藤子不二雄(A)先生が、アニメイト池袋本店でトークショーを開催！　先生の語るアニメイトの感想とは!?

数多くの名作を作り上げ、現在の漫画に多大な影響を与えた藤子不二雄(A)先生。先生の代表作のひとつである『まんが道』の続編、『愛…しりそめし頃に…』の最終巻の発売を迎え、その発売を記念してアニメイト池袋本店で「トークショー＆サイン会」が行われた。

ステージは、『愛…しりそめし頃に…』の舞台となっている「トキワ荘」の入り口を再現し、また多くの漫画家先生方からの出版記念のコメントや、先生の好きな映画のポスターなどで、飾られていた。客席は、抽選で選ばれたファン達が集い満席の状態。また、トキワ荘が豊島区あったご縁もあり、高野之夫豊島区長の来賓のあいさつと共にスタート。

登壇した藤子不二雄(A)先生は、「初めて来たけれども、アニメグッズに若い女性が山のようにいて、非常にビックリしましたね。」と、アニメイトの感想を披露。

藤子不二雄（A）先生（写真右）と小学館 西堀靖さん（写真左）。

　『まんが道』と『愛…しりそめし頃に…』を振り返る形でトークは進み、赤塚不二夫先生が売れない時期に漫画家をやめようとした話題に。「赤塚氏が、漫画家を辞めてキャバレーで働くと言うんで、テラさん（寺田ヒロオ）に相談したらと言ったんです。相談したら、テラさんが５万円のお金をキャッシュで渡したんですよ。今考えるとの50～60万になるんじゃないですか。“これがなくなったら漫画家やめて好きなことをしろ”と。その後、赤塚氏は少女雑誌で描いた漫画がヒットして、『おそ松くん』が大ヒットする３～４年で“ギャグの王様”と呼ばれるようになりましたね。赤塚氏もよく言ってましたが、“あの５万円がなかったら、キャバレー王になってたよ”」と軽快なトークの中にもトキワ荘の方々の貴重な話題を披露。

　また会の締めくくりにアニメイトの感想について聞かれた先生は、「建物すべてにアニメや漫画の関連商品がおかれているのは非常に嬉しいですね。手塚（治虫）先生が戦後の漫画を創設され半世紀以上経ちましたが、日本の漫画が世界で一番だと思うんです。しかも僕らの時代と違って今の漫画はすごい進化しているので、今の漫画と僕らの漫画は全く別の作品だと思っているんですね。先ほども言いましたが若いお嬢さんもいれば、今日来て頂いている方々のように様々な世代がいて、世代ごとに読む漫画が違うことを含めてアニメイトでお世話になっていることが嬉しいですね。また、僕らがいたトキワ荘のある豊島区でトークショーができることも、ありがたいですね。今後とも、ぜひアニメイトさんには、日本の漫画とアニメを応援して頂くように、社長宜しくお願いします」と、会を締めくくった。

▲トークショーの後に、サイン会も開催。

また、このイベントの細かいレポートは、後ほど掲載予定です。こちらもお楽しみに！

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