映画『ペット2』「SMILY☆SPIKY」でもおなじみの宮野真守さん＆髙木俊さんにインタビュー｜変化すること、世界が広がっていくことを恐れないで

髙木さんのオファーは宮野さん宛に届いた!?

――今回、髙木さんは初の外画吹き替えだったとお聞きしました。

宮野：そうなんですよ。

――髙木さんへのオファーは宮野さんに届いたとラジオ番組「SMILY☆SPIKYのなまはこっうぇ! 」でお話していましたね。

宮野：（笑）。僕が前作で演じていたタイベリアスが今作では登場しないんですが、今作では新しくセルゲイを演じさせていただくことになりました。オファーが届いた時は、本当に嬉しい気持ちでいっぱいでしたね。

その後にうちの事務所に確認があったんですよ。「髙木さんにオファーするのはありですか？」的な感じで（笑）。一応こっち挟むんだ！　みたいな（笑）。

髙木：だからそこで、マモたちが「なし！」って言ったら僕は出ていなかったんですよ。

宮野：（笑）。

髙木：あぶね〜と思いましたよ。

宮野：確かに！　宮野NGが出てたら危なかったね（笑）。

髙木：OKしてくれてよかったよ！

宮野：びっくりしましたけどね。髙木くんがイルミネーション作品に出る事実があまりにも衝撃的すぎて、NOではないんですけど心配にはなりました（笑）。

――髙木さんのアフレコ中に宮野さんも顔を出したそうで。

髙木：同じ日に収録だったんですよ。時間はズレてたんですけどね。早めに来てくれて、心配してくれてたんでしょうね。僕も台本で分からないところとかは聞いたりしていたので。

宮野：初めての外画だもんね。台本が独特だったりもするし。それが全く分からないと不安がっていたので（髙木さんを見る）。

オオカミの役なのにプルプルプルプル震えちゃってるから（笑）。

――（笑）。

宮野：なので、「そこはこういった意味だよ？」って教えてあげたり。それが、ちょうど収録の前日で。

まぁ、お芝居に関しては全く心配なかったんですけどね。現場で監督の要求に応える演技ができるとは思っていたので。

ただ僕、髙木くんに収録を見に行くとは言ってなかったんですよ。嫌がるだろうなって思って。

髙木：嫌がってました（笑）。当日は、早く終わらせようくらいの気持ちでやってたんですよ。

宮野：早く終わらないと来ちゃうもんね？　マモが（笑）。僕が行ったら緊張しちゃうんだろうなぁって思った。

でも……あまりにも心配になっちゃって。

髙木：マモ……（チラっと宮野さんを見る）。

宮野：あ、髙木くんじゃなくて、この作品のことがね？

――!?

宮野：あはは（笑）。

髙木：結果、俺のことじゃねぇか！　まぁ、マモが出演をオッケーしてるからね。

宮野：そうそう。プロデューサーさんは「SMILY☆SPIKYのなまはこっうぇ!」で僕たちのことを知ってくださってるわけなんだけど、他のスタッフさんに「なんだこれは？」って思われたら怖いじゃない？

髙木：プロデューサーさまだけが俺にハマってたわけで。周りはハマってない……。これはマズいってなるよね（笑）。

宮野：ハマってない現場に行くの怖いでしょ？

髙木：怖い！　でもプロデューサーさまに俺がハマってるっていう安心感だけはあった！

宮野：でも、ディレクションするのは監督だしね（笑）。

――確かにそうです。

宮野：それでピーンと張り詰めた空気だったらどうしよう……と思いながら部屋に入ったんです。そうしたら、現場側がとても和やかな空気でほっこりしていて。

とても素敵なお芝居をしてるんだなぁと思って感心しましたね。

僕が入った瞬間、髙木くんと目があったんだよね？　そしたら急に緊張しはじめちゃって。ガチガチになっちゃって（笑）。

髙木：やばい……！　ってね（笑）。

宮野：「出て」って髙木くんに言われたから一回スタジオを出て。それでまたこっそり入って（笑）。今度は死角に入って見届けましたね。

髙木：収録終わってブース出たら、「居るよ！」みたいな。

宮野：いや〜素晴らしかった。現場も盛り上がってたし。爪痕残したなって。

――「SMILY☆SPIKY」の結成は2005年です。これだけの長い期間一緒にいても緊張されるんですね。

宮野：身内感覚ですよね。

髙木：そうそう。身内に見られてるドキドキ感がありますね。

宮野：後で怒られるんじゃないか？　とかね。

髙木：うん。怒られる。

宮野：（笑）。

髙木：僕のために言ってくれるんですけどね。愛のムチです。

宮野：この記事大丈夫かな？（笑）　すごく僕とんでもないヤツになってない？　全部に「（笑）」付けておいてくださいね！

髙木：「（笑）」と「（優しさ）」でお願いします。

宮野：なんだ「（優しさ）」って聞いたことねぇよ（笑）。

――「（愛）」とかどうでしょう？

宮野：それは止めてください！　ないので！

髙木：あぁ……おい！

宮野：何？「あぁ……おい！」って！　ツッコミのワードセンスゼロ！

髙木：……ここはカットして下さい（笑）。

宮野：いえ！　ここはカットしないでください！（笑）

――ちなみに今日2人で取材と聞いたときにどう思いましたか？

宮野：こうなるだろうなって思いました（笑）。

――（笑）。

宮野：いつもはクールに取材しているのに……。

髙木：でしょ!?　俺もだからね！

宮野：……（3秒時が止まって）はぁ？

現場スタッフ全員：（爆笑）。

髙木：だって、俺が普段舞台でどういう風に取材受けてるか知らないでしょ？

宮野：本番がない舞台でしょ？

髙木：本番あるわ！（笑）　でも、お互いの現場での姿ってあんまり見ることが無いじゃないですか。だからなんか、俺を中々認めてくれないんですよ！

宮野：僕の知らないところではガンガンウケを取ってるらしんですけど、僕は一回も見たことないんですよ！

僕のいない現場ではすごく頼られているお兄さんらしくって……。

髙木：（ボソッと）ここ、絶対書いてくださいね。