
LiSAさん、4クール連続タイアップの集大成! 冬アニメ『俺だけレベルアップな件』Season 2 OPテーマ「ReawakeR (feat. Felix of Stray Kids)」インタビュー
2024年5月発売の「Shouted Serenade」から連続でタイアップ曲を担当しているLiSAさんの4クール目のタイアップ曲は現在放送中のアニメ『俺だけレベルアップな件Season 2 -Arise from the Shadow-』のOPテーマ曲! 「ReawakeR (feat. Felix of Stray Kids)」が3月5日に発売されました。
「ReawakeR (feat. Felix of Stray Kids)」はSeason 1のOP曲同様に澤野弘之さんが楽曲プロデュースと作曲・編曲、そして以前一緒にコラボしたStray Kidsのフィリックスさんを迎え、より攻撃的でダンサブルな楽曲で、英語が多い歌詞やラップを交えつつフィリックスさんとパートを入れ替えながら熱く歌っています。
カップリング曲の「うぃっちくらふと」はキタニタツヤさん作詞作曲で“かわいいは狂気”がテーマで、「RED ZONE」はグルーヴィーでテンションが上がる楽曲でこちらも注目です。
LiSAさんには各楽曲の紹介や先日、終了したアリーナツアー『LiSA LiVE Smile Always〜COCKTAiL PARTY〜』を振り返ってもらいながら、5月14日・15日に行われる日本武道館公演、6月から始まるアメリカツアーなどへの意気込みをお聞きしました。
『俺だけレベルアップな件』は主人公の旬と一緒に謎を背負うような続きが気になる作品
──『俺だけレベルアップな件』の印象や魅力を感じた点をお聞かせください。
LiSAさん(以下、LiSA):おもしろくて、続きがすごく気になる作品です。主人公の旬くんだけが見えるシステムによって強くなっていく再覚醒という運命を与えられたのかなど謎がとにかく多いけど、彼にはハンターとして戦わなくてはいけない理由があって、「そこに能力を授けられた理由があるのかな」と想像してみたりして。謎が少しずつ明らかになっていくのかなと思って読み進めていくと、どんどん謎が深まるし、謎が増えるし。旬くん同様に読んでいる私たちもいろいろな謎を背負っていく作品だなと思いました。
魅力を感じた点は……単純な作品ではないからひと口で魅力を説明するのが難しくて。「とにかく見て!」という感じです(笑)。
──お気に入りキャラを教えてください。
LiSA:やっぱり旬くんですね。旬くんが強くなるたびに声色も変わっているし、身体的にも「背が伸びた」と言っているし。目が離せないのは旬くんですね。
「ReawakeR (feat. Felix of Stray Kids)」は2nd seasonはよりバトルシーンが多いので、疾走感があるダンサブルな曲に
──『俺だけレベルアップな件』のSeason 2のOPテーマ「ReawakeR (feat. Felix of Stray Kids)」を制作するにあたって、澤野弘之さんに楽曲プロデュースと作曲・編曲を、そしてStray Kidsのフィリックスさんとコラボすることになったのか教えてください。
LiSA:『俺レベ』のSeason 2のOPテーマを澤野さんが担当されていた(SawanoHiroyuki[nZk]:TOMORROW X TOGETHER「LEveL」)こともあるし、『俺レベ』は世界的に楽しまれている作品だったので、そういう部分も意識して一緒に作っていただけたらいいなと思って、澤野さんにお願いしました。
そして今回コラボしているStray Kidsさんには以前、私が呼んでいただいて(Stray Kids JAPAN 1st EP「Social Path (feat. LiSA) 」)、私もいつかお呼びできないかなとずっと企んでいました。そして『俺レベ』は韓国原作ということもあり、いい機会だなと思って、私の声とうまく混ざり合いそうなフィリックスさんにオーダーさせて頂きしました。
──LiSAさんから澤野さんにオーダーされたことはありますか?
LiSA:まず私からではなく、アニメの制作サイドから澤野さんへ「Season 2はよりバトルシーンが多いので、疾走感がある楽曲にしてほしいです」というオーダーがありました。それに加えて、私は「四つ打ちのダンサブルな曲がいいですね」とご相談させていただきました。
──「LEveL」もダンスチューンだったので違和感なく、むしろ地続きになっている感覚で聴けました。
LiSA:最初からアニメを視聴されていた皆さんに、このSeason 2でも引き続き没頭しながら楽しんでもらえればいいなと思っています。
──また「LEveL」と同じようにドンドン低音が響く大陸的で、バトルの緊張感や高揚感を表しているみたいでした。
LiSA:劇伴っぽいですよね。バトルに挑む時に流れるような。
歌詞は作品の世界観を持った中で強さやLiSAの根底にあるメッセージ性を入れ込んで
──歌詞も「LEveL」で作詞を担当されているBenjamin さんが今回はBenjamin + cAnON.の形で作詞されています。
LiSA:歌詞が作品にめちゃめちゃ寄っていますよね。私も作品を読ませていただいた後だったので、作品の世界観を持った中で強さや私の根底にあるメッセージ性をBenjamin さんとcAnON.さんが入れてくださっているなと。あとフィリックスさんが入ってくださっていることと、澤野さんの曲ということもあってめちゃめちゃ多くて。それもお2人が得意にされているところなんだなと思いました。
──もしかしたら日本語よりも英語のほうが多いかもしれませんね。でも曲頭の「そうまるで旬を過ぎたチカラのように」では主人公の名前と強すぎる力を手にした現状だったり、「このふざけたルールにだって」は旬が強くなったシステム、「青二才の渇望と焦燥」では旬の精神状態など連想させる意味ありげな言葉ばかりで。
LiSA:作品の内容をなぞった内容になっているんですよね。
──特に何度も登場する「ギュゲスの指輪」がキーワードになっている気がします。哲学者、プラトンの著作『国家』の中に記されていて、伝説の指輪によって透明になる力を手に入れたギュゲスが私欲を満たすために使うのか、正義のために使うのかということが書かれていますが、まさに旬の状態をひと言で表しているようです。
LiSA:そうですね。英詞の中にも「My miraculous story began Provin’ it to Plato(直訳:私の奇跡の物語はプラトンに証明することから始まった)」と入っていて。アニメを見ながら歌詞のそれぞれの意味を紐解いていくとおもしろいと思います。