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日本ナレーション演技研究所出身 洲崎 綾さんインタビュー 前編

2018-12-04 10:00:00

PROFILE

洲崎 綾(すざき あや)

12月25日生まれ。石川県出身。アイムエンタープライズ所属。2010年に『バクマン。』でアニメデビュー、2013年にアニメ『たまこまーけっと』のヒロイン、北白川たまこ役を務める。2018年10月から放送中のアニメ『RELEASE THE SPYCE』では八千代命役を、同じく2018年10月から放送中のアニメ『ひもてはうす』では本郷たえ役を演じ、2019年1月からは主人公の大鳥居あすかを演じる『魔法少女特殊戦あすか』がスタート!

今回、ご登場いただく洲崎綾さんは10月より放送中のテレビアニメ『ひもてはうす』『RELEASE THE SPYCE』に出演しており、2019年1月放送開始のテレビアニメ『魔法少女特殊戦あすか』では主人公・あすか役に抜擢された人気声優です。

そんな洲崎さんのインタビューを前後編に分けてお届けします。前編となる今回は、洲崎さんのプライベートをクローズアップしつつ、『ひもてはうす』『RELEASE THE SPYCE』『魔法少女特殊戦あすか』の魅力について語っていただきました。

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――自己紹介をお願いします。

洲崎綾さん(以下、洲崎さん):アイムエンタープライズ所属の洲崎綾です。ニックネームは「あやっぺ」とか「ぺっちゃん」などが多いですね。性格はポジティブで、どちらかと言えば几帳面だと思っています。私をずっと応援してくれているファンの方は知っているかと思いますが、意外と真面目なんです。ただ、そう見られないことの方が多いですね(笑)。

――長所・短所を挙げるなら?

洲崎さん:長所はあまり引きずらないことでしょうか。嫌だなと思うことや悲しいと思ったことでも、そんなに長引かないと言いますか……たくさん寝て、たくさん食べたらケロッと忘れるタイプです。短所は忘れっぽいところですかね(笑)。表裏一体な性格だと思います。

――趣味や特技についてもお聞きしたいのですが、事務所プロフィールの趣味の欄には“歌・ソフトテニス・スキューバダイビング”とありますね。

洲崎さん:7,8年くらい前に書いたプロフィールですが……どうして歌と書いたんでしょうね(笑)。きっと、そのとき教わっていた講師の方に「プロフィールに載せる趣味や特技は芸として役立ちそうなものを書きなさい」と言われていたからだと思います(笑)。ダイビングにはプライベートや仕事で行くことがあります。

――ちなみに最近の趣味や興味を持っているものは?

洲崎さん:昔はお寺とか神社とか焼き物には全く興味がなかったんですが、最近はそういった伝統工芸や伝統芸能、落語など昔から受け継がれてきた文化にも興味を持っています。

あと、今では自宅で過ごす時間も好きで、年を重ねるごとに住まいへの関心も高まっていますね。家も自分が住みやすいようにインテリアにこだわったりして、今は本当に自分の好きなものだけに囲まれて生活しています。
そのため、家で台本などをチェックする作業も好きなんです。昔は家だと集中できなかったんですが、今は声も出せる自宅が一番の居場所だと感じています。ちなみに、お掃除や整理整頓も好きです。

――ここからは現在放送中の作品についてお伺いします。まず『ひもてはうす』ですが、作品のキャッチコピーには「5人と1匹、ちょっとだけ生々しい共同生活。」とあります。どういった作品なのでしょうか。

洲崎さん:本作は石ダテコー太郎監督が手がけるオリジナルTVアニメです。中野にある一軒家で5人の女の子と猫1匹の共同生活が描かれますが、実はみんな異能力を持っていて、いわゆる異能モノなんです。
各話の前半部分はシナリオがありますが、後半ではみんなが夜に集まって色々なことを話しているという体で、大喜利のようなことをするアドリブパートが展開します。そこでは自由に演じさせていただく部分が多くて、色々な意味でゆるい作風のアニメだと思います。
その中でも、私が演じる本郷たえちゃんは、わりとストーリーを引っ張っていく女の子です。あまり何も考えていないと言いますか、アホな子という印象ですね(笑)。たえちゃんに限らず可愛い子ばかりで、ちゃんとキャラクターを愛でることもできる素敵なアニメだと思います。

