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藤原竜也さんら登壇、映画『僕街』初日舞台挨拶レポート

藤原竜也さんが手書きイラストでポスタービジュアルをリバイバル! 映画『僕だけがいない街』初日舞台挨拶レポート

 3月19日(土)に公開初日を迎えた映画『僕だけがいない街』(以下、僕街)の初日舞台挨拶が新宿ピカデリーにて行われました。

 原作は「このマンガがすごい!」に3年連続ランクインしたKADOKAWAの人気コミックスで、映像化権が争奪戦となりながらも今回初の実写映画化。2016年1月にはノイタミナにて満島真之介さん、悠木碧さん主演でアニメ化され、クライマックスを目前に控えています。本作は【リバイバル】という自分の意思とは無関係に時間を遡る特殊な現象に巻き込まれた主人公・藤沼 悟が、「現在」で殺害された母、小学5年生だった頃の「過去」に犠牲となった同級生を救うため、29歳の意識のまま10歳の身体に戻り、二つの殺人事件の謎を解き明かしていくミステリー作品です。

 舞台挨拶には、藤原竜也さん(藤沼 悟役)、有村架純さん(片桐愛梨役)、及川光博さん(八代学役)、鈴木梨央ちゃん(雛月加代役)、中川翼くん(藤沼悟・少年期役)、石田ゆり子さん(藤沼佐知子役)ら豪華俳優陣に加え、平川雄一朗監督が登壇しました。

 
■今だから語れる映画『僕街』制作裏話や役作りへのエピソードが明らかに!

 ステージにキャスト陣が登壇。来場者に向けて公開への喜びや感謝を語った挨拶の後は、昨年の夏に行われたという撮影の裏話も飛び出しました。

 「有村さんとの撮影シーンでは3日間雨が降り自宅待機になった。こんなに楽していいのかと思った」と語った藤原さん。しかしながら、後半の石田さんとの撮影シーンではスケジュールの都合上、台風上陸のなかの過酷な撮影になったそう。舞台挨拶が行われたこの日の天候も雨模様、撮影日も雨が多かったこともあり共演陣に「雨男」と称された藤原さんは、「いやいや違います!」と反論しては「誰が雨男・女なんですかね?」と問いかける姿もみられました。

▲藤原竜也さん(藤沼 悟役)

▲藤原竜也さん(藤沼 悟役)

 また、リバイバルという現象に巻き込まれる主人公・悟を演じた藤原さんは「リバイバルのシーンは1回、2回と同じことを繰り返し撮影するので(フィルムとして)繋がってみないと分からなかった」と撮影中のエピソードをコメント。有村さんは愛梨の役作りで、「悟への好奇心がうっとうしく見えないよう」にすることを心掛けて挑んだそう。続けて監督と撮影現場で役を作り上げていったと語ると、監督が「真面目同士、一緒に役をつくりました」と語り笑いを誘いました。

▲有村架純さん(片桐愛梨役)

▲有村架純さん(片桐愛梨役)

 「藤原達也くんの母親を演じるのはふに落ちなかった」と切り出したのは主人公・悟の母親役を演じた石田さん。藤原さんの母親を演じることは難しいと思いながらも、原作を読んで素敵だと感じた母親役を演じられたことへの喜びを語りました。

少年期の悟と加代の先生役を演じた及川さんは、撮影現場では梨央ちゃん、翼くんを「同業者・ライバル」としてお芝居の話をしていたそう。監督の演出をいい意味で「丁寧でしつこい」と例えながらも、リテイクの数々を演じきった梨央ちゃんと翼くんを称賛。劇中で演じる先生のように2人の演技を見守っていたことを明かしました。

▲石田ゆり子さん(藤沼佐知子役)

▲石田ゆり子さん(藤沼佐知子役)

▲及川光博さん(八代学役)

▲及川光博さん(八代学役)

 本作で少年期の悟という難しい役柄を演じた翼くんは、数あるリテイクを経て役を得られたことを「監督のおかげで悟ができました」とコメント。「過去」の事件のキーマンとなる加代を演じた梨央ちゃんは、「原作の加代の表情をみて役作りをしました」とコメント。これらのコメントを受けた監督は、「(出演者はみな)影の努力がすごい」と称賛を送りました。

▲中川翼くん(藤沼悟・少年期役)

▲中川翼くん(藤沼悟・少年期役)

▲鈴木梨央ちゃん(雛月加代役)

▲鈴木梨央ちゃん(雛月加代役)

 
 ■藤原画伯の絵心が留まる事をしらない! ポスタービジュアルをリバイバル!

