西川貴教さんが、日本のアニメの明るいミライのためにと呼びかける！　『アニメミライ2013』完成披露試写レポート！

2010年より文化庁が始めた、「若手のアニメーター育成プロジェクト“アニメミライ”」！　国内のアニメプロダクションからオリジナルアニメの企画を公募し、選考の結果選ばれた４社が、未来を担うアニメーターの育成を目指すのが、本プロジェクトの目的だ。３回目となる今年は、ゴンゾ、トリガー、ZEXCS、マッドハウスの４社と手を組み、各25分４作品をまとめた作品を『アニメミライ2013』として３月２日より劇場公開する。

今回のその完成試写会が、新宿のバルト９で行われた。

西川貴教さんと、各作品のプロデューサーと監督の方々。

完成試写会では、文化庁や日本アニメメーター・演出協会の方々など、今作に関係する方々より挨拶が行われた。

文化庁　大木高仁氏（左）、日本アニメメーター・演出協会　代表理事　井上俊之氏（右）

文化庁　大木高仁氏：
「なぜ国が、国民の税金でアニメを支援しているのかというと、アニメーションの観点から人を育てて行ければと思っているからです。“日本の作ったアニメは質が高い”と思われるのは、日本人のためであり、日本の国の為であると考えるからです。この作品をきっかけに、アニメ産業と若手育成を考えるきかけにしていただければと思います。」

日本アニメメーター・演出協会　代表理事　井上俊之氏：
「日本のアニメーション制作現場は、さまざまな技術を言葉にしてこなかった。それが、若手が育ってこなかった原因の一つではと思います。実際私も、分かっていたことを教えようとした時に言葉にならなかったことを経験しています。今回の作品には、中堅のアニメーターも数多く参加しており、この言葉にならない感じを経験したのではないかと思います。この事業をきっかけに、“言葉にしにくい技術的なことを、言葉にしていく”ことを意識できるようになることで、アニメ業界を変えていければと思っています」

そして、イベントの最後には、アニメミライ広報大使であり、本作の１作であるゴンゾ制作『龍 - RYO-』で大久保利通役として声優にも挑戦している西川貴教さんが登壇。

アニメミライ広報大使　西川貴教さん

アニメミライ広報大使　西川貴教さん：：
「諸外国が日本のポップカルチャーに注目していますし、その最前線がこのアニメではないかと思っています。日本は今後何を輸出して行くのかを考える時、サービスや文化などではないかと思っています。私自身も胸を張ってこれらを送り出したい。また、日本独自の物を作り上げて行きたいと思います。」

と、コメントし、完成披露試写会を締めくくった。

『アニメミライ2013』は、3月2日より、劇場公開されるほか、テレビ放送、ネット配信なども予定している。

《DATA》
株式会社ゴンゾ 『龍‐RYO‐』
監督：千明孝一／プロデューサー：石川真一郎／制作プロデューサー：奥山真吾
＜キャスト＞
RYO：悠木 碧
黒：寿 美菜子
坂本龍馬：藤原啓治
お龍：茅野愛衣
土方歳三：森川智之
中村半次郎：小野友樹
中岡慎太郎：高橋伸也
大久保利通：西川貴教（アニメミライ広報大使）

株式会社トリガー 『リトルウィッチアカデミア』
監督：吉成曜／プロデューサー：堤尚子
＜キャスト＞
アッコ：潘 めぐみ
ロッテ：折笠富美子
スーシィ：村瀬迪与
ダイアナ：日笠陽子

株式会社マッドハウス 『デス・ビリヤード』
監督：立川譲／プロデューサー：角木卓哉
＜キャスト＞
バーテンダー：前野智昭
男：中村悠一
老人：筈見 純
女：瀬戸麻沙美

有限会社ゼクシズ　『アルヴ・レズル』
監督：吉原達矢／プロデューサー：川﨑とも子
＜キャスト＞
御影礼望：福山 潤
御影詩希：喜多村英梨
比良坂唯：日笠陽子
堅洲世視：成田 剣