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『温泉むすめ』2ndライブ夜の部レポート│永遠に湯冷めすることのない70億分の9の奇跡が魅せた最初で最後のクリスマス

永遠に湯冷めすることのない70億分の9の奇跡が魅せた最初で最後のクリスマス――遠藤ゆりかさんの『温泉むすめ』ラストステージとなった2ndライブレポート

2017年12月24日(日)、なかのZERO大ホールにて、「SPRiNGS 2nd LIVE“NOW ON☆SENSATION!! Vol.2” ~聖夜にワッチョイナ!!~」が開催されました。本公演は、クロスメディアプロジェクト『温泉むすめ』の声優陣で構成されたユニット・SPRiNGSによるライブイベント。

今回は、初めてキャスト全員が揃った大型ライブということもあり、8月に行われた1stライブ以上の熱い盛り上がりを見せました。また本公演は、2018年5月末をもって声優業を引退する下呂美月役・遠藤ゆりかさんの『温泉むすめ』最後のステージ。

本稿では、その2ndライブの夜の部の模様をお届けします! 


開演時間を回ると、「未来イマジネーション!」のリミックスVer.が流れ出し、キャスト陣が順々に登壇。9人が揃ったところで、客席へ向けて座礼。顔を上げると、オープニングナンバーの「純情-SAKURA-」をもってライブが開幕! 「純情-SAKURA-」のアニメPVと同じ衣装を身にまとい、イントロから激しいダンスを披露して、会場のボルテージは早くも最高潮に達します。


ぽか旦那・ぽか女将も、SPRiNGSのパッションに負けじと、力強くペンライトを振ってエールを送り、源泉のように熱い盛り上がりを見せました。

曲を終えると、張り詰めた表情から一転。笑顔を浮かべてオープニングトークへ。高田さんの「元気ですかチョイナ?!」という掛け声には、割れんばかりの歓声が起こりました。「今日は70億分の9の奇跡を起こして見せたいと思います!」と呼びかけると、2曲目の「Ambition」を熱唱!



アッパーソングの連続に、ぽか旦那・ぽか女将もペンライトでステージを真っ赤に染め上げて呼応します。また、ひらひらと袖をたなびかせながら舞い踊ったり、お湯をすくい上げるような動きが取り入れられており、『温泉むすめ』ならではの振り付けで会場中の視線を釘付けにしました。







その後は、ユニットソング「SILENT VOICES」を、本宮さん、長江さん、和多田さんによる雪月花の3人で披露。1stライブよりも強かに揺れ動く三声は、温泉に広がる波紋のように美しいハーモニーを奏でます。さらに、曲に合わせて客席のペンライトが雪化粧をすると、一夜限り、数分間のホワイトクリスマスが作り上げられました。




雪月花と入れ替わりで他のSPRiNGSメンバーが登壇すると、MCパートに突入。早速、客席から寄せられた“回ってコール”にくるりと応えると、泉海もとい、篠田さんによる『温泉むすめ』の紹介コーナーが行われました。

ここで改めて、温むすたちは、温泉むすめ師範学校に通って「温泉学」を学ぶ学生であることが明かされます。なお、12月にはノベルが発売されたことから、今後のさらなる広がりに期待が高まる一幕となりました。

衣装替えを終えた雪月花が合流すると、9人でウィンターソングでもある「粉雪フレンズ」を披露! まるでキャラクターがそのまま歌っているかのように、細かく作り込んだ所作を盛り込みながら、キラキラしたまばゆい笑顔を振りまきます。






続けて、当日にぴったりなクリスマスソング「おんくり」を歌うと、会場は赤と緑のクリスマスカラーに包まれました。キャスト陣も、右へ左へ軽やかにステップを踏み、スカートの摘んで翻したりと、クリスマスで浮足立つ温むすたちを連想させられるパフォーマンスが展開。最後はひとりずつ「メリークリスマス!」と高らかに声をあげて、締めくくられました。


MCでは「おんくり」の名付け親が篠田さんであることが明らかに! 篠田さん曰く、音楽ディレクターの方との雑談の中で曲名を提案したら決定したそうで、キャスト陣からも「さすがリーダー!」といった声が上がり、「リーダー! リーダー! リーダー!」と、まさかの“リーダーコール”が!

