『野島兄弟。』が最終回前の最後の公開録音イベントを開催！　『野島兄弟。公開録音～なつまつり～』イベントレポート

　野島裕史さんと野島健児さんのラジオ番組のイベント『野島兄弟。公開録音～なつまつり～』が7月28日(日)、東京総合美容専門学校マルチホールにて行われました。公開録音、兄弟対決、お互いへの想いを綴った手紙朗読など、爆笑と感動のイベントの模様をお届けしましょう！

　夏らしく、おそろいの甚平姿でステージに現れた野島兄弟に「かわいい！」の合唱。弟・健児さんは家でも甚平を着るらしく、兄・裕史さんは浴衣派とのこと。客席にも浴衣姿の女性がちらほら。全員に配布されたうちわであおいでいる。よく見ると「祭」と書いてあるようで実は「のじま」を組み合わせたもの。裕史さんがデザインしたそう。

　　9月26日に番組は終わることに触れ、寂しそうな空気が一瞬漂ったが「兄弟見納めですよ！」(健児さん)、「兄弟は終わらないので」(裕史さん)、「今日は他にも声優イベントがあるのに兄弟見に来て。しかもおっさん兄弟(笑)」(健児さん)の掛け合いで早速、笑わせた。野島兄弟に湿っぽい雰囲気は似合わない！

　　最初のコーナーは8月8日配信分から4週の公開録音。収録前に客席とタイトルコール「野島～！」、「兄弟！」の掛け合いの練習をしたが呼吸が合わず、笑いながら顔を見合わせる二人。兄弟なのに？(笑)机にはiPadが置かれ、健児さんはいつもストップウォッチ代わりにしているそう。裕史さんは「僕は時間を見てないです。だから『まだこのネタ話すの？』という健児のリアクションがよくあるんです(笑)」。

●公開録音にあの姉妹も登場!?

　8月8日(木)配信回では、まずお互いに晴れ男と自負する二人がこの日は晴れさせると番組で宣言した通りの快晴で胸を張る。さらに、イベント終了後に雨が降るミラクルが。二人が天気をもたせた？　「もっと二人のまったりトークを聴きたかった」という番組終了を惜しむメールから普段はあまり話さないという二人。「この番組の収録では聞けばすぐ返事が帰ってくるけど、1週間前に出したメールが帰ってこなかったり」(健児さん)。またお祭りの屋台で必ず行ってしまう店の話題も。

　　8月15日配信回はお盆期間中ということで、お墓参りの思い出から。野島一家を応援しているというメールからお父さんの昭生さんが所属していた伝説の声優バンド、スラップスティックの復活ライブのチラシを取り出してPR。ああ、美しき親子愛。メンバーの三ツ矢雄二さんにも触れて……。イベントのグッズのカレー皿についてのお話も。健児さんがお風呂でカレーを食べることから実現。健児さんがデザインしたお皿をよく見ると小さく「風呂専用」。お風呂で落としても割れにくい特殊素材を使ったと自信満々で説明する健児さん。果たしてリスナーさんも風呂カレーするのでしょうか？　一方うちわをデザインした裕史さんはデザイナー経験があり、意外な経歴も明かした。

　8月22日配信分のOPトークは夏休みの宿題。「いつも8月末にやっていた」と話す裕史さんに「エライ！」とほめる健児さん。会場がざわついたが健児さんの答えにそれ以上の驚き。学生さんには決してオススメできない方法なので、気になる方は番組で。新入社員からの「上手く話すコツは？」のお悩みが寄せられ、笑わせながらもアドバイスするところは経験豊富で頼りになる野島兄弟と感心。またラジオが結んだ二つの縁にまつわるメールが届いてうれしそう。

　そして4本目の8月29日。収録前にステージが一瞬暗くなり、明るくなるとそこにはヒロコクライマックスとケンコプレックスの「野島姉妹」が。会場は大きな拍手と爆笑。オネエ言葉でエチケットについてトークする二人。

　前3週ではメールの兄弟ネーム(ペンネーム)が読まれると客席の手が挙がっていたのに、この回は麗しネームが読まれても１人も挙手なし。なぜ？(笑)　「野島姉妹。」はこの日で最終回。野島姉妹の最後の晴れ姿をぜひ聴きましょう！

●声優仲間からのビデオレターに家族からのメッセージが！

　次のコーナーは二人がそれぞれ親しい声優仲間からのメッセージ映像を自ら撮影してきたビデオレターを披露。梶裕貴さん→寺島拓篤さん→三浦祥朗さん→保村真さん→吉野裕行さん→阪口大助さん→楠大典さん→小野坂昌也さん→浪川大輔さんの順番で、豪華メンバー。映像が変わるたびに歓声が上がった。

