『東のエデン』のDVD＆Blu-ray発売記念イベント開催！　神山健治監督が劇場版への意気込みを語る。school food punishmentもED曲を熱唱

　プロダクションI.Gがアニメーション制作、『ハチミツとクローバー』などでおなじみの羽海野チカさんがキャラクター原案を務め、オンエアも好調だった『東のエデン』だが早くも劇場版公開が決定済み。現在は前編にあたる『東のエデン 劇場版Ⅰ The King of Eden』の公開を11月28日に控えている『東のエデン』のDVD＆Blu-ray第1巻が7月29日に発売したのを記念したイベントが8月5日、東京・タワーレコード渋谷店にて行われた。

　出演は神山健治監督とED曲「futuristic imagination」を担当するschool food punishment（以下sfp）。イベントの内容はsfpのミニライブ、そして神山監督とsfpのメンバーによるトークショー。皆さんがトークショーとして同じステージに立つのは初めてとのこと。また会場には原画＆背景ギャラリーの先行展示があり、更に別フロアには作品中に登場するキーアイテム、ノブレス携帯もお目見え。会場は『東のエデン』の世界観に包まれていた。

●school hood punishmentのライブで幕開け。ED曲と新曲を熱唱！

　DJ＆オーガナイザーとして活躍中のブライアンさんがMCを務め、ブライアンさんの紹介により神山健治監督とED曲「futuristic imagination」を歌う4ピースバンドのschool food punishment（以下sfp）がステージに登場。出演者の皆さんが簡単なあいさつをすると早速、sfpのミニライブに。

　ボーカル＆ギターの内村友美さんから「『東のエデン』という素晴らしい作品のおかげで、普段の私達のことを知らなかった方に知ってもらえる機会ができて嬉しく思っています」と感謝の言葉を述べると、ED曲の「futuristic imagination」と、7月22日にリリースされた新曲「butterfly swimmer」の2曲を披露。内村さんの心地よく走るボーカルとアップテンポのバンドサウンドで盛り上がった。先日、フランスで行われた『アニメEXPO』でのステージも好評だったsfpの勢いを感じた。


●声と歌い方にひかれED曲を依頼。お気に入りのフレーズで名曲を確信

　ミニライブが終わると神山監督とsfpのメンバーのトークショー。ライブを見た感想を「かっこよかったです。生で見ると違いますね」と語る神山監督だが、sfpとコラボレーションするきっかけについて「インディーズ時代のCDを聴いて、内村さんの声と独特の歌い方にひかれて、曲を作っていただくことになりました」。依頼を受けたsfpの内村さんは「監督が気に入ってくださったと聞いてすごく嬉しくて」。監督は曲のオーダーも細かく出さず「上がってきたデモを聴いたら“未来の目を切っても構わない”とフレーズが気に入ってそのまま作ってもらえれば素晴らしいものになるんじゃないかなと」と確信したそう。

　また作品についての印象を内村さんは「資料の段階で絵がきれいだなと。あらすじを読んだだけですぐに見てみたいと思いました。リアルタイムで1話を観た時、『わあ、面白い』とファンのような気持ちで見ていたら、自分達の曲が流れてビックリした同時に感動しました」と話した。

　「今後セレソンが出てくるのか？」など気になることが多いと言うsfpの皆さんに合わせるように、MCからも「劇場版では明らかになるんでしょうか？」と聞かれ、「そうなるように努力をしております」と笑う神山監督は現在、劇場版の追い込み作業中。「前編、後編というのは作り手に優しい公開方法ではないんですけど、お客さんには楽しんでいただけるように頑張っております」。


●お客さんの質問の数々に笑顔で回答

　会場のお客さんからも質問を募り、それについてもトークを展開。「作品をどのように構築していくか？」について神山監督は「いくつかポイントになるシーンがあり、そこに目がけて物語をつむいでいる気がします。『東のエデン』で言えば、咲ちゃんと滝沢君が大桟橋でキスするシーンや、板津君が車にはねられるシーンとか、完成させる前から重要なシーンがいくつか頭に浮かんでいて。それをどのようにつなげていくかを考えてます」。

　「セレソンに選ばれたら何をするか？」の質問にsfpの皆さんは楽器を買ったり、引越しと答え、神山監督は「自分の力では会いに行けない人に会いに行くかな。総理大臣とか大統領とか」。

　「ミサイルが落ちるまであと8時間になったらの問い？」に神山監督は「うまいものを食いに行きます。徹夜が続いてて、ファーストフードばっかりだから（笑）。焼きたらこと白いご飯があれば何もいりません」など楽しい質問の数々に笑顔で答えていた。

　また気になる劇場版について「テレビでは30分という短い中で起承転結を作っていますが、映画版ならではの醍醐味を入れたり、テレビで語り切れなかった秘密を明かしていくような構成にしているつもりなので、ぜひ観てください」と語る神山監督に、内村さんも「大切な気持ちをたくさん持たせていただいた作品ですので、今後の展開を私達も楽しみに待っていたいと思います」と期待感を表した。


●作り手として手応えを感じる劇場版を観てほしい

　神山監督とsfpのサイン入り台本のプレゼント抽選会も終わり、最後にあいさつ。「この作品は何回見ても飽きないどころか、どんどん新しい発見がある作品だったので、劇場版を楽しみにしながらDVDを見て、最後まで見届けたいと思います」（内村さん）。「1クールの作品は初めてなんですけど、3カ月という放映期間は短くて描き切れなかった部分が出てきて、それを劇場版で解消していくという形はどうなのかなと思っていましたが、劇場版の作業を始めて、長尺で更に物語を膨らませることに対して手応えを感じているし、とっても面白いものをお客さんに届けられるんじゃないかなと。今、劇場版の最後のシーンを脚本家と相談していて、この後、トンボ帰りして今夜ラストシーンが決定すると思います。皆さんに損をさせないという自負もありますので、劇場まで足を運んでいただいたらと思います」（神山監督）。


●劇場版に向け、まだまだ展開が続く『東のエデン』

　『東のエデン』は11月の劇場版公開に向けて、今後もいろいろな展開が続く。9月23日には川井憲次さんによる劇判と、OASISによるOP曲「FALLING DOWN」と、school food punishmentのED曲「futuristic imagination」を収録したサウンドトラックアルバムのリリース。9月26日からテレビシリーズの再編集版『東のエデン　総集編 Air Communication』がテアトル新宿、テアトルダイヤ、テアトル梅田にて公開。更に今後も様々なイベントも予定されており、この夏から来年冬にかけてアニメシーンは『東のエデン』で染まりそうな予感！


●パッケージ第2巻も発売迫る！

『東のエデン』VOL.2
8月26日発売
DVD：5,250円（税込）
Blu-ray：6,300円（税込）
発売元：アスミック/フジテレビ
販売元：角川エンタテインメント

『東のエデン 劇場版Ⅰ The King of Eden』は11月28日より、『東のエデン 劇場版II Paradise Lost』は2010年1月9日よりテアトル新宿、テアトルダイヤ、ユナイテッド・シネマ豊洲ほかにて全国順次ロードショー！<BR>(C)『東のエデン』製作委員会

<B>『東のエデン』VOL.1</B><BR>発売中<BR>Blu-ray：6300円（税込）<BR>発売元：アスミック/フジテレビ<BR>販売元：角川エンタテインメント<br>『東のエデン』VOL.1</B><BR>発売中<BR>DVD：5250円（税込）<BR>発売元：アスミック/フジテレビ<BR>販売元：角川エンタテインメント</B>