――たえをはじめ、個性豊かな面々が揃っていますよね。

洲崎さん:それぞれ演じるキャストと似ている部分があって、きっと監督が意識しているんだと思います。新井みなもは見た目やちょっと不思議なところ、落ち着いた性格がそのまますみぺ(上坂すみれさん)ですし(笑)。明坂聡美ちゃんが演じる紐手こころも、ツッコミ役だったり頭が良くてしっかりしているところは似ていると思います。
あと、えにしは猫のくせに猫アレルギーという設定ですが、西さん(西明日香さん)も猫アレルギーなんですよ。関西弁で話していますし、それらはきっと西さんから来ている設定なんじゃないかなと思いました。

――たえを演じるにあたって役作りで意識した点はありましたか?

洲崎さん:実は意識したことはあまりなくて、わりとそのまま演じています。例えば完全に素の声のトーンと人前に出たときの声のトーンは違うと思いますが、たえちゃんは私が人前に出てギアをひとつ上げたテンション感と同じくらいのトーンです。だから、ほぼ私と言っても過言ではないかもしれません……ここまでおバカじゃないですけど(笑)。
アドリブパートはなるべくキャラクターのトーンを守りつつ、本人の中にあるものをアウトプットしているので、きっとみんなもそんなに役作りをしていないんじゃないかなという印象はあります。

――本作はプレスコ(※映像に先行して音声を収録する作業)のため絵が全くない状態での収録だと伺っています。

洲崎さん:そうですね。ただ、放送前から『洲崎綾の「ひもてはうす」ぐいぐいプレゼンラジオ』という業界内外の方をゲストにお招きして、本作の魅力をプレゼンするというラジオを1クールやらせていただいていて、番組内でAパートの音声だけ先行公開していたんです。
そのためアニメの収録自体はかなり前でしたが、ラジオを通して本編の内容に寄り添ったまま放送を迎えることができました。収録の際はキャラデザ表を一応いただいていましたが、キャラクターたちがどのように動くのかがあまりピンと来なくて。
でも、アニメを観たら本当にみんな可愛いんですよね! 男性の方からすると、20代後半くらいの女の子達が喫茶店で生活感のある話題を話している様子を覗けるような感覚があるのかもしれません。
また、ギャグに振り切った内容なので、頭を空っぽにして楽しめる作品です。1話完結ということで前の話を見逃しても全然置いてけぼりになることもなく、その点も魅力的だと思います。

――ちなみに他のキャストの方と収録の休憩時間などでお話しする機会はありましたか?

洲崎さん:「今回のシナリオ面白いね」とか色々とお話する機会はありました。個人的に印象的だったのは第2話「乙女のポリシー」のモモヤ作戦のエピソードです。みんなが持つ異能力で固いビンの蓋を開けようとする内容なんですが、それが本当に大好きで(笑)。みんなで「面白いね」とシナリオについて話していました。
また、Bパートの収録がほぼほぼアドリブなので、話す内容を本番にとっておくためにあまり喋り過ぎないようにも注意しています。終わった後に感想戦のようなことをしますが、収録前は試合前のボクサーの控室みたいな雰囲気です(笑)。

――静かに試合に集中していると(笑)。

洲崎さん:あとは(紐手ときよ役の)水原薫さんの演技が本当に面白いので、みんなでうつむいて肩を震わせたり、笑っちゃって収録が中断したこともありました(笑)。収録は本当に楽しくて、女子会に来ているような感覚でした。

――また、本作は放送前からラジオやイベント、主題歌リリースなど様々な活動をされていますが、これまでを振り返って印象的なものを挙げるなら?

洲崎さん:個人的にはラジオの存在が一番大きかったですね。アニメ放送中は私と明坂聡美ちゃんがパーソナリティの『ひもてはうすラジオ 今夜も眠れないのー』が配信されていますが、先ほどもお話しした前クールの『洲崎綾の「ひもてはうす」ぐいぐいプレゼンラジオ』では、本当に色々な方がゲストに来てくださったんですよ。壇蜜さんやヒャダインさん、天津・向さんなど、本当に「えっ!?」と思うようなゲストの方ばかりで。

――(笑)。

洲崎さん:もちろん、初めてお会いする方がほとんどで緊張しましたし、失礼がないようにいっそう気をつけたりと大変でした。ただ、勉強になったと言いますか、ちゃんとラジオをしていたと思います(笑)。
ちなみに壇蜜さんの回は、みんなどんなラジオになるんだろうってワクワクしていたみたいで。いろんな方からたくさん投稿があって面白かったです。

――長く作品に携わってきた洲崎さんからご覧になった本作の魅力とは?

