声優
鈴村健一さん、『ボイス スイッチ』収録後インタビュー

続けてきたからこそ見ることのできた世界がある――鈴村健一さん、『ボイス スイッチ』収録後インタビュー

 人気声優の“素顔”に迫ることが人気の、アニマックスで毎週日曜日の20時55分から放送されている番組『ボイス スイッチ』。この番組は人気声優を2週にわたって特集し、その素顔に迫る“インタビュー形式”のミニ番組です。1週目は“仕事”について聞く“ON”、2週目は“プライベート”を探る“OFF”をテーマにしてインタビューを行い、普段は顔の見えない声優の素顔に迫ります。

 1月11日と18日のゲストは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でシン・アスカ役、『銀魂』で沖田総悟役などを担当する鈴村健一さん! 収録では「毎日変化する仕事がしたかった」と声優を目指したキッカケ、人生のターニングポイントや下積み時代のエピソード、さらにはスタッフたちも驚くほど深い“食”についての拘りまで、たくさんの質問にたっぷりと時間をかけて答えていました!

 
 アニメイトTVでは、その収録後にインタビューする機会を頂いたので、放送の感想や語りきれなかったことなどをお話して頂きました!

■ 目標を持てば「絶対大丈夫だ」と思い込める自分が生まれます

――収録お疲れさまでした。本日はいかがでしたか?

鈴村:普段からよく喋る人間なので、この手の番組だとついついしゃべりすぎてしまいがちなのですが、今日も「おしゃべりだったなぁ……」と反省しています(笑)。兎にも角にも、かなりの時間をかけて、たくさんのことを語らせて頂きました。

――今回は“仕事がない時代”についても赤裸々にお答えされていたのが印象的でした。その当時は辛かったのではありませんか?

鈴村:いえ、むしろ毎日が楽しくて仕方がありませんでしたよ! ただ「声優だけで食べて行きたい」という気持ちはあったので、どうしても片手間になってしまうアルバイトを辞めて、早く声優業へシフトしたいとは思っていました。

――「もしかしたら声優になれないかも」と不安な気持ちはありませんでしたか?

鈴村:無かったですね。……今振り返ってみれば、その可能性だってあったでしょうし、とても危険な考えだったのですが(笑)。ただ、当時は“声優になる”と決めていましたから、「なれない」と思ったことは一度もありません。

――そこでブレなかったからこそ、今の鈴村さんがあるわけですね。

鈴村:もちろん、過去に失敗したことは山ほどありますが、一度目標を決めたら前に進むしか無くなるので、必然と不安な気持ちは小さくなるし、「不安がる時間があるのなら、何か行動したほうがいい!」と、あの時代から思っていました。あとは、失敗したことは放置せず、問題を徹底的に調べたり、トレーニングをしたりと補填する努力を欠かさなかったことが、今に繋がったのだと思います。

 
■ チャレンジを達成するごとに新しい世界が見えるんです

――では、声優という職業に着いてから、一番楽しかった仕事を挙げるとすればなんですか?

鈴村:それはもう、全部ですね(笑)。とにかく仕事が好きですから、今日の収録も含めて、毎日が楽しいことばかりで……あっ、ただ最近やった単独ライブは、6年間かけてやってきた音楽活動の集大成ということで、すごく印象深い物になりました。あのライブで、今までの自分には手が届かなかったところに、ようやく届くことが出来た気がします。

――“手が届かなかった所”とは具体的にどんなことですか?

鈴村:「自分がライブをすることに対して、抵抗が無くなった」という意味ですね。実は、これに似た状況を声優を始めた頃にも体験しているんですが……。さきほど、声優になれるか不安はなかったと話しましたよね。ただ、その一方で“うまく出来るか”ということに関しては、常に不安だったんです。けれど、その“不安な気持ち”を持ち続けている限り、人は自分の力を出し切ることは不可能で、どこかで自信を付けなければなりません。そして、それを身につけるために大切なのが、あたりまえですが成果を挙げることであり、自分自身が「やりきった」と思える経験を積み重ねることです。そうすることで、ようやく「あの時できたのだから、今度も大丈夫」と、自分に自信を持つことが出来る。

――なるほど。それと同じ流れが、音楽活動にもあったわけですね。

鈴村:6年前の自分にとって、ライブは不安で仕方が無いことでした。ただ、やり続けてきたことによって、今ではステージ上で歌うことを、よりシンプルにできるようになった気がします。こんな風に、新しいことにチャレンジすることで自分のスキルが上がっていくことを、この歳になっても体感できる声優という職業は、本当に幸せなお仕事ですね。

 
■ 食べることは、戦いです!

――今日はたくさんの質問にお答えされたと思いますが、その中で答えていて楽しい質問は何でしたか?

鈴村:それはもう、食べ物屋探しの話しですね。 僕の食に対する拘りをバッチリとお伝えできたので、とても嬉しかったです。

――確かに、喋る姿にもかなり気合が入っていた気がします(笑)。お話から察するに、1度の食事場所を決めるだけでも、数十分以上の時間を使っているのではありませんか?

