音楽
JAM project20周年記念影山ヒロノブ&奥井雅美インタビュー

JAM projectが20周年を迎え、『JAM Project 20th Anniversary Complete BOX』&『The Age of Dragon Knights』を1月1日に同時リリース! 影山ヒロノブさん&奥井雅美さんインタビュー!!

『JAM Project 20th Anniversary Complete BOX』はCD21枚のCDとBD3枚収録。ライブや素の姿も映像に!

――そして『JAM Project 20th Anniversary Complete BOX』は21枚のCDとBD3枚収録とJAMの歴史を網羅して、総重量がなんと4キロ!

影山:制作スタッフたちがJAM Projectで20年やってきたことをあますことなく伝えたいという想いから生まれた企画です。今年のスペシャルライブ『A-ROCK』の2DAYSや20周年に向けた決起大会『JAM PARTY』のダイジェスト映像、MV集も入っているんだね。

――MVでは20年の時の流れが(笑)。

奥井:あの時、若かったなとか。

影山:太ったり、もっと太ったり(笑)。

奥井:あのみんなでお好み焼きを作った映像も入るらしいよ。

影山:関西人の奥井ちゃんが見事に作り、ダニーが高速のキャベツの千切りを披露するのがメインのはずが、俺のタコ焼きが割と好評で。

奥井:ダニーがお酒を飲んだら座って何もしなくなったのもおもしろかった。兄さんのアヒージョもおいしかった。

影山:遠藤と自転車の特訓をしに行った時、アヒージョを作ったら遠藤が気に入って、この時も作ったらとリクエストされて。「材料ないだろ?」と思ったらそろってて。

奥井:私はずっと「おたま、おたま!」と叫んでいた気がする。

影山:スタッフの段取りが悪くて。お好み焼き作るのにボールとおたまなくてどうするんだって(笑)。

奥井:あとワインを飲むのに、オープナーもなかったり(笑)。途中にソロインタビューも入っていたり、メンバーそれぞれの性格なども見える映像になっていると思います。

――カッコいいJAMはライブで見られるので、自然体の姿が見られるのは貴重だと思います。

奥井:ファンの人はいつも本編よりおまけ映像が好きみたいだし。

――全歌詞が別冊になっていて、日本未発売の曲まで掲載されているんですね。

影山:インドのクリケットアニメ『BATSU GAIDEN』の主題歌とか。「静寂のアポストル」のポルトガル語バージョンはヒカルドが作って、自国で組んでるユニット(Danger 3)で歌ってくれたバージョン。

奥井:ヒカルドは南米で自由に活動しててね。おもしろいなと思いながら見てます。

影山:「静寂のアポストル」はメンバーそれぞれで候補曲を作ったけど、選ばれたのはヒカルドの曲で。昔は曲を作れなかったのに頑張って作っててね。

奥井:だから思い入れもあるんでしょうね。

――そこに300ページのブックレット、Tシャツ、勲章とか。これぞコレクターズアイテムですね。

奥井:私も老後の楽しみにとっておこうかなと(笑)。

影山:ファンの方達にとってはマストアイテムで、最近僕らを知った方はこれがあれば、一気に追いつけますよ。

奥井:一家に一箱でお願いします!(笑)

あっという間で、人生の中で一番早く過ぎ去った20年

――JAM projectの活動が20年目に突入しました。感想をお聞かせください。

影山:体感では短かくて、今までの人生の中で一番早く過ぎた20年でした。それだけ忙しかったのかな。JAM Projectは自分の仕事の中で芯に据えていたし、できることもどんどん増えてきて。

奥井:途中からの参加でしたが、激動期をJAM Projectの中で過ごしてきた感覚があります。JAM Projectに入った後、最初のレコード会社を離れて、自分でレーベルを立ち上げたり、『アニサマ』が始まったり、ランティスさんにお世話になったりと。JAM Projectに入ったおかげで自分ひとりではできなかったこともできるようになったし、仲間がいるっていいなって。いい時間を過ごさせていただいていると思うし、来年に向けて頑張りたいなと。ただ体力は落ちてきたので、兄さんを見習いたいです。メンバーの中で一番元気なのは兄さんですから。

影山:趣味が多いからじゃない?

