『Kalafina Spring TOUR 2011 “Magia”』ファイナル公演を前にKalafinaの3人が思いを語った――「今回の衣装のコンセプトは“Magia”です」

　数々のアニメ主題歌などを、圧倒的な歌唱力で歌い上げ話題を集めている女性3人組ヴォーカルユニット・Kalafinaのライブツアー『Kalafina Spring TOUR 2011 “Magia”』が4月15日、NHKホールにてファイナル公演を迎えた。今回は2月16日に発売されTBS・MBS系アニメーション『魔法少女まどか☆マギカ』のエンディングテーマにもなっている楽曲「Magia」をツアータイトルとし、メンバーのHikaruの故郷でもある富山を含めた全国4か所での公演を決行。この日の公開リハーサルでは本番さながらの雰囲気の中、「Magia」をテーマに作られたという衣装を身にまとったメンバー3人がツアー表題曲「Magia」と「輝く空の静寂には」の2曲を披露。その後、囲み取材に応じてくれた。

●素敵な音楽の“Magia（魔法）”をみせたいです（Wakana）

──ではまず、今日の意気込みを教えてください。

Wakana：今日でツアーは最終日ということで、無事に大阪、富山、名古屋、富山と公演ができ、この公演でMagiaツアーが完成します。素敵な音楽の“Magia（魔法）”をみせたいなと思っています。

Keiko：各会場でいただいたエネルギーをこの最終公演ですべてぶつけたいです。いつもと変わらず素敵な音楽を届けられればなと思っています。

Hikaru：1公演1公演大切にしていきたいと毎回思っているので、そういった気持ちを忘れずにやっていきたいです。またこのツアーでは、みなさんを笑顔にするということをHikaruは目標にしているので、一人でも多くの方が笑顔になって帰っていただければ嬉しいなと思います。


──ツアータイトルにもなっている楽曲「Magia」への思いを教えてください。

Hikaru：ツアータイトルにもなっていますし一番最初に歌う曲なので、すごく緊張しますし、気合いも入ります。やっぱりみなさんに良い曲だなと思っていただけるのが一番なので、みなさんの心に響くように歌詞をひとつひとつ大切にしながら歌いたいと思います。


●見に来てくださったファンの方々がすごく温かかったです（Keiko）

──今回のツアーでは収益を東日本大震災の義援金として寄付されると伺っていますが、震災に対する思いなどありましたらお願いします。

Wakana：自分たち自身も震災によって不安になったり、驚いてあたふたしてしまったりしましたが、そんな中で自分たちにできることは何かと考えたとき、ライブツアーが決まっていて、それを待ってくれているファンの方がいるという事実があったんです。その事実を受け止めて、「じゃあがんばってツアーを成功させよう」と思えて（ツアーがあるということ自体が）自分の力にもなりました。

Keiko：震災が起こり、ツアーを行うかすごく悩みました。でも、行ってみたらすごくファンの方々が温かかったんです。来てくださった方に本当に感謝しています。

Hikaru：震災が起きたからこそ考えたこともたくさんあり、いつも以上に気持ちが入る部分もありました。みなさんの笑顔を見て、こちらもすごく元気をもらい、安心できました。パワーを徐々につないでいくということはすごく大切なことなんだとこのMagiaツアーで改めて感じました。


●故郷・富山でライブをできることがすごくうれしかったです（Hikaru）

──今回初めてHikaruさんの故郷である富山でも公演を行われたということですが、いかがでしたか？

Hikaru：ずっとしたいなとは思っていたんですけど、まさかこんなに早く故郷でのライブができるとは思わなかったので、行ってみて改めて「自分が生まれた場所なんだな」と思えたし、そこでライブができることがすごくうれしく思いました。みんなが温かく迎えてくれたので、富山県民でよかったなと思いました。

Wakana：富山は本当に素敵なところでした。みなさんすごく温かくて、ごはんもおいしかったです。


──最後にそれぞれ一言お願いします。

Wakana：NHKホールはすごくあこがれの会場だったので、今日その舞台に立てることが本当にうれしくて、わくわくしています。みなさんと一緒に楽しいライブにできるよう私たちも精一杯がんばります。

Keiko：去年の12月にお向かいのC.C.Lemonホールでライブをさせていただきましたが、それからそんなに時間が経たずにNHKホールでライブを行うことができることとなりました。でも、会場が大きくても小さくてもKalafinaの“Magia（魔法）”の音楽を届けたいなと思っています。

Hikaru：会場に来られなくても「がんばって」と思ってくれているみなさんに届くぐらいに思いっきり歌って、みなさんに笑顔で帰っていただけるようなライブにできたらいいなと思います。
＜取材・文：福島 槙子＞

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