『ヒャッコ』つんく♂氏&平野綾さんも登場の会見レポート

TVアニメーション『ヒャッコ』の音楽をつんく♂氏が全面プロデュース!平野綾さんとの初コラボも実現!会見をレポート!

 8月9日(土)、新宿・東京厚生年金会館で、つんく♂氏のプロデュースによるライブイベント“08 夏ナイスガールプロジェクト!エモーショナルライブ~ミラクル セクシーダイナマイト~”が行われ、そのライブ内で08年10月より放送を開始するTVアニメーション『ヒャッコ』のオープニング・エンディングテーマ・挿入歌・BGMと、全サウンドをつんく♂さんが全面プロデュースすることが発表された。さらに本邦初公開の『ヒャッコ』のトレーラー映像が上映された後、オープニングテーマ「スッピンロック」を歌い、“弐街道 火継(にかいどう ひつぎ)”を演じる、つんく♂さんプロデュース「キャナァーリ倶楽部」の“おがまな”こと小川真奈さんと、アニメオリジナルキャラクターの八木ユキを演じる「THEポッシボー」の“ごとぅー”こと後藤夕貴さんがステージに登場し、キャラクターの紹介とOP「スッピンロック」をステージで初披露した。ライブイベント終了後にはプロデューサのつんく♂さん、オープニングテーマ「スッピンロック」を歌う小川真奈さん、そしてエンディングテーマ「涙 NAMIDA ナミダ」を歌い、アニメでも能々村歩巳(ののむらあゆみ)役を演じる平野綾さんの記者会見が行われレコーディングや楽曲の感想が語られた。


 『ヒャッコ』は「Yahoo!コミック」内の無料マガジンコーナー「FlexComixブラッド」にて連載中のカトウハルアキ氏原作のWEBコミック。小中高一貫教育のマンモス校・私立上園学園を舞台に、高等部新入生の上下山虎子(かげやまとらこ)、伊井塚龍姫(いいづかたつき)、早乙女雀(さおとめすずめ)、能々村歩巳の4人の愉快で元気いっぱいの女の子たちと、個性的なクラスメイトたちが巻き起こすドタバタ学園コメディー作品。

●学生達の日常を平野・小川が歌うことを念頭にして曲を制作しました。

──アニメの楽曲を全面的にプロデュースするということですが、このお話を聞いたときの感想をお聞かせください

つんく♂氏:原作のカッ飛んでいる感じが久々に“来た”と思ったマンガでファンでもありました。先生も若く非常に音楽が好きで“つんくサウンド”をよく研究してくれている方で、打ち合わせをしていても話が弾んで“ここ最近の流れとは違うサウンド作りができそうな予感”がしました。


──アニメをイメージして曲を作られたのでしょうか?

つんく♂氏:アニメに引っ張られすぎると面白くないんですよね。だからといって歌詞を想定しすぎても面白くないんですけど。『ヒャッコ』は学園ドラマなので学生達が常日頃思っていることと悩んでいそうな気持ちをフレーバーとして差し込みつつ、平野や小川が歌うんだということを念頭に置いて仕上げていきました。


──初めから平野さんと小川さんが歌うという前提で作られたのでしょうか?

つんく♂氏:彼女達が歌うということが分かった上で制作した曲です。オープニングはアニメが始まるわけですから派手にいこうと考えていました。そういう意味でフレッシュで新人感があったほうが面白いと思ってオープニングを小川に歌わせることにしました。かなり激しい曲に仕上がっています。挿入歌・エンディングに関しては当初僕の予定ではしっとりとした感じで、これまでの平野綾にないキャラクターで歌ってもらうのがいいんじゃないかと思って書いていたんですが、彼女と打ち合わせをしたときに“あれ?ちょっとちゃうな”と思って色っぽい旋律の曲に急遽変えました。


●今までの平野綾には無かったものが出せたと思います。

──今回ソロデビューで声優もされるということですがいかがですか?

小川真奈さん:普段はグループで活動しているんですが、1人でメジャーデビューできるのは凄く良い経験だと思いますし嬉しく思っています。声優のお仕事は昔1度だけさせていただいたことがありまして、その時アフレコの面白さを感じましたので再びアフレコができて嬉しく思っています。


──エンディングテーマを歌う感想をお聞かせください

平野綾さん:最初に曲を頂いたときはビックリしました。普段、平野綾個人で歌っている曲はアップテンポでノリが良くてかなりロックなものが多く元気ハツラツな感じなんですが、今回は色っぽかったり詩の中に出てくる女の子の心情を思いながら歌ったりした曲なので今までの平野綾にはなかったものが出せたんじゃないかなと思います。


──平野さん・小川さんの印象は?

