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秋アニメ『超巡!超条先輩』小林裕介&碧乃梨心&宮田俊哉インタビュー

「ゲス」「真面目」「クール」キャラクター像を立体的にするための要素とはーー『超巡!超条先輩』超条巡役・小林裕介さん&一本木直役・碧乃梨心さん&恵那院肇役・宮田俊哉さんインタビュー

キャラクター像を立体的にするための要素

ーーキャラクターの人物像を捉えていく中で、「どういうところが魅力の人物だ」と思いながら演じていかれたのでしょうか?

小林:超条に関しては、やっぱり一番に出てくるのは“ゲス”な部分ですね。そこを遠慮してしまうと、彼の一番の魅力が消えてしまうので、大きくやればやるほど、いざシリアスになった時のギャップで、「ギャップ萌え」してもらえるキャラクターになると思いました。

ディレクションに関しても、第1話の時に「メリハリをしっかりつけて、“あれ、意外といい作品かもしれないぞ”と思わせるための助走として、1話目は思い切り振り緩急をつけてほしい」と言われていたので、ずっとそういうテンションでやっていました。

ただ、彼はもともと正義感がすごく強いキャラクターなんです。それが、立場的な問題であったり超能力を持っているがゆえの孤独を紛らわせたり、ごまかしたりするために、このゲスな部分が生まれたんだろうなと。

だから、そういうところに愛情を入れてあげないと、本当にただの嫌なやつになってしまうので、そうはしたくないなと思っていて。悪い顔をすればするほど、「本当は何を思っているんだろうな」と寄り添うような気持ちで演じていました。そういう根の優しさというのは忘れずにいるのが大切だと感じています。

碧乃:直ちゃん自身は本当に一生懸命で真面目、仕事熱心で、でも時々天然なところもあって、すごく愛されるヒロイン像という印象があります。ただ、主人公の超条のゲスっぷりというか、めちゃくちゃなところに振り回されながらも、しっかり者の後輩として叱っていくポジションではあるんです。

一方でバディだからこそ、一番近くで見ているからこそ、超条の奥にある温かさや優しさに、一番最初に気づける存在なんですよね。「先輩って、もしかしたらこういうことを考えているのかも」とか、作中でもモノローグやナレーションが入る場面でも、お話を収める上で、「私は先輩の良いところに気づいていますよ」「私はちゃんと分かっていますよ」という描写がよくあるんです。1話目から2人の距離感が縮まっていって、話数が進むごとに私自身のお芝居にも少しずつ温かさが入ってきて、一緒に感情が動いていった感覚があります。

宮田:恵那院はすごくクールで真面目で、戦いも強いキャラクターなんですけど、犬養由基のことをちゃんとリスペクトしているというか、ちゃんと認めているところがあります。

なので、そういう後輩らしさは意識して演じていました。元々の関係性的にも、僕と小野大輔さんとの関係に少し重なるところがあって(笑)。小野さんって、割といじってほしそうにされるんですよ(笑)。

だから、その人柄に甘えてついイジりたくなっちゃうんですけど、すごく尊敬している方なので、そのままでいいんだろうなと思っていました。漫画では恵那院がグルメレビューを書く話があって、「恵那院も変なんだな」と(笑)。

そういう意味で、知れば知るほどすごく好きになるキャラクターだと思います。犬飼との関係性も好きですね。どっちが飼われているのか分からないような感覚になるんですけど(笑)、すごく楽しかったです。

ーーせっかくなので、それぞれお互いのお芝居の印象についてもお聞かせください。

小林:碧乃さんとは今回が初共演で、あとレギュラー作品もほとんど初めてというお話を伺っていました。ただ、この作品はアフレコが始まる前に、スタッフさんとメインキャストで顔合わせ兼打ち合わせがあったんです。その時、「すごく緊張します」と言う割にはすごく落ち着いていて(笑)。

それがお芝居にも出ていて、遠慮のないツッコミを最初からしていました。つい最近、最終回のアフレコも終わったのですが、最終回は本当に集大成を見たと思うくらいのアドリブもあって。

僕は冗談抜きで、この作品を支えていたのは直なんじゃないかなと思っています。すべてにおいてツッコミで最終的にまとめてくれる。そのまとめ方がすごかったので、「恐ろしい人だ」と思いながら見ていました(笑)。

碧乃:ありがとうございます!

