夏アニメ『炎炎ノ消防隊 弐ノ章』茉希 尾瀬役 上條沙恵子さんインタビュー｜「消える火が繊細に描かれていることにも感動したんです」

第８が大好きな上條さんの振り返ってみてほしい名場面

――では、『弐ノ章』に向けてもう一度見ておくべきシーンを挙げるとしたらどこでしょうか？

上條：マキちゃんのことになってしまうんですけど、新しい武器である“鉄梟”を手に入れて、それは弐ノ章でもたくさん使われるシーンがあるんです。

その“鉄梟”が生まれたのが第拾八話と第拾九話の地下(ネザー)での格闘シーンだったので、弐ノ章から見る方は、プスプスとメラメラとは何なのか、この武器はどうやって生み出されたのかは、この2話を見ていただければ解決するので、見てほしいなと思います。

――先程のマキのかわいいシーンも見られますしね。ちなみにプスプスとメラメラは第弐話でかわいく登場しますし、そちらも合わせて見るといいかもしれません。では、好きなシーンやカッコいいシーンといえば、どこでしょう？

上條：やはり紅丸ですかね…。紅丸のシーンは、圧倒的な強さと、浅草ならではの音のリズムがあるんですよ。浅草でしか使えないだろうなっていう音楽があるんですけど、すごく凝って作ってらっしゃって、そこがカッコいいんです。日本の音楽と炎の勢いで、紅丸が本当に強いんだなと思えるので、第拾弐話～第拾四話を見てほしいです。

――キャラクター的にも紅丸がお好きなんですか？

上條：いや、キャラクターだと、桜備大隊長と火縄中隊長のコンビが一番好きなんです。圧倒的な強さがあるし、あの二人が一緒にいるとカッコいいんですよ！

――それだと、第拾壱話「第8特殊消防隊結成」も見どころですね。大隊長と中隊長は強いところしか見てない気がします。シンラとアーサーコンビは、上條さんから見てどうなんですか？

上條：あそこはかわいいというか…。トキメキというよりは、かわいいじゃんっていう(笑)。劇場を見ているような感じですかね。

――では放送されたアニメを見ていかがでしたか？

上條：やはり炎の作画が一番目を引きます。もちろん燃えている火もカッコいいんですけど、消える火が繊細に描かれていることにも感動しました。

たとえばプリンセス火華の、桜の花びらが散っていって、それが消えるところとか。その消え方もなくなるのではなく溶けてなくなる(第陸話)。マキちゃんの第拾九話の戦闘シーンも、弾かれた炎の消え方がすごく凝って描かれているなと思ったんです。

もちろん火が出る勢いもすごいんですけど、それが消える瞬間もすごくきれいなので、そこを見ていただけたら嬉しいです。すごく力を入れて描かれていることがわかると思います。

――『弐ノ章』では、どんなところに注目してほしいですか？

上條：私は本当に第8が大好きなので、第8がこんなに強くなったぞ！という絆は見てほしいです。

あと、敵もどんどん強くなってきていて……それも敵かどうかは難しいところで、それも炎炎の魅力だと思うんですけど、今までは炎が主体だったのが、灰とか黒っぽい能力を使う相手が出てきたり、炎だけではない、火にまつわる新しい形の能力の相手が出てきたりもするので、それがアニメで動くのを楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。

あと、個々にもどんどんフォーカスが当たっていくんです。そこで新しい第8が見えてくると思うので、そこも楽しみにしてほしいです。

――『弐ノ章』の第壱話から、面白いですからね。

上條：ここはもう笑いを堪えるのに必死だったんですよ(笑)。先輩方がマイク前で吹き出して、本番ミスをするというのを間近で見て、面白いなって思ってました。鈴村さんと中井さんがもうしゃべれなくなっていたんです。

これはもう絵を見ちゃいけない！ってなってました。画面を見ると、何でこの格好でこのセリフを言ってるんだろう？みたいな感じになるので。

だから第壱話はカッコいい戦闘シーンもあるんですけど、ギャグも見てほしいなって思います。なかなか炎炎にはないギャグ回だと思います。

――では最後に、『炎炎ノ消防隊』ファンへメッセージをお願いします。

上條：新しいメンバーであるリヒトとヴァルカンが加わって、より強くなった第8を見ていただきたいですし、個々にフォーカスが当たるので、よりキャラクターに対する思いを深めていってもらえたらと思います。声が付いて動きも付くと、より身近に感じる部分もあると思うので。

キャラクターを愛していただいて、アニメも愛していただけたら嬉しいので、私たちも頑張ります！　マキちゃんもこの先は、少しやわらかいマキちゃんが見られると思いますよ。

［インタビュー＆写真・塚越淳一］