奥井:体力もですよ! 昭和の男は身体が元気。

影山:みんな昭和生まれだからー(笑)。

奥井:同世代の人達に比べたら、みんな元気ですよね。同世代のファンの方もいると思うので、その代表として、今後も音楽やパフォーマンスをお届けできたらいいなと思っています。

――今でこそアニソンは世間的な認知や市民権を得ていますが、その道を先頭に立って切り開いてきたのがJAM Projectであり、そのおかげでアニソンアーティストも続々と誕生し、活躍のフィールドが広がったと思います。

影山:JAM Projectを結成した時期とそういう流れが重なったからで。海外進出したり、『アニサマ』など大きなイベントをJAM Projectが中心で開催したこともタイミングだったと思うんです。また海外では僕らが知らないところでインターネットで盛り上がって、広まっていったじゃないですか。だから南米やヨーロッパ、アジアツアーに出られたこともタイミングでした。

またJAM Project以前でもアニソンを何十年と歌ってきたけど、それまでは一度も学園祭に呼ばれたことがなかったし。昔のアニメはTVマンガという認識で、子供が見るもの、大人が見るなんてという時代で、その主題歌が好きといえば異質に見られて。アニキ(水木一郎さん)や堀江(美都子)さんが頑張ってきたのはそういう時代でした。そこから学生も社会人もストレスと戦っていく中で、アニソンは必要なアイテムなんだと言い始めてくれたのもJAM Projectが誕生した頃でした。

奥井:作品を制作する皆さんも、アニメファンだけではなく、よりたくさんの方に届くような作品作りにまい進していったことも大きくて。物語や絵のクオリティ、声優さん達の演技など頑張ってくださり、そこに私達も歌という形で乗せていただいたので。みんな、いい流れにのれたのかなと思います。

影山:印象深かったのは『マブラヴ』との出会いで、ランティスから「これからヒットしそうな作品で、プロデューサーもJAM Projectでお願いしたい」と言われて。でもPCゲームというものがあることも知らなくて。だけど曲を担当してから想像もつかないほど、ぐっとファンが増えたのを感じて。自分達の知らないところで、フィールドが広がっていることを実感したのもJAM Projectの初期の頃でした。

――アニソンはジャンルも自由で、その時々の音楽シーンの流行を取り入れていて。ある意味、音楽シーンを映す鏡のような。

影山:昔、アニソンシンガーは与えられたものを歌う人だったけど、今は作品を作るチームの一員になってきていると思います。僕らや、angela、GRANRODEOなども自分達のカラーに合った作品が与えられて、自由に自分達らしさを出してもOKで。

――アニソンはJ-POPやロック、ヒップホップなどを包括できる、懐の広さもファンが増えている理由の1つかなと思います。

影山:そうですね。『ワンパンマン』は、制作サイドも主題歌はJAM Projectありきと考えてくれたので、2期目も1期目に負けないようにと思ったし、1期目の主題歌も変で、Aメロなんて、メロディじゃなくて、みんなただ騒いでいるだけだし(笑)。J-POPなら当たり前だけど、TVで流れるものでこんなことしてもいいのかなと思ったけど元々、『ワンパンマン』の発生自体が特殊で、落書きみたいな絵の時からネットで話題になっていて。僕も英会話の先生に「めっちゃおもしろい作品があるよ」と教えてもらったら、ランティスから「この作品、絶対来るからぶっ飛んだやつ作ろうよ」と井上(俊次)君(バンダイナムコアーツ副社長、JAM Projectプロデューサー)と言われて。おもしろい曲ができたと思います。

海外に行っても『ワンパンマン』の主題歌を演るとファンの温度が更に上がるんですよね。今は日本で起こっていることが海外でもリアルタイムで繋がっているんだなと感じます。だからこそ、自分達らしくありたいなと思うし、JAM Projectはこういうことをやり続けているグループでありたいなと思っています。

長いツアーを希望。そして最もストロングなアニソンシンガーを目指して

――20周年のアニバーサリーイヤーの今後のご予定や展望は?

影山:みんなが望むのはツアーだと思いますが、久しぶりにかなり長いツアーをやりたいです。春くらいから始まって秋に終わるような。今後、挑戦したいのは自分達にしかできないスタイルをもっと奥深く進んでいくこと、最もストロングなアニソンはJAMが一番だぜ! と言われるような曲を追求していくことです。

奥井:圧がすごいともっと言われるような(笑)。

影山:JAM Projectのレコーディングって、メインを録って終わりじゃなくて、その倍くらいコーラスパートに時間や労力を費やすんです。

奥井:メインはすぐ終わったりするのに。今日、レコーディングする曲もたぶん1日じゃ無理ですね。

影山:最高のアニソンを作るためにいっさい妥協を許さないスタイルは貫いていくつもりです。

奥井:20周年企画はまだまだ続くので、どこでもベストなパフォーマンスをお届けできるように、5人共、健康に気をつけて頑張ります(笑)。

――では皆さんへメッセージをお願いします。

奥井:20年というと生まれた子が成人になるわけで、すごいことですよね。今回のBOXにはJAM Projectの生きざまが詰まっています。私自身はやってきた長さは感じていないけど、その時々にいろいろあったなと思うし、実際、曲達に想いは込めていて。自分達はストロングだと思われているけど、それぞれ人生の中でそれなりにいろいろなことがあるわけです。その中で作り上げてきたので、強さ以外の成分も含まれています。そんな私達の生きざまをチラ見でも届いたらいいなと。また今は若い人達にとって生きにくい世の中で、なかなか夢や希望を見いだせないと言われていますが、私達のように頑張っているおじさんやおばさんもいるし(笑)。私達の曲を聴いたり、ライブを観て「いくつになってもやりたいことは出来る」と焦らずに前を向いて歩いて行こうと思ってもらえたら幸せです。

影山:自分達でアニソンを作って、歌うことを20年間続けられたことは素晴らしいことで、ラッキーだなと思います。先日、劇場版『牙狼-月虹ノ旅人-』を見てきましたが、作品のために曲や詞が作られ、歌われるものは映像と一緒になった時の説得力はすごいなと改めて実感しました。2時間くらいストーリーを見た時にあの歌詞(JAM Project歌唱「雷牙-月虹ノ旅人-」)で歌われたら感動以外の何ものでもなくて。普通のJ-POPよりもすごい説得力なんですよね。自分がそういう世界で生きていることに幸せだったなとすごく誇りに思えました。JAM Projectはこれからもそういう集団でありたいし、まだ僕らを知らない人にはJAM Projectという扉を開けてほしいなと願っています。

「The Age of Dragon Knights」Music Video

CD情報

▲『The Age of Dragon Knights』

▲『The Age of Dragon Knights』

オリジナルアルバム『The Age of Dragon Knights』
発売日:2020年1月1日(水)
全15曲収録 LACA-15796 ¥3,000(税抜)
<参加アーティスト> ※五十音順(敬称略)
ALI PROJECT/angela/梶浦由記/GRANRODEO/寺田志保/畑亜貴/FLOW/宮崎誠/R・O・N

【収録曲】
01 -overture -「to the next era」
作曲・編曲:梶浦由記
02「The Age of Dragon Knights」
作詞:影山ヒロノブ/奥井雅美 作曲:影山ヒロノブ 編曲:寺田志保
03「ROCK五銃士」
作詞:谷山紀章 作曲・編曲:飯塚昌明
04「HERE WE GO !」
作詞:atsuko 作曲:atsuko/KATSU  編曲:KATSU
05「GENESIS」
作詞:奥井雅美 作曲:きただにひろし 編曲:山本直哉
06「龍驤-Ryujou」
作詞:宝野アリカ 作曲・編曲:片倉三起也
07「Shout」
作詞:奥井雅美 作曲:福山芳樹 編曲:寺田志保
08「Freaking out ! 〜復活のオイパンク〜」
作詞・作曲:影山ヒロノブ 編曲:宮崎誠
(PlayStation®︎4 / Xbox One『ONE PUNCH MAN A HERO NOBODY KNOWS』OP主題歌)
09「Homeward bound」
作詞:影山ヒロノブ/Serena Lee 作曲:ヒカルド・クルーズ 編曲:河野陽吾
10「ジャイアントスイング」
作詞:KOHSHI(FLOW) 作曲・編曲:TAKE(FLOW)
11「KINGDOM of “J”」
作詞:畑亜貴 作曲・編曲:寺田志保
12「羽衣伝説 〜龍と天女の愛物語〜」
作詞:奥井雅美 作曲・編曲:R・O・N
13「Returner 〜復活のレジェンド〜」
作詞・作曲:影山ヒロノブ 編曲:宮崎 誠
(『バトルスピリッツ サーガブレイヴ』メインテーマソング)
14「Are U Ready?-闘わknight!-」
作詞・作曲:遠藤正明 編曲:鈴木マサキ
15「flags」
作詞・作曲・編曲:宮崎誠

JAM Project 20th Anniversary Complete BOX
発売日:2020年1月1日(水)
LACA-9700-9720 ¥45,000(税抜)
BOX仕様:幅130 / 奥行き220 / 高さ285mm
(採寸は実際の商品とは若干異なる場合があります)

