ド根性と閃きで運命を変えろ！　忘れかけていた“あの頃の熱”が胸に蘇る──「コロコロ」史上初の熱血ループ譚『運命の巻戻士』TVアニメ化決定記念レビュー

巻き戻すことって本当に良いことなのか？

巻戻士たちに与えられるミッションは、なぜ困難なのか──

運命に抗うことの難しさ、繰り返すことへの苦しみ……しかしそれだけではありません。彼らと敵対する「悪の組織」による妨害が立ちはだかるのです。

その組織の名は「クロックハンズ」！　I〜XIIの数字を指したアナログ時計の仮面をつけた謎の12人によって構成される「クロックハンズ」は「リトライアイ」と同じ力を持った懐中時計型のタイムマシンを所持し、クロノたちを妨害します。

巻戻士が時を超えて運命を変えるのだとすれば、クロックハンズは"その運命を受け入れる"べくタイムマシンの力を使います。本作は、敵対する組織同士のバトルが主軸となって進められていく「バトル漫画」の要素も備えているのです。

クロックハンズが繰り出す無理難題に回答し、運命を書き換えていく巻戻士たち。その姿に心を揺さぶられるのが本作の魅力のひとつですが、クロックハンズの面々がなぜ「運命を受け入れる」のか、つまり運命を書き換えることが「なぜ許されないと思うようになったのか」が徐々に明かされていくと、物語の味わいが変化していきます。

クロックハンズが憎んでいるのは、巻戻士が過去を変えたことによって生じる「本来起きるはずのない事象」の発生や、死ぬべきではなかった人間が死んでしまうこと。また、過去が変わったことによって何らかの矛盾が生じてしまう、いわゆる「タイムパラドックス」によって起こる不幸です。物語が進むと、悪役である彼らの背景と正義の形が描かれていき、ふたつの組織とふたつの正義の衝突が、物語の面白さをさらに深いものとしていきます。

主人公・クロノがどのようにクロックハンズと向き合い、「運命を変えるべきか否か」という問いに向き合っていくのか。この問題の行く先に『運命の巻戻士』の真価が待っているでしょう。

異能力バトルとしても面白い！

クロノたちは「リトライアイ」による巻き戻しの他にも、それぞれ固有の能力を持っています。それは一握りの巻戻士たちが、過酷な任務をこなす中で身につけることができる「開眼（バージョンアップ）」というもの。大幅に精神力や体力が削られるものの、一発逆転の切り札となる強力かつ個性的な力です。

自身の身体スピードを200倍にする、時間を停止するなどのシンプルで強力なものから、複雑でバトルや謎解きをより楽しくするような能力まで多様な開眼が存在します。また、クロックハンズの面々も何らかの手段で手に入れた、開眼のような強力な能力を持っており、それらを使ったクロックハンズとのバトルがまた面白い！

中には、複雑さによって「これってどうなってるんだっけ……？」と少し考えてしまうような能力やバトルが繰り広げられたり、異能力バトルものとしての魅力もたっぷり。今後もますます熱い戦いが繰り広げられていきそうです！

アニメでも“ド根性”が炸裂するか!? 映像化への期待が止まらない！

アニメ化も決定している『運命の巻戻士』。クロノたち巻戻士が命を懸けてミッションに挑む姿や、宿敵クロックハンズとの壮絶なバトル、そして胸を打つ数々の感動的な場面がアニメではどのように描かれるのか。今から楽しみでなりません。

制作を手掛けるのは、数多くのアニメファンから支持を集めるアニメーションスタジオ「ボンズフィルム」。原作の熱量や迫力を最大限に活かした、新しさのある映像表現も大いに期待できるでしょう。

さらに、監督を務めるのは『プリキュア』シリーズや「ポケモン」とBUMP OF CHICKENのコラボMV「GOTCHA!」でも話題を呼んだ松本理恵監督。繊細さと躍動感を両立させた演出で知られる松本監督と『運命の巻戻士』という組み合わせに注目が集まっています。

個人的に注目したいのは、やはりアクションやバトルシーンです。開眼による能力がぶつかり合うバトルは、アニメならではの演出と親和性抜群。作画の迫力、演出の妙、カメラワーク、キャスト陣の熱演……すべてが噛み合った時、きっととんでもない映像体験が私たちを待っているはず！　アニメ放送が始まるその時まで、ぜひ原作コミックスを読んで、準備をしておきましょう。

「何度でも立ち上がる」というシンプルで力強いテーマが、ページをめくるたびに胸を打つ！　『運命の巻戻士』が、これからどんな未来を切りひらくのか。その物語の続きに、ますます期待が高まります！

【文：タイラ】

「『運命の巻戻士』11巻発売記念！アニメイトで盛り上がろう！」開催！

1～6巻までに登場する5大“人気巻戻士”厳選エピソードを、192ページの大ボリュームで収録した試し読み小冊子の無料配布や、キャラクター人気投票で描き下ろされたクロノのイラストを使用したスタンディパネルの展示など、盛りだくさんの内容となっています。

さらに、全国アニメイトでは12月19日から『運命の巻戻士』最新映像の先行放映もあるので、ぜひチェックしてみてください！

試し読み小冊子配布

実施期間：2025年12月19日～なくなり次第終了
実施店舗：アニメイト札幌、池袋本店、渋谷、名古屋、横浜ビブレ、天王寺、福岡パルコ

▲試し読み小冊子

スタンディパネル展示

実施期間：2025年12月19日～2026年1月31日

実施店舗

スタンディパネル：アニメイト池袋本店
ミニスタンディパネル：アニメイト札幌、渋谷、名古屋、横浜ビブレ、天王寺、福岡パルコ

▲スタンディパネル使用イラスト

新規映像の先行放映

『運命の巻戻士』最新映像を全国アニメイトで先行上映いたします。アニメイト池袋本店では屋外ビジョンにて放映！

実施店舗／期間

全国アニメイト店舗／2025年12月19日～2026年1月31日
アニメイト池袋本店屋外ビジョン／2025年12月19日～2026年1月1日

＼⏱#運命の巻戻士／
　アニメイト全店で最新映像を12/19から先行上映！
　近くのアニメイト店舗のモニターをチェック👀

　一部店舗ではスタンディ設置や
　5大"人気巻戻士"厳選エピソード試し読み小冊子の配布も！

　期間：12/19～

　詳細はこちらをチェック↓
　https://t.co/td0Zk2Xq18 pic.twitter.com/lamVX5zqrL
— 株式会社アニメイト (@animateinfo) December 12, 2025