洲崎さん:本作は日曜日の遅い時間に放送しているのですが、オンエアを観たら、次の日の仕事や学校への憂鬱を吹き飛ばしそうなほどの癒し系アニメでビックリしました。収録期間中は本当に大喜利アニメだと思っていたので(笑)。
キャラクターも可愛いですし、本当に何も考えずに観られるアニメなので、疲れているときにピッタリだと思います。そのままふわっと寝られると言いますか、次の日の活力になる癒やしを持った作品だと感じました。
だから、嫌なことがあったときや何も考えたくないときに観ていただけると、きっと作品の魅力が十二分に伝わるんじゃないかなと思います。あと、アドリブパートが本編だと言う方が意外と多くて(笑)。その部分は実際にキャストが思いついたアドリブを展開しているので、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。実はカットされているシーンも多いですが、BDに未公開シーンが収録される予定なので、よろしければお手にとってみてください!

――続いて『RELEASE THE SPYCE』についてお聞かせください。こちらはどういった作品なのでしょうか。

洲崎さん:『RELEASE THE SPYCE』は私設情報機関「ツキカゲ」というスパイチームの活躍が描かれる作品です。そこには6人の女子高生が所属していて、それぞれ3組の師弟関係が描かれながら、「モウリョウ」という犯罪組織と戦うお話になります。
脚本は『結城友奈は勇者である』を手がけたタカヒロさんが担当されているので、あまり深くは言えませんが一筋縄ではいかないと言いますか。キャラクターが可愛いというだけでは終わらない、とても濃いストーリーが描かれている作品です。泣けるシーンや百合っぽいシーンなど、本当に観どころが盛りだくさんです。

――洲崎さんは本作で八千代命というキャラクターを演じられます。

洲崎さん:八千代命ちゃんはひょうひょうとした性格で、視野が広く俯瞰的にメンバーを見ているキャラクターです。普段は少しおちゃらけている陽気な性格ですが、実はみんなが気がついていないことに気がついたり周りを気遣うシーンも見られます。きっと師匠という立場も関係しているんでしょうね。他の師匠達は3年生ですが、命は弟子チームのふたりと同い年のクラスメイトなので、みんなとわりと近い距離で喋っていて、少し特殊な立ち位置なんです。

――役作りではどういったポイントを軸に考えたのでしょうか?

洲崎さん:声のトーンは私に近いというか、普段喋っているようなトーンで演じています。だから、あまり役を作ろうと固め過ぎずに、共演者の方の声をしっかり聞くことの方を意識していました。絵もあまり見過ぎないように注意していて。

――収録で絵を意識しないんですか?

洲崎さん:個人的には、キャストが実写で演じているようなイメージでアフレコに臨んでいるんです。頭の中でキャラクターの立ち位置や作中の状況をイメージしていて。だから命に関しては生っぽいセリフが多いと思います。

――キャラクターに声をあてるというよりは、現場で自ら命を演じているイメージ?

洲崎さん:そうですね。あと、私が命に寄せているというよりは、命が私に寄ってもらうようなイメージです。第1話の収録ではもう少しキャラっぽく喋っていましたが「ナチュラルなお姉さんっぽさを出してほしい」とディレクションをいただいたので。
また、ひょうひょうとした性格ということもあり、スタッフの方から「もっと遊んでほしい」とリクエストもいただいたので「これは(キャラを)作っている場合じゃない」と思ったんです。だから、キャラクターの絵は一旦置いておいて、「私が実写でひょうひょうとして演じるならこういう感じかな?」というイメージで模索しながら作っていきました。
あと「洲崎さんの演技に絵を合わせるのでもっとやってください」と言われたときは「そんなことあります?」と思いましたね(笑)。贅沢だと思いつつも、やり過ぎるとアニメーターさんに負担がかかってしまうので、できるだけ命の表情が描かれない場面のセリフで遊ぶようにしています。

――なるほど。ちなみに放送をご覧になっていかがでしたか?

