『ELISA LIVE TOUR 2011』ファイナル公演レポ

歌姫・ELISAがパワー全開でファンと絆を深めたライブ『ELISA LIVE TOUR 2011 ~Birth of my Lasei~』ファイナル公演をレポート!

 思わず見惚れるその美貌。そして華麗な歌声、なのに愛くるしいキャラ。そんなギャップに思わずときめいちゃったアニソン・ファン続出のシンガー、ELISA。自身初のツアーとなる『ELISA LIVE TOUR 2011 ~Birth of my Lasei~』のファイナル公演が、2011年4月16日に東京・渋谷のO-Eastにて開催された。


 ライヴはほぼ定刻どおりにスタート。まずはオープニング・アクトとして、ELISAの親友であるという“ELISA店長”が登場!「いつもアニメイトをご利用頂きありがとうございます!」という、ELISA店長らしい丁寧な挨拶でライヴは幕を開けた。ELISA店長がお馴染み「アニメイトの歌(開店ですっ!)」を歌い始めると、オーディエンスは会場が揺れるほどの大きくジャンプし爆発的に熱狂!ELISA店長のパフォーマンスが終了し舞台から去っても、その興奮は冷めやらぬままだった。

 そしていよいよ、2人のダンサーを従えてELISAが登場。代表曲のひとつである「Real Force」でその歌声が響くとはちきれんばかりの歓声が起こり、会場は一気にヒートアップ。またサビ前にELISAが「みんな歌うよ!」と呼びかけると合唱が起こるなど、オーディエンスとの一体感を持ったオープニングとなった。間髪いれずに始まった「機械仕掛けのシンデレラ」では、その興奮と共にオーディエンスが高らかにサイリウムを振りかざし、それに照らされるELISAの姿はまさに歌姫そのものだった。
 大歓声とともに曲が終了すると、MCがスタート。「ELISAのライヴはしっとりとした曲で始まることが多いから、今回はみんなの予想を裏切るセットリストを組んでみました!」と、彼女らしく天真爛漫に語った。

 爽やかながらもアツい興奮を与えてくれる「Special “ONE”」や、ガラス細工のように澄み切ったELISAの歌声がこの上ない美しさを描き出す「Dear My Friend -まだ見ぬ未来へ-」に続き、ニッコリと微笑みながら心底楽しそうに歌い上げていた。そして5曲目の「Light To Unite」が始まると、オーディエンスはイントロと共に飛び跳ね、腕を振りかざし興奮の渦に。途中からは合いの手も入り、ELISAもそれに応えるように全身を使ってエネルギッシュなステージングをみせていた。

 このあと、ライヴはバラード・セクションに突入。彼女が高校3年生の時にリリースした「HIKARI」では、思わず我を忘れて聴き入るオーディエンスの姿もあり、会場全体が彼女のクリスタル・ヴォイスに酔いしれていた。7曲目には、ELISA自信が作詞/作曲を担当した『真実の証』を披露。めくるめくアッパー・チューンが展開され熱気が上昇したオーディエンスを、優しく癒し包み込むような歌声を響かせていた。

 その後のMCでは、ニュー・アルバム『Lasei』に関するエピソードを明かし、「私はデビュー当時写真が苦手だったけど、この写真、成長したと思うー?!」とファンに語りかけると、「思うー!!」と大きな声で答えるというやりとりも。またお馴染みのELISAコールも炸裂し、ファンとの強い結びつきを感じさせた瞬間だった。MCが終わり、ELISAのデビュー曲である『euphoric field』のタイトルコールが起こると、オーディエンスは待ってましたとばかりに歓声をあげ、そのエネルギーは再び爆発。その後も「ebullient future」、「Reminiscence」とファンの心を弾ませる楽曲が続き、会場のボルテージもMAXに。

 ここで真っ赤なドレスに衣装チェンジをしたELISAは、相棒とも言うべき真っ赤な電子ピアノ「エリーローズ」と共に舞台へ。弾き語りバージョンの「Shining Wind」、「Heaven's Sky」では、それまで湧き上がっていたオーディエンスも彼女の創り出す幻想的な世界観に浸っていた。続く「光の雨」の曲中では、ELISAの瞳に大粒の涙が。感動のあまり涙してしまったという彼女に、「大丈夫だよ!」「頑張って!」と語りかける大勢のファンとのやりとりが印象的だった。13曲目の「Absolute Perfection」では、スペシャル・ゲストとしてバイオリニストのアヤコッペパンさんが登場。今回はツアー・ファイナルにふさわしいスペシャルな楽曲として、アコースティック・バージョンを演奏してくれた。エキサイティングかつ情熱的なバックサウンドにのせて、ELISAの繊細な歌声が高らかに冴え渡る。


 ここからライヴは後半戦へ。ニュー・アルバム『Lasei』から「STONE CIRCLE」、そして「鵬翼のプロフェシア」「聖櫃のプロフェシア」「深淵のプロフェシア」のメドレーと続く。妖艶さから純粋さまであらゆる表情を行き交う繊細なヴォーカル・ワークで、オーディエンスを魅了していた。

 終盤、「自分を成長させてくれた曲」として「God only knows」を披露。約8分という長い曲であるため、ライヴでフルを歌うのは今回が初だという。全6幕からなるオラトリオ形式の荘厳なこの1曲を、ELISAは時にきめ細かく、時に力強く歌い、彼女の気迫や芯の強さをしっかりと映し出していた。続いて「集積回路の夢旅人」、「慈しみのボレロ」では、オーディエンスの琴線に触れる精巧な歌声が響き渡り、会場はその鼓動の高鳴りが伝わってくるほどの興奮と共に、彼女の声に聴き惚れていた。ここでライヴが終了すると、会場はELISAの名を叫ぶオーディエンスの声で埋め尽くされ、スタート時点と全く変わらぬテンションでアンコールを待ち望んでいた。
 その熱気の冷めやらぬ中、ブルーのドレスに衣装を替えたELISAが登場。アンコールはなんと新曲の「すぴぱら-magical conductor-」でスタート!シンフォニックなテイストの曲調が多いELISAの楽曲だが、この曲は本人が「PPPHの曲です!」と言うように明るくノリの良いポップ・ソングに仕上がっており、初聴にも関わらず大きな盛り上がりを見せた。

 続いて、ELISAの代表曲である「Wonder Wind」を熱唱。オーディエンスの振りかざすサイリウムと大きな掛け声で、熱狂のうちにステージは終了した。……と思いきや、嬉しいダブルアンコールがスタート!!最後は、「ELISAのライヴの定番の曲にしていきたい、みんなと私の曲なんです!」という「Sweet Little SAYONARA」をオーディエンスと共に合唱。途中、マイクを外しフロアに向かって「大好き!」と叫ぶシーンも見られ、ELISAのファンに対する感謝の気持ちが存分に感じられた。

 大盛況のうちにライヴが終了し、アーティストとしてさらなる進化を見せてくれたELISA。未知数のポテンシャルを持つ彼女は、今後ますます大きな成長を遂げるのだろう。夏には4度目となる「Animelo Summer Live 2011 Rainbow」への出演も決定しており、より多くのファンにその存在をアピールしていくことになっていきそうだ。

<取材・文:杉山玲菜>

>>ELISA Official Website
>>GENEON UNIVERSAL ENTERTAINMENT


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