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「アニメJAM」Rock Stageで総勢30名の声優陣が勢揃い

『弱虫ペダル』『キンプリ』など人気アニメが集結!総勢30名もの声優陣が出演した「アニメJAM2016 Rock Stage」レポート

 2016年12月10・11日の2日間にかけて、千葉・幕張メッセにて開催された、テレビ東京の人気アニメが一堂に会するコラボイベント「アニメJAM 2016」。初の2DAYS開催となったイベントの内、ここでは10日に行われた「Rock Stage」の模様をお届けしていきます。

 
【出演者】
『カードファイト!! ヴァンガードG』
石井マークさん(新導クロノ役)
榎木淳弥さん(綺場シオン役)
岸尾だいすけさん(ハイメ・アルカラス役)
愛美さん(蝶野アム役)
工藤晴香さん(弓月ルーナ役)
森嶋秀太さん(新田シン役)

『KING OF PRISM by PrettyRhythm』
寺島惇太さん(一条シン役)
畠中祐さん(香賀美タイガ役)
五十嵐雅さん(鷹梁ミナト役)
永塚拓馬さん(西園寺レオ役)
武内駿輔さん(大和アレクサンダー役)

『双星の陰陽師』
花江夏樹さん(焔魔堂ろくろ役)
潘めぐみさん(化野紅緒役)
芹澤優さん(音海繭良役)
村瀬歩さん(石鏡悠斗役)
浪川大輔さん(土御門有馬役)
石川界人さん(斑鳩士門役)

『美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!』
山本和臣さん(箱根有基役)
白井悠介さん(鳴子硫黄役)
河本啓佑さん(別府月彦役)
村上喜紀さん(別府日彦役)

『弱虫ペダル』
山下大輝さん(小野田坂道役)
鳥海浩輔さん(今泉俊輔役)
福島潤さん(鳴子章吉役)
岸尾だいすけさん(手嶋純太役)
松岡禎丞さん(青八木一役)
宮田幸季さん(杉元照文役)
阿部敦さん(泉田塔一郎役)
野島健児さん(黒田雪成役)
遊佐浩二さん(御堂筋翔役)
鈴木千尋さん(水田信行役)

名曲揃いのライブパートからスタート!
 まずTVアニメ『夏目友人帳』から神谷浩史さん(夏目貴志役)と井上和彦さん(ニャンコ先生・斑役)による注意事項を伝える影ナレーションの後、MAGIC OF LIFEによるTVアニメ『弱虫ペダル』のOP「弱虫な炎」と共にイベントはスタート。「Rock Stage」の名前に相応しい、熱い幕開けを飾ります。

 登壇したMAGIC OF LIFEは『弱虫ペダル』という作品を通じて様々な人に出会えたことに感謝を述べつつ、「弱虫ペダル SPARE BIKE」のOP『はじまりの日々』を続けさまに歌い上げます。

 
 続いて登場したA応Pは、社会現象も巻き起こした大ヒットアニメ『おそ松さん』のOP「全力バタンキュー」を熱唱。作中の六つ子たちのような賑やかさで、会場を盛り上げていきます。

 そこからは当日の司会を務めるアメリカザリガニ・柳原哲也さんによる進行のもと、『カードファイト!! ヴァンガードG』、『美男高校地球防衛部love!love!』、『KING OF PRISM by PrettyRhythm』、『双星の陰陽師』、『弱虫ペダル』の5作品から総勢30名ものキャスト陣が登場するという豪華な布陣。

 
 中でも石井マークさんと寺島惇太さんは、同じTV東京の深夜番組「一夜づけ」で課せられたという使命を果たすため、「アニメJAM2016、最高潮!」と叫び、周囲のキャスト陣を困惑させるという一幕もあったのですが、同じように困惑しつつもコールして盛り上がってくれた客席の優しさに感動していた様子でした。

 その後の自己紹介パートでは、『弱虫ペダル』のキャストである岸尾だいすけさんが他作品のキャストの中に乱入したり、女性風の声でかわいらしく自己紹介することがブームになり、まともな紹介がほとんど行われなくなるなどやりたい放題で、唯一イベントを進行させようとする柳原さんは、開幕から方向修正に大忙しとなっていました。

 
訓練されたファン達によるリーディングライブは大盛り上がり!
 それぞれの作品をフィーチャーしたコーナーで先陣を切るのは、『KING OF PRISM by PrettyRhythm』。実施されたのはキャスト陣が会場で演じるオーディオドラマに対して、客席がさまざまなリアクションを返す「リーディングライブ」とよばれる形式のもので、今回行われたのは「エーデルローズはクリスマスも大騒ぎ」と題された物語。クリスマスにエーデルローズを訪れたアレクサンダーが、シンとケーキ作りでプリズムショーバトルをするというコミカルな展開が描かれることに。

『KING OF PRISM by PrettyRhythm』は、劇場での熱い応援上映が大きな話題を呼びヒットに繋がった作品だけに、来場したファンの多くもリアクションにはすっかり慣れたものといった様子で、最初から文句のつけようのない完璧さに、思わずキャスト陣が驚くほど。会場全体の息がピッタリとなって声援が送られていました。

 
 キャスト陣がキャラクター達と同様の学生服に身を包み、会場を大きく沸かせていた『美男高校地球防衛部love!love!』では、本来は2分間を想定した番宣を4人で分担し1分に短縮して読み上げる企画「超早口レコメンド」に挑戦。早口言葉が得意という河本さんは見事な読み上げを披露し、他のキャスト陣も奮闘したものの、読む速度が速すぎるあまり、肝心の内容が客席に一切伝わっていないという本末転倒な事態が発生することに。

 
 また企画コーナーのあとには、別府兄弟を演じる河本さんと村上さんによるユニット・VEPPerのライブも行われ、エンディングテーマ「あなたは遥か一等星」をダンスを混じえてパフォーマンス。特に二人が手をつなぐ場面では、客席から一際大きな歓声が上がるという盛り上がりを見せていました。

 
 一方、『カードファイト!! ヴァンガードG』のコーナーでもリーディングライブが行われました。ヴァンガードの楽しさを伝えるため、クロノやシオン達がカードキャピタルの手伝いをする日常が描かれたのですが、ここではハイメ・アルカラス役として出演した岸尾さんのアドリブが大いに炸裂する結果に。

 
 唐突に『弱虫ペダル』の手嶋純太が登場したり、『双星の陰陽師』から御札を借りてくるなどやりたい放題で、終演後には石井さん達が「台本通りにいった部分のほうが少ない」とぼやいてたほど。さらに岸尾さん自身も「若人たちよ、よく耐えた」と、自身のアドリブに必死についてきていた後輩たちと他人事のように褒めたたえ、客席は爆笑の渦で包まれます。

 
 そんな混沌とした(?)やり取りの後には、愛美さんと工藤晴香さんによるユニット・ラミーラビリンスによるライブが行われ、『カードファイト!! ヴァンガードG NEXT』のエンディング曲「Wing of Image」を披露。これまでのRockステージの楽曲とは雰囲気の異なる、ポップでキュートな歌声を響かせ、会場を魅了します。

 続く『双星の陰陽師』でも、「超早口レコメンド」が行われました。しかし、番宣を時間内に読み上げるだけのはずが、いきなりステージの上でパリコレごっこが始まったり、なぜか身振り手振りを交えて台本を読むなど、こちらでもキャスト陣のアドリブが連発。

 
 また浪川さんが台本に書かれたキャラクターの漢字を読めなかったり、他のキャスト陣からキャラクターの名前を覚えていない疑惑で厳しい詰問を受ける(改めて確認すると、きちんと覚えていた様子)など、まさかのハプニングもあり、幾度となく会場の爆笑を誘っていました。

 
 作品コーナーのラストを締めくくるのは『弱虫ペダル』のリーディングライブ。初心者にロードの楽しさを知ってもらうためのイベントで、総北・箱学・京伏の3校の面々が偶然遭遇し、それぞれに向けた応援の大きさを勝負することに。客席からは「アブ」「キモ」「ヒメ」というそれぞれの高校に合ったキーワードが読み上げられ、客席全体がノリノリとなって大きな声援が送られていました。

 
 そんなリーディングライブの後には夏代孝明さんも登場し、『弱虫ペダル NEW GENERATION』のオープニングテーマである「ケイデンス」を、アニメのOP同様の疾走感で爽やかに歌い上げました。

 
 続いて登場したのは、「アニメJAM」初出演となる大石昌良さん。大石さんは念願のアニメJAMに出演できたことに喜びをあらわにしながら、『月刊少女野崎くん』のオープニング曲「君じゃなきゃダメみたい」を歌ったあと、ユニット・OxTの相方であるTom-H@ckさんを呼びこみ、『ダイヤのA』のオープニング曲「Go EXCEED!!」と、『ダイヤのA -SECOND SEASON-』のエンディング曲「BLOOM OF YOUTH」の2曲を立て続けに熱唱。途端に、会場が青道高校のカラーである青一色へと染め上げられ、そのボルテージも最高潮に達していました。

 
「いい声」によってクイズ対決を制するも、最後の最後でまさかの展開が……!?
 イベントの最後には、ゲームコーナーとしてキャスト陣総出演の作品対抗のクイズ大会「アニメJAM2016 ROCK-STARグランプリ」も行われ、出題された問題の数々にキャスト陣がボケ倒し、司会の柳原さんのツッコミが追いつかないという状況に。

 優勝がかかった最後の問題では、ランダムで決められた台詞をチームの代表が「いい声」で読み上げ、どれだけ多くの観客をときめかせられるか、という対決になったのですが、用意されていた台詞は「それにつけてもおやつはカール」「セブンイレブンいい気分」など、ときめきとは程遠いものばかり。

 そんな中、「KING OF PRISM by PrettyRhythm」チーム代表の武内さんが、流暢な英語と低音の効いた渋いボイスでキャッチフレーズを雰囲気バッチリに読み上げ、客席からの圧倒的な支持を獲得し、見事優勝を果たします。

 
 優勝賞品として用意されていた3つのボックスの中から1つを選ぶことになった「KING OF PRISM by PrettyRhythm」チームでしたが、なんとその中で一番のハズレである「タワシ」を引いてしまう(他2つは10万円かハム・ビール券セットという豪華景品)まさかのオチがつく結果に。

 それでも寺島さんは「来年はスポンジあたりをもらえるように頑張ります!」と前向きなコメントを披露して会場の笑いを誘い、最後は「アニメ!」「JAM!」の掛け声でステージと客席が一体となるという締めくくりで、イベントの幕は閉じられました。

[取材・文/米澤崇史]

>>「アニメJAM」公式サイト
>>「アニメJAM」公式Twitter

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