
受け取ってきた憧れとバトンを今度は自分たちが届けていく。『名探偵プリキュア!』エンディング主題歌「なぜ?謎?!ANSWER」熊田茜音さん&増井優花さんインタビュー
2026年2月より放送がスタートした『名探偵プリキュア!』。そのエンディング主題歌「なぜ?謎?!ANSWER」を歌うのは、前作『キミとアイドルプリキュア♪』でも主題歌を担当した熊田茜音さんと、本作でプリキュアシンガーデビューを果たした増井優花さんです。YouTubeで公開中のノンテロップverがオープニングとエンディングを合わせて約600万回再生に迫るなど大きな反響を呼ぶ中、『名探偵プリキュア!』主題歌シングルCDがリリースされます。
“謎”や“ひらめき”といった『名探偵プリキュア!』ならではの世界観を軽やかに表現した「なぜ?謎?!ANSWER」は、キャッチーなメロディとともに、シリーズが受け継いできた“つながり”や“バトン”の想いも感じさせる一曲に。『プリキュア』を観て育ってきた世代でもある増井さん、そして1年間プリキュアシンガーとして歩んできた熊田さん。それぞれの立場から感じた作品への想いや、楽曲に込めたメッセージについて語っていただきました。現時点でのふたりの「ANSWER」に迫ります。
私がプリキュアシンガーに!?
──今回のエンディング主題歌が決まった時の、率直なお気持ちをお聞かせいただけますか?
熊田茜音さん(以下、熊田):率直にすごく嬉しかったです。
増井優花さん(以下、増井):私もです。物心つく前からずっと『プリキュア』シリーズを見てきたので、まさか自分が歌うことになるなんて……という気持ちでいっぱいでした。本当は直接お伝えしたかったとマネージャーさんがおっしゃったんですけど、「いち早く伝えたかった」と、メールでご連絡をいただいて。でも最初、そのメールに気づいていなくて(笑)。あとから「連絡見ていただけましたか? おめでとうございます」と言われて、その“追い連絡”で初めて知ったんです(笑)。
「まさか自分が!?」という気持ちだったので、最初の反応は「お腹が痛い……」でした(笑)。それくらいびっくりしてはいましたが、同時にすごく嬉しかったです。
──その時はまだまだ、実感が湧かない感じでしたか?
増井:そうですね。ずっと「本当に?」みたいな、ふわふわした気持ちでした。今になって、ようやくプレッシャーも感じるようになってきて、「ああ、本当に歌うんだな」と実感が湧いてきました。レコーディングの時も「本当に歌うの?」みたいな気持ちでした。
──『プリキュア』シリーズの主題歌は、毎年オーディションでシンガーが選ばれていますが、オーディションにはどんな思いで臨まれたのでしょう?
増井:歌のオーディション自体が、私にとって初めてだったんです。レコーディングブースに入って、ヘッドホンをつけて、「これで合ってますよね?」みたいな状態で歌い始めるくらい、何も分からないまま臨んでいて。すごく緊張しました。
──増井さんはミュージカルなどのご経験もありますが……。
増井:はい。自分の中ではまったく別物という感覚で、もうガクブルでした(笑)。歌い終わったあとに、プロデューサーの井上さんから「子どもの声にも聞こえるし、大人の声にも聞こえる。いろいろな歌い方ができるようになると、もっと良さが膨らむ」という言葉をいただきました。その時は合否について分からなかったのですが、自分としてはオーディションの歌が一番うまく歌えた感覚はありました。
──本番に強いタイプなんですね! オーディションを経て選ばれた理由について、ご自身ではどんなところが大きかったと感じていますか?
増井:自分で思うのは、『プリキュア』愛が強かったからかなって。それが伝わったのかなと思っています。私は2006年生まれなので、『プリキュア』シリーズが始まった頃はまだ生まれていないのですが、それ以前のシリーズも全部さかのぼって見てきたくらい好きなんです。ちゃんとオタクでした(笑)。
熊田:(笑)
──小さい頃から『プリキュア』の歌も身近な存在だったんですね。
増井:はい。歌って踊って、それこそ「変身プリチューム」を一日中着て過ごしていて、「そろそろ着替えなさい」って母に怒られるくらい(笑)。ずっとなりきって遊んでいました。
──いいお話(笑)。シリーズの中で、好きな作品や楽曲はありますか?
増井:いっぱいあるんですけど、私は『Yes!プリキュア5』が一番好きです。放送当時はまだ生まれたばかりだったんですけど(笑)、3歳くらいの頃から見ていました。同じ事務所の工藤真由さんが楽曲を歌われているじゃないですか。実はオーディションでも、工藤さんが歌っている『Yes!プリキュア5』のオープニング主題歌「プリキュア5、スマイル go go!」を歌ったんです。工藤さんパワーとプリキュア魂をもらって歌わせていただきました。
──なんだか運命的ですね。
増井:本当に、今でも夢みたいな感じです。
──お母さまに報告をされたときは、どのような反応でしたか?
