春アニメ『ざつ旅-That‘s Journey-』蓮沼暦役・鈴代紗弓さんインタビュー｜暦の優しいところに気がついているちかも素敵

暦はとんでもなくいい奴だなと心から思いました

──2・3話ではちかと暦が富山県の黒部・宇奈月温泉へざつ旅に行きました。ちか役の月城日花さんとの掛け合いも多かったかと思いますが、2・3話の収録はいかがでしたか？

蓮沼暦役・鈴代紗弓さん（以下、鈴代)：この作品は、ちかの語りはもちろんですが各キャラ同士の掛け合いも肝になると思っていたので、とにかく相手の言葉をきちんと聞いて受けようということを意識して臨みました。

　
とはいえ、暦がよく会話をするちかは結構自分のテンション感がきちんとある子のイメージだったので、暦から言葉を投げていったり、テンションが高まっていったりすることが多かったのですが、そんな暦のテンションに釣られてちかもギャグに付き合ってくれるシーンなどもあり、とにかく掛け合いが楽しかったです。

基本的に暦は、ちかに笑顔でいてほしいと思っていそうだなぁと感じていたので、とにかく相手、主にちかが楽しんでくれるようにというのは意識として大切に持っていたのですが、実際にちか役の日花ちゃんもテンション感に乗ってきてくれて鈴代としても嬉しくなってしまったのを覚えています（笑）。

──2話・3話のなかで印象に残っているシーンやセリフを教えてください。

鈴代：まず、2話の冒頭の方でのちかと暦のやり取りが大好きで。元気のないちかに対して「甘いものでも食いに行くか？」と気分転換に連れ出そうとする暦でしたが、断られたら断られたで「必要になったら呼べよな」と、無理に元気を出させようとするのではなく、そっと頼れる存在として側に居てくれる感じが、暦らしいというか……。“そういうところ”が、やっぱり暦の最大の魅力だよなぁと感じました。

　
その後、実際に2人でざつ旅に出たときは出たときで、共に旅を楽しみながらも、「一緒に海をぶらつくことならいつでも付き合える、ぞっ」と、さりげなくちかのことを気にかけていたりして……。とんでもなくいい奴だなと心から思いました。変に押しつける感じではなくサラッとあたたかい言葉をかけられるところなどの思いやりの深さが素敵ですし、そんな暦の優しいところに気がついているちかも素敵だなと感じました。本当にいい関係性ですね……！