ぽか旦那・ぽか女将も一緒になって盛り上がり、顔を真っ赤にして止める篠田さんに黄色い声が飛び交う一幕も。


さらに、ミニドラマ「クリスマス? 何それ美味しいの? 新しいリード曲を作ろう!」も実施。メロディ、歌詞、衣装など、SPRiNGSメンバーの魅力が詰まった新曲「Hop Step Jump!」が完成するまでの経緯が語られました。

新曲&新衣装を披露! ユニットソングも1stライブよりハイクオリティな内容に

ドラマパートを終えると、「ロマンスの林檎」を高橋さん、遠藤さん、日岡さんによるユニット・しゃんぷーはっとが披露! 振り付けや立ち回り、歌声など、一挙手一投足に“可愛い”を詰め込んだパフォーマンスは、観客の心をガッチリと鷲掴みにします。

2番におけるセリフの掛け合いはもちろん、サビでステージ上の階段に3人ぴったりと隣り合わせで座り込み歌う姿は、1stライブに引き続きしゃんぷーはっとならでは!



綾瀬の「ぎゅーってしたくなっちゃう!」というセリフでは、実際にぎゅっと抱きしめたり、歌いながら時折3人で見つめ合ったりと、ただただ癒されるパフォーマンスに、間欠泉のような歓声が沸き上がりました。


しゃんぷーはっとと入れ替わって登壇したのは、高田さん、篠田さん、桑原さんによるユニット・SPicA。まるで神輿が全力疾走でやってきたかのような盛り上がりを見せると、「おはようジャポニカ」を熱唱!

間奏の3連続ワッショイから、熱いソイヤコール、高田さん全力の「ジャポニカーーー!」など、ハイテンションで跳ね回り、圧巻のステージを魅せつけます。クリスマスも年越しも正月も、直近の祭り事の全てを混ぜ込んで熱くなる嵐のような一曲となりました。



ステージからキャストの姿が見えなくなると、4月から本格始動した『温泉むすめ』の軌跡を振り返る映像が流れ出します。毎月行われている公録から、神戸や仙台などの各種地方イベント、1stライブやメジャーデビューなど、“温むす元年”とも言える2017年の思い出が駆け巡りました。

そして、私たちの飛躍の物語は続いていく――映像の最後に、その一言が映し出されると、1stシングル「Hop Step Jump!」をSPRiNGSが歌い上げます。メジャーデビューの楽曲ということもあって、彼女たちがリスタートを宣言しているような姿が印象的でした。「まだまだ成長途中」といったフレーズも、今の『温泉むすめ』を歌ったような内容です。



また衣装もジャケットと同じく、白を基調にした学生服風なものに。ネクタイやソックス、フリルなど、キャラクターに寄り添った衣装でパフォーマンスする9人は、まさに温むすそのもの。間奏のセリフパートは、ペンライトを振ることすら忘れて聞き入るぽか旦那・ぽか女将も見られました。


最後に「せーの!」で、大きくジャンプする光景は、未来に描いたイマジネーションを叶えるために飛び出したSPRiNGSそのもの! 会場からは割れんばかりの大歓声と拍手が寄せられました。

「みなさんの背中を押せるような、エールを送るような気持ちで歌ってみました」と、直後のMCで高田さんが告げて、再び拍手が。また、新衣装ということもあって全員で回ったり、感想を交わしたりと、ここでもひと盛り上がり。振り返り映像にも触れ、メンバーが印象に残ったイベントを挙げて懐かしむ様子も見られました。


そんな思い出を噛み締めながら歌った曲は「さよなら花火」。切なげなピアノイントロが流れ始めると、優しく丁寧に一言ずつ歌詞を紡ぎます。Bメロでは「ヒュルル ヒュルル」といった歌詞にあわせて、打ち上がる途中の花火のように、ゆらゆらと9人が揺れ動き、サビにかかると儚さがピークに達し、客席に9色の花火を打ち上げました。

