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『スマイルプリキュア!』映画公開直前キャストインタビュー

『スマイルプリキュア!』映画公開直前! キャスト5名に突撃インタビュー!

 10月27日より全国公開予定の『映画スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!』。その公開に先駆け、プリキュアメンバー5名(福圓美里さん、田野アサミさん、金元寿子さん、井上麻里奈さん、西村ちなみさん)に突撃インタビューを敢行! 映画化についての心境や、映画の見所についてたっぷり語っていただきました!

(C)松本祐亮

(C)松本祐亮

――まず、今回『スマイルプリキュア!』が登場する劇場作品としては2作目ということになりますが、映画化のお話を聞いたときの感想をいただければと思います。

福圓美里さん(以下、福圓):「単体映画があるよ」っていう話は結構早い段階から聞いていて、毎年の流れなんですけど、やっぱり嬉しいというか。キービジュアルや、「予定がここに書いてあるんだよ」みたいな話を聞いたり、予定表を梅澤プロデューサーが見せてくれたりすると、「わぁ!」みたいな。そのときは、まだ日々のアフレコにもいっぱいいっぱいだったので、「単体映画とか撮れるのかな?」とか思うぐらいのときだったんですけど、気付いたらあっという間に収録の日が来ちゃって。凄く『スマイルプリキュア!』らしいと言うか、ゲストでいらっしゃった役者さんが、みんな「良い作品だったね」って言って帰ってくれたような作品になったので、すごく嬉しく思って、今は収録をやりきったなという気持ちでいっぱいです。

田野アサミさん(以下、田野):1番最初の映画のときに、先輩プリキュアさんたちはみんなセリフがキマってて、私たちは「す、す、す……」みたいな感じで、なかなか合わなかったんですよ。今回、また次に映画をやって聞いて、「どうなんだろうな? 揃うのかな」とちょっとドキドキしていました。また、それとは別に新しい技がいくつも出てきて、これが映画に反映されるんだなとワクワクもしました。そんな感じで私は収録の2日間が楽しみで、始まって欲しいけど、始まって欲しくないみたいな、複雑な心境ではありました。

金元寿子さん(以下、金元):台本を見て、凄く賑やかで、絶対楽しいだろうなっていうのがあって。子供たちも凄く楽しめる作品なんじゃないかなって思いました。あと、映画が楽しみっていうのもあるんですけど、収録の現場がすごい楽しみだなって思うことが、私個人、凄く緊張しいなので珍しくて。もちろん緊張感はあったんですけど、この収録のときを大事にしたいなっていうのもあったりして、力がとても入りました。

井上麻里奈さん(以下、井上):個人的には、劇場の収録ってすごく好きなんです。これだけスケールが大きく心を動かされるエピソードを、ギュッと凝縮した時間の中に詰め込んで、キャラクターたちのさまざまな気持ちの揺れ動きを演じることができるってとても楽しいんです。ですので、「劇場の収録をやるよ」とお話を聞いたときから、すごく楽しみにしていました。また、今回、ニコちゃんというゲストキャラクターが登場するんですけど、ビジュアルは先に知っていたので、どなたがやるんだろうなと思っていました。あとで林原めぐみさんと伺ったときに、きっとすごく可愛いニコちゃんになるんだろうなと、想像の中でいろいろ膨らんでいたので、林原さんの声を聞くのが楽しみで仕方なかったです。

西村ちなみさん(以下、西村):春のオールスターズ(シリーズ)と、秋には単体での映画を約束されてる「プリキュア」ってとてもすごい作品ですよね。劇場版のアフレコ当日に、「本当に凄い作品に参加させてもらってるんだな」っていうことを改めて感じることができました。金元さんと同じく、そのときの現場にいる時間を最高に楽しくハッピーにしたいなという思いでやってました。

