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「デビミュ」第3弾公演“カルマ”ゲネプロレポート

いま新たなる禁断の幕が開く……ミュージカル「Dance with Devils~Fermata(フェルマータ)~」公開ゲネプロレポート

今回が第3弾公演となる「Dance with Devils~Fermata(フェルマータ)~」はTVアニメ『Dance with Devils』を原作としたミュージカル。

“ミュージカルアニメ”と銘打ち2015年に放送されたTVシリーズでは、力を得るために“禁断のグリモワール”を探し求めるレム、ウリエ、メィジ、シキらアクマ達と、“禁断のグリモワール”の鍵となる少女リツカ、リツカを守ることを誓うリツカの兄リンドを軸に物語が展開。キャラクターたちが作中で想いを伝えるために“歌を歌う”という斬新な演出方法で注目を集めました。

2016年に舞台化第1弾となるミュージカル「Dance with Devils」(通称:デビミュ)が、続いて第2弾公演ミュージカル「Dance with Devils~D.C.(ダ・カーポ)~」が上演され、いずれも迫力の歌声で想いを歌い上げる歌唱シーンは、ミュージカルファンを中心に高い評価を得ています。

今回、熱いファンの期待に応える形で開幕した第3弾ミュージカル「Dance with Devils~Fermata(フェルマータ)~」。第1弾公演ではリツカとレムが結ばれるエンディングを迎え、第2弾公演ではリツカとレムが結ばれるエンディング、リツカとリンドが結ばれるエンディングがそれぞれ描かれましたが、第3弾の今公演は、“Elegante(エレガンテ)“ ”Calma(カルマ)“という2つの異なるエンディングでの展開。

本稿では、ゲネプロ(Calma回)、そしてキャスト囲み取材の模様をお伝えします。

リツカをめぐり、新たに運命の歯車は刻み始める――

スチームパンクを思わせる歯車をモチーフにした舞台セットに浮かび上がる、さまざまなプロジェクションマッピング。開演早々、客席はあっという間に『デビミュ』の世界に誘い込まれます。

全世界を支配できる力“禁断のグリモワール”の鍵となるヒトの女の子・立華リツカをめぐり、その「禁断のグリモワール」を狙う魔界からやってきたアクマで、名門アーロンド家出身の「鉤貫レム」。

リツカを狙う全てのものから全力で守ろうとする、エクソシストでリツカの兄「立華リンド」。

レムの幼馴染、女性に非常にモテる妖艶なアクマ「楚神ウリエ」。

同じくアクマで強引オレ様ドSな「南那城メィジ」。

堕天使の「棗坂シキ」。

以前の主人が失脚したのちレムに拾われた「ローエン」。

彼らと敵対し同じく「禁断のグリモワール」を狙うヴァンパイアの「ジェキ」。

アクマ、エクソシスト、堕天使、バンパイアらがそれぞれの思惑や策略、またはリツカへの熱い恋心などをロック、ラテン、ヒップホップ、バラードなど個性が輝く曲に乗せて歌い、踊るキャラクター達。

お馴染みの曲はもちろん、本作では劇場版『Dance with Devils-Fortuna-』(2017年11月公開)で書き下ろされた楽曲が舞台にも登場!

さらに、同作で初めて登場した追加キャラクター・マリウスが、今公演にも初登場します。翳りあるミステリアスな魅力で目が離せません。

また初演から続く、踊りやマイムなどでリツカの揺れる心情を繊細に表す“立華リツカ表現”は、肝付瑠生氏が担当しています。

第3弾での舞台オリジナル新キャラクターはヴィフ、グラン、エルが登場。時にコミカルにシリアスに、キャラクター達と関わることにより、各キャラクターの意外な一面も観ることができ、新たにこれまで描かれていなかったストーリーや、異なる2つの結末など、盛りだくさんの本編です。


さらに本編の終了後には日替わりキャストによって行われるミニコンサート「アクマの歌宴」を実施! こちらはペンライト使用可能、全力声援歓迎のミニコンサートです。

次に、本公演のBlu-rayが早くも発売決定。公演中劇場で予約したお客様全員を、メインキャストによるトーク&ハイタッチ会にご招待という嬉しい情報も。そして残席がある回に限り、チケットぴあにて当日引換券販売を実施中! 