次曲では、しっとりとしたムードから大きく一転。いわゆるタオル曲にあたる「青春サイダー」では、ステージ上も客席のテンションも急上昇! 会場が揺れ動くほどに、タオルを振り回して跳びはねる姿は、まさにはじけるサイダーそのもの! 最後には「LaLaLa…」をぽか旦那・ぽか女将たちとシンガロングすると、観客総数の倍以上にも感じられる声がSPRiNGSの背中を強く後押ししました。

そして『温泉むすめ』の初出し情報が公開! ドラマCD第2弾の発売や、アプリ「ゆのはなこれくしょん」の今夏リリース、AKATSUKIの初ライブ、3rdライブの決定が明らかになりました。さらに、本公演の映像化も決まり、ぽか旦那・ぽか女将一同で万歳をして喜びを露わにしていました。

嬉しい発表を経たところで、ラストナンバーは『温泉むすめ』の始まりの曲「未来イマジネーション!」。他の楽曲ももちろんのこと、本楽曲においては、それぞれのキャラクターの特徴を掴んだ仕草や表情、雰囲気が特に反映されており、声優陣の役への作り込みの深さが垣間見える一曲に!


最初期から応援してきたファンにとっては、ここまでステップアップを果たしたことに感慨深さを覚え、最近ファンになった方にとっては、クオリティの高さに圧倒されるであろうパフォーマンスが展開。

3rdライブや各種イベントが発表されたこの瞬間、まさに未来へ繋がる湯の花を、ぽか旦那・ぽか女将と一緒に咲かせるシーンとなりました。
 

ゆりしぃありがとう――70億分の9の奇跡で出会った9人によるラストステージ

暗転した会場に木霊する熱烈なアンコールに応えて、ライブTシャツとパニエに着替えて再登場したSPRiNGS。今回のライブで避けては通れない、遠藤さんの引退の話題が挙がります。

本公演が遠藤さんにとっての『温泉むすめ』ラストステージ。ステージ袖から大きなプレゼントボックスが登場すると、当日にロビーでぽか旦那・ぽか女将から募った遠藤さんへのメッセージをサプライズプレゼント! また、ここまでの活躍を労って、キャスト陣から花束が贈られた遠藤さんは「晴れ舞台のステージで、みんなに送り出していただけることを幸せに思っています」とコメント。
 


続けて、高田さんをはじめとする8人が、涙をこらえて遠藤さんとの思い出やエールを紡ぐと、現SPRiNGSメンバーが歌う、最後の「70億分の9の奇跡」へ。

この9人が出会えたことは奇跡。その想いを9人が歌声に込めて、ひとつひとつ噛みしめるように熱唱。歌っている途中も、遠藤さんはメンバーひとりひとりと熱い抱擁を交わし、全身で想いを伝えます。ぽか旦那・ぽか女将へも、ステージ端まで一歩ずつ歩み寄って感謝の気持ちを歌声に込めているかのよう。


ここまで涙ぐむ一幕も見られましたが、遠藤さんは最後まで笑顔を絶やさずに、最後の一曲を下呂美月として歌い上げました。

最後は遠藤さんをはじめ、キャスト陣からメッセージが寄せられます。今回のライブについて、当日足を運んでくれたぽか旦那・ぽか女将へのメッセージ、そして遠藤さんへの感謝とエール。それぞれが思い思いの言葉を紡ぐと、いよいよ終演の時刻へ。

最後は「ホップ・ステップ・ジャンプ!」の掛け声に合わせて、ぽか旦那・ぽか女将と、その日一番のジャンプをもってライブは締めくくられました。様々な躍進が見られた2017年ですが、2018年は『温泉むすめ』にとってどのような1年になるのでしょうか。今後の活躍にも、期待が高まります。

[取材・文/鳥谷部宏平]

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