洲崎さん:なもり先生がキャラデザを手がけていることもあってどの子も可愛いですし、アクションシーンではカッコよくぬるぬる動いていて感動しました。日常シーンとアクションシーンのバランスも絶妙だと思います!

――本作は師弟関係がキーになる作品ですが、作中で魅力的に感じた関係性についてお聞かせください。

洲崎さん:私は命と楓の師弟関係が大好きなんです。戦っているときの命は頼りになるしカッコいいんですけど、私生活だとわりとダメ亭主のようというか(笑)。天才ゆえの鈍さみたいなところがあって、そんな彼女に楓はいつもやきもきしています。
ふたりは貧乏ということもあって一緒に住んでいるんです。楓が食費を切り詰めながらご飯を作ってくれたり命の身の回りの世話を焼いてくれるものの、無駄遣いをして怒られてしまうシーンもあって(笑)。
だから、師匠・弟子という関係性で言えば命はとてもしっかりしていますが、プライベートでは関係性が逆転していると言いますか。日常的に頼りになるのは楓で、むしろ命は世話を焼かれているんです。その関係性は素敵だと思いますし、お互いに支えあっている雰囲気がいいなと感じています。

――昼と夜でパートナーの関係性が逆転しているんですね。

洲崎さん:第4話は命と楓の当番回で、ふたりが喧嘩をしてしまうんです。すれ違っていたお互いの気持ちがうまく噛み合って仲直りをするという心がほっこりする内容で、とても印象的なエピソードでした。
命はストリートミュージシャンとして駅前で弾き語りをしているんですけど、そこで流れる挿入歌が楓のことを歌っていてとても素敵なんです。きっとこの記事が掲載されている頃には第4話を終えていると思うので、ぜひ観返していただけたらなと思います。

――また、メインキャストのみなさんで歌っているOP『スパッと!スパイ&スパイス』では実写のMVも収録されました。

洲崎さん:最初にお話をいただいたときはビックリして、もう……どうしようかと思いました(笑)。過去に『洲崎西』というラジオ番組がアニメ化(『洲崎西 THE ANIMATION』)した際に撮ったMVの経験しかなかったので、新人のような気持ちでムービー撮影に行きました。
ちなみに、半蔵門雪役のぬーぬー(沼倉愛美さん)はウインクが上手で、めちゃくちゃ可愛いんですよ! 先行上映会でみなさんに初めてMVをお見せしたときは、どよめきが起こっていました(笑)。

――(笑)。収録の際に印象的だったエピソードなどありますか?

洲崎さん:実はみんなでダンスを合わせる時間がなくて、映像をもらって家で練習していたんです。なので、MVの収録現場で初めてみんなと合わせて練習をしましたが、それが青春っぽいと言いますか、学生のような感覚で楽しかったです。
SPINNSさんから衣装提供をしていただいて収録しましたが、その服も学生感があるというか若者っぽいデザインなんです。みんなでワイワイと女子高みたいな雰囲気でお弁当を食べたりして、すごい楽しかったですね。
ちなみに上映会の時の衣装もSPINNSさんに用意していただいて、MVとはまた違う服を着て登壇しました。特に私やぬーぬーやうっちー(青葉初芽役の内田彩さん)は大人なので、あまり可愛い系の服を着る機会は多くないんですけど、そのときはファンの人が喜んでくれましたね。

――本作の魅力や今後の観どころを教えてください。

洲崎さん:『RELEASE THE SPYCE』は、ほんわかする日常シーンもあり、スパイとしてのカッコいいシーンもあり、アクションシーンも豊富で観どころの多い作品だと思います。キャラクターを愛でるアニメなのかと思いきや、ストーリーは一筋縄でいかないことが徐々に明らかになっていくので、絶対に毎話展開を追っていただければと思います。

――そして、2019年1月より放送開始する『魔法少女特殊戦あすか』では、主人公・大鳥居あすか役として出演が決定しています。原作をご覧になってどのような印象を受けましたか?

