LiSAが渋谷公会堂にてワンマンライブ『LiVE is Smile Always～peace sign～』を開催――パワーあふれるガールズロックの未来を垣間見たスペシャルなステージをレポート！！

　最高級のガールズ・ロック・サウンドで多くのファンを魅了するLiSAが、2011年12月27日、渋谷公会堂にてワンマンライブ『LiVE is Smile Always～peace sign～』を行なった。2010年12月にGirls Dead Monsterを卒業してから1年。アーティスト・LiSAとして、ひと回りもふた回りも成長した姿をファンに見せ付けた、貴重なライブとなった。

☆「『LiVE is Smile Always～peace sign～』へようこそ！」

　定刻を迎え会場が暗転すると、フロアにはピンクのサイリウムが咲き乱れる。ステージに照明が当たるとそこに見えたのは、舞台を覆った幕の後ろで1曲目「confidence driver」を歌うLiSAのシルエットだ。それを目にしたファンの熱気が急に上昇したところで幕が落ち、いよいよLiSAのエキサイティングなパフォーマンスがスタート！黒いチュチュスカートを左右に大きく揺らし腕を高く突き上げ、オーディエンスとともにありったけのエネルギーを放出していく。圧倒的なパワーとともに駆け抜けた「ミライカゼ」、爽やかな疾走感がフロアのテンションをさらに引き上げた「Shine Days」、"はしゃいじゃって／ころんじゃって／子供みたいに"と言う歌詞の通りフロア中が大はしゃぎ状態となった「HANDS & SMiLE」、頭を振り乱しステージ上で踊りながら熱唱した「覚醒屋」と、のっけからたたみかけるようなロックチューンで飛ばしまくる。


☆「ガルデモ卒業から、ちょうど1年が経ちました」

　「最初からブッ飛ばしてるけど、大丈夫？」

　くしゃくしゃの笑顔で、LiSAが語り始める。

　「今日が、LiSA初めてのホールワンマンで。ライブハウスとホールの違いって何かな、って色々考えたんだけど、やっぱり、椅子があることじゃん？せっかくだから、座ろうよ。あたしも一緒に座るから。」と語ると、ステージ中央に座り込む。そして、「みんなにありがとうの気持ちを込めて。」と言う言葉と共に歌い始めたのは、突き抜けるようにピュアな歌声が心地よく響くミディアムナンバー「ナミダ流星群」だ。フロアを柔らかな空気で充満させると、そのままアコースティックギターを従えたバラード「一番の宝物」をエモーショナルに歌い上げる。暗い会場の中ライトに照らされ、全身の力を振り絞って歌い上げるLiSAの姿は、神秘的ですらあった。

　そしてLiSAはここで衣装をチェンジ。再び舞台に姿を見せたと同時に鳴り響いたのは、アニメ『Fate/Zero』OPテーマにもなっているLiSAの1stシングル、「oath sign」のイントロだ。それまでじっくりと聴き入っていたファンは一斉に立ち上がり、フロアのボルテージも急上昇する。それを受けたLiSAもより力強さを増したヴォーカルワークで、ドラマチックな歌声を轟かせていく。そのまま息もつかせぬほどの勢いで歌い上げた「永遠」、ファンの大合唱も沸き起こった「Crow Song」、LiSAの作り上げるカラフルな音の世界観に酔い痴れた「Day Game」、会場の隅々までを笑顔で埋め尽くしたゴキゲンなポップパンクナンバー「妄想コントローラー」、ポジティヴなヴァイヴが溢れかえった「Little Braver」と、エンジンをぐんぐん加速させながら、どこまでもエネルギッシュなステージを作り上げていく。

　「次の曲でラストになります……。」

　当然のように、オーディエンスからは「えー！！」と声が。LiSAも名残惜しそうな表情を浮かべながら、言葉を続ける。
「Girls Dead Monsterを卒業して、今日でちょうど1年。4月にLiSAとしてデビューできて、シングルをリリースすることもできて。信じられない現実を、みんなに見せてもらえました。本当にどうもありがとう。今日のデートは、今まで過ごしたどんな日よりも、最高でした。」

　そう言葉を放つと、14曲目となる「無色透明」のイントロが流れ始める。この日を締めくくるラストナンバーを、LiSAはファンの心に、そして自分自身の心にこの日の思い出を刻み込むように、じっくりと、伸びやかに歌い上げてくれた。


☆アンコールでは新曲も！

　「ここで、皆さんに重大なお知らせがあります！！2012年2月22日、1stフルアルバム『LOVER"S"MiLE』リリースします！」
アンコールに登場するや否や、ファン大興奮の情報を発表するLiSA。そしてなんと、アンコール1曲目はアルバムからの新曲を披露！LiSAが「ずっとやりたいと思っていた」と語る"ダンス付き"のアッパーチューン「WiLD CANDY」をファンと共に踊りながらパフォーマンス。底抜けに明るいステージングは、会場中にハッピーな気持ちを与えてくれた。続けて「Believe in myself」、そしてLiSAライブの締めくくり曲である「LxixSxA」をオーディエンスと共に歌い上げ、大盛況の中、ライブは幕を閉じたのだった。

　2011年4月のデビュー以降も数多くのステージをこなし、アーティストとしてますますそのカリスマ性に磨きをかけたLiSA。彼女のステージを前にしたオーディエンスの表情には、笑顔以外の何も見当たらなかった。1stアルバムのリリースに初の野外ワンマンライブの開催と、2012年も我々リスナーに大きな笑顔を届けてくれそうだ。


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