孤独を愛したい｜山根綺のほんとのところ。#14

私、占いはあまり信じないタイプです。

だからおみくじも引かないし、

毎朝の星座占いも基本的には見ません。

ハーイ神様だよ〜今年のアンタは末吉ィ〜！

って出てこられてしまうとなんだか信じてしまって

えええワシ末吉なんかいな、しゅん。。

と一丁前に悲しくなってしまうし、

その後、いや誰やねん！ってツッコんでしまうので

私の運勢は私が決めるっていう自我は守ってあげたい。

と言いつつ電車とかバスの星座占いで

みずがめ座が一位になっていたりすると

なんかちょっとハピネスな気持ちになるから

人って実はすごく単純だし適当なのかな。

子供の頃、早く大人になりたいって思っていた、あの頃。

私は大人になったら、

大人という生物になれるのだと思っていました。

でも、そうではなかった。

私たち人間は、

子供のまま、ただ歳を取っていくだけでした。

占いは重課金するほど信じていたし

実は何かの天才なのでは？って思っていたし

いつか私だけ魔法が使えるようになって

世界を救っちゃったりするんだって

どこかで思っていた。

でも、現実はそうじゃなくて。

ポイントカードをしっかり貯めながら買った、

チャーシューと枝豆のパックが入ったスーパーの袋をぶら下げて、ひとり歩く夜道。

これを楽しめることが、大人になるということなのかもしれません。

人は、孤独な生き物です。

生まれた時も1人。そして死ぬ時も1人。

結局独りなんです。

ひとりでいるのが苦手でも、怖くても

孤独を受け入れて、愛そう。

夢と希望が詰まった袋を揺らしながら帰る、

いつか世界を救う(かもしれない)私たち、

今日も1日、おつかれさま。

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企画協力：青二プロダクション
編集担当：川野優希