人気ゲームアプリ『白猫プロジェクト』とのコラボレーションが決定！　『転生したらスライムだった件』ってどんな作品？

近日、Android・iOS用ゲームアプリ『白猫プロジェクト』（以下、白猫）と、伏瀬先生が描く人気ライトノベル『転生したらスライムだった件』（以下、転スラ）のコラボレーションが実施されます。

どちらも非常に人気のある作品だけに、コラボに歓喜した『白猫』ファンも少なくないかと思いますが、今回はまだ『転スラ』をご覧になったことがない方に向けて、その概要と魅力について、改めて振り返っていきます。

シリーズ累計発行部数は1900万部を突破！『転スラ』ってどんな作品？

『転生したらスライムだった件』は、元々は「小説家になろう」にて連載されていた作品です。現在はGCノベルズより原作小説の書籍版、月刊少年シリウスにてコミック版、さらに様々な媒体で複数のスピンオフが連載中と、幅広いメディアミックスが行われており、シリーズ関連した書籍の累計発行部数1900万部を突破する大ヒットを記録。2021年1月からはTVアニメ第2期の放送も決まっているなど、今もっとも熱い作品の1つと言っても過言ではない勢いをもつシリーズです。

そんな大人気作品である『転スラ』ですが、『転生したらスライムだった件』というタイトルの通り、本作の主人公はあの様々なファンタジー作品に登場するモンスターである「スライム」。作中では「リムル＝テンペスト」と名乗っています。

リムルは元々魔物ではなく、大手ゼネコンに務める37歳のサラリーマン「三上悟」として暮らす日本人でした。結婚を目前にした会社の後輩を通り魔の手からかばって命を落としてしまい、スライムとして異世界に転生を果たすことになります。

この時、リムル（三上）は童貞のまま死んでしまったことを悔やんでいたのですが、実は『転スラ』の異世界においては、転生時に望んでいた能力を手に入れられるというルールがあったのです。これによってリムルは、転生時に「捕食者」（対象を体内に取り込んで解析、スキルを自分のものにしたり、対象に姿を擬態させる能力）と「大賢者」（困った時に知識を授けてくれたり、捕食者と連動してさまざまな解析を行う能力）という2つの強力なユニークスキルを獲得することになります。

『転スラ』の世界におけるスライムも、決して強力なモンスターではないのですが、リムルはこれらのユニークスキルを活用して魔物たちの力を取り込んで自身をどんどん成長させていき、同時に仲間を増やして勢力を広げていきます。いわば「スライムによるサクセスストーリー」という、非常に珍しい展開が描かれるのが、本作の特徴となっています。

『白猫』コラボに登場するキャラクターを紹介！

先日公開された『白猫プロジェクト』6周年直前生放送では、コラボ決定PVの最後に、『転スラ』の主人公リムルのイラストが公開されました。コラボイベントでは、他にもいろんなキャラクターが登場するかと思いますが、今回は主人公の「リムル＝テンペスト」の紹介をしたいと思います。

リムル＝テンペスト（CV：岡咲美保）
『転スラ』の主人公。元々は「三上悟（CV：寺島拓篤）」という名前の日本人で、通り魔に襲われて命を落とした後、スライムとして異世界に転生。転生時に獲得したユニークスキル「捕食者」の効果で、目覚めてすぐに出会った暴風竜ヴェルドラと友達になった際に、お互いに名前を贈りあい、「リムル＝テンペスト」として生きることになります。

転生前から頼まれたら嫌とは言えない性格で、助けを求めてきたゴブリン達を見捨てることができず、成り行きから集落のリーダーに。その後も、様々な種族を仲間として迎え入れて規模を拡大し、「ジュラ・テンペスト連邦国」を建国しています。スライムながら、ユニークスキルを活かしたずば抜けた戦闘力とカリスマ性をもち、部下たちからは絶大な信頼を寄せられています。

他にも、『転スラ』にはゴブリンや鬼人族（キジン）など、肯定的で魅力的なキャラクターが多数登場します。『白猫』とのコラボイベントではどのキャラクターが登場するか、今後の『白猫』からの続報をお楽しみに！