鈴村:生きている限りご飯を食べられる回数は決まっていますから、“1回の食事を大切にする”こと対しては、日々全力で戦っています。もしリサーチで良い店がなかった場合には、最悪ご飯を食べませんよ(笑)。

――流石の拘りですね! ちなみに、今日の収録でお話されていた“伝説の中華屋”には、笑いを堪え切れませんでした(笑)。

鈴村:中華料理屋って、僕の中では「困ったときの中華!」と思っているくらい、大抵は“当たり”のお店なんですが、まさかチャーハンを頼んで出されるのが“アレ”だなんて……(笑)。あの思い出は、みなさんにもぜひ放送で聞いていただきたいです!

――そんな人一倍に食の拘りを持つ鈴村さんにお聞きしたいのですが、最近発見したオススメの飲食店はありますか?

鈴村:最近だと、肉や野菜を網で焼く、炭火焼きの居酒屋ですね。ここは僕が吟味に吟味を重ねた末に「これは当たりだぞっ!」と思って入ったお店でした。それというのも、この店ではランチをやっているのですが、店内の雰囲気がいいだけでなく、昼も夜と同じ網で焼くという“ランチを片手間でやっていない”感じがあったんです。
そして、初入店の際には、ベーシックな鶏肉を注文して店の味を確認したのですが、ここで登場したのがムネ肉をまるっと焼いた物で、なんと中身がレア! これをハサミで切って、わさび醤油をつけて刺し身のように食べるのですが、これが美味い! ただ「魚も食べないとこの店の真価はわからんぞ!」ということで、次に鮭のハラス焼きを注文したのですが……それを食べた瞬間に“当たりだ”と確信しましたね! あの店は、オススメです! 新橋にあるので、是非みなさんも探してみてください!

 

■ あのシリーズを、またテレビで見たい!

――今回の収録では、鈴村さんを語る上では欠かせない“特撮”についてのお話もありましたが、今まで見てきた中で「これは外せない」特撮作品を挙げるとすれば何でしょうか?

鈴村:いろいろな観点があるので、答えるのが難しい質問ですが、平成に絞るのなら『仮面ライダークウガ』ですね。放送当時、あれだけリアリティーのある仮面ライダーをやることはチャレンジングでしたし、それを最後までブレることなくやりきったエネルギーは、凄まじい物だったはずです。この作品が無かったら、きっと今の仮面ライダーは無かったですし、平成における特撮の流れを作った、素晴らしい作品だと思います!

――なるほど。では次に、ご自身の最近の活動で注目して欲しいものがあればお聞かせください。

鈴村:特撮繋がりということで不思議獣ピタピタ役で参加している『宇宙刑事シャイダー NEXT GENERATION』をお願いします! この作品は1980年代に放送された『宇宙刑事シリーズ』を復活させた作品なのですが、シリーズの放送当時、戦隊と仮面ライダーが最高のヒーローだった僕らにとって、「金曜日の夜に現れた、見たことのない銀色のヒーロー」である彼らは、革命的なヒーローだったんです。

僕はもちろん、『NEXT GENERATION』に関わるスタッフは、そんな『宇宙刑事シリーズ』をもう一度テレビで観たいと夢見ている人ばかりで「このビデオが売れれば、テレビシリーズ化できる!」と、全員が全力で作っています。みなさんも観ていただいて、是非その魅力を周りの方に伝えてください!

――それでは、鈴村さんが今後の人生でやりたいことや、野望などがあればお聞かせください。

鈴村:これは番組でも少しお話をしましたが、次世代の子たちに、自分がやってきたことを伝えていきたいと思っています。そのために、今年はワークショップをやることになっているので、そこで僕の想いを少しでも伝えていければ嬉しいですね。そして、自分自身はこれからも役者であり続けたいと思っていますので、“現役でありながら、さらには後世に何かを伝える存在”になる。それが、今の自分の目標です!

――これからもご活躍、期待しています! それでは最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

鈴村:今回の『ボイス スイッチ』では、おしゃべりな僕が、かなりの時間を使っていただいて、いつも通り喋り続ける、ボリューム満点の内容になりました。笑いあり、涙ありのトーク番組に仕上がっていると思いますので、興味がある方はぜひオンエアをご覧ください!

――ありがとうございました!

 
 クスっと笑わせてくれるジョークを絡めながらも、声優という仕事にかける情熱を、カメラに向けてしっかりと語っていた鈴村さん。ご本人も“しゃべりすぎた”と漏らすほどボリューム満点のインタビューは、アニマックスのVODサービス「アニマックス PLUS」でほぼノーカット版が配信されますので、ぜひチェックしてみてください!

 さて、鈴村さんに続くゲストは『うたの☆プリンスさまっ』で四ノ宮那月役や、『進撃の巨人』でジャン・キルシュタイン役を務め、音楽ユニット『GRANRODEO』のヴォーカルも務める谷山紀章さん! アニメイトTVでは、谷山さんのインタビューも予定していますので、ぜひご期待ください!
 
>>アニマックス公式HP
>>ボイススイッチ公式サイト
>>ボイス スイッチ公式ツイッター

おすすめタグ
あわせて読みたい

鈴村健一の関連画像集

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング