぐに答えが出て、聞いていて気持ちが揺るがされるんですよ。「もしかしてエッチって思っちゃってるのは僕のせい…!?」というか(笑)。一行ずつハラハラするというか、落ち着きとハラハラをアップテンポに乗せているので、最後まで聞き終わるとハラハラしたなぁっていう気持ちが残るかもしれません。

━━しかもそれを悠木さんが歌うというのが良いですね。

悠木:私もエッチに聞こえるところはエッチに言いたいし、可愛く聞こえるところは可愛く言いたいなと思っていて。色んなギャルゲーのヒロインをこの中に入れたいというのが私のテーマなんですよ。基本は王道のピンクがいて、そこにクール系やボーイッシュ系、ドSお姉さまやぶりっ子が出てきたり、そういう「あなたはどのヒロインがお好み?」みたいなものを表現したいなと(笑)。

━━実際「ここ声色変えているのかな」っていう部分は結構感じていたんですが、それはねらいがあったんですね。

悠木:「永遠ラビリンス」もそこは意識しているんですけど、カップリングの「ハツジョウジカケラブゲーム」は特にそこを意識していますね。いわゆる、声優が歌う意味みたいなものはそこにもってこれたかなと。



━━「ハツジョウジカケラブゲーム」、タイトルからしてすごくエッジーというか、もうド直球ですよね。

悠木:こっちの方が私の意見が壮大に反映されていますね。実は裏テーマがあって、「永遠ラビリンス」はアニメチームが想定する『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』のOPのテーマとして作られていて、「ハツジョウジカケラブゲーム」は私が想像するOPテーマとして作らせていただいたんです。

色んな女の子たちがかわるがわる登場する作品なので、その入れ替わりをテンポよく表現してみたいなと。なので、わちゃわちゃした電波っぽい曲がいいなとお願いしてみました。で、なおかつセクシーな感じも欲しい、みたいな(笑)。

━━そのあたりの違いはすごく感じました。一行のフレーズの中でも強気な感じだったりぶりっ子な感じがあったりして、悠木さんが仰り続けている声優が歌う意味という部分にも合致するところですね。

悠木:そこだけはブレずに込めていきたいなと思っています。歌詞もふざけてるみたいに見えてすごく巧みな歌詞なんですよ。オシャレで可愛くて、そしてギリギリ下品という。こういうの大好きです。

━━聞いていて爽快、そして改めて歌詞を見て痛快という、二度の驚きがあります。

悠木:男の子も女の子も、聞いてくれた人みんなに赤面してもらいたいですね。「カァ〜ってなりました」とか言われたらキュンキュンしちゃいます(笑)。

━━一曲のなかで悠木さんの色んな面が聞けると思うと、ある意味お得なようにも感じますね。

悠木:出せる限り色んな表情を詰め込んでいけたらなとは思っています。「永遠ラビリンス」の方は曲自体の爽やかさを引き立たせるために落ち着いているというか、キャラクター数少なめにしてるんですけど、これは曲自体が正統派なつくりになっているので色んな歌い方ができると思ってるんです。それこそ生で歌うようなイベントがあるときはボーイッシュな主人公で歌うこともできますし、もちろん作品のヒロインである秋穂に寄せて歌うこともできるし、色んな歌い方ができるなと。

━━それすごく面白そうですね。一方で「ハツジョウジカケラブゲーム」の方も僕はかなり好きで、これ二期のOPとして出てきても全く違和感がないくらい濃密だなと。

悠木:もしいつかこの曲が評価されたらアニメーションを付けて欲しいなぁと思うくらいには寄せて作ったんですけど、どうでしょう(笑)。

━━むしろ絵として見たい部分がいっぱいあって困るレベルです。特典なんかで見れたら素晴らしいんですけど、歌詞のストレートさだけが心配で……。

悠木:いえいえいえ、これは心が汚れている人が見たらエッチに見えますけど子供が見たらわー楽しいーってなるやつですから。ちなみに私はこれはエッチだと思って歌っています(笑)。

━━でも歌詞のぶっ飛び具合に負けないほど楽曲のアレンジもカッコいいですよね。電波っぽいけどどこかオシャレな感じもあってしかもノリがよくて、これはライブ映えするなぁと思いました。

悠木:やっぱりお客さんたちに対する感謝の気持ちだったりとか、感情の共有みたいなことを大事にしていくって考えると、生で曲を届けていくということもすごく大事だと思っているんです。なので、ライブになったときに盛り上がれるということも少しずつ重要視できていけばなと思っています。わりと両A面な気持ちで作っていているので、どっちもOPでしょってくらいに楽しんでもらえればなと。

━━そういえば、ここ最近の悠木さんの話題で欠かせないものといえば公式Twitter乗っ取り案件なるものもありましたね。

悠木:いやもう困りますよね。乗っ取られちゃってねー(笑)。

━━公式のBIOが「たまに本人も呟きます」→「本人も呟きます」→「本人が呟く他〜」と二度もトランスフォームしているという。

悠木:プロフィール欄も華麗に変えて下さって、ほんとありがたい……。もともとTwitterにすごく興味があったんですけど、あまりにも私がはっちゃけるので、コレは持たせていい武器なのかというのを事務所もずっと吟味していたんですよ(笑)。コレ、持ったらすごい武器になるんだけどバックファイヤが大き過ぎるっていう(笑)。でも移籍したこの機会、今まで世界観を守ってきたからこそ、ここからは本物の悠木碧でぶつかっていこうと思いまして、ハイ。




━━移籍にともないトンデモない武器を得てしまったと……。

悠木:実は一番驚いたことがあって。私の深いファンでCDやラジオやライブもチェックしてくれている方は、私があーいう人であることもなんとなくわかっていたと思うんです。でも、世の悠木碧という名前のイメージが私が思っていた以上に純粋で、それにびっくりしたんですよ。だからこれは後々ガッカリさせたら申し訳ないから先にサげておこうと思って(笑)。

━━な、なるほどぉ!

