声優
「第十二回 声優アワード」各受賞者のコメントをお届け

「第十二回 声優アワード」各受賞者のコメントをお届け!豊永利行さん、黒沢ともよさん、諏訪部順一さん、佐倉綾音さん、大西沙織さんらが受賞

2018年3月3日(土)文化放送メディアプラスホールにて「第十二回声優アワード」授賞式が開催されました。「声優アワード」は、その年に最も活躍し、人気、実力ともに揃った声優の方々と、長年にわたって活躍するベテラン声優が一堂に顔を揃える、2006年に創設され今回12回目を迎える声優界最大のイベントです。

「主演男優賞」は豊永利行さん、「主演女優賞」は黒沢ともよさんが受賞。「助演男優賞」を諏訪部順一さんが受賞。「助演女優賞」と「パーソナリティ賞」は、佐倉綾音さんと大西沙織さんがW受賞しています。

また、「新人男優賞」には西山宏太朗さん、堀江瞬さん、八代拓さん、「新人女優賞」は七瀬彩夏さん、福緒唯さんが受賞。

さらに「歌唱賞」は、『けものフレンズ』より、どうぶつビスケッツ×PPP(尾崎由香さん、本宮佳奈さん、小野早稀さん、佐々木未来さん、根本流風さん、田村響華さん、相羽あいなさん、築田行子さん)が受賞しました。

そのほか様々な賞が発表となった「第十二回声優アワード」について、各受賞者のコメントをお届けします!

主演男優賞

●豊永 利行(とよなが としゆき)
表現という世界に足を踏み入れて24年目になります。こういった賞をいただける日が来るとは、驚きと、まだどこか実感が湧いていない自分がいます。今まで僕自身のことを支えてくださったマネージャーや妻、なにより強い喉と丈夫な体に産んでくれた母にも感謝したいと思っています。欲を言えば、もう少し身長が欲しかったかなとも思うんですけど(笑)。

これからも終わりのない表現の世界を追及していきたいと思いますし、もっと豊かにしていきたいと思います。今日だけは今まで自分がやってきたことは間違えではなかったんだなと、よく頑張ったねと、自分のことを少しだけ誉めてあげたいと思います。栄えある賞をいただきまして、本当にありがとうございました。

主演女優賞

●黒沢 ともよ(くろさわ ともよ)
何も言わずにここまで支えてくれた家族、たくさんのスタッフの皆さん。とても素敵な作品を作ってくださった全ての皆様、本当にありがとうございます。3歳で演じることをはじめ、役の瞳を通して
たくさんのことを学びました。

こうしていられるのは、今まで私に命を預けてくれた、たくさんの人生のおかげだと思います。やれることは存分にやってきたつもりです。これからは声優という枠にとらわれず、演じることに真摯に向き合い、精いっぱい努めたいと思います。本日は本当にありがとうございました。

助演男優賞

●諏訪部 順一(すわべ じゅんいち)
これからも関わらせていただく作品・キャラクターには誠実に、心を込めて、愛をもって向き合っていきたいと思っております。本当にありがとうございました!

助演女優賞

●大西 沙織(おおにし さおり)
今年度終わりますと、お仕事を始めて6年経つということなんですけど。その間に関わらせていただいた様々な作品、スタッフのみなさん、応援してくれたファンのみなさんに本当に感謝を述べたいと思います。

2017年は自分の中で特に変化があった年で。仕事に対する向き合い方をすごく考えさせていただいた年だったので、そんな年に受賞できたことが本当にうれしく思います。これからも自分らしく、キャラクターの命を届けられるように頑張っていきたいと思います。

●佐倉 綾音(さくら あやね)
この賞をいただいたというのは、基本的には私が関わらせていただいた作品、キャラクターを代表していただくものだと思っております。この賞をきっかけに、たくさんの方がアニメーションの魅力をもう一度再確認していただくきっかけになればと思います。この賞に甘んじることなく、引き続き頑張って参りたいと思います。

新人男優賞

西山 宏太朗(にしやま こうたろう)
このタイミングでこの賞をいただけたのも、僕の声や名前を思い出してくださった方がいたからだと思っています。これからも僕の声や顔、名前を思い出していただけるように頑張っていきたいと思います。

堀江 瞬(ほりえ しゅん)
この壇上でお話しさせていただくまでに、自分が思うような表現だったりお芝居ができなくて悔しい思いをしたり、自分に憤りを感じることも多々ありました。そういった思いを抱えながら、それでもここまで来れたのは僕を一から育ててくださった事務所の社長、マネージャー、共演者の方々、作品のキャストさん、これまで僕を応援してくださったファンのみなさまの支えあってのことだと思います。これからも声優として邁進して参りたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。

●八代 拓(やしろ たく)
これまでずっと人に生かされながらやってこれた人間なので、このような賞をいただくのは不思議な気持ちです。この賞をいただいたことは、これからも真摯に頑張れと言っていただいているのだと捉えまして、これからも精進していきたいと思っております。

新人女優賞

●七瀬 彩夏(ななせ あやか)
この度はこのような素晴らしい賞をいただけて、本当に光栄に思っています。デビューしてから今まで支えてくださった皆様のおかげだと思っております。これからもこの賞を自分の一つの自信にして、もっともっと精進していきたいと思います。

福緒 唯(ふくお ゆい)
私は一昨年にA応Pとして特別賞をいただきまして、いつかはこの場に帰ってきたいと思っていましたが、早くに帰ってこれて嬉しいです。これもひとえに私と一緒に作品を作ってくださった皆様、私のことを支えてくださった先輩方、そして何より応援してくださったファンの皆様のおかげだと思っております。この賞を糧に、これからも一生懸命頑張ってまいります。

キッズファミリー賞

●受賞者なし

歌唱賞

●どうぶつビスケッツ×PPP (尾崎由香、本宮佳奈、小野早稀、佐々木未来、根本流風、田村響華、相羽あいな、築田行子)

●尾崎由香
「すっごーい! みんなは声優が好きなフレンズなんだね!」。この度は本当に名誉ある賞をありがとうございました!

