映画
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』インタビュー |ガンダム芸人・土田晃之が語る『SEED』の魅力

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』公開記念インタビュー | ガンダム芸人・土田晃之さんが語る『SEED』の魅力。思わずツッコミたくなった劇場版のポイントとは【PR】

2002年にTVアニメが放送され、新たな「ガンダム」ファンを多数獲得し、大きなムーブメントを巻き起こしたTVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』。そして2004年に放送された『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の約2年後を描いた「ガンダムSEEDシリーズ」の最新作です。

『SEED DESTINY』から数えると、約20年ぶりとなる劇場版の公開で、大きな反響が沸き起こっている中、お笑いタレントの土田晃之さんにインタビューをする機会をいただきました。

土田さんといえば、大のガンダム好きの芸人としても有名で、ガンダム専門雑誌『ガンダムエース』にコラム「土田晃之のガンダムにもの申す!」の連載もされていました。そんな土田さんに、公開中の『SEED FREEDOM』についての話も含め、様々な「ガンダム」作品にまつわるお話をお聞きしました。

※本インタビューには『SEED FREEDOM』のネタバレが含まれますので、ご了承ください。

最初は批判的だった『SEED』を好きになったポイント

――最初に「ガンダムシリーズ」にハマったきっかけを教えてください。

土田晃之さん(以下、土田):小学校2年生くらいの時に東京の練馬から埼玉に引っ越したんですけど、 ちょうどその頃に『ファースト(機動戦士ガンダム)』再放送があったんですよ。その再放送が、後のブームのきっかけになるんですけど、その頃から小6くらいの近所のお兄ちゃんが、「ガンプラが熱い」みたいな話をしていて。

僕らにとって当時の玩具といえば、超合金なんですよ、プラモデルってお城とか戦闘機、ゼロ戦とか軍艦みたいなイメージだったので、「え?」って感じでした。それで近所のおもちゃ屋さんに行ってみたら、1/144のザクが3箱売ってて、これだと。すぐ家に帰っておばあちゃんに頼み込んで300円もらったんです。それを握りしめて玩具屋に戻ったら、3箱全部なくなってたんです。その時、初めてガンプラ人気を実感しましたね。

呆然としていたら、その玩具屋のおじさんがガンプラがすごい人気があると教えてくれて、1/144ガンダムとグフを予約しました。その時に『ガンダム』ってすごい来てるんだなと。

――その時のガンダムとグフが初めてのガンプラに?

土田:そうですね。ただ男三兄弟の長男でお兄ちゃんもいなかったので、 プラモデルの作り方を知らなかったんですよ。なので、全部組み立てた後からマッキーで塗ったりしてたんですけど、 組み立てた後じゃ、ガンダムの胸や腕の青とか、首とかダクトの黄色とか塗れないじゃないですか。

だから組み立てる前に塗らないといけないというのも、最初にガンダムで失敗した後に気づくんですよね。さらに後に近所のお兄ちゃんが、 ガンダムのプラモデルのカラーっていう絵の具みたいなものがあることも教えてくれるんですけど、何しろまだ小学生3年生とかだったので、「なんかお金がかかるなぁ」みたいなことを内心で思っていました。

――『ファースト』の後はどうだったんでしょうか。

土田:僕らの世代は、『Z(機動戦士Zガンダム)』が始まったのが中1くらいだったんですが、中学になると部活をみんなやり始めますし アニメなんて子供が見るものという認識の時代だから、みんな離れるんですよ。

僕も例外なくそっちだったんですけど、塾をずっとさぼっていて、塾に行ったふりして、大宮の長崎屋ってところとか街でプラプラしたんですね。

ほんで金もないから、そしてお金もないから、その長崎屋の電気屋さんで時間を潰してたんです。そしたら、始まったんですよ。「何あれ、『ガンダム』なんだこれ」って。それがもうまさに第1話の「黒いガンダム」だったんです。それで「へぇー、『ガンダム』新シリーズ始まったんだ」って。

その時はそこまでハマってなかったんですが、翌週も塾はサボって長崎屋に行ってたので、そのまま第2話を見て、しばらくは毎週そこで『Z』をずっと見てましたね。 同じクラスの子とかはほぼ『Z』は見てなくて、 オタクみたいな子たち2人ぐらいと話したのをなんとなく覚えています。

その2ヶ月後くらいに塾に行ってなかったのがバレて、月謝でラジコン買ったりもしてたので、物凄い勢いで怒られましたね(笑)。けど結局塾は行かないから、 その後は家で続きを観てましたね。その翌年の『ZZ(機動戦士ZZガンダム)』も流れで見ていて、オンタイムでちゃんとテレビで見たのは、 多分その『ZZ』まででしたね。

――子供の頃って『Z』の内容って理解できていましたか?