つんく♂氏:打ち合わせの時に持った平野の印象がレコーディングをしたらまた大きく変わりました。色々な声の役をやるように色々な顔を持っていて彼女の横顔を見ながらレコーディングをしたんですが悩ましかったりちょっと悪そうな顔をしたり子供っぽかったりして、くやしいぐらい大人の心をくすぐるんですよね。“この場面はこんな気持ちで作ったんだよ”とレコーディングの時に色々説明をするんですが“ある程度追い込んで泣かしてやろうか”ぐらい思ってたんですけど(笑)全部上手にこなしていって今までのハロー(プロジェクト)の娘達には無かった手応えでした。
 小川はインディーズ時代のカップリング曲を長い時間をかけてレコーディングしたんですけどそのせいか今回のレコーディングはかなり早かったですね。吸収力が高くなっていて今日のステージも“今日が本当に初お披露目なのか?”という感じで恐ろしい二人と組んだなと、僕もなめられないように頑張らないと(笑)


●レコーディングはスポーツだ。

──つんく♂さんに初めてお会いしたときの印象とレコーディングをしての印象をお聞かせください

平野さん:テレビで見ている印象しかなくて最初にお会いするときに本当に緊張しました。いざ本人を目の前にしてお話をしたときはガチガチになってしまって、音楽の話とか今後の方向性について話すのかなと思っていたら意外に食生活のことから話が始まりまして(笑)“昨日何食べた?”って聞かれました。お好み焼き屋さんでお話をさせていただいたんですけどつんく♂さん自らお好み焼きを焼いてくださったのでちゃんと焼き方を覚えようと思いました。そのおかげで完全にマスターしてお好み焼き屋さんで完璧に作ることができました(笑)。レコーディングの時はズバッと見抜かれていて負けず嫌いな私はなんとか食らい付いていこうと思って必死になってレコーディングをしました。自分でも納得できる良いものができたんじゃないかと思っています。


──レコーディングはスムーズにいきましたか?またレコーディングをされての感想をお聞かせください

平野さん:今までの私の歌い方を全て忘れてつんく♂さんのおっしゃるとおりに1曲作り上げたという感じで、普段まったく気にしていなかったことやリズムのとり方・声の出し方など何から何まで1から教えていただけた感じでした。かなり“汗びしょ”になってレコーディングがスポーツだと初めて思いました(笑)。

小川さん:歌詞を見たときに自分の気持ちにぴったり合っていると思いました。歌詞の中に“左利き”というのがあるんですが自分も左利きで自分と似たような感じだったのでイメージしやすかったです。初めてのロックでタイトに歌うのが難しかったんですが、つんく♂さんの仮歌をいただいて一生懸命練習してレコーディングに挑みました。


──今後もアニメソングを手がけられる予定はありますか?

つんく♂氏:もちろん漫画やアニメ自体を気に入ったらどんどん参加していきたいと思っています。J-POPを日本だけでなく世界に発信するためにもアニメの音楽というのは共通言語になりやすいので僕としては前のめりに今後も考えていきたいと思っています。


──意気込みについてお聞かせください

つんく♂氏:オープニングとエンディングをどうするか色々考えたんですが、声優をやっていて歌も歌える子ということでかなりリサーチさせていただきました。フレッシュかつキッチュで攻撃力もあるけど可愛らしくさらに男気感もある(笑)。このように揃っている人は平野綾以外にいないと思いお声をかけさせていただきました。ノリの分かる娘なのでお好み焼き屋さんで色々相談させてもらったんですけども、おいしい物を食べている時の美味しそうな顔を含めて“なるほど、これからどんどん伸びていく娘だな”と思い平野と良い仕事が出来る予感がしています。小川は2年くらいインディーズで暖めてきましたが、今これだけ歌える中学生はなかなかいないんじゃないかと思っています。『ヒャッコ』を盛り上げて行きたいと思って制作していてとても手ごたえを感じています。

平野さん:つんく♂さんと一緒にお仕事をさせていただけるというなかなか無い素晴らしい機会を与えてくださって感謝しています。アニメも歌もより良い作品にしていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。頑張ります。

小川さん:大きなアニメのお仕事を頂いて嬉しく思っています。今回オープニングも歌わせていただいて、さらに11月19日に小川真奈としてメジャーデビューするので楽しんでいきたいと思っています。

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