【Animics】アニミックス2008、会場風景をレポート！

　2008年11月1日～3日、大阪・インテックス大阪5号館にて、大阪発のアニメーションやコミックの総合展示会「アニミックス2008 in OSAKA」が開催された。会場では企業各社による展示出展や物販などが行われたほか、メインステージでの多彩なイベントや、最新アニメの映像上映なども行われた総合イベントだ。東京国際アニメフェアなど、大規模なアニメーション関連コンテンツの総合イベントが関東メインの昨今、関西発のイベント開催は画期的な出来事。初開催となる今回は認知度がまだ高くないこともあり、イベントステージ目当ての来場者が目立つ感じだったが、関西発のアニメーションイベントとして今後定着するよう期待したい。今回はまず、会場風景を紹介していこう。

●『キン肉マン』『北斗の拳』名作が出展！

　会場に入ってまず目立つのが、入口正面の“キン肉マン特別企画展”だ。“キン肉マン特別企画展”は、『キン肉マン』の“29”周年を祝った特別展示で、ブースではキン肉マン像と超人たちのパネルがお出迎え。夢の超人タッグ戦編を中心としたアニメの名場面が展示されていたほか、29周年を記念して復刻された418体のキン消しが勢ぞろいするキン消しコーナーは壮観のひとこと。また、夢の超人タッグトーナメントの優勝トロフィーや、黄金のマスク編の金・銀のマスクの展示も注目を集めていた。ブース周辺にはマスク姿のキン肉マンも登場、撮影会などで人気だった。

　キン肉マンの隣は、25周年を迎えた『北斗の拳』ブース。こちらではほぼ等身大のケンシロウが。25年の歴史を記した年表や各種フィギュア、“HOKUTO 7 PROJECT”と題しての白黒・カラーの原画展示などが行われていた。

　東京国際アニメフェアは、企画展として“マンガ・アニメミュージアムEXPO”を出展。内容は日本各地のマンガやアニメーション関連のミュージアムを紹介するというものだ。入口では東京アニメシティと題して、杉並区、練馬区、三鷹市、武蔵野市に散在するアニメーションスタジオや、アニメの舞台となった“アニ名所”を紹介。他にも水木しげる記念館や手塚治虫記念館といった有名どころから、上井草の『機動戦士ガンダム』モニュメント、山口の『島耕作』バスのような変わり種まで、様々な施設・スポットがパネル展示で紹介されていた。

　コミックバンチブースでは、1500万トンハンマーが叩きつけられたミニクーパーを展示。ミニクーパーといえば『シティーハンター』や『エンジェル・ハート』に登場する冴羽僚(正しくはけものへん)の愛車で、100tハンマーといえば僚のパートナー、槇村香が愛用していたことでおなじみだ。この1500万トンハンマー付ミニクーパーは『エンジェル・ハート』の1500万部突破を記念して、原作・北条司さんのイラストを元に制作されたとのことだ。バンチブースでは『エンジェル・ハート』原画はもちろん、『レストアガレージ251』の第1話の全原画、『グ・ラ・メ』など連載中作品のイラストなども展示されていた。

●ブシロードブースから『ハルヒ』痛車展示まで充実の出展

　最近の総合イベントで必ずと言っていいほど見かけるのがブシロードブース。今回もカードゲームコーナーを設置し、TCG『ヴァイスシュヴァルツ』やTCG『サンデーVSマガジン TRADING CARD GAME』の講習会を日替わりで実施。構築済パックによる大会なども開催され、盛り上がりを見せていた。

　日本声優事業社協議会もブースを出展。初日には声優による朗読会を開催。大竹宏さんらがやなせたかしさんの「やさしいライオン」を朗読。集まった観衆は熟練の技に聞き入っていた。

　ケーブルテレビのJ:COMブースは、キッズステーションとアニメシアターX（AT-X） のプロモーションコーナーを開設。両局の代表作のイラストパネルなどを展示。キッズステーションコーナーでは来場者がダイスを転がし、出た目により賞品がもらえるチャレンジを実施していた。AT-Xコーナーでは、最大2ヶ月まで500円でAT-Xを視聴できるワンコインキャンペーンの入会受付をしていたのだが、会場での入会者限定での様々な特典を用意。中でも目玉は OVA『瀬戸の花嫁 仁』の“パンの缶詰”。会場で入会した人だけの限定商品で販売予定もないだけに、レアなアイテムになりそうだ。

　それ以外にも、会場サテライトスタジオでは常時最新アニメの映像が流されていたほか、物販ブースや専門学校ブースなども盛りだくさん。会場にはコスプレイヤーの姿も多く、オフィシャルのイメージガールたちもコスプレ姿を披露し、イベントに花を添えていた。また、会場の一角では地元企業提供の『涼宮ハルヒの憂鬱』痛車の展示なども行われており、多くの来場者がカメラを向けていた。