アニメ

2018-07-08 18:30

『刀使ノ巫女』はまだまだ止まんない！　本渡楓さん、大西沙織さんら声優陣と作品に関わる全ての人たちの想いに包まれた「刀使祭真の太刀」をレポート

2018年6月22日の放送をもって最終回を迎えたテレビアニメ『刀使ノ巫女』。1月の放送開始から2クールにかけキャラクターたちの熱いドラマを見せてくれた本作ですが、その放送と並行して定期的に開催されたイベントの集大成「刀使祭真の太刀」が、6月24日（日）に上尾市文化センターで開催。

イベントはお笑いコンビ“天津”の向清太郎さんをMCに進行し、本渡楓さん、大西沙織さんら声優陣6名と作品を振り返るコーナーや、ババ抜きやサイコロの目を競うお楽しみゲームコーナー、さらには朗読劇やライブコーナーなど楽し気な雰囲気に包まれました。

【出演者】
本渡楓さん（衛藤可奈美役）
大西沙織さん(十条姫和役)
和氣あず未さん(柳瀬舞衣役)
木野日菜さん(糸見沙耶香役)
松田利冴さん(益子薫役)
鈴木絵理さん(古波蔵エレン役)

向清太朗さん(司会)

『孤独のグ●メ』で取り上げられたあの名店にキャラクターたちが……!?

開演時間になると、まずは声優陣総出演の朗読劇が披露されました。内容としてはイベント会場となった埼玉県上尾市周辺に、どんな名所や名産があるのかキャラクターたちが談義するというもの。

キャラクターたちは刀使の任務でやってきたことになっていましたが、作中通り早速サボって楽をしようとする薫や、『孤独のグ●メ』で取り上げられたロースカツの名店をピックアップする舞衣などで、絶えず笑いが起きる一幕に。

朗読劇後の一言挨拶では鈴木さんが、「人生も刀使祭も一度切りなので、（力を）全部出し切りましょう！」と会場を煽り、大いに盛り上げていました。

最初のコーナーは声優陣の疑問について、柿本広大監督やシリーズ構成の髙橋龍也氏の回答を読み上げていくというもの。

ここでは「第21話で可奈美と姫和が剣を合わせるシーンでの可奈美の心境」（本渡さん）や、「薫の連れている荒魂“ねね”がトイレに行くのか？」（鈴木さん）など、キャラクターの内面に迫るものや変わり種まで様々な質問が飛び出しました。

本渡さんからの質問、イチキシマヒメを取り込んだ姫和と、可奈美が剣を合わせた第21話については柿本監督が回答。あの時の可奈美は、タギツヒメを倒し全てを終わらせると何もかも抱えこんだ姫和に、怒りや悔しさ、悲しみなど様々な感情がない混ぜになっていたようです。

その結果は、可奈美の御刀“千鳥”の別名通り、姫和の纏う雷を切り裂いたことから明らかでした。

「“ねね”はトイレに行くのか？」という鈴木さんからの質問ですが、なんとその意図は飼い方を知りたいから！　これに対し髙橋さんは、まず「ねねはトイレに行かない」と前置きしたうえで、荒魂研究家でもあるエレンは「胃袋が隠世に繋がっている」と考えているのだとか。

また荒魂を飼育できるのかという点ですが、基本的に彼らは不老不死であり、ねね以外の荒魂は他のノロと融合して狂暴になってしまうとのこと。どうやら迂闊に飼うのは危険そうです。

本渡さん＆大西さんが立て続けに上映される名シーンに涙

続いて実施された「私たちの心のメモリア」では、声優陣がピックアップしたシーンを会場で上映。それを基にトークを展開するのですが、紹介するシーンは向さんによるくじ引きの結果に委ねられており、もし引き当てられなかったキャストは一切紹介できないことになります。

これによって、コーナー終了ギリギリまで本渡さんのピックアップしたシーンが紹介できないというハプニングがありました。

しかし、どうしても自身の選んだシーンを紹介したい本渡さんは、向さんに圧をかけていきます。すると最後の最後で引き当てられ、無事キャスト全員のピックアップシーンが語られました。

また、ここで選ばれたのは和氣さんと木野さんのチョイスした皐月夜見の最期を看取る雪那のシーンや、可奈美と姫和が最終回で母と再会する場面など！　どれも感動のシーンばかりのため、涙もろい大西さんと本渡さんが早くも涙してしまいます。

それを拭うため大西さんがスタッフにタオルを所望すると、本渡さんとふたりでそれを握りしめ、仲良く涙を拭う場面が……!!

当日特に大きな盛り上がりを見せた「ラストバトル！とじみこダービー！」は、“メンバーの行動を予測せよ！”、“親衛隊を撃破せよ！”“タイマン勝負で勝利せよ！”、の3つの競技で声優陣が競い合いました。

“メンバーの行動を予測せよ！”では向さんを含めた7名にスイッチが配られ、読み上げられた質問に該当するメンバーがスイッチを押すことに。その人数を予想して見事正解するとポイントを獲得できます。

「キャラとのシンクロ率は自分が一番高かった」「正直自分のキャラクターの出番がもっと欲しかった」など、放送終了した今だからこそ明かせる質問ばかりとなりました。

しかし「正直自分のキャラクターが一番可愛い」という質問では、向さんまでスイッチを押しており(まさか声優陣が全員スイッチを押すと思わずあえて押したそう)、会場も笑いに包まれました。