下段中央にいる紫髪の女の子が、林原めぐみさん演じる映画オリジナルキャラクター・ニコちゃん。

下段中央にいる紫髪の女の子が、林原めぐみさん演じる映画オリジナルキャラクター・ニコちゃん。

――ニコちゃんを演じる林原めぐみさんとの収録時のエピソードを教えてください。

西村:林原さんがニコちゃんに決まったときに、彼女からメールが来たんです。もともと、めぐさんは『プリキュア』を見て応援してくださっていて、「『プリキュア』の映画のスケジュールが入った! 嬉しい!どうしよう、私大丈夫かな? 私にできるかな?」みたいな興奮したメールをもらったんです。大先輩のめぐさんの違った一面をチラッと見られたのがすごく新鮮でした。本当に楽しみにしてくれてるんだなって。

福圓:私も言われました。別番組でお会いしたときに、「私も『プリキュア』出たいな~」とかって冗談で。そうしたらまさかのニコちゃんでいらっしゃるって聞いて、なるべくしてなったんだなと思いました。アフレコ当日も取材があったんですけど、1日目は取材があったから、ニコちゃんっぽい黒いワンピースでいらしゃって、合わせてくださったんだなと。取材があるからかなと思っていたら、2日目も黒いワンピースにバッテンが付いてる靴をお履きになっていて「ちょっとニコちゃんを意識したの」って仰ってて。キャラクターを愛してくださっているとても伝わって来ました。作品の上ではみゆきと1番親交が深い役で、芸歴も違う大先輩なんですけど、とにかく芝居の上では対等にあらなくちゃという意気込みはありました。

田野:アフレコの時の衣装は、ピアスも羽根の生えたものっていうのを意識されていましたね。

――物凄くキャラに対する愛を感じるお話ですね。

西村:変身のシーンとか、私たちがいつも通りマイク前で演じてると「生で変身を聞けて、感動したー」って、「どうも、ありがとう」って言われました。

田野:「変身シーンのときって、やっぱ音って鳴らないんだね」って。それに凄いびっくりしてました。キラキラとか言わないんだねみたいな。すごいチャーミングでした。

西村:自分も長年好きだった作品に参加できたら感動するのと同じで、めぐさんも同じ気持ちをもっていてくれたんだっていうのがすごい嬉しかったです。

田野:やっぱり、アクションが多いので、「目をすごい使うね」って仰ってて、それだけ濃い内容がワンシーン、ワンシーンにいろんな映像とともに込められているんだなと。

――劇場版作品ということでテレビ版よりもボリュームが多いと思いますが、本作の見所などを教えていただければなと思うんですけど。

西村:私、絵本の世界に行くシーンはすっごい好きです。ものすごいカラフルでファンタジックで、「これだったら私も行きたいよ」と本当に思ったので。それを大画面で見られるとなると、子供たちも自分も一緒に行ってる気持ちになれるんじゃないかなと思います。そこがオススメだし、自分もちゃんと映画館で見てみたいですね。

井上:今回、キャラクターのみんなが絵本の中に入って、それぞれ物語の主人公たちになりきってその世界を楽しむというエピソードがあるので、物語の主人公への変身は、ひとつ大きな見所だとおもいます。きっと映画を見に来てくれる子供たちも、そういう願望があるのではないかなと思うので、そういった願望が叶えられる映画なのではないでしょうか。あとは、約束だったりとか、絆だったりとか、たいせつなものがすごく深く描かれている作品なので、そういうところを感じてもらいたいです。

金元:私は最初の方のニコちゃんが飛び出してくるシーンですね。

田野:あれね~。ワクワクするよね。

金元:ニコちゃん、映画のスクリーンから外に飛び出してくるんですよ! ちょっと意表を突かれて面白いんじゃないかなと思います。

田野:プリキュアたちって、いつも敵と戦うんですけど、今回の映画はその敵が少し違った敵なんですよ。なので、ただただ敵をやっつけてやるっていう気持ちで戦ってるんじゃなくて、どうにか助けようとか、どうにかこっちに引き戻そうと奮闘するんです。演じる側として、いつもとは違う戦い方の声だったりとか、そういうものを意識したので、いつもと違う戦いが見られるのも見どころなんじゃないかなと思っています。

福圓:今回のお話はみゆきの原点になってる部分がたくさんあるので、ぜひ遅刻をしないでください。最初の5分が本当にキモなので!

