THE ポッシボー特集 第3弾 ベストアルバムとこれからの“可能性”
メンバーたちが「V字回復」と語っていたように、結成7年目のここに来て、改めて上昇カーブを描くポッシボー。最近ハマったファンも多い中、ベストアルバム『あらためまして、THEポッシボーです!~入門編ベスト~』が2月20日に発売される。選曲に解説にジャケット写真と、すべてメンバー自らが手掛けたという。
■7年経ってやっと芽が出るなんて、ロックですよね
――今さらながら、ポッシボーは“Possible”に由来して命名されてますが、今後の自分たちに、どんな“可能性”があると思いますか?
ロビン:12月の新宿BLAZEは形としてソールドアウト(完売)になりましたけど、1枚のチケットで2人入れたから。3月のライブではそれがないので、正真正銘のソールドアウトにして、確実に一歩先のステージに行きたいです。大きく「東京ドームでやりたい」とか言っても、なかなか現実にはならないじゃないですか。一歩ずつビジョンをみんなで決めて、だんだん大きい会場でやれるように。前みたいに誰かが舞台に出たりする感じじゃないから、今は引き続き5人でライブに力を入れていきたいです。
後藤:去年はやっぱり東京を中心にイベントをすることが多かったけど、この前地方に行ったときは、皆さんがすごく温かく迎えてくれて。今年はいろいろな地域に行きたいです。個人的には、北海道に行きたいんですよ。まだ1回も行ったことがないし、ツイッターで北海道の方が「来てください」と言ってくれてるので。
ロビン:いるよね。
後藤:なかなか会えないから、自分たちから会いに行きたいなって。
――北海道の中でも、どこに行きたいとかも?
後藤:……夕張のほうとか?
――あまりイベントはやらない場所ですね(笑)。
ロビン:全然分かってないと思います(笑)。
後藤:とにかく、いろいろなところに行きたいです!
秋山:名古屋や兵庫に行ったときも、地元の方が「待ってたよ!」って、すごく言ってくださって。私もその後にツイッターで「全国に行きたい」とつぶやいたら、北海道の方からも青森や九州の方からも、たくさん「来て」と言われたので。全国ツアーができたらいいなと思います。
ロビン:やりたーい!
秋山:東名阪に福岡とか。
ロビン:福岡、いいよね。
秋山:ラーメンを食べたり(笑)。
ロビン:食べ物か(笑)!
秋山:ファンの人に会いに行くんですけど、ついでにラーメンも食べたいです(笑)。
諸塚:やっぱり2013年は、ひと花咲かせたいです。12月のライブも完売ということになったし、少しずつ形になってきてるので。7年経ってやっと……みたいなところもありますけど、7年って長いじゃないですか。「そんなアイドル、いないよ」って、スタッフさんにも言われます。「7年続けて、8年経って、やっと芽が出るのもロックだよ」って。アイドルだけどロックさも秘めたグループとして、ロックフェスにも出たいです(笑)。
――それは、シャーク諸塚のTHE POSSIBLEとして?
ロビン:そっちじゃなくて(笑)。
諸塚:お呼びじゃないと思うので(笑)、ポッシボーとして出たいです。
ロビン:でも、もろりんが「ロック」という言葉を口にしてるのが面白いよね(笑)。
諸塚:ロックに生きたいので(笑)。いい意味で期待を裏切りたいです。
橋本:私も全国ツアーはもちろんやりたいし、今以上に曲が増えたらいいなと思います。最近はロック調の曲が多くて、ライブでもイケイケソングが続いてるので、たまにはバラードも歌いたいなって。
――そういうのも楽しみですけど、最新ライブ音源シングル「全力バンザーイ!My Glory!」は大評判で、あっという間に売り切れ間際のようで。
ロビン:ライブで初披露した曲が音源になるんですけど、あの曲はいちばんファンの人の声が入ってました。掛け声とかも。
橋本:会場を見てたら、みんなの手が「バンザーイ! バンザーイ!」ってすごい動いていて。
ロビン:初披露からメチャメチャ盛り上がりました。しかも、歌割りが決まってないという、初の試みがある曲で。1番、2番、最後のサビと、ソロで歌う場所が3ヵ所あって、毎回歌うメンバーが変わります。これからライブでどんどん成長していく曲というか。ヘンにまとまらず、いろんな歌い方も試していきたいし、センターで歌うメンバーは何をしてもいいんです(笑)。ずっと突っ立ってもいいし、煽りに行っていい。
橋本:毎回新しい気持ちで臨める曲だと思います。
■メンバーで選曲したベスト盤には個人的な趣味も入ってます
――そして、2月には入門編ベストアルバムということで『あらためまして、THEポッシボーです!』が出ますが、選曲もメンバーでやったとか。
ロビン:ライブで歌う曲をファンの人も歌いたいと思うから、意見が揃う曲が多かったんですけど、私は個人的にどうしても「乙女ナゾナゾ」を入れたかったり、あっきゃんが「サヨウナラなんて」を推したり、個人の趣味も入ってます(笑)。
――ロビンはなぜ「乙女ナゾナゾ」を?
