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『機動戦士ガンダム』セレクション上映会&トークショーレポート|庵野秀明、出渕裕、氷川竜介登壇

庵野秀明氏、出渕裕氏、氷川竜介氏が『ガンダム』や『ジークアクス』について語る!『機動戦士ガンダム』セレクション上映会&トークショーレポート

2025年2月22日、「アニメ新世紀宣言」の44 周年を記念した『機動戦士ガンダム』セレクション上映会とトークショーが、東京・新宿バルト9にて開催されました。ここでは、庵野秀明氏、出渕裕氏、氷川竜介氏が登壇したトークショーの模様をレポートしていきます。

 

 

「やっぱり『ガンダム』はシャリア・ブルなんだよ!」と力説されていた出渕氏

「機動戦士ガンダム」劇場版第1作の宣伝イベントとして、1981年2月22日に新宿駅東口アルタ前にて行われた「アニメ新世紀宣言大会」。その44周年を記念して行われた上映会では、TVアニメ『機動戦士ガンダム』から、第1話「ガンダム大地に立つ!!」、第2話「ガンダム破壊命令」、第14話「時間よ、とまれ」の3エピソードと、「安彦良和・板野一郎原撮集」が上映されていました。

その後に行われたトークセッションには、『機動戦士Gundam GQuuuuuuXジークアクス -Beginning-』にも参加されている庵野秀明氏、『ガンダム』シリーズの多くの人気モビルスーツをデザインした出渕裕氏、アニメ・特撮研究家の氷川竜介氏の3人が登壇。

 

 
なお出渕氏と氷川氏の二人は『機動戦士ガンダム』が放送された1979年からすでに業界で仕事をしていたそうで、冒頭には放送当時にアニメックで出渕氏が安彦良和氏の絵柄に寄せて描いたイラストが公開されていました。

 

 
トークが始まると、現在話題沸騰中の『ジークアクス』で“緑のおじさん”としてすっかり人気者となった、シャリア・ブルの話題に。今回上映されたエピソードについて、出渕氏が「シャリア・ブル(39話)はないの?」と疑問をぶつけると、実際に宣伝部から候補には挙げられていたものの、あえて外したと答える庵野氏。

また出渕氏は、シリーズ構成を務める榎戸洋司氏とは旧知の仲でもあり、『ジークアクス』の公開前に「やっぱり『ガンダム』はシャリア・ブルなんだよ!」とシャリア・ブルの魅力を力説されて不思議に思っていたところ、蓋を開けてみると「榎戸、やっぱりやったな」と納得がいったというエピソードも明かします。

氷川氏は、令和の時代にシャリア・ブルがトレンドに入る驚きに言及しつつ、「シムス中尉(※シャリア・ブルと一緒にブラウ・ブロに搭乗していたジオンの士官)も出してほしかった」とも言及するなど、やはり『ジークアクス』の話題は尽きない様子。

 

 
一方、上映された『機動戦士ガンダム』の各エピソードについて、「久しぶりに見たんですけど、やっぱり面白い。『ガンダム』と『ヤマト』の一話は本当によく出来ていて、構成に隙がない」と出渕氏が述べると、氷川氏も「多くを説明しなくて、いきなり世界の中に放り込まれる感じが似ている」とその魅力を分析し、庵野氏も「3話まで本当に完璧なんです」と称賛します。

富野監督が脚本を担当した回でもある14話については、「短編ながら、富野さんらしさと『ガンダム』らしさの両方が詰まっている」とチョイスの理由を説明する庵野氏。氷川氏は「最初はブライトが断腸の思いでアムロ一人にやらせようとするけど、結局皆で駆け出しているのが良い」と評価しつつ、ラストでアムロの様子を見に来るジオン兵が犯人とブライトたちが気づくのに対し、アムロは気付かないまま終わるオチの秀逸さにも言及します。

また、MSは倒せても、ワッパに乗った生身のジオン兵をアムロが撃てないという細かい描写にも、富野監督らしさを感じたと語る庵野氏。似たケースとして、生身の水着姿で攻撃を仕掛けてきた『機動戦士Vガンダム』のネネカ隊にも話題が飛び、「あれは撃てない」「小説版では水着じゃなく全裸だった」など、しばし富野作品の話で盛り上がっていました。

 

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