輝木ほまれ&キュアエトワール役・声優 小倉 唯さんインタビュー ーー 「ライブでは、皆さんに直接、歌や思いを届けられるのが楽しみ」【『HUGっと!プリキュア LIVE2018 ライブ・フォー・ユー!』リレーインタビュー第3回】
キュアマシェリとキュアアムール、新たなプリキュアが2人同時に誕生! 5人になったプリキュアの活躍で、ますます盛り上がっていくのは間違いない『HUGっと!プリキュア』。
7月29日(日)に開催されるライブコンサート「HUGっと!プリキュア LIVE2018 ライブ・フォー・ユー!!」へのファンの皆さんも期待感も、さらに高まっていることでしょう!
アニメイトタイムズのプリキュアキャストリレーインタビュー第3回は、輝木ほまれ&キュアエトワール役の小倉 唯さんにインタビュー。
ライブに向けての思いはもちろん、野乃はな&キュアエール役の引坂理絵さんや、薬師寺さあや&キュアアンジュ役の本泉莉奈さんらとの関係性の変化などについても、お話を伺いました。
最近は、ちょっとギャグ要員みたいになっている部分も
──このインタビューが公開されるのは第21話の放送直後ですが、2月の放送スタートからここまで、輝木ほまれとキュアエトワールを演じてきての心境を教えて下さい。
小倉唯さん(以下、小倉):ほまれは、プリキュアになれないという衝撃的な展開から始まった子なので、観て下さっている方にとっても、最初の頃から印象の強いキャラクターだったのではないかなと思います。第一印象はすごくクールで格好良くて、みんなの憧れだけれど、実は弱い部分も持っているというギャップも見え隠れするキャラクターなんですよね。特に、はなたちと出会ってからここ(第21話)までを通して、ほまれ自身の心がすごく豊かになったことを感じています。
今思い返すと、最初の方は結構とがった口調や発言が多かったんですけれど、最近は、良い意味でキャラがだいぶ崩れてきていて。ちょっとギャグ要員みたいになってきている部分もあるなと思います(笑)。
──第4話で、ほまれがプリキュアになれなかった時には驚きました。
小倉:私もすごくもどかしかったですね。アフレコには、1話からずっと一緒に参加していたのに、二人が早くプリキュアになっているから早く追いつきたい気持ちがあったというか。2人が遠いところに行ってしまっている感じもあったんです。さらに、(第4話で)プリキュアになれなかったことで、ほまれと一緒に私も不安な気持ちになりました。だからこそ、ほまれと同じドキドキというか、緊張感を味わいながらプリキュアになれたのかなと思っています。
HUGっと!プリキュア 第1話ご覧いただいた皆さまありがとうございました〜! これから毎週日曜日の朝はよろしくお願いいたします写真は、先日行われた記者会見での衣装 エトワールらしい黄色のワンピースでした 映画プリキュアスーパースターズ!の公開もお楽しみに♪ (唯) pic.twitter.com/T4Em5YmHX9
— 小倉 唯 Official (@OY_A_Official) 2018年2月4日
──初めてプリキュアに変身した時や、初めて必殺技を放った時には、やはり特別な気持ちになりましたか?
小倉:実は、技名とかを最初に言ったのは玩具の収録の時だったのですが、アニメ本編の中で絵に合わせて言うことは、やっぱりすごく高揚感があって。本当に特別な空間だなということは身にしみて感じました。言葉の一つ一つにすごく重みを感じて緊張したのを覚えています。
ほまれもついに、晴れてプリキュアの仲間入りです!! これでやっと3人揃ったね力のプリキュア、キュアエトワール みなさんこれからも応援よろしくお願いします(唯) #はぐプリ pic.twitter.com/siRYGtgZQ5
— 小倉 唯 Official (@OY_A_Official) 2018年3月4日
新しい2人のプリキュアに、私たち3人も負けないように
──アフレコ現場の雰囲気や、プリキュアのキャストの皆さんとの関係性にも変化を感じますか?