ロビン:久々に歌うと「オーッ!」となる曲ですけど、もともと何に入ってたかな? と考えたら……。
橋本:ミニアルバムだね。
ロビン:けっこう前に出したからCDを持ってない人が多いと思ったのと、個人的には初めてのソロパートが落ちサビ部分であって、思い入れがあるんです。声もすごく若くて、懐かしいなーとも感じて。ぜひ入れて欲しいと思いました。
秋山:私は「サヨウナラなんて」と「いじわるCrazy love」は、どうしても入れたくて。
ロビン:カッコイイ系ね。
秋山:そう。ベストアルバムだと、温かい曲や盛り上がる曲が多くなると思うんですけど、その中でメリハリが付くように、クールな曲も入れたいなと。
――ソロDVDを出したときは、ロビンが「サヨウナラなんて」を歌ってましたよね。
ロビン:私も大好きな曲です。
後藤:私は「旅の真ん中」がすごく好きで、DVDを出したときもソロで歌わせてもらって。「夏のトロピカル娘。」のカップリングだったのに、カップリングと思えないぐらいグイグイ来る曲で。
ロビン:逆に「夏トロ」よりも歌ってるよね(笑)。
後藤:ソロパートの後にみんなが名前を呼んでくれるし、イベントでもすごく盛り上がるので、これは絶対に入れたくて。
橋本:私は「電光石火Baby!」で、サビを1人で歌わせてもらっていて。レコーディング中に言われたときは、サビを1人でなんて前代未聞でした。
秋山:最初聞いたときは衝撃的だった。
橋本:それもすごく印象に残ってるし、この曲はライブで後半に来ることが多いのに、体力はいちばんと言っていいぐらい使うから、すごく緊張するんです。
ロビン:ホントに?
橋本:サビを歌った後に「ウォーッ!」と叫んでいて、そこに魂を全部込めないと……って気持ちもあるし。そう考えると緊張しますけど、その分、自分の中での思い入れは強い曲です。
諸塚:私はポッシボーと言ったら、やっぱり「ヤングDAYS!!」という感じ。始まりの曲だし。
ロビン:もろりんと言ったら「ヤングDAYS!!」、というイメージもあるよね(笑)。
諸塚:ソロのイベントでも、必ず1人で歌ってます(笑)。たぶんポッシボーがいちばん歌ってきた曲で、途中でみんながつながってトレインをするところもあって。いつか大きなライブ会場でトレインしたいな……という希望もありつつ。素敵な曲だと思います。
――ジャケット写真もみんなが撮ったんですよね?
ロビン:メンバーで撮り合ったり、私が勝手に小道具としてアメとか買ってきたり。かわいい感じで撮りたかったんです。「なんじゃこりゃ?!」のジャケットは、みんなメイクが濃いこともあって、老けて見えた感じだったから(笑)。
橋本:大人っぽかったよね。
ロビン:「生で見ると全然顔が違うね」と言われたのがショックで(笑)。今回は等身大な笑顔で撮りたいと思いました。笑顔満開な感じで。写真選びも、いつもはスタッフさんがやるんですけど、今回はメンバーでやらせてもらえて。セルフプロデュースみたいな感じで楽しかったです。
――写真がうまいメンバー、うまくないメンバー……というのはありました?
ロビン:私はもろりんと撮ったんですけど、もろりんはちょっとヘタかな(笑)。
諸塚:出来上がりを見ると、余白が多かったです(笑)。
ロビン:アングルがおかしい(笑)。
諸塚:端のほうに顔があって、余白がすごくあったり(笑)。普段も写メとか、メンバーの中でいちばん撮らないほうなので。自撮りとかも、すごくヘタなんですよ(笑)。
橋本:もろりんに写真を撮ってもらうと、ブレてるか余白が多いか、どっちかです(笑)。
――なんか今日はもろりん、散々な言われようですね(笑)。逆に、写真がうまかったメンバーは?