みんなのお話はテレビシリーズで描かれて、こんな感じだからこういう子になったのねっていうルーツみたいなのが見えたりするんですけど、みゆきだけあんまりそういうのが見えていなかったんです。いつも明るくて可愛い女の子っていうイメージだけで。じゃあ、なんでああいう子になったのかっていうのが今回の映画の話でもあります。

そうやって深読みしてみると、「あ、そういうことなのか」って思うシーンでもあるし、「あぁ、可愛いな」ってスッと過ぎてしまうようなシーンでもあるんですけど。是非、見ていただきたいですね。ニコちゃんとの関係性っていうか。みゆきはニコちゃんに助けられて人生が変わったけど、じゃあニコちゃんの人生は? みたいな。すごく難しい話なんですよね。大人が見ても考えちゃうようなものをエンターテインメントでくるんでるっていうか。本当、見ててワクワクするし、考えさせられるところは考えさせられるしっていう『スマイルプリキュア!』ならではの、集大成のような映画になってると思います。

――では、4つ目の質問ですが、本作では絵本の世界が物語の舞台となっているんですけれども、子供の頃によく読んだ絵本やお気に入りの絵本といったものがありましたらお願いします。

田野:『花さかじいさん』と『人魚姫』です。

井上:また、随分対極にあるね(笑)。

田野:私、子供ながらに、枯れてしまったものはもう枯れたまんま元に戻らないと思っていたので、フワァっとかけてフワァって綺麗になるところとかが凄く印象的で鮮明に覚えています。話全部覚えてるのかというと覚えていませんが(笑)。あと、『人魚姫』は、昔、自分も人魚姫になれるって思ってて…。お風呂場の排水口っていうか、あそこに入口があると思ってたんですよ(笑)。

井上:そんなとこにはないよ(笑)。

田野:王子様とか、異世界みたいな。海じゃなくって。そう、追い焚きのところに。で、何回も何回も潜って。しかも、ひとりだと心細いから、リカちゃん人形と一緒に行こうって思うぐらい。本当にいるんだって思ってたんですよ。だから、それぐらい、夢のようで夢じゃないっていう。だから、プリキュアも子供からしたら……無理矢理繋げようとしてますけど。だから、いるようで夢じゃない。夢かもしれないけど夢じゃないっていう繋がりからしたら、私の中では、絵本では『人魚姫』かなと。

金元:『鶴の恩返し』とか、あと童話じゃないと『はらぺこあおむし』っていうのを見てました。『鶴の恩返し』は、どうやったら救ってあげられるのかとか。どうしてふすまの奥を覗いちゃったのとか、いろんなことを考えたりしました。でも、覗きたい心理も分かるなっていう。それで、話を変えてみたいなっていう思いもあって、読んだりしてたんです。『はらぺこあおむし』は、仕掛けが面白かったですね。「あおむし」って、今だと触れないですけど、その当時は拒否感もなく、可愛らしいものっていうイメージがあったので、そのあおむしの大冒険みたいなのがすごく好きでした。

福圓:今、胸を打つのは、本当に切なくなるのは『人魚姫』です。切ないよね、あの話。

田野:だって、恋と引きかえですよ。すごい愛ですよ。

福圓:うん。小さい頃、お母さんがいっぱい童話が入った本を3冊。本当にいろんな話が入ってるやつを3冊ボーンと買ってくれて、それを1日1話とか読んでたんですけど、その中にマイナーなやつもいっぱい入ってるんですよね。で、タイトル言うのも恥ずかしいんですけど、『屁っぴり嫁さん』っていうのがあって。凄いマイナーですよ、これ。オナラをしちゃって、でもそれでも豪快にいつも笑っていて。「オナラばっかり出ちゃって」って言って。それで、1回嫁に行ったところから帰されちゃいそうになるけど、オナラで何かを解決すると。オナラも捨てたもんじゃない、あはははは、みたいな話だったんですよ。

で、当時、幼稚園の頃は、それが恥ずかしい話だともなんとも思ってないから、小学校受験のときに「好きな童話はなんですか?」って聞かれて、「『屁っぴり嫁さん』です」って言ったことを母親にとても怒られて。でも、「なんでダメなの!? 凄く明るくて面白いお話じゃない」って言ったら「もっと『シンデレラ』とか『白雪姫』とかあるでしょう!」って言われました。

田野:受かったんですか、それで?

