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声優・上坂すみれさんスタイルブック発売を経て挑戦したい企画とは?

これからもヤバい人として頑張ろうと思います――声優・上坂すみれさん初のスタイルブック発売を経て挑戦したい企画とは?

 2017年1月22日(日)、書泉ブックタワー秋葉原のイベントスペースにて、声優・歌手として活躍する上坂すみれさんのサイン会&2ショットチェキ撮影会が開催されました。また、イベント前には囲み取材が行われ、取材陣からの質問に答えました。

 自身初のスタイルブックとなる『上坂すみれ 25YEARS STYLE BOOK「Sumipedia」』(祥伝社刊)の発売記念イベントで、サイン会は男性限定、チェキ撮影会は女性限定。抽選に当たった各回100名のファンが詰めかけ、盛況の様子を見せました。

 

「これからもヤバい人として頑張ろうと思います」
 ロリータファッションブランド「Angelic Pretty」のジャンパースカートをアレンジした衣装をまとって、取材陣の前に現れた上坂すみれさん。囲み取材では『Sumipedia』の感想をはじめ、漫画家ユニット「ゆでたまご」の嶋田隆司先生との対談こぼれ話などが明かされました。

 
──『Sumipedia』の出来上がりを見た時の感想はいかがでしたか?

上坂すみれさん(以下、上坂):ふつう、スタイルブックってタレントさんやモデルさんが出されているので、まさか声優をやっている自分が出すとは思ってもみませんでした。でも、中身を見たら、ちゃんとスタイルブックっぽくてびっくりしました。おしゃれに作っていただいたなぁ、という感じです。

──お気に入りのページはありますか?

上坂さん:自分の人生を振り返るインタビューは、内容が暗くて面白かったですね。あとは、やっぱり憧れのゆでたまご先生との対談が嬉しかったです。この本は、ゆでたまご先生のところでたぶん200点くらい取って、そこから引き算して70点くらいの良い出来になったと思います。

──ゆでたまご先生のファンになったきっかけは何でしたか?

上坂さん:昭和のプロレスが好きで、そこから『キン肉マン』を読み始めたんです。高校生くらいの時でしょうか、文庫版を買いました。ウォーズマンというソ連(ソビエト連邦)の超人がいることにもすごい嬉しくなったり。初期のパロディ多めのギャグの路線好きだし、最近の熱い友情バトル路線も大好きです。アニメ版も後から追いかけました。主題歌がすごい格好いいですし、声優のみなさんも憧れのベテランの方々ばかり。アニメと漫画の視点からファンですね。

 
──実際にお会いしてみた感想はいかがですか。

上坂さん:お会いする前は本当に緊張して、前日なんてもう大変でした。当日はゆでたまご先生のオフィスに呼んでいただきました。嶋田先生は私の目を見つめて、にこやかに、こちらの拙い質問にも答えてくださるので、すごく幸せな気分でした。

──対談は盛り上がったことと思いますが、残念ながらこぼれた話もありますか?

上坂さん:そうですね、でも、だいたいうまく収めていただいています。こぼれ話というほどではありませんが、ゆでたまご先生のオフィスにはキン肉マングッズやゲームソフトがたくさん置いてあり、等身大のキン肉マンフィギュアに囲まれているんです。そういった展示物を見せていただいたり、原画を見せていただいたりしましたね。

あと、コミックにサインをしていただいたのですが、ちょっと誤字があったんです。私は「誤字があってもむしろレアだ」と思ったんですけれども、嶋田先生は「また後で送ります!」とおっしゃって。そうしたら、届いたサイン色紙にウォーズマンが描いてあったんです。嶋田先生のサインって、いつもはキン肉マンの横顔をよく見かけるのですけど、すごくきれいなウォーズマンが描いてあって……とっても感動しました。

 
──ファンからも好評だと思いますが、同業者の方からの反応はありましたか?

上坂さん:TVアニメ『CHAOS;CHILD』で共演しているブリドカットセーラ恵美さんが、「欲しい!欲しい!欲しい!」と言っていらっしゃったので、自宅にあった見本を献上しました。まさか女子の声優さんに発見していただくとは思わなくてびっくりしましたが、すごい嬉しかったです。

──「すみぺをよく知る STAFFは見た!」のコーナーでは、上坂さんの印象がさまざまな人から語られています。コメントにツッコミを入れるとしたら?

上坂さん:そうですね……キングレコードの人(※プロデューサーの須藤孝太郎さん)がいちばんテキトーだったという……(笑)。第一印象が「あっ、この人ヤバいな。」って、ちょっとショックです……。でも間違ってはないので、これからもヤバい人として頑張ろうと思います。いやぁ、私の知らないところで陰口を叩かれているとは思わなかったので、参考にさせていただきました。

 
──ファッションで気をつけていることや、ポイントがあれば教えてください。

上坂さん:「テーマを設けやすい服」が好きです。たとえば、制服、ミリタリー、科学、執事……みたいに、そういったキーワードをもとにお買い物をしています。今日の衣装はAngelic Prettyのちょっと大人っぽい服で、イベントにぴったりな感じですね。

 
──『Sumipedia』は売れ行きも好調で重版がかかっています。次作の想定はありますか?

上坂さん:スタイルブックを出せるほどおしゃれな暮らしをしていないので、うーん……ご要望があれば頑張ろうと思いますけども。今回で「本を作るのは楽しいな」と思ったので、楽しい企画があればまた挑戦したいです。あとはコスプレが好きなので、次に挑戦するならやってみたいですね。

 
抽選は高倍率!ファン一人ずつと会話をしながらサイン
 サイン会場には『Sumipedia』発刊の祥伝社から、上坂すみれさんが結党した「革命的ブロードウェイ主義者同盟」のロゴマークを模した、豪華な花が贈られていました。

 ファンの前に上坂すみれさんが姿を表すと、ロゴマーク入りのフラッグを振って応えるファンの姿も。上坂すみれさんはラジオやライブでも定番の「Здравствуйте!(ズドラーストヴィチェ!)」と挨拶し、サイン会がスタート。

「すごくたくさんの応募をいただいたみたいで、私もびっくりなんです。お前たち、運が良かったね!(笑)」とファンの幸運を祝すと、会場からは大きな笑いが起きていました。

『Sumipedia』でも「同志がいなければ活動を続ける意味がない」と話すほど、上坂すみれさんにとってファンは大きな存在。その言葉を体現するかのように、サインをしながら一人ひとりと会話を交わすなど、終始和やかな空気の中でイベントは進みました。












[取材・文:長谷川賢人 撮影:鳥谷部宏平]

【衣装協力】
◎Angeric Pretty

>>上坂すみれ公式ブログ
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