最後に公開ゲネプロ前に行われた囲み取材での、キャストの声をお届けします。

――初日を迎えての感想をお聞かせください。

鉤貫レム役・神永圭祐さん(以下、神永):初演、その次と前回まで内容がほぼ同じでしたが、今回は内容が変わるので続投組は前の作品を超えるイメージで(稽古を)やってきました。今回から初参加のキャストもそこに食らいつき、互いに刺激し合い高め合ってやってきました。

本作品は話の内容、演出、セット、キャストが役柄を追求する時間もとても長かったです。稽古場で無駄な時間を過ごすことがほぼ無かったという印象です。そういった部分は舞台上で表れてくるのではないかと思っています。

立華リンド役・髙野 洸さん(以下、髙野):初参加ということ、また2つのストーリーを演じるということで稽古が始まる前はプレッシャーと焦りもありました。でも稽古を1ヶ月ちゃんとやってきましたので、今日からの公演をしっかり頑張りたいなと思います。

楚神ウリエ役・山﨑晶吾さん(以下、山﨑):ウリエ役は僕で3人目。1回目、2回目のキャストに恥じぬよう、皆が繋いできてくれたバトンをしっかりと受け止め頑張りたいと思います。

南那城メィジ役・吉岡 佑さん(以下、吉岡):僕は初演、その次、そして今作と続投組ですが、今回からの初参加組のキャストとも色々話し合い試行錯誤して皆で作り上げた今作の舞台になっていると思うので、皆さんに楽しんで頂ければと思います。

棗坂シキ役・安川純平さん(以下、安川):僕も続投組で今回が3回目です。初参加のキャストともいろんな意見を交え、ずっと稽古をしてきました。そして『ダンデビ』らしい座組の空気感が出来たと思っているので、あとはそれをお客様に届くようにしっかり頑張りたいと思っています。

ローエン役・内藤大希さん(以下、内藤):今回は2つの物語があり、お客様がルートを選びながらお話を導いてくださるような感じだと思っているので、観て頂くのがとても楽しみです。

マリウス役・北川尚弥さん(以下、北川):今回初登場する役ですので、皆様にこのマリウスというキャラクターの魅力を届けられるように精いっぱい頑張りたいと思います。

ジェキ役・田中涼星さん(以下、田中):僕は前作から引き続いて参加です。今回は前と違ってお話も色々ミックスされて新鮮な気持ちで稽古に臨めました。お客様にも公演をぜひ楽しんで頂けたらと考えています。

――役柄を演じるにあたって気をつけたことなどはありますか。

神永:初演からレムを演じているので把握してきましたが、一方で演じる難しさも感じていました。演出の三浦さんから「この舞台はいける、信じてついてきて欲しい」と言われました。

この演じる難しさは続投組も初参加組もあったと思いますが、皆で信じてついていきました。その熱量がしっかり出せれば凄い作品になると思っていますので、役柄を信じて演じていければと思います。

髙野:様々なキャラクターの中でリンドはお兄ちゃん、そしてバンパイア。演出の三浦さんに「お兄ちゃんらしさ」を身につけて欲しいと稽古でも言われましたので、そういった他のキャラクターとは違う一面を際立たせて主張して演じていきたいなと考えています。

山﨑:ウリエは女性にとてもモテる人。自分に自信を持っている空気感を作っていきたいです。演出の三浦さんからも「自信をつけるために、街中でナンパして、100人くらい声かけてきて」というアドバイスを受けました(笑)。

実際には(ナンパは)行きませんでしたが、そのぐらい自信を持てるよう頑張ります!

吉岡:メィジはオレ様キャラ。ただ、ふとしたときにちょっとヤンキーっぽい仕草になっていたのですが、演出の三浦さんに「メィジはヤンキーじゃないから。ちゃんと妖艶さもあるから」と指摘を受け、そういった面に気をつけながら稽古しました。

安川:稽古場で、今作で初めて演じる場面をやったとき、三浦さんに第一声「気持ち悪いな!」と言われて(一同笑)。でも僕の役自体が劇中「気持ち悪いな、お前」と言われる役なので、それは嬉しい事です!(笑)

ウリエがナンパしてこい、と言われていたから「俺も何かありますか?」と聞いたのですが「あなたはもう気持ち悪いから、大丈夫!」と言われたので、僕はこのまま“気持ち悪い”を追求していきたいと思います!(笑)