折神紫役の瀬戸麻沙美さんを筆頭に、その親衛隊メンバーを演じる獅童真希役・内山夕実さん、此花寿々花役・M・A・Oさん、皐月夜見役・渕上舞さん、燕結芽役・水瀬いのりさんら5名がスクリーンに登場したのが2回戦目“親衛隊を撃破せよ！”。

こちらでは内山さんとM・A・Oさん、渕上さんと水瀬さんのペアが行うジェスチャーを見て、会場の声優陣がその内容を当てなくてはなりません。

内山さん＆M・A・Oさんペアが行った「右手で大根をおろし、左手でさんまを焼く紫」、渕上さん＆水瀬さんペアが行った「気品ある振舞いを研究するためポーズを取る寿々花」。

どちらも難問なため不正解が続きますが、会場の声優陣は次々と回答を重ねていきます。最終的にはそれら不正解となった回答をヒントに正解を導き出し、大西さんと松田さんが1ポイントずつ獲得しました。

“タイマン勝負で勝利せよ！”は、用意されたミニゲームからひとつ選択し、指定した相手とバトルを行います。勝利すると1ポイント獲得できますが、敗北した場合の減点はありません。

ただし特別ルールがあり、対戦相手に向さんを指名することができました。この場合は敗北時にすべてのポイントを失う代わりに、勝利すると3ポイントが獲得できます。

ここまで1ポイントも獲得していなかった本渡さんは、失うものは無いとして迷うことなく向さんを対戦相手に指名。3枚限定ババ抜きで勝利し、いきなりトップに躍り出ました。

勝ちを狙いに行く他の声優陣は本渡さんのリードを許しません！　一発逆転を狙って木野さん、和氣さん、大西さんが次々と向さんに挑戦していきます！

最終的に和氣さんだけはサイコロ勝負で敗北となってしまいましたが、向さんにあっちむいてほいで勝利した木野さんと、早口言葉勝負で勝利した大西さんの同点優勝という結果でこのコーナーは幕を閉じました。

『刀使ノ巫女』はまだまだ止まらない!!

いよいよライブコーナーへ入ると、まずは後期（波瀾編）オープニングテーマ「進化系Colors」とエンディングテーマ「未来エピローグ」を勢いよく歌い上げる声優陣。

すると、ここで本渡さんと大西さん以外の声優陣が一旦退場。「シャイニングな感じでふたつの星になっちゃいますか？」と会場を盛り上げ、Blu-ray＆DVD第1巻に収録されたキャラクターソング「Shining Double Star」を披露しました。

再び舞台上に声優陣が集結したところで前期（胎動編）エンディングテーマ「心のメモリア」を歌唱。

その後のMCではゲーム『刀使ノ巫女刻みし一閃の燈火(とじとも)』から重大告知が！　なんと、アニメ『結城友奈は勇者である(ゆゆゆ)』とのコラボが決定しました！

コラボでは『刀使ノ巫女』キャラクターたちが『ゆゆゆ』の勇者衣装を纏うほか、『ゆゆゆ』側のキャラクターたちはサポートとしての実装となる模様。

この発表で会場が歓声に包まれたところで、最後に前期（胎動編）オープニング「Save you Save me」を熱唱しました！

イベント終了の時間が近づくと再び重大告知！　本渡さんによる『刀使ノ巫女』のラジオ番組「本渡楓のとじらじ！」が、インターネットラジオステーション＜音泉＞で7月4日(水)よりスタートすることがわかりました。第1回目のゲストは大西さんとのこと。

[新番組]「本渡楓のとじらじ！」初回配信開始です！パーソナリティは衛藤可奈美役の本渡楓さんです！とじらじ第1回のゲストに、十条姫和役の大西沙織さんがいらっしゃってます！是非聴いてください♪(サラ)　https://t.co/cOesHAlaIA #音泉 #とじらじ #とじとも #tojinomiko pic.twitter.com/rSp7z0hRzx
— インターネットラジオステーション＜音泉＞ (@onsenradio) 2018年7月4日

終了時の一言挨拶で大西さんは、涙ながらに自身が演じた姫和のことが最初はわからなかったと話します。

それでも最終回が近づくにつれ作品とキャラクターへの思い入れが深まっていったそうです。加えてイベントでダンスや歌を披露出来たことも振り返り、「この6人で本当に良かった」と作品とメンバーへの想いを明かしました。

次いで本渡さんからは「可奈美が好きで、『刀使ノ巫女』が好きで……」と言葉にならないほどの愛が次々と零れていきます。

実は制作スタッフ間で行われたアニメ最終話の鑑賞会にも参加していたようで、その際に様々な話を伺った様子。そうして最後は色々な人たちの関わる作品に声優として携われた喜びと感謝を語りつつ、瞳を潤ませていました。

声優陣や制作スタッフ、そしてファンのみなさんと、多くの人たちの応援を受けたアニメ『刀使ノ巫女』。アニメの放送は終了しましたが、WEBラジオがスタートし、ゲーム『とじとも』の展開は続いていきます。まだまだ歩みを止めない本作を、これからも全力で追いかけていきましょう！

キャラクター原案のしずまよしのりさんから、放送終了記念イラストコメントを頂きました！
半年間最後まで応援して頂き、ありがとうございました！！
これからも「刀使ノ巫女」をよろしくお願いします！
#tojinomiko pic.twitter.com/pqlBRk0DgD
— アニメ「刀使ノ巫女」公式 (@tojinomiko) 2018年6月22日