小倉:最初のうちは、やっぱり新しい作品だし、まずは私も含めて、それぞれの役者さんが自分の演じるキャラクターを作りあげていくことを見つめていた感じだったと思います。でも、今はファミリー感がすごく出てきていて。アフレコの合間などには、スタジオにいる方全員で会話をしたりする感じもあって、すごく和やかだし良い雰囲気の現場だなと毎回思います。
(引坂さんと本泉さんとの)3人については、私、お二人とは「はじめまして」からのスタートだったんです。たぶん最初の頃は、おふたりとも私のことを「年下だけど、すごく先輩」みたいに思ってくれていた感じがあって。けっこう心の距離を感じていたので、その距離をどうやって縮められるかも課題でした(笑)。
──たしかに、「年下の先輩」と「年上の後輩」は、お互いに気をつかいがちですね。
小倉:どれだけ心の距離を縮められるかは、お芝居にも関わってくると思ったので、私から積極的に話しかけたりもしました。あとは、一緒に取材を受けたり、イベントに出たりする機会も多かったので、緊張している中、3人で声をかけあったり、打ち合わせをしたりしているうちに、自然と心の距離が縮まっていきました。
──第20話では、キュアマシェリとキュアアムールが誕生し、田村奈央さんと、田村ゆかりさんも、プリキュアチームに加わりました。今は、3人チームから5人チームになってさらに関係を深めているところでしょうか?
小倉:そうですね。ただ、ちょっと焦りもあって……。
──焦りですか?
小倉:当初は3人でスタートしていたところに、新たに2人が加わったので、これからは5人のプリキュアをどうやって見せていくかも大事なのですが。新しい2人のプリキュアに、私たち3人も負けないようにというか(笑)。脚本の坪田(文)さんからも、これから新しいメンバーも増えるけれど、私たち3人の関係性がすごく大事ということは絶対に変わらないので、「さらに結束力を深めていって欲しい」というお話があったんです。私たちも、たしかにそうだなと痛感したので、今、3人でのご飯会を計画中です!
ほまれのトーンで歌いながら、どこまでキャラらしさを反映できるか
───ここからは、「HUGっと!プリキュア LIVE2018 ライブ・フォー・ユー!!」に向けてのお話を聞かせてください。プリキュアを演じるだけでなく、キャラクターソングやエンディングテーマも歌うことを知った時には、どのようなことを思いましたか?
小倉:私にとって、ほまれというキャラクターは、経験値がまだまだ少ないタイプのキャラクターなんです。
──たしかに、小倉さんといえば、その作品のヒロインの中でも特に可愛らしかったり、年下だったりするキャラクターのイメージが強いですね。
小倉:ほまれは、けっこう低いトーンで話す役柄なので、そのトーンで歌いながら、どこまでキャラクターらしさを反映できるかは、少し不安でもあって……。最初に歌も歌わせて頂けると聞いた時に、そんな不安も脳裏をよぎりました。
それに、エンディングをレコーディングしたのは、アニメのアフレコが始まる前で。私の中でも、ほまれというキャラクターがまだ固まりきってはいなかったんですね。そんな中、他のキャラクターは、可愛らしくて元気いっぱいだったり、おしとやかだったり、それぞれのキャラクターにギャップがあるので。ほまれでありながらも、どこまで3人でのバランスを取っていくのかということも、技術的に難しそうだなと思いました。
──実際に、 エンディングテーマ『HUGっと!未来☆ドリーマー』をレコーディングした時のエピソードを教えて下さい。
小倉:たしか、3人の中で私が最初にレコーディングしたと思います。明るくアップな曲なので「どんどんテンションを上げて」というディレクションを頂いたのですが、キャラも固まり切ってない中、(ほまれとして)どこまで上げて良いのかというさじ加減が難しかったです。でも、歌は、歌う人の心がすごく現れるものですし、聴いて下さるみんなに気持ちを届けることが一番大事だなと思ったので、言葉に思いを乗せるようなイメージで歌わせて頂きました。
──では、はなたちに出会う前のほまれではなく、少し未来のほまれをイメージして歌ったのでしょうか?
