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『おそ松さんVR』マフィア梶田さん体験レポ&インタビュー

VRで松野6兄弟を初体験! マフィア梶田さんが感じた『おそ松さんVR』の魅力と、カラ松に物申したい風評被害とは?

2017年12月7日(木)より、東京・池袋の「VR PARK TOKYO IKEBUKURO」にて『おそ松さんVR』が稼働中! 本作は、TVアニメ『おそ松さん』初のVRコンテンツとして、アドアーズが制作した作品です。銭湯で繰り広げられる完全オリジナルストーリーを、TVアニメの声優陣による録り下ろしのセリフとあわせて楽しむことができます。

そんな『おそ松さんVR』をフリーライターやラジオパーソナリティ、MC、声優など、幅広い顔を持つマフィア梶田さんに体験していただくことに。

しかし、梶田さんには「池袋で銭湯を楽しめるVRがあるのでプレイしてみませんか?」としか伝えていません。果たして、どのような展開が待ち受けているのでしょうか……?

 

銭湯で半裸のキャラを楽しめる――マフィア梶田さんに待ち受けていたVRとは……
12月某日早朝。アドアーズサンシャイン店に集合した梶田さんと取材陣。

今回、梶田さんにはオープン前の店内で『おそ松さんVR』を体験していただくことになります。が、梶田さんには詳細を伝えないまま来ていただいたため、まずは企画の説明を切り出します。

 
――本日は朝早くからお越しいただいてありがとうございます。今回は梶田さんにとあるVRを体験していただくわけですが、これまでにVRの経験はありますか?

マフィア梶田さん(以下、梶田):俺はVRの可能性を信じている業界人のひとりですよ! 昔からヴァーチャルリアリティという存在に熱い憧れを持っていて、「HTC Vive」や「PlayStation VR」も持っています。現状で体験できるものはほんとんど触っていますね。

↓アニメイトタイムズでは、『ポッピンQ』のVRを体験する梶田さんの様子を取材したことがありました。



――実は銭湯がテーマということもあって……ほぼ全裸のキャラクターを見て楽しむことができるんです!

梶田:ほぼ全裸と来ましたか! アドアーズさん、攻めてますねぇ……!

肌色多めと聞いて、早朝テンションから一転。静かに笑顔を見せる梶田さん。数多のVRを体験してきたこともあり、“ほぼ全裸のキャラクターを楽しめる”という点において、心が踊っているようです。

――ところで『おそ松さん』という作品はご存知でしょうか?

梶田:……知ってますけど、なんでいきなり『おそ松さん』の話題になるんですか?

――……。

梶田:……。

▲作品名を出した途端、不安を隠せない梶田さん

▲作品名を出した途端、不安を隠せない梶田さん

 
――……TVアニメはご覧になっていますか?

梶田:まず俺の質問に答えろよ。まぁ、アニメは毎週観てますけど……本当にクソアニメですよね。なんで観るのをやめられないのか、自分でも不思議です。

――ちなみにお好きな松、“推し松”は?

梶田:推し松て……。まぁ、強いて言うならカラ松ですかね?

――その理由は?

梶田:なんていうか、あの憎めない雰囲気が好きなんですよ。ぶっちゃけ、あの六つ子ってクズじゃないですか。ゴミカスじゃないですか。その中においてカラ松はナルシスト的なウザさはあるものの、妙に兄弟愛の強い面が見受けられるんですよね。

例えばホラ、1期で一松がカラ松の服を着てピンチに陥るエピソードがあるじゃないですか。あそこでカラ松が状況を察して一松をフォローしたのを観て、好感度がグッと高まっちゃったんですよね……。

 
(不安感を隠せないまま)作品について饒舌に語っていたものの、フロアに到達した瞬間に絶句。その場で少し考え込んでしまいます。

 
梶田:いや、たしかに肌色は好きですけど……スタンドパネルの時点で肌色多めですけど……。

 
「騙したな」と言わんばかりの鋭い視線を向けられてしまいましたが、そこはひとまずスルー。

『おそ松さんVR』体験者にプレゼントされる限定ノベルティと一緒に記念撮影をしていただきましたが、先ほどの笑顔は取り戻せません。

 
その後はなるべく目を合わせないようにしてブースへ案内。まずは券売機でチケットを購入していただき、作中と同じ銭湯仕様になっている店内で体験することに。

 
スタッフの指示に従ってゴーグルとヘッドホンを装着。『おそ松さん』ワールドへと誘われます。

ちなみに梶田さんが選んだブースの壁には「理髪店」の文字が。

――梶田さんもよく理髪店に行くんですか?