土田: 一応『Z』の頃はもう中学生だったので、小学生だった時に見た『ファースト』の方が分かってなかったかもしれないです。

『Z』とか『ZZ』を見てた時に『ファースト』を見返したくなったんですが、当時は家にビデオデッキがなくて。近所のレンタルビデオ屋で1000円くらいで再生専用のデッキを借りれたので、それをチャリに縛って家に持って帰って、『ファースト』の劇場三部作をみて「こんなんだったっけ?」と、目線が変わるとこんなにも感じ方が変わるんだということを実感しました。

『Z』は最初から難しい話だなということは理解して見てましたけど、小学生の時に見た『ファースト』は話も分かりやすくて、ロボットがカッコいいくらいにしか思ってなかったのが、どんどん見方が変わっていった。最初は1ミリも響かなかったランバ・ラルが、一番かっこいいってなっていくわけです。

――『SEED』については、どのような形で見られたのでしょうか。

土田:実は『SEED』についてもオンタイムでは見てなくて、しかも最初はものすごく否定派だったんですよ。

これにはいろいろ前提があって、うちの長男がちっちゃい時に、ディズニーを見てたんですね。当時の僕の部屋にはガンダムのDVDが本棚に並べられてて、長男が部屋に遊びにきた時に興味がありそうだったので、暇だったら見ていいよと言ってたら、僕が仕事行ってる間に見てたらしくて。ディズニーやらジブリやらアンパンマンを見たあとに、いきなり『ガンダム』(笑)。

――一気に飛び級した感がありますね。

土田:めちゃくちゃハマってるなと思ったのが、 長男が幼稚園の時、下の弟にゴッドフィンガーとかをやってて、「お、今は『Gガンダム』を見てるんだな」と。 幼稚園でちゃんと友達いるか心配になりましたけど。 戦隊とか、 仮面ライダーももちろん見てたはずなんですけど、その中で『Gガン』を選ぶ?(笑)。

――他の子どもたちは、当然誰も分からないでしょうしね……(笑)。

土田:そんな長男がリビングで『SEED』を見てた時に、たまたま僕も一緒にいて。最初は、単純にキャラクターとかが目ぱっちりで胸も大きくてアニメファンに対するキャラクター設定なのかな、 セイラさんがいて、ミライさんみたいなつぶらな瞳がいて、 あれこそが人間だろみたいなことを思ってたんですけど。後にコーディネイターっていう存在がいることが分かって、それも納得するようになるんですが。

――これは『ガンダム』ではない、という感情があったわけですね。

土田:はい。ちょうどその頃『ガンダムエース』という雑誌で、「ガンダムシリーズ」のDVDを見ていろんな文句を付けるという、連載をやっていたんです(笑)。

『SEED』の時は3回くらいに分けてやって、ライターさんが柔らかい表現に変えてはくれましたけど、1回目なんてボロクソに言ってましたね。サイド7から脱出して、仮面をつけた奴に追われて地球に降りて、砂漠でランバ・ラルみたいなキャラに会ってって、「なんだこれ『ファースト』じゃないか」と。

けれど、2回目の連載から、「あれ、ちょっと面白い」と気持ちが変わってきて、最後はもう大絶賛で終わるっていう(笑)。

最初はあんなにけなしていたのに、終わってみれば『SEED』が「ガンダムシリーズ」で一番好きかも、くらいになってて。その後の『SEED DESTINY』とか『STARGAZER』も楽しみにしてましたし、リアルタイムで見て録画してました。『SEED』に関しては、DVDもBlu-rayもなんでも持ってますね。

――そこまで印象が変わったのは何故だったのでしょうか。

土田:見進めていく内に「これは21世紀の『ファースト』が由来なんだな」ということが理解できるようになっていったというか。 最初こそ『ファースト』の流れだけど、途中から全く違う話になっていって、コーディネイターとナチュラルってすごい設定だなと思うようにもなって。