小倉:はい。そういう感覚はあったと思います。
──『HUGっと!未来☆ドリーマー』の中で特に好きなフレーズや、レコーディングの際、特にこだわったパートなどを教えて下さい。
小倉:サビの「いつかぎゅっと」というフレーズは、ほまれのパートなのですが、「ぎゅっ」という言葉は(変身する時の)「はぎゅー」 というセリフだったり、本編中でもすごく印象深く使われているんですね。だから、ディレクターさんの中でも、歌にも「ぎゅっ」という感じを乗せて表現することにこだわりがあって。ほまれのキャラクターをキープしながら、どこまで温かみもある感じで「ぎゅっ」とできるかというギリギリのところを狙って、いくつかテイクを重ねました。
作詞:ミズノゲンキ
作曲・編曲:睦月周平
歌:キュアエール(CV.引坂理絵)、キュアアンジュ(CV.本泉莉奈)、キュアエトワール(CV.小倉唯)
『HUGっと!未来☆ドリーマー』の振り付けを覚え始めるつもり
──『「HUGっと!プリキュア」 キャラクターシングル』に収録されている、キュアエトワールのキャラクターソング『もう一度、あの空の先へ』についても、印象やレコーディングでのエピソードを教えて下さい。
小倉:この曲を最初に聴いた時は鳥肌が立ちました。先程お話しした、ほまれがプリキュアになれるかなれないかと言う話数の心境をイメージして作られているからか、すごくエモーショナルな曲。流行の「エモい」という言葉が本当にしっくりくるようなナンバーですよね。どちらかと言うと、ほまれのキラキラとした格好いい部分ではなく、弱さのようなところに焦点を当てていることにより人間らしさも感じて。すごく素敵な楽曲だなと感じました。
だからこそ、ほまれの心の中の世界観をどこまで表現できるかが、この歌のキーになっていると思いました。Aメロ からBメロにかけては、心の内にある孤独感を見え隠れさせつつも、サビに向けては、それこそミライクリスタルが解き放たれる瞬間のように、新しい光が差してきて道が開けていく。そんな前向きなイメージで歌いました。ディレクターさんからも、「ほまれの弱い部分。弱いからこそ強くあろうとしている気持ち。必死感とかも出て良いですよ」と言って頂いたので、取り繕った格好良さを見せるというよりは、多少、息が上がったり声が裏返っても、前進する気持ちを大事に歌わせて頂きました。
≪収録内容≫
キュアエール(CV.引坂理絵)ソロ曲
キュアアンジュ(CV.本泉莉奈)ソロ曲
キュアエトワール(CV.小倉唯)ソロ曲
およびそれぞれのインストを収録
3.もう一度、あの空の先へ
作詞:山崎寛子
作曲:永井正道
編曲:永井正道
歌:キュアエトワール(CV:小倉 唯)
──そんなほまれの思いも乗せた曲を大勢のファンの前で披露できる『HUGっと!プリキュア LIVE2018 ライブ・フォー・ユー!!』の開催を知った時の感想を教えて下さい。
小倉:実は、まだどんな感じのライブになるのか全然想像がついていなくて。ドキドキしています(笑)。
──小倉さんは、アーティスト活動もされているので、ライブ経験も豊富だと思うのですが、プリキュアとして歌うライブとなると、また別の感覚なのですか?
小倉:全然、別ですね。特に、最近はキャラソンをお客さんの前で披露する機会があまりなくて。しかも、それが『プリキュア』となると……、どこまでちゃんとキャラクターとして歌にお届けできるのかにプレッシャーも感じています。
その一方で、作品やキャラクターのファンの皆さんに見守られながら、気持ちをダイレクトに歌に乗せて表現できるライブという場所があることに対しては、すごくありがたいし、光栄な機会。ドキドキしながらも、楽しんで行けたらよいなと思っています。
──これからライブ当日までに、やっておきたいことがありますか?
小倉:春の映画(『映画プリキュアスーパースターズ!』)のテーマが「約束」だったので、約束を発表する機会があったのですが。その時に私は、『HUGっと!未来☆ドリーマー』の振り付けを完コピすると約束したんですね。でも、まだできてないんですよ(笑)。だから、実際にライブで踊るか踊らないかは別として、個人的に踊れるようになりたいなって思っていて、そろそろ、本格的に覚え始めるつもりです。
──試験の日が近づいてきたみたいな感覚ですか?