洲崎さん:『魔法少女特殊戦あすか』というタイトルなので、最初にお話をいただいたときは日曜の朝にやっている女の子向けアニメのような内容だと思っていたんです(笑)。蓋を開けてみたら『PSYCHO-PASS サイコパス』などで有名な深見真さんが原作を担当されていることもあって、シリアスやダークファンタジーの要素が強い作品という印象を受けました。
残酷な描写も多いですが、その中で生まれる人と人との繋がりや交流が大事に描かれているように感じましたし、作中の魔法少女や敵のフォルムが可愛いんですよね。特殊部隊の女の子達の偽装拠点がメイド喫茶で可愛らしい要素もいっぱいありますが、それだけじゃないというギャップも楽しめる作品だと感じました。あと作中に登場する女性キャラクターの線が、かなり女の子っぽくて良いんですよ!アクションシーンもとてもカッコいいんです。これをアニメとして観られることは嬉しく思いますし、きっとカッコいい作品として視聴者の方に受け取っていただけるはずです。

――魔法少女と聞いてキービジュアルを見た人は、きっと驚くと思います(笑)。

洲崎さん:ビックリしますよね! 武器持っていますし(笑)。魔法少女ってビームとかを出して敵を傷つけても血が出ないじゃないですか。倒したら飛んで行って終わり、みたいな。でも本作はティザービジュアルの時点で頭から血を流してますからね(笑)。

――こちらはオーディションで決まった役なんですよね。

洲崎さん:そうですね。私は絶対にオーディションで合格できないと思っていたので、連絡をいただいたときはビックリしました。
きっとみんながイメージするあすかは、クールで落ち着いた声のトーンの女の子じゃないですか。今までそういった役をアニメで演じたことがなかったので、ファンの人も想像がつかないと思いますし、私自身今からアフレコに向けてドキドキしています……!
ちなみに本作では岩浪美和さんが音響監督を担当されていて、過去に『キルラキル』や『シドニアの騎士』など色々な作品でお世話になっていますが、私があすかを演じることについて新鮮に感じていたようで。CM用に音声を収録したときは「珍しいね。カッコいいじゃん」と言われて、そこでも頑張ろうと思いました。また、深見先生には「イメージにピッタリでした」と言っていただいて本当に嬉しかったです。

オーディションの演技プランはどのように組み立てたのでしょうか?

洲崎さん:そもそも一般的なオーディションの原稿は、基本的に喜怒哀楽が分かりやすいようなシーンが抜粋されていることが大半なんです。でも、あすかの場合は喜怒哀楽の表情が原稿中にはなくて。過去の経験からあまり人前で感情を出さないタイプと言いますか、押し込めているようなところもあるのかなと。だから、感情の振れ幅が大きくないキャラクターなので、私で大丈夫かなと思うところもありました。
実はオーディションの話を聞いたのは前日くらいだったので、そのときは原作を読めずに受けていたんです。もちろん、合格した後にしっかり読み込みましたが、受けた段階でキャラクターを固め過ぎなかったことが逆に良かったのかなと思うところもあります。
読み込み過ぎていると“このセリフはこういうシーンでこういう風にしている”というイメージが自分の中で出来てしまうことがあるんですよね。だからこそ“この表現は意外!”と思ってもらえるような芝居が出にくいこともあると思っていて。今回がそのケースだったかは分かりませんが、選んでいただけて本当に嬉しかったです。

――あすか役として出演した現在、洲崎さんからご覧になったあすかの印象は?

洲崎さん:魔法少女ではありますが、キャラクターにはそれぞれの背負っているものがあるという過酷な中にいて、心身ともに傷を負っています。普段の自分とはかけ離れているキャラクターで、きっとアフレコ中は大変だと思いますが、役者としてやりがいのある役だと思います。また、くるみちゃんとの掛け合いが多いので、初めてお会いするくるみ役の関根明良さんのお声を聞けることが今から楽しみです。

――放送ではどういった要素が観どころになると思いますか?

洲崎さん:やはりアクションが魅力になっていくと思います。もしかしたら魔法少女というタイトルにつられて観てくださる方もいらっしゃるかもしれませんが(笑)。そのイメージをいい意味で裏切って、観た人たちを虜にできるカッコいい作品になるといいなと思います。
私にとってもあすかという役は新しい挑戦ですし、他のキャストの方も同じように思う方がいらっしゃると思います。そんなみなさんと一丸となって作品づくりができればいいなと思いますので、ぜひご覧いただけると嬉しいです。

――ありがとうございました。

<取材・文:鳥谷部宏平>

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