本名陽子さん、ゆかなさんが“ぶっちゃけ”トーク！　アニメイトタイムズ『ふたりはプリキュア』3シリーズ～20th LEGENDARY BOX～　発売記念　アニメイト池袋本店スペシャルイベントレポート

ドラマシリーズは「原点を感じるもの」

今回『ふたりはプリキュア～20th LEGENDARY BOX～』特典のエムカードにドラマパートの音声が収録されるレアなドラマCD『ふたりはプリキュア CDドラマシリーズふたりでプリドラNo.1 ぶっちゃけお江戸でござる!?』、『ふたりはプリキュア CDドラマシリーズふたりでプリドラNo.2 マジしんどい!雪は招くよ嵐を呼んで!?』の話題に移ると、話がさらに盛り上がります。

「プリキュア20周年イヤーということで今ではプリキュアが77人になって。そういう中で聞くと違って聞こえるかもしれませんが“実のところ（原点）はこれです！”という、その一端を見られるのがこの音声かなぁって」と本名さん。そこからタイトルのお話も。

　
「そもそも今回のボックスのタイトル（「LEGENDARY」＝「伝説的な」の意味）が少し恥ずかしく、ムズムズしてしまうんです。当時はこれからどうなるかが分からない状態でした。前例がない中で、いろいろなことを試行錯誤した結果、プリキュアが増えていって、今は先輩だと言っていただくことが多いのですが、最初から先輩だったわけではなくて」（ゆかなさん）

「プリキュアが増えてきて、まるっとプリキュアを総称するのは難しいので、台本のト書きに“先代たち”と書かれることがあるんです（笑）。きっと書かれた方も、試行錯誤されたんだと思います。それに笑いながら、ムズムズしながら」（本名さん）

「「ブラック家族」（という呼び方）くらいムズムズしてたよね（笑）。今よりもブラック／ホワイトが色濃く残っていたときは、ブラック家族／ホワイト家族と呼ばれて。最初は色の系統などで表していたんですけど、だんだんとカテゴリーがなくなっていって、先祖代々の何かになってきました（笑）」（ゆかなさん）

“ホワイト家族”は当時あるCMからインスピレーションを得たものだとし、「知らない方はご家族に聞いてくださいね」と話すと客席からクスクスと笑いが。

　
『ふたりはプリキュア』『ふたりはプリキュア MaxHeart』の道のりを振り返りつつ「道なき道と言えば格好いいですけど、本当に試行錯誤の連続。ここまでたどり着いてしまった、というのが素直な気持ちです」と語る本名さん。そして、その原点（？）と言える｢ぶっちゃけお江戸でござる!?｣の一部を聞くことに。

ユーモア溢れる本作を聞き終え客席から笑いが起こります。｢ぶっちゃけお江戸でござる!?｣に登場する、“アポなし芳一”という言葉についてゆかなさんが触れると、『ふたりはプリキュア』の鷲尾プロデューサー、西尾シリーズディレクターなどがいらっしゃる関係者席から笑いが漏れ「当時の関係者が笑ってるじゃないの！」と本名さん（笑）。当時のアフレコの思い出に花が咲きます。

スペシャルラジオ配信は一時間の予定が……

今回『ふたりはプリキュア～20th LEGENDARY BOX～』特典のエムカードに音声が収録される『ふたりはプリキュア総集編～ぶっちゃけ、ありえない！？ 2020edition～』特典応募者様限定　スペシャルラジオ配信についても。

　
2020年に発売された『ふたりはプリキュア総集編～ぶっちゃけ、ありえない！？ 2020edition～』特典として、応募者様限定でイベントを行う予定でしたが、コロナ禍ということで急遽「スペシャルラジオ配信」に変更されました。今作にはその音声も収録されています。

「西尾さん、鷲尾さん、五條（真由美）さんとお話しています。最初は1時間の予定でしたが、83分に（笑）。パーテーションを挟みつつも、みんなで会える貴重な時間だったから、話が止まらなくなってしまったんです。これでも随分急いだんですよ」（ゆかなさん）、「だいぶ端折ったつもりだったのに気づいたら83分だったんです（笑）。映画一本分くらいの時間になってしまいましたが、今回皆さんに聞いていただけるのもうれしいなって」（本名さん）。

また、この収録のときに、ゆかなさんはハローキティとのコラボレーションのワンピースを着用していたことを明かします（2019年に放送15周年の「ふたりはプリキュア」と、45周年を迎えたハローキティ、それぞれのアニバーサリーを記念して展開されていました）。

