
葵と茜は“二人でいっしょ”というのが何より大事──『グロウアップショウ ~ひまわりのサーカス団~』由良 葵役・楠木ともりさん×由良 茜役・夏吉ゆうこさんインタビュー第2弾
茜を探すシーンの声は「葵が出せるであろう限界まで」
── 茜がいなくなった際の、葵の取り乱し方も印象に残っています。あそこでも茜への愛を感じました。
楠木:葵を演じるときは基本的に声のボリュームは抑え気味にしているのですが、雨の中で茜を探すシーンに関しては「けっこう声を出していいです」というディレクションがありました。なので一般的な大声という感じではなかったとは思いますが、葵が出せるであろう限界まで声を出しました。
夏吉:雨の中で「茜!」って叫ぶところは、アフレコのときから印象的でした。初めて聞く葵の音を現場で聞いた気がしています。
── 第5話では、茜は動物と心を通わせることができる、ということも分かりました。
夏吉:実はそうだったらしいです(笑)。基本は内向的だけど、守りたいと思っている対象には積極的にコミュニケーションを取れる茜だからこそ、物言わぬ動物ともコミュニケーションが取れるというのは納得しました。フランソワ、めっちゃかわいかったですよね。
楠木:現場でも「フランソワかわいい!」という話で持ち切りでした。癒される……!
夏吉:フランソワはスヴェトラーナ役の岩橋由佳さんが兼ね役で演じられているんですよ。
楠木:最初は「どうやって象を演じたらいいんだろう……?」とおっしゃっていましたが、最終的には鳴き声もかわいらしいキャッチーなフランソワになっていて。
夏吉:愛らしかったよね。象とかけ合うという、あまりない状況のアフレコでしたが、不思議と何と返事しているのか伝わってきて。「こういう相槌を打ってくれているんだな」というのがお芝居から伝わってきて、最高でした。
愛嬌はニュアンスの遊びがないと出ないものだと思う
── お互いが演じるキャラクターの印象についてお聞かせください。
夏吉:葵は淡々としゃべるタイプなのですが、ともりちゃんがそういうキャラクターを演じるときのバランスが絶妙で。すごく繊細なんです。台本への書き込みもしっかりしていて、考えてお芝居をしているかと思えば、その場の雰囲気にあわせてノリで掛け合いをすることもあるんです。
ディレクションを受けているなかでも自分の思ったことをディスカッションして「いっしょにお芝居を作りましょう」というスタンスの役者さんなので、いつも勉強になっています。
楠木:ありがとうございます……! 茜って野性的な面があるので、愛嬌を出すのが実はけっこう難しい役だと思うんです。というのも愛嬌って、元気とか怒るとかの芝居がしっかりできていたとしても、そこにニュアンスの遊びがないと出ないものだと思っているので……。それを夏吉は見事に表現していて。現場では「お芝居が楽しくてしょうがない」という気持ちが伝わってきて、それが茜ともフィットしていた気がします。夏吉の芝居で現場が明るくなっていました。
夏吉:テレテレ……(笑)。ありがとう!
── ここまでの物語を振り返ってみて、印象的だったシーンを教えてください。
楠木:私は(酒匂)雫とスヴェトラーナのやり取りが好きです。(間宮)凛さんや麻利亜さんたち大人組とも違うし、瑞佳たち子ども組とも違う、二人だけの独特な空気感があると感じていて。見ていて安心する雰囲気でもあるので、この二人の関係は絶妙だなと思っています。
夏吉:分かる。二人が出てくるシーンを見ると、何だか嬉しくなるよね。演じるお二人の現場での会話も、不思議と雫とスヴェトラーナっぽく見えてきて。鎌倉(有那)さんがボケまくって、岩橋さんがニコニコしながら優しく受け止めているんです。それを見て我々はキャッキャしていました(笑)。
楠木:本当にアニメのままだったよね(笑)。
夏吉:私は第4話の夏の浜辺のアルバイトシーンが印象的でした。それぞれの個性が出ていてかわいかったです。アルバイトをしたり、急きょショーをやったり、子ども組がひとつたくましくなったと感じる物語でもあって。個人的には、楽しくて笑えるところもあったけれど「いい話だったな」という感想を抱いた回でした。






