ロビン:もろりん以外は均等かな(笑)。
橋本:もろりんがズバ抜けてヘタ(笑)。
諸塚:撮り慣れてないので……練習します(笑)。
秋山:でも、みんなの自然な笑顔がいっぱい撮れました。
――それと、曲解説もメンバーで書いてると。
ロビン:本当ならつんく♂さんがするところを、やらせてもらってます。
橋本:みんな2・3曲ずつ、好きなのを選んで。
ロビン:こういうのを書くのは初めてですけど、メンバーだからこそ分かる思い入れが入ってるので。そういうのも読みながら、アルバムを聴いて欲しいです。
――こういう過去の曲を聴いてると、いろいろ思い出すこともあるのでは?
ロビン:今考えたら、ポッシボーの活動を全然やってない時期もあったなって。
後藤:みんな舞台が立て続けにあったり。
ロビン:そのときはそれが普通でしたけど。
秋山:舞台も楽しいけど、「やっぱり歌いたい」というのがあって。でも、メンバーが揃わないから、イベントも全然できない。個々で活動してる中でも、「ライブをやりたい」という気持ちは強かったですね。
ロビン:みんなにそういう気持ちがずーっとあったから、また5人で歌えるようになったのかなと思います。昔とは全然違う雰囲気になってるけど、ずっと応援してくれてるファンの方もいたり、「前からこういう姿が見たかった」と言ってくれる人もいるし。付いてきてくれてる感じがうれしいですね。
■ガムシャラに頑張ってる私たちを目の前で体感してください!
――では最後に改めて、特にこの記事で初めてポッシボーを知ったという方に向けて、今後の活動で注目して欲しいところなどを。
ロビン:ポッシボーはみんな飾らないところが魅力かなと思います。アットホームなイベントで、ファンの人も温かくて。初めて現場に行くのはちょっと勇気がいると思いますけど、来たら本当にみんなが家族みたいなので。ぜひぜひポッシボーの歌を聴きに来てください!
秋山:ライブは毎回、自分たちで考えていて、同じ曲でもいろいろアレンジを変えたりするので、足を運んでもらえれば、毎回新たなポッシボーを楽しめると思います。このベストを聴いておいてもらえば、ライブでも全然ノレるし。
橋本:ネットでも私たちが番組をやってたり、ライブ映像が上がってるので、そういうのも観てもらったら、きっと耳に残る曲や元気になれる曲がいっぱいあります。ライブに来づらい人はまずネットで調べていただいて、最終的には生で観て欲しいです。
諸塚:みんなも言ってる通り、本当に今、ライブに力を入れてるので、まだの方は一度来ていただけたら。ガムシャラに頑張ってる私たちを、目の前で体感してください。シャーク諸塚という、面白いキャラにも会えるし(笑)。
――シャークメインでライブをやったりは?
諸塚:ファンの人は「シャークのグッズが欲しい」とか「いつ単独でやるんですか」と言ってくれていて。いつかやれたらと思うので、そのときはぜひ遊びに来て欲しいです。でも、まずはポッシボーのライブに来ていただいて(笑)。
後藤:1人1人のキャラが立っていて面白いグループだし、みんなすごく音楽が好き。ジャンルを問わず、いろいろな音楽が好きな方に聴いて欲しいです。ライブ会場にあまり行ったことがない人でも来やすい環境で、たくさんの方にポッシボーを好きになってもらえると思います。
――そして、ごとぅーのパッツンの髪型にも注目ですか(笑)?
後藤:最近パッツンにして。ロビンに切ってもらいました。
ロビン:中途半端に切ってきたから、「パッツンにするぞ!」って切りました(笑)。
後藤:断髪式を(笑)。
ロビン:でも、好評なんですよ。
後藤:そうなんです。もっと前からパッツンにしておけば良かったなと、今さらながら思います(笑)。
――そして、染めもしないと。
後藤:そうですね。
橋本:ポッシボー唯一の黒髪ロング。
ロビン:それがごとぅーの売りだから。
後藤:いちおう最年少なので、若々しく(笑)。
秋山:今年で最年少が20歳に(笑)。
ロビン:早いですねー。でもポッシボー、ますます面白くなってきますね。
秋山:そろそろ花を開かせます!
PHOTO:荒井大洋 TEXT:斉藤貴志
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THE ポッシボー単独ライブ 続・満員御礼宣言っ! ~今度こそガチで勝負だぁ~!!!~(プチ発表もあるよっ)
【日程】3月30日(土)【時間】OPEN/15:15 START/16:00 【場所】新宿BLAZE 【席種】スタンディング 【チケット料金】前売り¥2,500 別途ドリンク代¥500
【THEポッシボー特集】
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