「コラボレーションできたことがとてもうれしく、また、可愛いお洋服だったのでいつか着たいと思っていました。でも膝上ワンピースだったので、イベントなどで着る勇気まではなくて（笑）」と恥ずかしそうにゆかなさん。「いろいろなコラボがあったね」としみじみし「懐かしいねえ、昨日のことのようなんだけどな」と本名さんが話しました。

一生懸命今を生きていけば、明日は良いことがある

「話がぜんぜん収まらない」とふたりで笑いつつ、『ふたりはプリキュア3シリーズ～20th LEGENDARY BOX～』の予約特典についてアナウンス。

終盤に差し掛かった頃、ゆかなさんがこの会場名「animate hall BLACK」について言及。実はアニメイト池袋本店にあるもうひとつのイベントホール名が「animate hall WHITE」のため「私たちのためにあるような（会場名）」と笑います。

　
当初どちらの会場にひとりずつ立って“マーブルスクリュー”中継としてやったら面白そう、と思ったんだとか。そのまま感謝を伝える場面へ。

「ラフでフランクな空気の中でお話できてとても楽しかったです。そして皆さんが目の前にいてくれて、皆さんの反応を見ながらお話できて。20周年という節目にまたギフトをもらった気持ちです」とゆかなさんが話すと、「泣かせるなぁ、もう！」と本名さん。

「でもすごく良かったね。この3年、当たり前のような日常を過ごすことってなかなかできないんだなって思い知らされました。日常を大切に、これでもか！ってほど描き続けてきた『ふたりはプリキュア』と『ふたりはプリキュア Max Heart』を今だからこそ知ってもらいたいです。“すごい作品”というより、ほどよくリラックスできるような、そして“なるべく頑張るぞ”っていう思えるような、身近な作品で在ってほしいなと思っています。その想いも『～20th LEGENDARY BOX～』に込められています。ハッピーで、つい笑ってしまうような、日常の一コマになれたらうれしいです。またこういう機会があったら良いなって。奇跡とミラクルが続いているような感じですけど、一生懸命、よくばらず、今を生きていけば、明日は良いことがあるのかなって思っています」

希望を失わないでがんばれば、明日もきっと良い日になるよという、『ふたりはプリキュア』が教えてくれたメッセージを身を持って感じていることを、一人ひとりの目を見てお話する本名さん。

　
そして「またいつか“ぶっちゃけありえな〜い！”イベントが開催できるようにと願って」とまっすぐな声色で伝えました。「本当はこれで去っていく予定だったのですが……」と、突如コソコソと打ち合わせをはじめたおふたり。小さな声で「せーの」と息を合わせ……

「光の使者、キュアブラック!」
「光の使者、キュアホワイト!」
「ふたりはプリキュア！」

と叫び、客席から大きな大きな拍手が送られました。

　
プリキュアシリーズ20周年記念「ふたりはプリキュア」3シリーズの豪華特典満載の決定版Blu-rayBOXは、2023年6月28日（水）〜3か月連続発売予定です。どうぞお楽しみに！

　
[取材・文／逆井マリ]

『ふたりはプリキュア3シリーズ～20th LEGENDARY BOX～』

「煌めく」三⽅背リボンスリーブケースジャケット（キャラクターデザイン：稲上晃描きおろし）

　
プリキュアシリーズ20周年記念！「ふたりはプリキュア」3シリーズから、豪華特典満載の決定版Blu-rayBOXが3か⽉連続発売決定！
第1弾となる6⽉28⽇発売「ふたりはプリキュア〜20th LEGENDARY BOX〜」のスリーブジャケット・店舗別オリジナル特典のデザイン（⼀部を除く）を解禁！
凛々しいキュアブラック・キュアホワイトはキャラクターデザインの稲上晃による「20th LEGENDARY BOX」のための新規描き下ろし！

　
「煌めく」三⽅背リボンスリーブケースは、完全初回限定⽣産の豪華仕様！
シルバーのインラインフォイル箔やホログラムなどを使⽤し、物語の放つ輝きや思い出の「煌めき」、ふたりが⼿と⼿をつなぐことの⼤切さを、リボンを結ぶことでイメージした、20周年の思いを込めた特別なデザインです。
「ふたりはプリキュア」〜20th LEGENDARY BOX〜はキュアブラックをイメージしたカラーリングとなっています。
「ふたりはプリキュア MaxHeart」「ふたりはプリキュア Splash☆Star」〜20th LEGENDARY BOX〜のスリーブジャケットデザインもお楽しみに！
さらに、各パーツごとのデザインも順次公開！

　
■店舗別オリジナル特典デザイン（⼀部を除く）