
「なんでこんな難しい作品に手を出してしまったんだ(笑)」『パリピ孔明』からともに作品を作ってきたスタッフと挑む、こだわりの映像——『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。』本間修監督インタビュー
2026年10月6日(火)より放送開始のTVアニメ『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。』(チー付与)。ギルドを追放された強化付与魔術師のレインが、魔術と持ち前の破天荒さを武器に、仲間とともに冒険者として新たな人生を歩んでいく異世界ファンタジーです。
本作の放送を記念して、アニメイトタイムズでは本間修監督にインタビューを実施。アニメ化に至った経緯をはじめ、背景美術やギャグとシリアスのバランスへのこだわり、レインやリリィをはじめとするキャラクターの魅力について詳しくお聞きしました。
さらに、キャスティング秘話やアフレコでのディレクション、『パリピ孔明』からともに作品を作ってきたスタッフ陣との制作現場でのエピソードも紹介。『チー付与』ならではの魅力がどのように生み出されたのか、その舞台裏に迫ります。
『チー付与』は「アニメにする意味」があると感じた
──本作のアニメ化に携わることになった経緯について教えてください。
監督・本間修さん(以下、本間):前の作品を作っているときに、松竹のプロデューサーである御手洗さんから「P.A.WORKSと一緒に何か作品を作れないか」というお話をいただいて、作品探しから始めたという形です。
その中でいくつか作品を見ていったのですが、一番「アニメにしたときに面白くなりそう」「アニメにする意味が出てきそうだ」と感じたのが本作でした。
──「アニメにする意味がある」と感じたのは、具体的にどのような部分だったのでしょうか?
本間:当時は原作が3~4巻まで刊行されていたのですが、漫画版が原作小説からかなり変わっていて、「変わった漫画だな」と思ったのがきっかけです。そして、漫画ならではのギャグが冴えていて面白い作品だと感じました。
だからこそ、いろいろなアプローチを試すことができるというか、幅の広い作り方ができる可能性のある作品だと思ったんです。また、視聴者の皆さんが盛り上がって見てくれそうなポテンシャルも感じました。
もう一つ大きかったのが、メインキャラクターたちの個性です。特にレインは、どちらかというと冴えなくて、コミュニケーションが得意ではないキャラクターなのですが、そういう部分を周囲からバカにされながらも、そのまま受け入れられてコミュニティの中にいる。その状況が、本作の素敵なところだと思いました。
──アニメでは原作のどのような部分を重視して制作されたのでしょうか?
本間:漫画版が原作からかなり変わっている作品だったので、最初はアニメでもいろいろ変えていく可能性もありました。もう少し自由に、「アニメ版・チー付与」のようなものを作ることも考えていたんです。
ただ、実際に制作を始める頃には、作品自体の面白さが確立されていき、世間からの評判も固まってきていた。そこで、「この漫画の読み味や変なところを生かすアニメ化にしよう」というふうにプランを固めました。



































