【TGS2009】トキオ役の三瓶由布子さんも登場! アニメなど関連展開についても語られたバンダイナムコゲームス『.hack//Link』発表会をレポート!
2009年9月24日~27日、千葉・幕張メッセにて、東京ゲームショウ2009が開催されている。今回は、ビジネスデイ初日に開催された、バンダイナムコゲームスブースの『.hack//Link』発表会の模様を紹介しよう。
『.hack//Link』は、『.hack』シリーズの最新作にして、最終作と銘打ったPSP専用ゲームソフト。オンラインゲームの世界を舞台にした、人気ゲームシリーズを締めくくるにふさわしく、クロスメディア展開を含む全23作品から100体以上のキャラクターが登場し、これまでに登場した各作品の時代を追っていく壮大な内容になるようだ。また、ゲームのオープニングアニメはスタジオ4℃が担当する。発売時期は2010年2月を予定している。
今回の発表会には、バンダイナムコゲームスの内山大輔プロデューサーと、開発元であるサイバーコネクトツーの松山洋代表取締役社長が登場して、PSP『.hack//Link』と、今後予定されている関連展開に関する発表とトークを行った。松山社長によると、『.hack//Link』は1人~3人がプレイ可能なアクションRPGになるそう。さまざまなメディアを入り口に『.hack』に入った人でも気軽に楽しめるようにアクション性を入れたが、自身はゲームが苦手な? 松山社長も十分に楽しめる工夫がされているという。ゲームのメインコンセプトは、「総勢33名の仲間とのユニゾンバトル」「『.hack』シリーズの集大成」「最大3名での通信リンクプレイ」の3点。
ユニゾンバトルとは? については説明するよりも見せたほうが早いということで、松山社長がデモプレイをすることに。そしてその前に、スペシャルゲストとして主人公・九竜トキオ役の三瓶由布子さんが登場! 三瓶さんはまずは「私ゲーム大好きなので、会場に来てすごくテンション上がってるんですよ。トキオ君もゲーム好きなので、きっとここに来たらテンション上がると思います!」と挨拶。主人公・トキオ役を演じることについては、「『.hack』シリーズはすごく有名な作品で、最終章とまでついてるので最初は緊張しました。でも今日PVを見て、(収録した内容と比べて)あれ、こんな真面目な作品だったっけって思いました(笑)」と語っていた。それだけコメディあり、ラブロマンスあり、シリアスあり……と多岐にわたった内容の作品で、台本もすさまじい量になるそう。
そしてここからは松山社長がコントローラーを持ってのデモプレイのコーナーへ。今回公開されたのはバトルシーン。トキオとハセヲが協力して一緒に戦う、“ユニゾンバトル”だ。モンスターを目指して、2人が一緒に走っている姿を目にした三瓶さんからは「(ハセヲを演じる)櫻井さんを従えてるんですね」の一言も。ユニゾンバトルの特徴であるラリーは言葉だけだとイメージしづらいが、一旦浮かせた相手を味方に向けて弾き飛ばすことで、ピンボールのようにモンスターが、味方同士の間を行ったりきたりすることで、ダメージをどんどん積み重ねられるようだ。
プレイの披露が終わると、クロスメディア展開の話へ。『.hack』と言えば、アニメやコミックなどの周辺展開が欠かせないが、今回ももちろん様々な展開が予定されている。まずはゲストとして、既にコミック版を連載中の喜久屋めがねさんが登場。喜久屋さんはゲームにも協力しており、「コミックとゲームを並行して手がけるのは大変です…」と一言。喜久屋さんはゲーム用にも、1000枚規模の絵を描いているという。しかもゲームに関わっていることは言えなかったため、表に出せない苦労が多かったようだ。さらにステージには角川書店「月刊コンプティーク」編集長の多田氏が登場。多田氏の口からはコンプティーク誌での大型連載が確約されたほか、それ以外にもコミックやノベルなど、媒体の垣根を越えた展開が予定されていることを語っていた。
そしてさらに、完全新作オリジナルアニメーションの製作も発表! 新作はTVアニメではなく、それ以外の媒体になるようで、内容は“テレビでは流せない”ものになるかもとのこと。アニメに関する詳細は、春頃に発表予定とのことだ。本来これで発表は終了だったのだが、ここで松山氏が、そのアニメよりさらに後、シリーズの幕を下ろす作品として、サイバーコネクトツーのアニメ制作チーム「sai-サイ-」が完全フルCGアニメを制作中であることをポロリと暴露。発表を聞かされていなかったバンダイナムコの内山プロデューサーを絶句させていた。
予想を越える量の発表の数々に、ゲストの三瓶さんも「私も今知った情報がたくさんあって、どんどんプロジェクトが膨らんでやべーなって思ってます(笑)。まだ残ってる収録も、全力で頑張らせて頂きます。シリーズの集大成になる作品をみんなで作っていきたいと思いますので、よろしくお願いします」と驚きながら語っていた。そして最後は松山社長が「『.hack//Link』発売に始まり、1年間に渡ってファンを飽きさせない展開をして、退屈させないプロジェクトになると思うので、よろしくお願いします」と語り、発表を締めくくった。
>>『.hack//Link』公式サイト
(C).hack Conglomerate (C)2009 NBGI