ユーザーが育てる対話データ『俺妹』新垣あやせをバーチャルホームロボットGateboxに搭載 ～ニコニコ超会議2018で体験企画実施～

株式会社ドワンゴが2017年10月にスタートした対話ＡＩ育成プロジェクト「なりきり質問応答 新垣あやせ」を通じてユーザーが育てた対話データを活用し、アニメキャラクター「新垣あやせ」とのコミュニケーションを実現する取り組みが開始されました。

これまで、動画サービス「niconico」の特性を生かしたユーザー参加型の対話データ収集を行ってきました。このシステムでは、ユーザーが育成対象のキャラクターへ質問を投げかけ、そのキャラクターになりきって質問に応答するなどして、会話に必要なデータを蓄積しています。

今回、伏見つかさ先制原作のライトノベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』のメインキャラクターの一人「新垣あやせ」を育成対象として、昨年10月よりユーザーから収集している対話データをGatebox社が提供するバーチャルホームロボット「Gatebox」に搭載し、リアルなコミュニケーションを実現するプロジェクトが実施されます。

Gateboxに登場する「新垣あやせ」は、4月28日・29日に開催する「ニコニコ超会議2018」で初披露。来場者が実際にコミュニケーションを体験できる企画が予定されています。

また、本企画に先駆けて公開される特設サイトでは、対話AI育成プロジェクト「なりきり質問応答 新垣あやせ」で収集された「新垣あやせ」の台詞と、アニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』であやせ役を演じた声優・早見沙織さんの録りおろし音声を使用したフルボイスシナリオゲームが無料公開されます。興味のある方は、ぜひ特設サイトをチェックしてください。

【なりきり質問応答 新垣あやせ】
「なりきり質問応答 新垣あやせ」は、NTT メディアインテリジェンス研究所の東中竜一郎主任研究員が開発した「なりきり質問応答」を元にドワンゴと東中氏が共同で進める共同研究のオリジナル対話AI育成プロジェクトです。

同プロジェクトでは、ドワンゴが運営する「niconico」の「ニコニコチャンネル」の会員限定の特設ページにて、ユーザーが育成対象のキャラへ質問を投げかけ、そしてそのキャラになりきって質問に答えるなどして、必要な会話データを収集します。ユーザーは質問とそれに対する回答の会話ペアを「ポイね！」で評価し、NTT は得られた会話データをもとに対話AIを作成します。

このAI育成方法は、参加ユーザーが月額課金を行う作品のファンに限定されており、質の高いデータを得られるのが特徴です。また、予め決められた受け答えだけではなく登録されていない雑談にも対応する予定です。2017年10月11日からは、伏見つかさ原作のライトノベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』のifストーリー第一弾『あやせif』の制作を記念して、新企画「なりきり質問応答 - 俺の嫁（あやせ）がこんなに可愛いわけがない」が始動。

同作品に登場するメインキャラクターの１人、「新垣あやせ」の対話AI（俺嫁あやせAI）をニコニコ生放送の有料チャンネル「伏見つかさチャンネル」に入会しているユーザーが主体となって育成しています。

【Gateboxの概要と役割】

「Gatebox」（http://gatebox.ai/）は好きなキャラクターと一緒に暮らせるというコンセプトのもとに、Gatebox社が開発した世界初のバーチャルホームロボットです。

最新のプロジェクション技術、センシング技術、音声認識技術を組み合わせることで、キャラクターを筐体内に呼び出し、リアルなコミュニケーションを取ることができます。インターネットや家電と接続することで、天気情報や、家電のオンオフなど、生活面もサポートします。「Gatebox」は今まで「画面の向こうにいる存在」であった憧れのキャラクターを出現させ、次元を超えて一緒に暮らすことを実現するプロジェクトを展開しています。

その一環として今回、上述「なりきり質問応答」で育てた「新垣あやせ」の対話データを搭載し、ニコニコ超会議2018で一般公開します（詳細は後日発表）。

Gatebox「新垣あやせ」コラボレーションサイト
なりきり質問応答 俺の嫁（あやせ）がこんなに可愛いわけがない
伏見つかさチャンネル
ニコニコ生放送視聴ページ


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