増井:泣いて喜んでくれました。私が小さい頃からずっと『プリキュア』が好きなのを知っているので。母も、私を通して一緒に『プリキュア』を観ていたんです。だから今回の曲を聴いたときも「泣いた〜」と言っていました。
“バトン”をつなぐ覚悟と、2年目ならではの緊張
──熊田さんもオーディションを受けられているんですよね。
熊田:はい、受けました。不思議だったのが、去年の『キミとアイドルプリキュア♪』のオーディションのときはすごく楽しかったんですよね。もちろん緊張はあったのですが、だから逆に楽しもう、という感じで臨めたんです。
でも今回は、1年間『キミとアイドルプリキュア♪』で頑張らせていただいたからこそ、「次も絶対に関わりたい」という気持ちが強くて。オーディションでここまで緊張したのは初めてでした。
──そうだったんですね。
熊田:井上プロデューサーからも「1回ジャンプしておく?」って言われたくらいで(苦笑)。合格はメールでいただいたのですが、資料に名前が書いてあって、すごく嬉しい気持ちになりました。それと同時に、そこに「増井優花」という名前があって、「どんな方なんだろう?」と思ってすぐSNSで検索したんです(笑)。
増井:(笑)
熊田:そしたら「19歳」と書いてあって、「19歳!?」とびっくりして(笑)。でもすでにいろいろ活躍されている方だったので、お会いできるのがすごく楽しみだなと思いました。それが合格のときの気持ちです。あと、オーディションのときに印象的だったのが、井上さんから「この曲や作品について、歌うときにどんなことを考えていますか?」と聞かれたことなんです。
──へえ!
熊田:自分なりに曲に込められている思いや、オーディション段階で感じ取ったことをお話ししました。前回のオーディションでは聞かれなかった質問だったので、内心少し戸惑いつつも「なんでだろう?」と思っていて。そしたら最後に「熊田さんはいつも曲の解釈がとても素敵だから聞いてみたかったんです」と言ってくださって。
──それは嬉しいですね。
熊田:言葉から想像できることを自分なりに考えてお話しました。その後、今回の曲を優花ちゃんと歌うことが決まってから、あらためて感じたのは「謎」を解くときに、ひとりで悩んで解決することももちろん大事だけど、いろいろな角度から物事を見ることで見えてくる答えもあるんじゃないかなって。
お友だちに相談したり、一緒に考えたりすることで見える景色もあるし、仲間や絆の力を感じることもあって。ひとりでは解決できないことでも、誰かと一緒なら「はなまる解決!」にたどり着ける。そんなメッセージが、この曲には込められているんじゃないかなと思って、オーディションではそういったお話もさせていただきました。後日、井上プロデューサーとお話する機会があったのですが、「今回のオーディション、めちゃくちゃ下手だったよ」って言われたんです(笑)。
──そんなことが(笑)。
熊田:「緊張しすぎ!」って言われてしまって。自分でも、顔が赤くなっていくのが分かるし、手も震えていて。今までの歴代のプリキュアシンガーの方たちも、きっとこういう思いで毎回オーディションに臨まれていたんだなと実感しました。
──2年目ならではの感情ですね。
熊田:そうですね。本当に1年目のときには感じなかった感情でした。
──去年は『プリキュアシンガーズ Premium LIVE HOUSE Circuit!』やプリキュアライブ、各地のインストアライブなど、本当にいろいろなライブがありました。今年ももし機会があれば、増井さんもいろいろな場所に行かれるかもしれません。(取材時点では)まず感謝祭が目の前にありますが、どんなお気持ちで臨まれますか?
増井:私はキミとして1年間『キミとアイドルプリキュア♪』を追いかけてきた側でもあるので、率直に言うと「終わってしまうのが寂しいな」という気持ちもあります。でも、シンガーの皆さんがよくおっしゃっている“バトンをつなぐ”瞬間に立ち会えるというのは、本当に嬉しいですし、すごく記念すべきことだなと思っています。それに、今回の感謝祭ではキュアアンサーとキュアミスティックと一緒にステージに立てるということで、それもすごく楽しみです。……泣かないようにしないと……。
熊田:どうしても泣いてしまうよね。私は去年の『わんだふるぷりきゅあ!感謝祭』でめちゃくちゃ泣いていましたから(笑)。絶対泣いちゃうんですよ。「終わらないで……!」って思っちゃうんです。





