小林:宮田さんに関しても今回が初共演だったんですけれども、恵那院って、きっとこの作品の中である意味一番難しい立ち位置だと思うんです。常にクールでなきゃいけない。先ほどもおっしゃっていましたが、クールであればあるほど他も引き立ちますし、恵那院自身も引き立つし。「ここで何かやりたくなりそう」というところも、本当にしっかりブレーキをかけていて、欲を出さないことのすごさをめ感じましたね。テストでも本番でも、「無欲」というイメージがありました。

もちろん、内心はいろいろあったのかもしれませんが、僕にはできないですね。「とりあえずやってみようかな」と負けてしまううので(笑)。そこらへんの律し方がすごいなと。

ーー宮田さんは作中では常に自分を律そうとは思われていたのでしょうか?

宮田:思いましたよ! すごくみんな楽しそうなんです。だけど、「俺は絶対にやっちゃいけないな」というのはずっと思っていました。

ーーやっぱり分かるものなんですね。

小林:そうですね。なのに、急に「ここはアドリブでつないでほしい」と言われた時には「そこをチョイスしますか!」という返しをされるんですよ(笑)。

宮田:あはは(笑)。

小林:そういった塩梅のすごさは、すごく勉強になりました。

ーー碧乃さんのお二人のお芝居の印象もお聞かせください。

碧乃:小林さんは、私のイメージでは主人公をたくさん演じられている印象があって、超条みたいなゲスい役は、正直あまり想像がつかなかったんです。

でも、お芝居は本当に尊敬する大先輩という感じで、ゲスな部分との落差がすごくて。一緒にマイクに並んで演じていると、本当に内なるイラッとする気持ちを呼び起こされるぐらい、その落差が見事だったんです(笑)。だからこそ、私自身も良いツッコミを引き出していただいたと思っています。

アフレコ現場でもたくさん助けていただいているので、お芝居に入った時のギャップが本当にすごくて、勉強になるなと思いながら聴かせていただきました。発声の仕方もすごく面白くて、例えばローボくんが出てくるシーンで、「ああ~、遊びてぇよ!」みたいにめちゃくちゃ荒ぶるシーンの声も、「こんな声が出るんだ!」とびっくりした記憶があります。本当にこちらのツッコミ欲を引き出してくださる、とても素晴らしくて尊敬できるお芝居だと思っています。

ーー宮田さんについてはいかがでしょうか?

碧乃:恵那院の宮田さんは、私は全力でツッコませていただいていたんですけど、恵那院は「元のクールなテンションでどういうふうにツッコむんだろう?」と気になっていました。

実際にお芝居を聴いてみると、犬飼を飼い慣らしている時の先輩に容赦ない「コラ!」みたいな台詞も、クールながらも感情のベクトルが、クールの中で100から0がすごく分かりやすかったです。

クールだけど見ていて笑える全力なツッコミだったり、普段クールだからこそ、呆れた時のお芝居をさらにマイナス方向に持っていくのはすごく難しいことなのに、それがお声に表れていて、毎回「そうやるんだ」と勉強させていただいていた印象があります。

クールな中でも感情の振れ幅がたくさんあって、私自身はクールキャラがあまり得意ではないので、「盗めるポイントがたくさんあるな」と思いながら聞かせていただいていました。

宮田:恐れ多いコメントをいただいて……。僕は「ふたりともスゲェ!!」と毎回思っていました(笑)。

台本を持ち帰って、それこそ「裕介さんはこうやって言ってたな、これすごいな」と思って家で試してみたりとか、「直ちゃんってこうやってツッコんでたな」と思って、同じ台詞でやってみたりとか。特に小林さんは、この作品の中心にいて、さすがの座長力というか。みんなそれぞれ違っていて、それぞれから盗めるポイントが多すぎて、吸収しきれない自分が悔しいと思う回もたくさんあったんです。本当にお二人から勉強させていただいた日々でした。

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