梶田:行くわけねーだろ!

そんなやりとりを交えつつも、『おそ松さんVR』の体験がスタート。物語のプロローグから6つ子に「ヘンタイ」と煽られて、ツッコミを入れる梶田さん。

少々心配しながら見守っていた取材陣でしたが、導入から始まる『おそ松さん』ならではの展開に、なんと梶田さんに笑顔が……!

 
湯船に浸かる6つ子たちが映し出されると「このパステルカラー! これが実に『おそ松さん』って感じだなぁ」と、作り込まれた『おそ松さん』ワールドに感心している様子。

 
もちろん、6つ子たちもじっくりと観察。キャラクターによって所作が異なる点も、制作陣のこだわりを感じられるポイントです。

ときに顔を近づけたり、逆に近づけられて少し身を引いてしまったりと、様々なVRを体験してきた梶田さんにとっても没入感が高い様子が窺えます。

▲「(手で胸を隠すトド松に対して)なんでコイツ胸隠すの!?」

▲「(手で胸を隠すトド松に対して)なんでコイツ胸隠すの!?」

 
股間を松マークで隠された場面に差し掛かると、その裏側を覗こうとする一幕も! しかし、プレイヤーの視点に合わせて動く松マークに阻まれてしまいます。

 
さらに、6つ子に囲まれると、同じ顔が自分の周りをグルグル回る異様な光景が視界いっぱいに広がり、声を上げて驚く梶田さん。

しかし、その後は、VRと『おそ松さん』の組み合わせを最大限活かした内容に、心の底から楽しんでいる様子でした。

 
そしてゴーグルを外した顔には、体験前とは打って変わって笑顔が……! 満面の笑みに取材陣も、ほっと一安心。

まるで風呂上がりのようにサッパリとした表情です。

帰り際には、限定販売されているオリジナルグッズ「お風呂セット」をフル装備してから、アドアーズサンシャイン店を後にしました。

 
6つ子とのVR銭湯体験でサッパリ!? マフィア梶田さんを唸らせた本作の魅力は?
そして最後に、今回の『おそ松さんVR』の体験レビューを梶田さんにしていただきました。VR通な梶田さんも大満足のようでしたが、注目のポイントはどのあたりなのでしょうか?


――お疲れ様でした。今回はギリギリまで攻めたVRを体験していただいたわけですが……。

梶田:たしかにギリギリまで攻めてましたけど……そもそもギャグアニメ体型の身体ですよ?(笑)


――綺麗なシルエットだった思うんですよね。

梶田:いや綺麗だけどさ! 茶筒みたいに綺麗なシルエットだけどさ!

 
――(笑)。それでは『おそ松さんVR』を終えた率直な感想をお聞かせください。

梶田:まぁ真面目にコメントすると、思いのほか楽しかったですよ。

正直、最初は朝からコッテリしたものを観せられそうでツラいなと思っていましたが、いざ体験してみたら本当に六つ子たちと風呂に入っているようでした。

周囲の空気感もアニメそのままで、本当にその場に居るような、実際に湯船に浸かって身体がポカポカするような気さえしました。

 
――VRで体験する松野6兄弟はいかがでしたか?

梶田:六つ子たちのデザインって、等身大のリアルなキャラクターとは言えないじゃないですか。

かなりデフォルメされているから実際に並ぶと違和感があるはずなのに、今回のVRではそれをあんまり感じなかったんですよね。スケール感の調整が上手いのかな? おかげで自然と作品の世界に入って行くことができました。

アニメの話なんですが、実はたまに誰がどの松なのか分からなくなる瞬間があるんです。それぞれ特徴は掴んでいるはずなのに、不思議なもんで。その点、VRでは初見で自然と区別がついたんですよね。

 
――普段のアニメでは着ている服の色で判別することもできると思いますが、今回は裸ですよね。

梶田:例えば現実にそっくりな双子を見かけても、区別が難しいじゃないですか。でも、それが自分の友人だった場合、なんとなく違いが分かるようになりますよね? まさしくそれ。六つ子の存在感がとてもリアルだったからこそ、全員を身近に感じたんだと思います。

アニメはあくまで情報を受け取るしかない視聴者ですが、VRなら架空とはいえ当事者なんですよ。こちらは向こうを認識しているし、向こうもこちらを認識している。こういった気分を味わわせてくれるのは、まさしくVRならではだなと。

 
――約7分のVRでしたが、ストーリーはいかがでしょう?

梶田:まさに『おそ松さん』の脚本そのままでしたね。これは褒め言葉として受け取って欲しいのですが、安定のクソっぷりでした。超能力者ってなんだよ……。



――いつもは俯瞰で見ている6つ子たちが、主観的にこちらを見てくることは、不思議な感覚に陥りませんか?

梶田:同じ顔の連中がじっと見つめてくるのは不気味です。六つ子に囲まれてグルグル回るシーンは悪夢のようでしたね……。

あと、たまにめっちゃ顔を近づけてくるじゃないですか。あれ、思わず身を引いちゃいますよ。例えるなら、好きだけど友人ではない芸能人が、いきなり顔を近づけてきたような感覚。「いや、なにその距離感!?」って、嬉しさよりも戸惑いが勝っちゃう感じ。

それぞれ人に対して抱いている距離感ってあると思うんですが、VRの六つ子たちはそれをブチ破ってグイグイ近づいてくるんで。その感覚、ぜひ味わってほしいですね。

それと股間の松マーク。こっちの動きに合わせて松マークも動くから六つ子たちのジュニアは観られなかったんですけれども。実際のところ松マークの下まで作り込まれているのか、とても気になります。

 
――なるほど。では、最後に『おそ松さんVR』を体験していない方、これから体験しようと思っている方へメッセージをお願いします。

梶田:いつもモニター越しで観ている六つ子たちを、こんなに身近に感じられるコンテンツは他に無いと思います。それだけでも体験しておく価値はありますし、作品のファンならば要チェックですね。

きっと、キャラクターとのコミュニケーションってファンにとっては最高峰の体験だと思うんです。

六つ子それぞれの個性が細かいところまで再現されていて……トド松がなぜかずっと手ブラでイラッとしましたからね!「コイツなんでおっぱい隠してんの!? なんで誰もツッコまないの!?」って(笑)。

そして、このVRではリピートすることで見えてくるものもあります。推し松だけをひらすら見つめてみたり、2度目3度目のプレイでは別の松にも注目してみたり。色々試してみると良いことがあるかもしれませんよ!


――本日はありがとうございました!

 
おまけ:マフィア梶田さんがカラ松に物申す!
梶田:そういえば、推し松の話題のときにカラ松を挙げましたが、この場を借りて言っておきたいことがあるんです。


――と言いますと?

梶田:『おそ松さん』がヒットして以降、たまに俺の服装も“カラ松ファッション”と言われるんですよ……。いやいや、カラ松と比べたら俺の方が先輩やからなと。

真面目に遡ったらアメリカのファッション史まで行っちゃうんで、まぁその前後は良いとしても。許せないのが作中で「ダサい」という扱いを受けている点ですよ! いいじゃないですかサングラスに革ジャン! カラ松も似合ってるじゃないですか!




――(笑)。

梶田:カラ松のファッションが作中でバカにされることで、間接的に俺までバカにされているんですよね。もし実際にカラ松と会えるなら、そのことについて真面目に話し合いたい。「俺はお前のことカッコイイと思うぜ?」と、切り出した上で、カラ松に「お前のファッションをディスるやつを皆殺しにしよう」と持ちかけますね。そうすれば俺も“カラ松ファッション(笑)”みたいに言われなくなる!

……そういえば、俺だけじゃなくてカラ松を演じている中村悠一さんも気軽に革ジャンを着れなくなったと嘆いていました(笑)。革ジャン着てるとすぐに「カラ松、意識してます?」って言われるらしくて。まぁ俺よりも深刻に被害を受けてますわな! ホント頼みますよ! これだけは必ず書いといてくださいね!!

[取材・文・撮影/鳥谷部宏平]

開催概要
稼働日:12月7日(木)〜好評につき期間延長中!

設置店舗&台数:
アドアーズサンシャイン店 6台
SEGA実施店舗18店舗開催予定

実施内容:
1.おそ松さんVRプレイ 1プレイにつき800円
2.オリジナルノベルティ配布 1プレイにつき、おひとり様1点プレゼント
3.オリジナルグッズ販売 オリジナルグッズ「お風呂セット」限定販売

>>公式サイト

(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会
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