TVアニメ『平穏世代の韋駄天達』岡村明美さん＆石田彰さんインタビュー｜岡村明美さんの深まる謎を石田彰さんが解き明かす!?

斬新な制作スタイルの中で深まるED映像を石田さんが解説？！

――この作品について、ハヤト役の朴璐美さんがインタビューで「今あるアニメの概念をぶっ壊して、新たなアニメーション作りをするということを掲げて、この『平穏世代の韋駄天達』を（スタッフが）作り上げているそうなのです」とおっしゃっていました。お二人がこの作品について、斬新だなと感じることはありますか？

石田：ちょっと答えとしては、ズレているのかもしれないですけど、残酷描写だったり、エロティックな描写だったりする一方、見た目がパステル系の色彩を使ったり、キャラクターのデザイン自体がポップだったりしていますよね。そういうところで、第一印象として中和させようという目論見は感じられます。

キャラクターデザインについては、コミックスの段階で既にそうなっているんですけど、アニメにする時に、色味を不自然な色の設計にすることで現実感を薄めるという狙いは絶対にあると思うんですよ。

そういうところが斬新というか、監督を始め、このアニメを制作する側の人が問題視されかねないことをわかった上で、規制を受けそうな表現をどうかいくぐってやるか（笑）。

世間からいろいろとハードル設定されてしまいそうなところをどう駆け抜けるか。どういう方法だったら、駆け抜けられるかという方法を、、選んで、考えて、考えてたどり着いたものがあのスタイルなんだと思います。

そこがこの番組の斬新さだし、あの原作マンガをアニメ化するのに必要な方法論だったんだろうなと理解しています。

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――岡村さんはこの作品について、斬新だなと感じることはありますか？

岡村： OPもEDもすごくかっこいいです。（イースリイ役の）緒方恵美さんと一緒に「EDに出てくるあの金髪の女の子は誰だ？誰だ？」と話していたら、実はピサラ（CV：瀬戸麻沙美）だったという（笑）。

一同：（笑）。

岡村：「ピサラがヒロイン？　そうなの？」と思っていたら、イースリイが出てきて、「あれ～？！　　2人の恋物語がこれから始まるわけ？」って思いました（笑）。そういうところもすごく不思議でしたね。

あとは、私はTwitterとかあまり詳しくないんですけど、プレゼント（※3）も商品券やお肉とかがあって、「アニメで肉プレゼントする？　サインとかじゃないの？」と思いました。　

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石田：肉って、松坂牛とかのこと？

岡村：そうです。スタッフさんが「今あるアニメの概念をぶっ壊して、新たなアニメーション作りをする」おっしゃっていたというのは知らなかったです。（コロナのため）なかなかスタッフさんとお話する機会もないですよね？　石田さん、ありました？

石田：岡村さんはいなかった時だったと思うんですけど、収録終わりに「OPとEDの映像ができたので見てください」という機会があったんです。そこで初めてオンエア前に映像を見せてもらいました。その時にEDのストーリー性のある映像を見て、そこでも「これは何でこうなったの？」と話題になって、そうしたら監督を始めとするスタッフサイドの方で、「ピサラが大人気だ」と……。

一同：えぇ～～～！！

石田：スタッフの方がピサラ推しだから、こうなったって……（笑）。

一同：そうだったんだ～～！！

石田：という話をされていましたから、えこひいきでEDを作ってもらえるというのも斬新ですよね（笑）。

岡村：そうだったんですか！　初めて聞きました。今日（取材に）来てよかった（笑）。

石田：だから、本筋の話とは全く関係ないあれが生まれているっていう……。

岡村：えこひいきだってわかって、スッキリしました。それは斬新ですよね。

岡村：（石田に向かって）ありがとうございます！

石田：いえいえ。でも、（スタッフたちははっきり）えこひいきとは言ってないですけどね。その話を聞いた時に、「あぁ、それはえこひいきなんだ」と思った僕の勝手な印象です（笑）。

岡村：人気が出ると、EDに出られるみたいな……人気投票ですか（笑）。

石田：（笑）。