これはこの前、『SEED』をあまり知らない人に話した例えなんですが、例えばある国からすごく能力の高い留学生の子が日本に来てて、その国と戦争になったとき、その子が日本について母国と戦うみたいな、すごい話なんですよね。

でもそのコーディネイターの中でも、なんでキラ・ヤマトだけすごい能力なんだろうという疑問もあったんですが、実はキラ自身が、最高のコーディネイターを作るために生まれてきた存在ということが後から分かってくる。

最初は、これって要は連邦とジオンの話だなと思って見てたんですけど、途中からその構図から追い出されるじゃないですか。その後、第3勢力として戦争を止めに行くというのが、ちょっとアメリカの作品っぽいノリもあるけど、単純に面白かったですね。

――具体的には、どのエピソードというのはありますか?

土田:やっぱり一番印象深いのは、PHASE-35の「舞い降りる剣」がダントツです。あそこからの『SEED』はヤバすぎる面白さで。T.M.Revolutionの「Meteor -ミーティア-」がかかった時は、もう鳥肌ものでしたね。

――あそこに至るまでの、溜めの展開があったからこその気持ちよさがありますよね。

土田:そうですね。あと人間関係とかもすごく上手に描かれているなと思っていて、フレイの存在とか、柵越しにトリィ絡みの話を敬語でするキラとアスランとかもいいですよね。あそこで「あんなに一緒だったのに」が掛かったら、そりゃ来週も見ちゃうよなって(笑)。 あの頃にはもう普通にドハマリしてましたね。

あとは、オンタイムじゃなくDVDだったので、自分のペースで見れたのも良かったのかもしれないですね。当時はDVDを本当に夢中になって見てて、コラムの連載も最初3部に分ける予定だったんですけど、途中で2部で行けるってなりましたから。途中まで見たところで止まらなくなっちゃって、「もう我慢できないから、一気に最後まで行かせてくれ」って(笑)。

――それだけハマっていたと。続編の『SEED DESTINY』についてはどう感じられましたか?

土田:僕は戦争を描いている以上、『ガンダム』は悲惨な部分をちゃんと描かなきゃいけないと思っていて。 そういうのは『SEED』の時もあったんですけど、『SEED DESTINY』は1話からいきなりシンの家族が戦闘に巻き込まれて、片方の腕だけ残されて泣き叫んでいるシーンが出てきたのが衝撃的でしたね。これ、夕方に流していい作品なのかと。

けれど僕は、戦争をかっこよく描くのはどうかなと思っているタイプだったので、『ガンダム』はやっぱりこうじゃなきゃいけないよねという感じでした。

あと、やっぱり『ファースト』のオマージュのMSがいっぱい出てくるのは、僕らの世代にはたまらなかったです。 ザクウォーリアが出てきたと思ったら、今度はハイネがグフイグナイテッドに乗って、あの名言を言うわけですからね。

今回の映画でも、ギャンとゲルググが出ましたが、冒頭でギャンが出てきた時は「ギャン!?」ってテンションが上がりましたね。あと、忘れちゃいけないズゴックもね(笑)。

――主人公のシン・アスカについてはいかがでしょうか。結構、人によって見方が変わるキャラクターでもあります。

土田::僕は『Z』を見ていた世代なので、最初の頃のカミーユ・ビダン(※『Zガンダム』の主人公)に近いのかなと思ってました。やっぱキラとアムロって優しくて能力が高いけど、 カミーユってすごく勝ち気で格闘技もやってて、女みたいな名前なのに男かと言われただけで、ジェリドをぶっ飛ばすぐらいのやつでしたからね。

シンには、家族を殺されたことへの復讐に共感できる部分もあったんですけど、最終的にはキラがやっぱり一番強いから、そうなるよねと。

最後は、共に戦おうっていういい感じで終わりましたけど、そこから映画はすごくシンらしい面が出ていたのが良かったですね。サブキャラみたいな扱いになってなかったのに安心しました。僕は『SEED』って、キラとアスラン、ラクスを軸に描く作品だと思っていたので、そこでシンがすごくカッコよく描かれているのは嬉しかったです。

(C)創通・サンライズ
おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2023年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024冬アニメ何観る
2024年冬アニメ最速放送日
2024冬アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング