意外なオーダーが満載だったオーディションの思い出とは？　秋アニメ『おちこぼれフルーツタルト』はゆ役・白石晴香さん、仁菜役・近藤玲奈さん、へも役・守屋亨香さん 声優インタビュー【連載第3回】

近藤さんが思わず“ほわ～”っとなったシーンとは？

――次は近藤さん、お願いします。

近藤：完成した映像を最初に見たのはPVでしたが、その時からめちゃめちゃかわいいと思いました。キャラたちがイキイキして動く姿に目を奪われて、「早く本編が見たい！」と待ちきれなくて。

そしてアニメも3話まで見させていただいたら、今度は笑いっぱなしで。ずっとテンションが高いわけでもないけど、ギャグとまじめなシーンの波がいっぱいあったし、テンポ感もすごくいいからずっと見続けたくなりました。

私的におもしろいなと思ったのは引きの絵になった時にキャラたちの首から下の胴体が丸っこく描かれているのが独特でかわいいなと思いました。あとギャグが続いた後に急にドキっとするシーンがあって。

2話でフルーツタルトの曲作りをみんなですることになって、はゆちゃんが「みんなの好きなものを言ってみるってどう？」と提案したら、仁菜ちゃんが「女の子の匂い」と言った後、それぞれの匂いを言い合うんですけど、「はゆは全然女の子っぽくないから」と寂しげに言ったはゆちゃんを仁菜ちゃんがぎゅっと抱きしめた時、私も思わず、ほわ～っとなりました。

（全員爆笑）

近藤：そんなギャップが激しい作品で、楽しめる要素がたくさんあるので、4話以降の映像や描写が楽しみです。

待ち遠しかったへもの登場。緊張する衣乃にへもが声をかけたシーンは感動！

――守屋さんはいかがですか？

守屋：アイドルものということで、原作で出てくるオリジナル曲を、アニメで歌って踊っている姿が見られるだけで感激しました。ギャグ要素もアニメになることで、よりおもしろく、かわいくなっているなと思います。へもちゃんが初登場した3話で、ライブ前にすごく緊張していた衣乃ちゃんにへもちゃんが声をかけて元気付けるシーンは感動的で印象深かったです。

――守屋さんはへもの登場が待ち遠しかったのでは？

守屋：実はへもちゃんが出ていない回も見学させていただきましたが、「まだかな？　まだかな？」と思っていました。だから3話で初登場した時は嬉しかったし、いいシーンもあったので良かったです。

守屋さんが抱きしめたくなるどストライクのキャラとは？　近藤さんいわく、「いい意味で演技していない」と思うキャラとは!?

――ご自身が演じるキャラ以外でお気に入りキャラを挙げてください。

白石：日笠（陽子）さんが演じてらっしゃる穂歩ちゃんです。マネージャーとしてちゃんと仕事ができているかはさておき（笑）、ねずみ荘唯一の大人なのに、みんなに怒られている関係性が微笑ましくもあり、楽しくて。日笠さんのアドリブやセリフの延長のちょっとしたニュアンスで、穂歩ちゃんのダメな大人だけど憎めない感じがより出ていて、すごくおもしろかったです。

近藤：衣乃ちゃんがお気に入りです。原作を読んだ時は明るく、元気で健気で前向きな主人公の女の子というイメージでしたが、アフレコが進んでいくと（新田）ひよりちゃんがいい意味で演技していなくて、「えっ!?　これ、ひよりんそのままじゃん」って。

（全員爆笑）

近藤：ひよりんも健気で頑張り屋さんだけど、ちょっとイジるとおもしろいんです。若干、オタクっぽくなるところとか、衣乃ちゃんにピッタリだなと。ひよりちゃんが演じている姿を見て、私も衣乃ちゃんにひかれていった気がします。本当にひよりちゃんしかできないキャラだなと思っていて、『きらら』系作品の中でも唯一無二の主人公じゃないかなと思って、大好きになりました。

守屋：私はロコちゃんです。元子役という部分は私と一緒で、長くやっているから少し冷めているように見せながらも、子供っぽさや泣きながらしゃべるところはとてもかわいくて。見た目も身長が小さくて、かわいらしいので、抱きしめてあげたくなってしまうほど、私的にはストライクです。