羽多野渉さんコンセプトミニアルバム「Dawn」発売記念インタビュー｜「朗読×音楽」で3つの物語を作り上げる！　収録曲「星と旅人」に参加した西山宏太朗さんとの対談をお届け

西山さんにとって今回のコラボは貴重な経験と刺激をもらえた時間に。羽多野さんは今後のコラボにも意欲を見せる

――発売後の11月19日に「Wataru Hatano LIVE 2023 –Dawn–」が行われます。西山さんは羽多野さんのライブをご覧になったことはありますか？

西山：もちろん、あります！　温かくて、楽しくて、これまでお客さんと一緒にライブを作ってきたんだなと感じさせつつ、初めてのお客さんも入りやすくて。僕は1人でライブを見に行くこともありますが、1人でも寂しくならない、すぐに溶け込めるような空気感を作ってくださるのがすごいなと。あとめちゃくちゃ踊るんですよね。

羽多野：そんなことないよ。

西山：僕が見させていただいた「Wataru Hatano Live Tour 2019 -Futuristic-」では、全曲ほぼ振付ありみたいな。

羽多野：いやいや、そう見えているだけだから。「Futuristic」というアルバムを引っ下げてのライブで、収録曲にダンスミュージックが多かったから。

西山：アンコールはアコースティックギターをご自身で弾きながら「Never be too late」をじっくり聴かせてくださって。バラエティ豊かな内容で、濃密な時間を過ごさせていただきました。あとMCがおもしろくて。

――「羽多野さん、MC長いな」とは思わなかったですか？（笑）

西山：いやいや、むしろ「もっと、ちょうだい」という感じで。羽多野さんのライブに行くたび、「MCがもっと長くてもいいな」と思うくらい。いつかオールナイトで、しゃべりも歌も楽しめるショーをやってほしいです。

羽多野：嬉しいな。3月にやったライブでは、MC中に縄文時代の話をしていましたから。そんなライブあるのかな？

西山：ないです（笑）。

羽多野：しばらく縄文時代の話をして、「では聴いてください。『運命のCoda』」って（笑）。しゃべっていると、とっても楽しくて。決め打ちで「この話をしよう」とか事前に考えたり、練習したりしていなくて、その瞬間にしゃべりたいことをしゃべるので、長くなったり、短くなったりして。

西山：トークライブをぜひやってほしいです。ところで次のライブはどんな感じになるんですか？

羽多野：今回も当然MCはあるけど（笑）、「Wataru Hatano LIVE 2023 –Dawn–」では初めて、自分のライブ中に朗読をします。このアルバムで皆さんが体験してくださる朗読と歌の融合をライブでやってみたら何が起きるのだろうかと。ライブチームの打ち合わせはかなり白熱しましたね。歌わせたいライブチームと朗読したい僕のせめぎ合いがすごくて。そこに踊らせたいダンサーチームも加わって、三つ巴の戦いになりました。「朗読しながら踊るのは？」という案も出ましたが、さすがにそれは無理だと（笑）。

ライブでは、アルバムに収録される朗読(物語)では明かされなかった“エピソードゼロ”のような新たなストーリーもお届けしますので、ぜひご期待ください。

――最後に、皆さんへメッセージをお願いします。

西山：「こんなに特別な機会をいただいていいのだろうか」と思うくらい、大好きな先輩と1つの作品を作ることができて、すごく嬉しいです。発売に先駆けて、完成した音源を聴かせていただきましたが、一緒に朗読させていただいた「ミチシルベ～星と旅人～」は一緒に素敵な物語を紡げたと思いますし、楽曲の「星と旅人」も羽多野さんと僕の声に、メロディや楽器の音が融合して、素晴らしい曲にしていただけました。

この企画に参加させていただいて、とても光栄ですし、役者もアーティストとしても尊敬できる先輩の仕事への向き合い方も間近で見させていただけたことも貴重な体験でした。他のアーティストの方のレコーディングの様子を見られることはなかなかないですし、たくさんの刺激をいただけた時間でした。「Dawn」がたくさんの方に聴いていただいて、心に届いていただければいいなと願っています。そして、これからもいちファンとして、羽多野さんの音楽活動を楽しみにしています。

羽多野：ありがとう。僕がアーティスト活動を始めて、まだ間もない3rdシングルの時にMVに出演してもらいましたが、僕にとって今でも忘れられない想い出です。そんな宏太朗が今では我が事務所、81プロデュースを代表する役者になって。

西山：いやいや、そんなことないですよ！

羽多野：そんな宏太朗に、今このタイミングでお願いして「果たして受けてくれるのだろうか？」という不安もありました。でもLINEでお願いを送ったら、すぐに「嬉しいです！　ぜひやらせてください！」と返信してくれて、すごく感激しました。特に僕ら世代の声優は、先輩たちからものすごくお世話になったけれど、僕らが後輩と何かをやる機会ってそれほどなかったかなと思って。江口（拓也）くんよりも下の世代は、若手同士だったり、先輩後輩で何かをやっていることが多い気がしていたので、僕が事務所の少し上の先輩として、一緒にやってもらうというのはどう思うのかなという不安もあって。

でも宏太朗はレコーディングや取材などで和やかに対応してくれて、懐かしい話にも花が咲いて、「嬉しいな。誘って良かったな」と改めて思いました。これからも同じ事務所のよしみで、コラボできる機会があったらいいな、一緒に作品を作れたらいいなと思っています。この「Dawn」をたくさんの方に聴いていただいて、記憶に残る1枚になったらいいなと思っています。そして11月19日のライブで、朗読と歌の融合をぜひ生で体感してください。

ヘアメイク：八巻明子（emu Inc.）
衣装：本田雄己
撮影：MoA

羽多野さん
ANEIのシャツ・Oyire＿の連結させたネックレス（全てJOYEUX TEL:03-4361-4464）
LION HEARTのブレスレット（Sian PR TEL:03-6662-5525）

西山さん
ANEIのジャケット（JOYEUX TEL:03-4361-4464）
SHAREEFのシャツ（Sian PR TEL:03-6662-5525）

コンセプトミニアルバム「Dawn」

2023年11月15日(水)発売

https://hatanowataru.dive2ent.com/discography/

【CD収録内容】※3形態共通
1.歩～をりふしの唄～(朗読)
2.をりふしの唄
　作詞：真崎エリカ作曲：本多友紀（Arte Refact）
　編曲：河合泰志（Arte Refact）
3.まどろみ～夢幻の待ち合わせ～(朗読)
4.夢幻の待ち合わせ
　作詞：大熊淳生（Arte Refact）作曲：大熊淳生（Arte Refact）
　編曲：大熊淳生（Arte Refact）
5.ミチシルベ～星と旅人～（with 西山宏太朗）(朗読)
6.星と旅人（with 西山宏太朗）
　作詞：真崎エリカ作曲：真崎エリカ・原田篤（Arte Refact）
　編曲：酒井拓也（Arte Refact）