
「アニメは2画面でリアタイ視聴」「映像編集は作品を全話観た上で」DAMのアニソンカラオケ(アニカラ)は、作品愛と職人技でできていた。【有名企業に突撃!オタク訪問 DAMアニメ部編・前編】
『YAWARA!』、少年漫画、ネット文化。三者三様のオタクの入口
──くろぶちさんは、好きな作品として『MONSTER』や『YAWARA!』といった浦沢直樹先生の作品を挙げられていました。やはりオタクになったきっかけは漫画だったのでしょうか。
くろぶち:そうですね。私の場合も少し特殊で、実家が小売業をやっていたんです。当時は本も扱っていたので、幼少期から週刊誌や漫画が身近にありました。『少年ジャンプ』や『少年マガジン』なども置いてあって、1ページ目から最終ページまで全部読む、みたいな環境だったんです。だから漫画やアニメも自然と身近な存在でした。
──その中でも、特にハマった作品はありますか?
くろぶち:高校生のときに出会った『YAWARA!』ですね。もともと私は永井真理子さんが好きで、永井さんが歌われている「ミラクル・ガール」(初代オープニング主題歌)をきっかけに作品を知って、読んでみたらめちゃくちゃ面白くて。「どんな人が描いているんだろう」と思って、浦沢直樹先生のほかの作品も読むようになりました。『MASTERキートン』や『MONSTER』、『パイナップルARMY』、『20世紀少年』、『PLUTO』あたりまではずっと読んでいましたね。
──浦沢先生の作品は、大人になってからも刺さるものが多いですよね。
くろぶち:当時のアニメや漫画は、どちらかというと子ども向けの作品やギャグ漫画も多かったと思うんです。その中で浦沢先生の作品は、大人の恋愛や社会情勢のような要素も絡んでいて、少し大人向けに感じられたんですよね。画力もストーリーもすごいですし、そこにハマったのかなと思います。
特に『YAWARA!』は、実際の柔道ブームや田村亮子選手の存在とも重なっていまして。柔道という競技は身近ではありましたが、サッカーや野球のように憧れのスポーツとして語られるものとは少し違ったと思うんです。それを作品として広く届けたのは、本当にすごいですよね。浦沢先生はその後、『Happy!』でテニスも描かれていますし。『Happy!』も全巻持っています。
──ご実家は漫画ですごいことになっていそうですね。
くろぶち:漫画はかなり持っていますね。ただ、アニメ部を担当するようになってからは、両隣のように詳しい人がたくさんいるので(笑)。みんな知っている前提で色々な話が進んでいくんです。だから、それに負けないように、作品を観て「この作品はこうだった」「主題歌はこうだった」ということをメモするようになりました。2〜3年くらいはずっとメモしています。
──まさに業務にもつながる勉強ですね。今期で気になっている作品はありますか?
くろぶち:もともと原作を読んでいたということもあって、やはり『あかね噺』にハマっています。あとは、『黄泉のツガイ』の原作を読んでいて、一気見したいと思ってまだあえて観ていないです。
ぴーす:すごかったですよ。
くろぶち:やっぱり。それと『スノウボールアース』の続きを観ようかと思っています。
つや×2:私も1話を観たところなんですが、すごく良いですよ!
──このやり取りがまさにDAMアニメ部という感じがします。
ぴーす:そうですね(笑)。まさにこんな感じで会話しています。DAMアニメ部のメンバーは世代も好きなジャンルもバラバラなので、日々情報交換をしながら幅広い作品を追っているんです。もちろん全員が「たくさん観たい」とは思っているんですけど、私の場合、20本くらいが限界かなと思っていて。たとえば日常系だったら、つや×2くんが観るだろうし、私は自分の好きな少年漫画の方を追おう、という感じで、自然と役割分担が生まれていますね。
──ぴーすさんがオタクになったきっかけは何だったのでしょうか。
ぴーす:両親がアニメや漫画好きだったことが大きいです。母は『キャプテン翼』が好きで、父は『ドラゴンボール』が好きで。家には『MAJOR』や『はじめの一歩』、『美味しんぼ』、『ONE PIECE』などがずらっと並んでいました。父も夕飯のときにアニメを観ていましたし、家族の中でアニメや漫画が当たり前にある環境だったんです。
──英才教育ですね。
ぴーす:そうかもしれません(笑)。『ドラゴンボール』は自分の世代ではないんですけど、小学生くらいのときに再編集版の『ドラゴンボール改』が放送されていて。そこから順番に追うことができたので、『ドラゴンボール』が好きになりました。そこからグッズが欲しくなったり、自分で絵を描きたくなったりして。
当時は周年企画もたくさん展開されていて、SNSにも、私と同じくらいの年齢で「再放送から入りました」という人や、あとから『ドラゴンボール』を好きになった10代の人が結構いたんです。そういう方たちと交流していく中で、さらにハマって、グッズが増えていき……(笑)。
──SNSで同世代のファンとつながることも身近な世代だったのでしょうか。
ぴーす: SNSで『ドラゴンボール』好きの10代の友だちができたことで、沼にどんどんハマった感覚があります。今も、週刊少年ジャンプでアニメ化した作品は一度は絶対に観ようという気持ちがあります。最近だと『Dr.STONE』にハマっていて、グッズが実家と新居の両方にたくさんあります。『ドラゴンボール』のフィギュアに関しては、もう家族の共有財産みたいになっていますね(笑)。
──いいご家族……。今挙げていただいた作品は、音楽も有名なものが多いですよね。お仕事にも自然とつながっていそうです。
ぴーす:カラオケは昔からよく行っていました。『NARUTO-ナルト-』ならいきものがかりさん、『BLEACH』ならポルノグラフィティさんのように、メジャーアーティストが主題歌を担当している作品も多いので。アニメ好きじゃない人と行っても、「これはアーティストの曲ですよ」という顔をして歌っていました(笑)。
──みなさんそれぞれ、かなり違うバックグラウンドを持っているんですね。今もお互いの話に「へえ!」と驚かれていたので、意外と知らないこともあるのかなと思いました。
ぴーす:確かに、アニメの話はよくするんですけど、「そもそもどういう経緯で好きになったの?」というところまでは、あまり話したことがなかったかもしれません。
後編に続く
[取材・記事:逆井マリ、編集・写真:二城利月]






