【収録ディスク】
■Complete DISC 1
<BEST COLLECTION>
1 BEST Project ~JAM Project Best COLLECTION~z
2 FREEDOM ~JAM Project BEST COLLECTION Ⅱ~
3 JAM-ISM ~JAM Project BEST COLLECTION Ⅲ~
4 Olympia ~JAM Project BEST COLLECTION Ⅳ~
5 Big Bang ~JAM Project BEST COLLECTION Ⅴ~
6 Get over the Border ~JAM Project BEST COLLECTION Ⅵ~
7 SEVENTH EXPLOSION ~JAM Project BEST COLLECTION Ⅶ~
8 GOING ~JAM Project BEST COLLECTION Ⅷ~
9 THE MONSTERS ~THE MONSTERS Ⅸ~
10 X cures Earth ~JAM Project BEST COLLECTION X~
11 X less force ~JAM Project BEST COLLECTION Ⅺ~
12 THUNDERBIRD ~JAM Project BEST COLLECTION Ⅻ~

■Complete DISC 2
13 A-ROCK ~JAM Project BEST COLLECTION XⅢ~
<ORIGINAL ALBUM>
14 JAM FIRST PROCESS
15 MAXIMIZER ~Decade of Evolution~
16 THUMB RISE AGAIN
17 AREA Z
18 TOKYO DIVE
<GUARDIAN’S COLLECTION>
19 JAM Project Symphonic Album Victoria Cross
20 JAM Project 15th Anniversary STRONG BEST ALBUM MOTTO! MOTTO!! -2015-
21 JAM Project Foreign Language Song Collection
  No Border(English Version)
  Only One(Chinese Version)
  HERO(English Version)
  HERO(Portuguese Version)
  鋼のWarriors(Chinese Version)
  鋼のWarriors(Korean Version)
  Tread on the Tiger’s Tail(English Version)
  Tread on the Tiger’s Tail(Chinese Version)
  Tread on the Tiger’s Tail(Korean Version)
  Strike ahead(『BATU GAIDEN –THE RETURN OF ASI-』Theme Song)
  Apóstolo do Silêncio(「静寂のアポストル」Portuguese Version)
  静寂のアポストル(French Version)
<Blu-ray>
22 JAM Project SPECIAL LIVE 2019 A-ROCK Day 1 [Early numbers]
  JAM Project SPECIAL LIVE 2019 A-ROCK Day 2 [Later numbers]

23 The making of「JAM Project SPECIAL LIVE 2019 A-ROCK」
  「JAM PARTY 2019 ~20周年に向け「エイエイオー!」~」Special digest
  JAM HOUSE!
  Bonus movie『JAM Project 20th Anniversary Complete BOX』WEB CM

24 MUSIC SHOW
  SOULTAKER〔Music clip〕
  Break Out〔Music clip〕
  No Border〔Music clip〕
  MAXIMIZER〔Music clip〕
  KI・ZU・NA~10th Anniv. Ver.~〔Image clip〕
  Believe in my existence〔Music clip〕
  Wings of the legend〔Music clip〕
  THUMB RISE AGAIN〔Music clip〕
  Rebellion~反逆の戦士達~〔Music clip〕
  Breakthrough〔Music clip〕
  覚醒X〔Music clip〕
  SKILL -2015-〔Music clip〕
  THE HERO !! ~怒れる拳に火をつけろ~〔Music clip〕
  THE HERO !! ~怒れる拳に火をつけろ~〔LIVE ver.〕
  決戦 the Final Round〔Music clip〕
  NAWABARI~背徳のシナリオ~〔Music clip〕
  The Brave〔Music clip〕
  THE EXCEEDER〔Music clip〕
  TOKYO DIVE〔Music clip〕
  静寂のアポストル〔Music clip〕
  The Age of Dragon Knights〔Music clip〕

【JAM Project 20th Anniversary Complete BOOK 2000-2020】
・Opening Photograps
・HISTORY OF 2000〜2020
・JAM Project 20th Anniversay Talk Session
・Close-up!
(影山ヒロノブ/遠藤正明/きただにひろし/奥井雅美/福山芳樹/ヒカルド・クルーズ)
・Interview(水木一郎/さかもとえいぞう/松本梨香 最新インタビュー)
・Special Interview(Executive Producer 井上俊次)
・JAM Project Guardian’s Museum 2020(JAM Project MOTTO! MOTTO!! APPイラストコンテスト2019)
・あとがき

【JAM Project Lyrics Collection 2000-2020】
【新アルバム『The Age of Dragon Knights』収納ボード】
【JAM’s Guardians Medal】

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