●小野早稀
この賞を胸に、これからもメンバー8人切磋琢磨して頑張っていきたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いいたします。

●本宮佳奈
8人で届けてきた曲が、こうしてみなさんに愛されて、このような素敵な賞をいただき、本当に嬉しく思っています。

●相羽あいな
憧れの声優アワードの場に立つことができて、最高に幸せです。これからもこの曲を大切に歌っていきたいと思います。

●築田行子
この曲を愛してくださる皆さんに感謝をして、これからも活動を頑張っていこうと思います。

●佐々木未来
声優アワードは昔からの憧れでした。『けものフレンズ』に出会えて、このような素晴らしい賞をいただけて、本当に幸せです。

●根本流風
『けものフレンズ』という作品の優しい世界を、歌を通してこれからも皆さんにお届けできればと思っています。

●田村響華
これからもたくさんの方にこの曲を知っていただけるように、みんなで一生懸命頑張っていきます。ありがとうございました。

パーソナリティ賞

●佐倉 綾音(さくら あやね)
ラジオを聴いて育ってきた身としては、非常に不思議な気持ちでいるんですけど。この賞がゴールではないので、引き続き声優として精進して参りたいと思います。

●大西 沙織(おおにし さおり)
仲が良い二人が始めるラジオというのはけっこうあると思うんですけど、私たちは全く仲良くないところから始まったラジオでして(笑)。そんな不思議なラジオがみなさんに受け入れてもらえて、すごく嬉しく思います。これからも楽しいラジオを届けられるように、2人で頑張っていきたいと思います。

シナジー賞

●映画『怪盗グルーのミニオン大脱走』

特別功労賞

故人の中で、長年に渡り外画も含め多くのジャンルに貢献された声優。今回は、特別功労賞に代えて、本年度ご逝去された声優を顕彰しました。

功労賞

●片岡 富枝(かたおか とみえ)
履歴書ではございませんが、バツも無ければ賞もなし、地味な人生でございました。ですから今回のことは全く私にはご縁の無いことと思っておりましたから、大変嬉しく、とっても恐縮しております。嬉しいこの賞を心の糧にしまして、これからもお仕事をさせていただくつもりでございます。本当にありがとうございました。

●増岡 弘(ますおか ひろし)
声優にこんな花が咲くとは思ってもいませんでした。60年前、それこそ土を耕すように一生懸命仕事をしてきました。今日も私が見ているのは、今でも夢ではないかと思うくらい、素晴らしいことです。昔のままの気持ちで、これからも頑張りたいと思います。

富山敬賞

●チョー
30年前「ぷろだくしょんバオバブ」という所に、声優というのを何も知らないときに入ったんですね。その時に初めて富山敬さんにお会いしました。第一声が「ウチでいいの?」だったんです(笑)。いいですと言ったら、「本当にいいんだね、じゃあ頑張ってね」と。声以外にも仕事はいっぱいあるかなと思ったんですけど、本当に声だけの仕事でした(笑)。

でも奥が深かった、甘く見てました。食べていくのに必死でしたし、本当に大変でした。途中色々悩んだんですけど、あの時の富山さんの言葉があって、思いとどまっていたんだと思います。敬さんに感謝です。ありがとうございました。

高橋和枝賞

●富永みーな
初めて声の仕事をしたのは7歳の時で、今年で45年目になります……足し算はしないで下さいね(笑)。高橋和枝さんからカツオ役を引き継いだのが20年前です。『サザエさん』は今年で50周年を迎えます。本当にすごい数字だと思いますが、どの数字も1からだということを、ずっと教わってきました。親愛なる先輩が、今回この賞の受賞を導いてくれたのだと思っています。ありがとうございました。

特別賞

●リカちゃん誕生50周年(代表登壇:杉山 佳寿子)
リカちゃんが発売された少し後からリカちゃん電話というのが始まりまして。その初代リカちゃんの声を約30年やらせていただきました。今日はリカちゃんと一緒に、この賞を受賞しにまいりました。本当にありがとうございます。

●松谷 孝征(株式会社手塚プロダクション 代表取締役)
1963年に日本で初めての30分のテレビシリーズが始まりました。その時に(トロフィーを手渡してくれた)清水マリさんがアトムの声をやっていただいた。当時はまだまだ色んなアニメは国内で少し流行っていただけで。それが20年ぐらい前から、世界中に広がりました。この功績というのは、やはり声優の力というのがとても大きかったんじゃないかなと思います。
 
[文・写真/島中一郎]
 

第十二回 声優アワード 授賞式

■日時 2018年3月3日(土) 開式 18:00 閉式 19:30

主演男優賞:豊永利行
主演女優賞:黒沢ともよ
助演男優賞:諏訪部順一
助演女優賞:大西沙織、佐倉綾音
新人男優賞:西山宏太朗、堀江瞬、八代拓
新人女優賞:七瀬彩夏、福緒唯
キッズファミリー賞…受賞者なし
歌唱賞:どうぶつビスケッツ×PPP
パーソナリティ賞:佐倉綾音、大西沙織
シナジー賞:『怪盗グルーのミニオン大脱走』
功労賞:片岡富枝、増岡弘
富山敬賞:チョー
高橋和枝賞:富永みーな
特別賞:『リカちゃん誕生50周年』「代表登壇」杉山和子、松谷孝征

声優アワード公式Webサイト
声優アワード公式twitter(@seiyuawards)

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