“最弱”のスライムが、“最強”になっていくカタルシス！『転スラ』が持つ魅力

大人気作品となった『転スラ』ですが、その魅力として挙げられるのが、「スライムでありながら最強」という、主人公・リムルのキャラクター性にあります。

スライムといえば、最弱のモンスターというイメージを抱かれる方も多いと思いますが、実際に転生したばかりのリムルはかなり貧弱。そこから「捕食者」と「大賢者」のスキル効果によって様々な薬草や鉱石、魔物のスキルをとり込むことで力を蓄え、次第に強力な魔物を倒すことができるようになっていきます。ユニークスキルである「捕食者」の効果で、現れる強大な敵を倒し、その力を自分のものにして、さらに強くなっていく……という成長の流れが、RPGのレベルアップやラーニングのシステムのようにもなっていて、その成長を目に見えて感じ取ることができるのが本作ならではのポイント。またこの流れによって、最弱の存在だったはずのスライムが、みるみる規格外の存在へと変わっていく過程は新鮮で面白く、本来なら敵わないはずの相手を次々と倒していく流れにはカタルシスもあり、とてもスカッとします。

リムルと同じように、最初は小さなゴブリンたちの集落でしかなかった魔国連邦（テンペスト）が、様々な種族を迎え入れることで、次第に立派な大国へと成長していく一方、国が大きくなるにつれ新たな問題が生まれてくるようになったり……という、大河ドラマ的な展開にも見応えがあります。

主人公のリムルだけではなく、キャラクター一人一人の存在を非常に丁寧に描いているのも特徴。『転スラ』は様々な国や種属が登場するファンタジー世界を舞台とした作品ということもあり、登場するキャラクター数も膨大なのですが、それぞれにしっかり個性や印象的に残るシーンが用意されています。リムルを主（あるじ）と慕うランガ、侍大将のベニマル、秘書兼護衛役のシオンなど、魔国連邦（テンペスト）の部下たちは誰もが個性的で、かつ高い戦闘力を有していることが多く、それぞれの活躍シーンも豊富ですし、リムルたちにとって敵となるキャラクターも、完全な“悪”というべき存在は少なく、多くのキャラクターに人間味があり、好感が持てる対象となっています。

また作品全体の雰囲気が明るく、ギャグテイストなところも多い作品なので、気軽な気持ちで楽しめるのもいいところですが、物語の要所要所ではしっかりとシリアスなストーリーが繰り広げられるようになっているのも見どころでしょう。

例えばリムルはある出来事をきっかけに、スライムではなく人間の姿（しかも元の三上自身とはかけ離れた、女の子にも見える中性的な容姿）に擬態して行動することが多くなるのですが、これにはリムルにとって運命の人で、日本から異世界に召喚された「シズ」というキャラクターの存在が大きく影響しています。このリムルとシズのエピソードは、序盤の『転スラ』を象徴するシーンとも言え、ファンからの人気も非常に高いです。『転スラ』の魅力を手っ取り早く知りたいという方は、まずは三上の転生からシズとのエピソードまでの物語を追いかけてみるのがオススメです。

こうしたシリアスだったり、胸が温まるようなエピソードの数々は、コメディタッチな日常シーンとはいい意味で対照的。熱いバトルがあり、笑いがあり、感動がありと、自然といろいろな感情が動かされるのも、『転スラ』という作品がもつ大きな魅力になっています。

6周年を迎えた『白猫』もまだまだ盛り上がる！

一方の『白猫』は、かわいらしいデフォルメキャラクターを操作して、コンシューマゲームさながらアクション性の高いバトルと、手軽に他のプレイヤーとオンラインマルチプレイを楽しめるようになっている作品。2020年4月からは、初のTVアニメとなる『白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE』も放送され、現在は2020年7月14日に迎える6周年を記念したイベントやキャンペーンを開催中！　今から『白猫』を初めて、コラボに備えておきましょう！

まとめ

人間の姿に擬態できるスライムであるリムルに対して、『白猫』側のキャラクター達がどんな反応をするか、『白猫』のアクション性のバトルに落とし込んだ際、『転スラ』側のキャラクター達がどのような性能になるのかも、非常に気になるポイントです。ますます盛り上がり続ける２つの人気作品がどんなコラボを見せてくれるのか、今から期待が高まります。

［文／米澤崇史］

『白猫プロジェクト』基本情報

『白猫プロジェクト』は、本格3DアクションRPGです。バトルや街づくりのほか、最大4人で楽しめるリアルタイム通信バトルを搭載。壮大な冒険のストーリーを中心にゲームが展開していく、まさに王道なRPGをスマートフォンで実現。

梶裕貴さん、緑川光さん、堀江由衣さんといった豪華声優陣を起用したボイス入りで、ゲームの世界観をより感じることができます。

ダウンロードは以下より

Google Play
App Store
Amazon Android アプリストア
　
公式サイト
公式Twitterアカウント

©COLOPL, lnc.
©川上泰樹・伏瀬・講談社／転スラ製作委員会