悠木:先に「私こんな人だから期待されても困るよ!」と言っておこうと思って(笑)。なので、雑誌の撮影で撮っていただいた写真やジャケット写真だったり、あとは「永遠ラビリンス」や「ハツジョウジカケラブゲーム」の曲調とか、そういうのは綺麗なあおちゃんなんですよ。

━━ギャップの凄まじさがすごいですね……。でも、このギャップをすんなり受け入れている人が多いなぁとも感じますね。

悠木:皆さんが本当に暖かく迎え入れて下さったからだと思います(笑)。

━━悠木さんの色んな面が色んな人に知れ渡っていくというのは良いことだなと思います。

悠木:自分が純粋に良いと思ったものを良いって言える場が欲しいというのもありましたね。ブログを閉じちゃったということもあったので、自分の言葉で表現できる場所が欲しいなと思って。あとはファンクラブも閉じちゃったので、そこでお客さんとしていた交流がなくなったのを寂しがって下さる方も多かったんです。

━━そういう意味合いですと、Twitterは発信にも交流にも使えてドンピシャなツールだと思います。

悠木:私自身がみんなに感謝している、それを自分の言葉で伝える場が早急に欲しかったんです!

━━早急という言葉にすごく力がはいっていますね。

悠木:早急にその場が欲しい、これはもうTwitterだ! というのが最後の一押しでもありますね。でも自分の言葉を自分で伝えられるというのはとても良かったなと思っています。

━━でも、Twitterはとても悠木さんの性に合っていると思います。あれだけ賑やかにTLが動いているとファンじゃない人やサークルの外側の人たちも「なんだか面白そうだな」と興味を持てると思うので。

悠木:ありがたいことに他の企業アカウントさんがすごくいじってくださるんですよね(笑)。日本コロムビアの公式マスコットキャラのコロちゃんとも絡んだりして。




━━悠木碧迷言スライドショーも待った無しです。そして「永遠ラビリンス」のリリースに合わせて各地でイベントもされるそうですが、こちらの意気込みなどを聞かせていただければと。

悠木:今回のリリースイベントは皆さんと色んな感情を共有できる最初の場になると思うので、こうして媒体さんから言葉を届けてもらうよりももっと直接みなさんに言葉を届けていければと思います。「こういう気持ちで歌ってて、こういう風に楽しんでほしいんだよ」っていう、私の一歩はこんなに素敵なんだよということを伝えられる場だと思っているので、今からやる気満々でございます。

━━レーベル移籍し新たなチーム、新たな場所にやってきたということで、現段階で何かやってみたいことや野望のようなものはありますか?

悠木:最初に言いました感情の共有という部分だと、やっぱりライブみたいなものやみんなで盛り上がれることがしてみたいなと。今までも盛り上がれる曲はあったんですけど、さらにブチ上がれるようなものがやってみたいなとは思いますね。

あとはなんだろう、大きいイベントというのももちろんやってみたいんですけど、近いイベントもすごく楽しみでして。今まであったファンクラブがとても楽しかったというのもありますし、同じようなファンクラブを作るとまではいかないでも、音楽活動を通じて出会ったファンの方たちと交流できる機会がもっと増えればいいなと思います。

━━ブチ上がれる機会が増えるのはとても楽しみですね。

悠木:私もどちらかというとブチ上がりの方が得意で、芝居の傾向を見ていただくとわかると思うんですけど、私120%にしか振り切れないんですよ。鬱なら鬱で120、元気なら元気で120っていう(笑)。

━━言われてみれば、悠木さんの印象的な演技のシーンはわりと振り切っているところが多い気がする……!

悠木:ぶりっ子ならぶりっ子で120ですし、どうしたって極端になっちゃうんですよね。どこかに一点特化したキャラクターが得意なので、おそらくブチ上がるという部分に特化したらものすっごくブチ上がれると思うんです。一度やらせていただいたライブ(悠木碧 Concert 2015「プルミエ!」)の時は、世界観に120振っていたので、また違うかたちで何かできればいいなと思います。

━━ブチ上がり特化の曲を、我々は待っていればいいというわけですね。

悠木:ぜひ体力を鍛えてお待ち頂ければと思います(笑)。

━━では最後に、読者に向けて一言お願いします。

悠木:この記事を読んで下さったということは、私の移籍や新しい活動に少しでも興味をもっていただいたということだと思いますし、その時点で本当にありがたく思います。皆さんにガッカリされないような楽しいことをこれからもいっぱいいっぱい考えていけたらいいなと思っていますので、この先も注目していただければとても嬉しいです!

【取材・文/ヤマダユウス型】

リリース情報
11月1日(水)発売
悠木碧/「永遠ラビリンス」 
※TVアニメ「僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件」OPテーマ
初回限定盤:CD+DVD 1800円+税
【アニメイトオンライン】【主題歌】TV 僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件 OP「永遠ラビリンス」/悠木碧 初回限定盤
通常盤:CD 1200円+税
【アニメイトオンライン】【主題歌】TV 僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件 OP「永遠ラビリンス」/悠木碧 通常盤

>>悠木碧 日本コロムビア公式HP
>>悠木碧 音楽STAFF公式Twitter(@staff_aoi)

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