小倉:はい。ちょっと追い込みをしたいです(笑)。
最後まで「はぎゅっ」と温かい気持ちで見守ってもらえたら
──この連載の第2回に登場して頂いた本泉さんから小倉さんへのメッセージを頂いたのですが。「小倉さんは、私たちが不安そうだと『大丈夫だよ』と、声をかけて下さったり」すると。そして、「ライブでは、静かにドキドキしているだろうし、みんなに迷惑をかけてしまうと思うので、今から『ごめんなさい」と謝っておきます」ということでした。
小倉:えー、全然そんなことは気にしてもらわなくて良いのに。気を使われてしまうと、逆に「どうしよう」って思っちゃいます(笑)。
──そして、「どうやったら、小倉さんみたいに素敵にキレよくダンスを踊れるのですか?」という質問を頂きました。
小倉:難しいなあ……。私は、歌に合わせて踊るというよりは、気持ちを大事にして踊ることを心掛けていて。というのも、どれだけ技術があったとしても、見る人が見れば(気持ちが入っているかどうかは)分かっちゃうので。指先からつま先まで、どこに注意するのかを自分の中でいくつか決めて。それをきちんと意識しながら踊るというか。「なんとなく形になっていれば良いや」ではなくて、「このパートでは、手をこうやる」とか、 「ここの振り付けはこういう気持ちで作られた振りだから、私の中で特に大事にしよう」とか、要点要点を押さえていくだけでも、見え方や伝わり方は変わってくるのかなって思います。
──では、最後に『HUGっと!プリキュア』ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
小倉:2クール目も終盤になって、全体の中でも中盤のお話になっているのですが、プリキュアも5人になって、これからまだまだ盛り上がっていきます。歌などにも注目しながら、最後まで「はぎゅっ」と温かい気持ちで見守ってもらえたらと思いますので、ほまれの今後の活躍にも期待してもらいつつ、応援してもらえたら嬉しいです。ライブでは、皆さんに直接、歌や思いを届けられることがとても楽しみで、ワクワクしています。ぜひ会場で、皆さんのお気持ちも私たちに送ってもらえたら嬉しいなと思います。
【リレー企画:キュアマシェリ役、田村奈央さんへのメッセージ】
──次回のリレーインタビューに登場するキュアマシェリ役の田村奈央さんへのメッセージと質問をお願いします。
小倉:マシェリとアムールは「ふたりでプリキュア」という雰囲気もあるので、奈央ちゃんは、(キュアアムール役の田村)ゆかりさんと2人だけの世界を貫きたい気持ちもあるかもしれないんですけれど(笑)。プリキュアの5人で一緒に、みんなで歌ったりできることも楽しみにしています。あと、質問は……ライブとは関係ない質問でも良いですか?
──はい。何でも大丈夫ですよ。
小倉:実は私、けっこう早食いなんですね(笑)。
──前回の本泉さんのインタビューでも、小倉さんのギャップを感じて魅力的なところという話題で「すごく細いのに、たくさん食べるし、食べるのもすごく早い」というお話がありました(笑)。
小倉:そうなんですよ。「食べてる」というよりは「入れている」みたいな作業になっちゃって。すごくいっぱい早く食べちゃうんです。でも、奈央ちゃんは、食べている姿がゆっくりで、しかもすごく女性らしいというか、綺麗なんですね。どうやったら、奈央ちゃんみたいに、良い感じでゆっくりとご飯が食べられるのか、教えて欲しいです。変な質問でごめんなさい(笑)。
[取材・文/丸本大輔]
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HUGっと!プリキュア LIVE2018 ライブ・フォー・ユー!! 公演概要
開催日:2018年7月29日(日)
開催場所:品川プリンス ステラボール
チケット料金:
前売り券・指定席 6,800円(税込)
前売り券・スタンディング 6,500円(税込)
前売り券・親子席ダブル(親1+子供1) 11,000円(税込)
前売り券・親子席トリプル(親2+子供1)or(親1+子供2) 17,500円(税込)
※お一人様、入場時ドリンク代500円(税込)が必要となります
※アルコール類の提供は予定しておりません
チケット一般発売:2018年7月7日(土)
開場/開演:
第1部:めっちゃジョイフル☆LIVE 開場:13:15/開演:14:00
第2部:めっちゃチアフル☆LIVE 開場:17:45/開演:18:30
※2回公演となります。それぞれチケットが必要です。
※4歳以上はチケットが必要になります。
出演者 :
引坂理絵、本泉莉奈、小倉唯、宮本佳那子、北川理恵、五條真由美 ほか
チケット先行予約について
5月23日(水)発売「HUGっと!プリキュア キャラクターシングル」(MJSS-09221 ¥1,500+税)に封入の先行予約抽選券に記載のシリアルコードによる応募抽選が最速となります。
### 注意事項
※出演者及び公演スケジュールは予告なく変更となる場合がございます。
※キャンセル・変更、公演中止以外の払い戻しは一切できません。
※営利目的によるチケットの購入、転売行為は固くお断りしております。
※車いすをご利用のお客様はチケット購入後、事前にマーベラス ユーザーサポートへご連絡ください。
親子席に関しまして
※お子様は公演日に6才以下の方が対象となります。
※入場時に、お子様の年齢を確認させて頂く場合がございますので、
保険証などの年齢確認ができる書類をご用意ください。
HUGっと!プリキュア LIVE2018 ライブ・フォー・ユー!! 公式
(C)ABC-A・東映アニメーション
(C)HUGっと!プリキュアLIVE製作委員会