内藤:(ローエン役が3回目で)楽曲に慣れ親しんだ分、お客様を“リツカ”としてどうやってそれぞれの(キャラクターの)楽曲で空気感を変えていくかというのを三浦さんに指摘されました。

演じれば演じるほど自分自身と役柄が混じってしまう部分があったので初心に戻り、もう一度ローエンというキャラクターに向き合う事が出来た稽古期間でした。

北川:僕は語り部としての立ち位置なので、ここにいる誰とも、お芝居の中でも、絡みがないです……なので稽古場もけっこう一人でいることが多かったです。そういう環境が役作りに活かせたと思います……(笑)。

田中:僕のジェキ役は前作から引き続いていますが「ワンパターン化すると面白くないよね」という話が三浦さんとも出ました。もう少し広がりを見せていった方が良い、という方向性になり、前作よりももっと広い意味でジェキを追求していくことが出来ました。


――最後に、お客様へメッセージをお願いします。

神永:今回「Dance with Devils~Fermata(フェルマータ)~」は“Elegante(エレガンテ)“ ”Calma(カルマ)“という2つのエンディングでの物語になっています。楽曲構成、その他色々な部分で楽しんで頂けると思いますので、ご来場お待ちしております。

髙野:2つの物語がありますので、ぜひ両方観て頂きたいと思うのと同時に、もちろん片方だけでも完結したそれぞれの物語になっているので楽しめます。どちらも精一杯頑張らせて頂きます、どうぞよろしくお願いいたします。

山﨑:今までの作品をご覧になったお客様には「懐かしいな」と感じて頂ける部分、また「新しい!」と感じて頂ける部分が沢山ある作品だと思います。

2つのエンディングはどちらを観ても面白いですし、何回観ても新しい発見があります。同じセリフでも2パターンのエンディングによって気持ちが違いますので楽しんでもらえると思います。

吉岡:今回は初登場するキャラクターもいます、それにともなって、今まで登場しているキャラクターなどとの関係性にも注目してもらいたいと思います。またセットも豪華になっていたりと、今回びっくりする事が多々あると思いますので見どころが沢山! ぜひ劇場でお待ちしています。

安川:本作品で第3弾公演ということで、デビミュを愛してくださる皆様のお気持ちがあったからこそ、こうして上演されることに本当に喜びを感じています。千秋楽まで皆様が“ゾクゾク”して楽しんで帰って頂けるよう毎公演頑張って参ります、よろしくお願いいたします。

内藤:本編終了後のミニコンサートがありますが、毎公演やるたびにお客様の熱量をいただけているなと感じます。本編中は声を出したりできませんが、ミニコンサートでぜひ、その思いの丈を声に乗せて僕たちに届けていただけたらなと思います、楽しみです!

北川:見どころがたくさんあって、目が何個あっても足りないと思いますので! 皆さん集中して観てください! よろしくお願いします。

田中:(ジェキモードで)小鳥ちゃんたち! 全公演いらっしゃい!

[取材・文/加藤日奈]

公演概要

ミュージカル『Dance with Devils~Fermata(フェルマータ)~』

<日程>
2018年3月15日(木)~25日(日)
<場所>
AiiA2.5TheaterTokyo

☆ チケットぴあ

<キャスト>
鉤貫レム:神永圭佑
立華リンド:高野 洸
楚神ウリエ:山﨑晶吾
南那城メィジ:吉岡 佑
棗坂シキ :安川純平
ローエン:内藤大希
ヴィフ: 鷲尾 昇
グラン: 木全寛幸
エル:福井大輔
シダ: 小林竜之
カズラ: 福島海太

マリウス:北川尚弥
立華リツカ表現: 肝付瑠生
ジェキ:田中涼星

☆日替わりキャスト一覧はこちらで要チェック!
http://dwd-stage.com/ticket_schedule.php

<スタッフ>
原案/岩崎大介(Rejet)、原作/グリモワール編纂室、 脚本・演出/三浦 香、 脚本協力/金春智子、中瀬理香、横手美智子、内海照子、
音楽/Elements Garden、音楽プロデューサー/藤田淳平、オリジナル曲作詞/うえのけいこ、振付/當間里美
主催:エイベックス・ピクチャーズ/ネルケプランニング

舞台公式サイト
舞台公式Twitter

(C)グリモワール編纂室/Dance with Devils F 製作委員会
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