 ここで、主人公・藤沼 悟が漫画家であることにちなんで、藤原さんがポスタービジュアルを手書きイラストで再現することに。これまで地方での舞台挨拶や試写会、宣伝活動などで何度もポスターを見てきた藤原さん。ステージに登場した上半分が真っ白なパネルに、自身と有村さんが手を繋ぎ駆け出す姿を「リバイバル」していきます。ちなみに、取材で藤原さんに自画像を描いてもらったことがあるという有村さんは、藤原さんの絵を「1本の線で描かれた独特のタッチでした」と解説していました。

  イラストはものの1分足らずで完成! 披露する直前になって、「時間の無駄」「先に言っておきます。大変失礼しました」と低姿勢になった藤原さん。本物のポスタービジュアルが公開されたのちに、藤原さんが描いたイラストが公開されると、個性的かつ独特なタッチのイラストに出演者は一瞬の間をおいて「上手いです」とコメント。会場内になんともいえない雰囲気が立ち込めたことに藤原さんは「ほらね!」とこぼすと、「こういう空気になるでしょ」と少々気まずそうな表情を浮かべていました。そんな藤原さんに有村さんは、「あのときがリバイバルされてますね」とエールを込めたコメントで勇気づけました。

  舞台挨拶の最後には藤原さんから、「去年の8月から撮影がスタートし、大人気作品の実写化とおうことでスタッフ陣は大きなプレッシャーを抱えながら制作したと思います。僕らも少しでも宣伝して、1人でも多くの方に観てもらえればと思います。皆さんの声援を力に変えて頑張っていこうと思います」とのコメントが送られました。

  愛するものを守るため、18年前へと遡りリバイバルを繰り返す藤沼。映画は原作とは異なるオリジナル展開ということもあり、どんな結末が待ち受けているかと期待や興奮が胸を満たすこと間違えなしです。果たして藤沼は18年前の事件を防ぎ、愛するひとを救えるのか? 是非とも劇場に足を運びリバイバルの行く末を見届けてください。

[取材&文・河内香奈子]

◆作品情報



<STORY>
売れない漫画家の藤沼悟(藤原竜也)は、アルバイトのピザ屋での配達中に何度も同じ時間が巻き戻る〈リバイバル〉という現象が起きる。周囲の違和感を察知した悟は、交差点に暴走するトラックから小学生を助けるが、その代償として自分がはねられてしまう。病院に付き添ってくれたのはバイト仲間の愛梨(有村架純)。他人に対して距離を置く悟に対し、なぜか気後れせずに接してくる特別な存在だ。数日後、何者かに母親が殺され、愛梨も命を狙われる。警察から容疑者と疑われた悟が逮捕される寸前、またしても〈リバイバル〉――巻き戻った先は18年前、同級生の雛月加代が被害者となった連続誘拐殺人事件の起こる直前だった。29歳の意識のまま、10歳の身体に〈リバイバル〉した悟は、雛月と母親を殺した犯人が同一人物だと確信。真犯人を追い詰めるために、現在と過去を行き来しながら事件の謎に迫っていく。果たして、悟は18年前の事件を未然に防ぎ、大切なひとを救うことが出来るのか?

<〈リバイバル〉とは?>
「時間がある時点まで何度も巻き戻る現象。その直後に起こる事件や事故の原因に悟が気付き、それを解決して未然に防ぐまで、自分の意思とは関係なく同じ場面が繰り返される」

<公開情報>
■映画タイトル:『僕だけがいない街』 
■原作:「僕だけがいない街」三部けい(KADOKAWA/角川コミックス・エース)
■監督:平川雄一朗
■脚本:後藤法子
■プロデューサー:春名慶
■キャスト:藤原竜也 有村架純 及川光博 杉本哲太/石田ゆり子 ほか
■配給:ワーナー・ブラザース映画

>>映画『僕だけがいない街』公式サイト
>>映画『僕だけがいない街』公式Twitter(@bokumachi_movie) #僕街

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(C)2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会
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