池澤春菜さんNEWアルバム『Quatrequarts』（カトルカール）をリリースでマスコミ＆ブロガー合同記者会見！「聴いてくださる方がいてはじめて完成するアルバムです」

　『ケロロ軍曹』シリーズの西澤桃華役や『マリア様がみてる』シリーズの島津由乃役で知られる、池澤春菜さんがNEWアルバム『Quatrequarts』(カトルカール)を11月6日にリリースした。前作の『Confetti』から約1年振りの新作だ。

　『Confetti』ではカラフルな歌声を、前作『光の花束』ではナチュラルな優しさを見せ、歌い手としても表現の幅を広げている池澤さん。今回のタイトル、“Quatrequarts”（カトルカール）とはフランス語で「4分の4」という意味で、粉と卵、砂糖、バターを同量ずつ使う、焼き菓子の基本形のことでもある。パウンドケーキと同じ意味を持つこのタイトルは、お菓子のように甘い歌声ということだけでなく、音符と言葉と声、そしてリスナーという、四つの要素で完成される歌の世界という意味も込められている。

　さらにミニアルバム『光の花束』で本人がスキャットした、「Instrumental」に歌詞を募集する「求む！歌詞！企画」にて最優秀作に選ばれた作品も収録され、盛りだくさんの内容になっている。

　今回、池澤さんたってのお願いで、マスコミ関係者と共に、一般のブロガー記者も合同で記者会見を行った。

●最後の4分の1のピースは聞いた方をはめてください。

――今回のタイトル意味を教えてください。

池澤さん：タイトルの“Quatrequarts”（カトルカール）はフランス語で“4分の4”という意味で、“4分の3”までは、私とスタッフさんで作り上げましたが、一番大事な“4分の1”である聴いてくださる方がいないと完成しません。私としては、聴いてくださる方それぞれが、カラーをつけて楽しんでいただければと思います。それぞれが気に入った曲を見つけて、気に入ったシチューションで楽しんで、“あなた色に染めてください”って感じです（笑）。


――毎回、アーティスティックな写真を撮られていますが、今回のジャケットのコンセプトを教えてください。

池澤さん：今回も台湾で写真を撮らせていただきました。自分の中では、ポップで元気が感じだけど、そのなかにも毒があるようなイメージがありました。ブックレットの中には、飴やマシュマロを持っている写真など、今回はお菓子を散りばめて甘いイメージを出してます。そのなかで口に青いカプセルを咥えているのが表紙になっているのですが、“毒”の感じと、色が非現実的で可愛かったんです。プロデューサーの小石川桜子さんから「毒か薬か」という素敵なキャッチフレーズを付けていただき、聴く人によって2面性のあるアルバムになればと思っています。


――今回、桃井はるこさんが楽曲を提供されていますが、提供に至る経緯と曲の印象を教えてください。

池澤さん：桃井さんとは過去に番組で一緒になったり、スゴく好きな方の1人なんです。1人の女性としても、アーティストとしても、ブレないところ、揺れないところがカッコイイなと思っています。いつか“彼女から見た池澤春菜”を歌にしてもらいたいとずっと思っていました。
　今回のアルバムを作る際の打ち合わせで、桃井さんにお願いしてみたいと提案をしたら、それは面白いかも知れないと話になり、私がその場で彼女にメールをして、“ぜひとも協力させてください”とお返事をいただきました。「友達になろうよ」という曲で、女の子同士の友情をテーマにしています。恋も大事だけど、友情も大事だよという、桃井さんならではの素敵な視点で描かれています。


●今は自分自身のやりたいことや好きなことがわかってきました。

――初めてのアルバム出した時と、今のアルバムとでは、自分の中でこの辺が変わったなと思う部分はありますか？

池澤さん：最初のアルバムの頃は、声優さんが歌を歌うというのがブームで、デビューして間もない私にもオファーがきまして、どうしていいのかわからない状態で製作体制に入りました。スタッフさんのサポートもあったのですが、まだ自分自身で、自分がどういう人間なのかわかっていなかったので、何が好きで嫌いなのかとか、わかっていませんでした。今聴くと自分で作ったというよりは、作ってもらったという感じがします。
　今は、自分自身のやりたいことや好きなことがわかってきて、今回は自分の意見をちゃんと言えるようになりましたし、それを受け止めてくれるスタッフさんがいてくださったのも幸せでした。なので、一番の違いは“自己認識”ですね。

『Quatrequarts』／池澤春菜
2009年11月6日発売
3,150円（税込）
発売：WAVEMASTER HAPPIES

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『Quatrequarts』／池澤春菜