中でも浪川さんは闘牛士っぽく、オーレと叫びながら全力疾走でカメラ前に。そしていきなり着ていたシャツを脱いで、会場の席番号を指定して「あなたにプレゼント！」と。浪川さんが着ていたTシャツは裕史さんが預かっており、実際に会場のお客さんへプレゼントされる、という嬉しいサプライズも。

最後はなんと三男で作家の野島智司さん。自著の『ヒトの見ている世界 蝶の見ている世界』をコマーシャル。初登場の智司さんが照れながら話す姿に「かわいい！」の声が飛んだが「でも、いいおっさんなんですよ（笑）」と裕史さん。

　第2ラウンドの知力対決はあるなしクイズ。「ある」、「なし」と書かれた項目の下にそれぞれ4つの言葉が書かれ、何がテーマなのかを答える。前対決をひきずり、フラフラ状態で練習問題もわからなかった健児さんだったが、本番では2問正解して勝利。

　決着をつける第3ラウンドは会場のお客さんに質問し、あてはまる人数が少ないほうが勝ちのアンケート対決。健児さんの「DVD『熱海温泉物語』で僕らが行った旅館に泊まった人は？」では6人、裕史さんの「1日50キロ以上、自転車で走ったことがある人は？」では7人。この勝利で総合成績も健児さんの勝ち。

　舞台上で2人が掲げるうちわと同じ色を出し続ける、うちわジャンケン大会の後、兄弟対決の罰ゲーム。リスナーから送られた中から健児さんが選んだ1人エアーギター。もちろん初披露。ロックナンバーに合わせて、激しく弾きまくる裕史さんに、健児さんも途中で入って、兄弟ツインギターの競演に拍手喝采。「見てたら楽しそうだなって」(健児さん)。

　続いて映像コーナー、“野島兄弟。ヒストリー”。2011年4月の番組開始から、番組音声と写真、兄弟のナレーションで振り返る。さわやかで初々しい初回放送。昭生さんと3人で共演したCD『家族の肖像』、初の公開録音イベント、熱海ロケをしたDVD『野島兄弟。～熱海温泉物語～』、2度目のイベントなど、この間のように思われる。

●兄弟がお互いにあてた手紙の朗読にじーん

　最後はお互いにあてて書いた手紙を朗読する“野島兄弟からの手紙”。「兄へ」健児さんは先に行動する裕史さんがうらやましかった。

　兄の後を追うのではなく、自分から動かないといけないと思い、声優になった。反発心も結局は兄の影響という思いに縛られたが、最近は弟の居心地の良さに改めて気付いた。

　この番組がきっかけで兄弟関係も新しい段階に入り、絆も深まったと読み上げる声を、イスに座り、目を閉じて聴き入る裕史さん。「これからもよろしく！　そして俺が弟でよかったね！」の言葉で笑みがこぼれた。

　裕史さんから健児さんへの手紙は1回だけと勘違いして始まった番組だったが、こういう機会がなければ、こんなに交流を持つことがなかったかも。番組を通して改めてわかったのは性格もノリも自分とはまったく違うということ。

　振り返れば一緒に住んでいる時は兄弟だからわかるはずと自分の価値観を押し付けたり、ケンカをすることもあったが、離れて暮らし、同じ声優としての道を歩むことになり、結束感や兄弟のつながりを感じた。この番組のおかげでより良い兄弟、自慢の兄弟になれた。ラジオが終わっても引き続き、兄弟王を目指していこうと。読み終わると「これが一番恥ずかしい」、「思いのほか、ぐっとくるじゃねぇか(笑)。すげえ感動した」と語り合う。

　「兄らしいな」と言う健児さんに「上から目線だった？」とはにかみながら尋ねる裕史さん。「上から目線なのがいいんです。常に上であってほしいし、前にいてほしい」と告げる健児さん。「健児も健児らしい文章だったよ。僕の話をしてくれるかと思ったら半分は自分のことで（笑）」と裕史さん。そして「ありがとう」と言い合う。兄弟同士が素直に感謝の言葉を送り合う、素敵なシーン。

●9月26日の最終回が終わっても『野島兄弟。』は不滅！

　そしてエンディング。リスナーやファンへの感謝の言葉を告げ、「こういう形でのイベントは終わっても、また2人でイベントやりたいね」(裕史さん)、「僕らが兄弟でいられるのも皆さんのおかげです(笑)。これからも野島兄弟をよろしくお願いします」(健児さん)と今後の野島兄弟の活躍を誓い、退場後の影ナレでも「野島兄弟は永遠に不滅だ！」と叫んだ。

　野島兄弟の絆の深さを感じられたイベントだった。そんな野島兄弟のラジオトークが聴けるのもあと約2カ月。9月26日の最終回までのラストランを毎週お聴き逃がしなく！

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（毎週木曜日更新）

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