声優
『方言恋愛』長野県編で主演を務める羽多野渉さんにインタビュー

「――方言で、告白されました。」がキャッチコピーの人気ドラマCD『方言恋愛』シリーズ第四巻「茨城県/長野県」が12月にリリース! 「長野県」編で主演を務める羽多野渉さんにインタビュー!!

 方言をテーマにした恋愛ドラマCD『方言恋愛』シリーズが、ムービックより2010年4月からリリースされ、これまで計三巻(各巻2話収録)が好評発売中だ。

 『方言恋愛』は「――方言で、告白されました。」をキャッチコピーに、各都道府県を舞台にしたちょっと大人な恋愛物語が楽しめるシリーズ。出演声優や台本にこだわりがあり、各巻メインとなる都道府県出身の声優をほぼ全キャラクターで起用し、全編方言の会話で進んでいくというドラマCDになっており、普段、あまり耳にすることのない声優陣の方言を楽しむことが出来、また、方言で告白されるというから、ファンにとっては何倍にも嬉しい内容になっている。

 今回、第四巻「茨城県/長野県」の長野県編の収録現場で、主演の羽多野渉さんにインタビュー。ドラマCDについては勿論、出身地・長野県の驚くような習慣などを伺った!

<第8話「長野県」あらすじ>
駆け出しのイラストレーターである主人公は、休暇で訪れた村の“道祖神”の前で、郵便局員の穂高颯二(CV:羽多野渉)と出会う。始めは、主人公のことを誤解していた穂高だったが、人情味あふれる村人に囲まれ、二人の距離もゆっくりと近付いていく…。

●ゆっくりと恋愛が進行していく『方言恋愛』

――まずは、収録を終えての感想をお願いします。

羽多野渉さん(穂高颯二 役/以下羽多野):「長野県の方言」と言っても、種類が様々です。アクセントは、基本的に長野県内でも標準語でもあまり変わらないんですが、語尾が変わるんです。山一つ越えたら、「~だら」という語尾が「~ずら」になったり、「~だに」になったり。今回は、自分を含めて長野県出身の声優さんが揃ったんですが、その中での統一見解を出すことが難しかったですね。「僕の所ではこういう言うけど、そちらは?」「うちは使わないですね」といった感じで、この収録で新たな発見がありました。同郷の声優さんが揃って同じお仕事をするというのはなかなかないので、非常に貴重な体験をさせてもらったなと思います。収録している時間だけではなく、休憩中もとても楽しい時間を過ごさせて頂きました。

――羽多野さんがお住まいだった地域の語尾は?

羽多野:「~ずら」とか「~だだ」とか、そういう語尾でした。ドラマCDでは、方言を自分の住んでいた地域で使っているものに少し変更させてもらうことが出来たので、懐かしさを感じながら収録することが出来ました。長野県の方言のいい所は、聞けば意味が分かる所なんですよ。意味が分からないような台詞はないので、お話は理解しやすいと思います。心配しないでドラマCDを聞いてほしいですね。

――演じられた穂高颯二はどのようなキャラクターでしたか?

羽多野:郵便局員なのですが、28歳の独り身で、真面目で爽やかなんですけど、積極的に人と…特に異性と交流を深めることをしない奥手な人です。周りのお爺ちゃん、お婆ちゃんからは孫に接するような感じで、「いい人はいねぇだかい?」と言われたり、からかわれたりしていたので、愛される人物なのかなと思います。真面目さゆえになかなかいいご縁がなかったという中、"道祖神"がきっかけで主人公のイラストレーターの女性と出会うんです。 "道祖神"は道端に立っているお地蔵さんみたいな神様なんですけど、それをきっかけに出会い、恋愛していくというお話です。

――ストーリー的にはどのような感想を持たれましたか?

羽多野:序盤からガツガツ恋愛していくというお話ではないです。主人公も、特に恋のお相手として颯二を見ているわけではないですし、颯二自身も彼女のいつも明るくて元気な所とか、悩みを抱えている所を見て、ゆっくりと惹かれていくので、長野の自然みたいにゆっくりと恋愛が進行していくんです。
このお話は、最終的に颯二と主人公が幸せになるかならないか、ということだけではなく、この1話分かけて、穂高颯二が異性に対して自分の気持ちを真っ直ぐに言えるかどうか、ぶつけられるようになるのか?という所も重要な部分だと思うんです。颯二が勇気を振り絞って、今までの自分を変えるという所にも注目しながら、聞いてもらいたいですね。


●長野県特有の生活スタイルとは?

――キャラクター、ストーリーと演じる上で苦労したことや難しいと感じた所などはありましたか?

羽多野:全部が非常に難しかったです。というのも、声優というお仕事をさせてもらうようになってから今年で10年目なんですが、この仕事をする上では標準語が喋れて当たり前なので、方言を直すことから始まるんです。そこで、「さぁ、方言使いますよ!方言に戻って下さい!」と言われて、アクセント的には戻れるんですけど、いざお芝居をするとなると難しくて…「方言で演じる」ということを、もうちょっと頑張らないといけないなと思いました。お芝居をすることで、方言の奥深さを改めて感じましたね。
もしかしたら、僕が喋っている方言はCDをお聞きの地元の方が聞いたら、「ちょっと違うんじゃないの?」と思われるかもしれないですけど、そこはストーリーで咀嚼して頂きたいなと思います。

――楽しかった所は?

羽多野:会話ですね。個性の強いお爺ちゃんが登場するのですが、その時の会話が相当、面白かったです。

――ちなみにですが、東京に出てきて感じた長野との違いや困ったことなどはありますか?

羽多野:生活スタイルが違うことですね。長野県内でも家々によって違いはあると思うんですけど、まず朝ごはん食べて、10時にお茶の時間があって、そこで野沢菜食べて、お昼食べて、3時におやつとして野沢菜食べて、夜に夕ごはんを食べる、というのが一日のサイクルなんです。お茶会やるよ、っていうと近所で寄り合って、お菓子をみんなで持ち寄って食べるというのが風習としてありました。ちなみに野沢菜はよく食べてましたけど、万能なんです。お茶受けにもなりますし、おやきにも入っていますし、炒めたりしても美味しいんですよ。

――最後にファンへのメッセージを、是非、方言でお願いします。

羽多野:まさか、おらがやらせてもらえることになるとは思ってなかったで、えれぇうれしいけんど、どう伝わるかは聞いてくれる人次第だで、是非、聞いてくりや。
(訳:まさか、僕がやらせてもらえることになるとは思っていなかったので、とても嬉しいですが、どう伝わるのかは聞いてくれる人次第ですので、是非、聞いて下さい)

<取材・文:奥村寿代>

ドラマCD 「方言恋愛」 第四巻
アニメイト独占販売商品
発売日:2010年12月24日(金)発売予定
価格:2,625円(税込)
キャスト:
第七話「茨城県」 前野智昭、神田朱未、神谷浩史、志村知幸
第八話「長野県」 羽多野渉、豊口めぐみ、三浦祥朗、島香裕、篠原恵美、宮澤正

企画:楽音舎×☆船長
製作:studioぴえろ×ムービック

>>ドラマCD 「方言恋愛」特設サイト


(C)方言恋愛青年団
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