
「そんなやわらかくて、丸い世界観を皆さんにも感じていただけたら」──アニメ『マロニエ王国の七人の騎士』七人兄弟インタビュー前編 高梨謙吾さん、谷川誠さん、石谷春貴さん、猪股慧士さん
『月刊フラワーズ』(小学館)で好評連載中の『マロニエ王国の七人の騎士』(原作:岩本ナオさん)がアニメ化。2026年10月3日(土)18時25分よりNHK Eテレにて全国放送中です。
本作は、8つの国からなる大陸の中央に位置するマロニエ王国で騎士を務める七人兄弟が、それぞれ兄弟と離れ、一人訪れた異国での冒険やヒロインとのラブロマンスを描いたファンタジー作品。
アニメの開始を記念して、アニメイトタイムズでは前後半の2回にわたってインタビューを実施!前編は眠くない役の高梨謙吾さん、博愛役の谷川誠さん、暑がりや役の石谷春貴さん、寒がりや役の猪股慧士さんが登場です。
作中の兄弟たち同様に仲の良さを見せる4人が語る本作の魅力は? それぞれが自身の演じるキャラクターをどう作り上げたのかなど、アフレコ時のエピソードとあわせて語っていただきました!
やわらかくて、丸い世界
──原作や台本を読んだ際の印象や実際に演じられた感想はいかがでしたか? また、魅力を感じた点をお聞かせください。
眠くない役 高梨謙吾さん(以下、高梨):原作を読ませていただいた時、まず絵のタッチがやわらかいテイストで、世界観やファンタジーの雰囲気にとてもマッチしていて素敵だと思いました。
また、少女マンガ誌に掲載されている作品らしさもあって。キャラクターたちの恋模様が描かれていますが、七人の騎士はみんなカッコいいし、女性キャラもみんなかわいくて、それぞれのキャラクターの個性が際立っている印象を受けました。
実際に演じてみて思ったことは、眠くないは長男というポジションにいることが鮮明に描かれていて、弱冠19歳ながらもこれまで弟たちをまとめてきた部分が日々の行動や表情、言葉に色濃く表れているなと感じました。
実際に収録で声を出してみることで初めてわかることもあったし、一筋縄ではいかないセリフのやり取りがたくさんあるんですよね。表面的なことだけでなく、しゃべっている言葉の裏側で思っている感情や気持ちが見えるところが恋愛面においてもリアリティを感じて、魅力的なキャラクターだなと思っています。
博愛役 谷川 誠さん(以下、谷川):原作を読んだ時にも演じた時にも思ったことですが、「この作品は優しいな」と。原作を読んでいる時も心が温かくなるし、悪い人が出てこないし、ラブロマンスのシーンも……僕は結構いい年なんですけどキュンキュンするというか(笑)。
セリフの一つひとつや絵の描写などキャラクターたちの想いが丁寧に表現されていて、恋が芽生えたのを自覚した時に、心の中に優しい気持ちが宿る様子が素敵なんです。なのでツライことがあった時に読みたいですね。
全員:(爆笑)
暑がりや役 石谷春貴さん(以下、石谷):でも、わかるかも。
谷川:疲れた時に読んだら元気をもらえそうだなと。読めば元気を分け与えてくれたり、穏やかな心にさせてくれるところが素晴らしいですね。
石谷:コミックスで読んだ時の印象は、1巻の表紙が絵本みたいに水彩で描いたような優しいタッチだったので、優しい物語ということが表紙からも表れていると思いました。また七人の騎士たちは珍しい名前だけどそれぞれ特徴を表していることで、最初のシーンから七人の個性や役割などがわかるところもいいですね。
あと語らない良さがすごく出ているなと感じています。設定はあるんでしょうけれど、それを出す部分と出さない部分をしっかり考えられていて。作品やシーンから受けた感情や想いを読者の方一人ひとりに委ねて大切にしてほしいのかな、と感じられたのも温かい作品ならではかな、と思います。
また、最初の収録でのテストでは、各キャストが準備してきたもので演じるわけですが、そこでパズルのピースがハマった感じがしたし、そこから「じゃあ、こうやってみようかな?」というアイデアも浮かんできたので、兄弟七人で演じるおもしろさや魅力を感じました。
例えるなら角張ったものではなく、七人それぞれのパーツがハマッて最終的にどこにも転がれる球体になるような。そんなやわらかくて、丸い世界観を皆さんにも感じていただけたらと思っています。
寒がりや役 猪股慧士さん(以下、猪俣):お三方が言ってくれたように、やわらかいとか丸い作品だなという印象を感じました。
読む前はジャンル的にはファンタジーのようだし、変わった名前の七人兄弟のキャラクターがいるし「どんな物語が展開していくのかな?」とワクワクしました。作中のルールみたいなものはしっかり設定されているので、読み進めていっても違和感もなく、しかも先が気になる謎が点在していて。
七人の騎士の名前にもちゃんと意味があるし、過去や理由もどんどんひも解かれていくので、資料としていただいた原作もあっという間に読み終えてしまいました。アニメの序盤では僕が演じる寒がりやがフィーチャーされていますが、結構もじもじした子で。
全員:(爆笑)
猪股:優しくて、人に気を遣うタイプで、頭の中でいろいろ考えて動いてしまう子なので、僕自身は「考えすぎないで素直に行動すればいいのに」とイライラすることもありました(笑)。でも彼なりに思うところもあるので、そこは尊重しつつ。でも兄弟七人いて、誰も性格が重ならないのがすごいですね。
高梨:確かに。
猪股:寒がりやは心優しくて、体が弱い子ですが、マロニエ王国のお姫様と近い、いいポジションにいさせていただけたのが嬉しかったです(笑)。僕自身これまで優しくてやわらかいキャラクターをあまり演じてこなかったので、新鮮な気持ちでやらせていただきました。