福圓:受かったかな。

田野:じゃあいいじゃないですか~。

井上:オリジナリティがあっていいんじゃないですかね。

田野:逆に面白かったっていう(笑)。

福圓:好きなものを好きって言って何が悪いのみたいな感じだったんですけど、それが凄く印象に残っていますよね。最終的にオナラで空を飛ぶのかな?

西村:確かそうだったかな。

福圓:そうですよね。よくおぼえてなくて。好きだったのに。

井上:『注文の多い料理店』が印象に残っています。それの読み聞かせテープが家にあって、それをずっと聞いていた覚えがあります。あれってちょっと気持ち悪いお話なんですけどそれを空で言えるぐらいひたすら聞いていた覚えがあります。

あと、『ぐりとぐら』とかが好きでした。シリーズがいっぱいあって、あの世界にある食べ物を食べたいなと思ったりとか。ぐりとぐらが食べてるカステラが凄く美味しそうで、「カステラ食べたい」って親にねだった覚えがあります。あと、タイトル忘れたんですけど、オバケを天ぷらにするやつ。

西村:あ、『おばけのてんぷら』だね。

田野:れいかさん凄いなあ。

井上:おばけが天ぷらできるんだって、夢を馳せていた覚えがあります。

西村:私は『かたあしだちょうのエルフ』っていう絵本が大好きで。小学校のときの教科書に載っていてすごく衝撃を受けた作品です。私、絵本大好きで、今でも大人買いするぐらい買っちゃったりしてます。子供にも読んだり、小学校にも読み聞かせに行ったりするんですけど、『かたあしだちょうのエルフ』は読んでても自分が泣きます(笑)。エルフに感情移入しちゃって。そういう大好きな絵本にみんな出会ってほしいなって思いますね。

――最後に一言ずつ映画を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。

福圓:本当に満を持してというか、もうこれを見ないと損でございますよ。DVDとかもありますけど、映画館で見るとより一層楽しめるように作ってあるし。絶対、大人が見ても泣いちゃうと思います。凄く素敵な作品になってるし、みんな体力の限界まで頑張って、ヘトヘトになるまでアフレコやったので、是非、見に行ってください。よろしくお願いします。

田野:それこそ、『スマイルプリキュア!』のスマイルがものすごくたくさん詰め込まれてるので、見終わって劇場を出た人が、「ああ、凄いよかったね」ってはじける笑顔になっていて欲しいと思ってアフレコしました。是非、見てください!

金元:プリキュアならではの、見ている人が参加できるというか、見ているだけじゃない。応援したくなる気持ちっていうのが発散できる場所がちゃんとあります。なので、是非、みなさん思ったことを素直に、そこで言っちゃってください。

井上:友達の大切さだったりとか、仲間の大切さだったりとかを、すごく感じる映画になっていると思います。かつ、大人が見ても子供が見ても、男の子が見ても女の子が見ても、誰でも楽しめる映画が『スマイルプリキュア!』だと思いますので、たくさんの方に見ていただいて、感動をしていただけたらなと思います。きっと、これを見終わった後は誰かに「大好き」って言いたくなると思うので、感じるままに、いろんな人に「大好き」っていう言葉を伝えてあげてください。

西村:お子様たちには、入場したときにミラクルライトが配られるんですけど、大人には配られないかもしれません。そのときは、心の中にミラクルライトを持って一所懸命応援してもらえればなと思います。どうか、笑顔で楽しんでください。

【公開情報】
『映画スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!』
2012年10月27日(土)より全国ロードショー!

>>映画スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ! 公式サイト

(C)2012 映画スマイルプリキュア!製作委員会
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