映画『伏鉄砲娘の捕物帳』ファン感謝イベント『伏の森で逢いましょう』(昼の部)レポート！　宮野真守さん、宮本佳那子さん、小西克幸さん、金光宣明さんが登場し、アニメでは明かされなかった浜路と信乃の手紙も大公開!!

　2013年4月27日(土)、東京・科学技術館サイエンスホールにて、映画『伏鉄砲娘の捕物帳』ファン感謝イベント『伏の森で逢いましょう』が行われた。

　『伏鉄砲娘の捕物帳』は、昨年10月20日の公開以来、5ヶ月以上のロングランを記録し、第16回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員会推薦作品にも選ばれた作品。4月12日にはBlu-ray＆DVDが発売されたばかりだ。

　今回イベントではキャストの宮野真守さん(信乃役)、宮本佳那子さん(冥土役)、小西克幸さん(道節役)が登場。シークレットゲストとして金光宣明さん(番作役)、野島裕史さん(徳川家定役)も登場し、会場を賑わせてくれた。イベントは昼夜の2回公演で行われたが、ここでは昼の部の模様を紹介しよう。

●『ふせらじ！』公開録音スタート！

　まずは、インターネットラジオステーション＜音泉＞で配信された、Webラジオ『ふせらじ！』の公開録音を始めることに。通常は、寿美菜子さん(浜路役)と宮本佳那子さんのパーソナリティで放送していたが、今回は宮本さんがソロで番組を進行。そしてゲストとして、宮野さん、小西さん、金光さんが登場。さらにはシークレットゲスト2人目として、野島を迎えてのスペシャル版となった。

　番組では、出演者の名前に「し」をプラスしたあだ名をつけるのが恒例となっているので、さっそくゲスト陣にも命名！　小西さんは、4月12日に放送された復活放送回で“こにっし”が決定している。そして宮野さんは“まもし”に、金光さんは着ていた服装から“しましましー”に、野島さんは“ひろし”となった。

　次なるコーナー「伏を探し出せ！」では、ゲストたちが協力して四択クイズに挑戦。しかも出題内容は「江戸時代にはまだなかったとされる飲み物は次のうちどれ？　A：ビール　B：ウイスキー　C：ウーロン茶　D：緑茶」というガチクイズであった。これにはゲスト陣も驚き、ボケなしで、まじめに相談する3人であったが、その姿に観客みんなも一緒になって盛り上がっていた。

●「浜路からの手紙」やゲームコーナーで大盛り上がり！

　そして次のコーナーでは、アニメ本編で浜路が信乃に送ったという「浜路からの手紙」の内容が公開された。会場には、寿さんの声で朗読ボイスが流れだし、ちょっと切なく、でもどこか心が温かくなるような浜路の想いが語られた。そんな手紙の内容に、会場はまったりとした空気になっていたぞ。

　お次のコーナーでは、ステージに宮本さん、宮野さん、小西さん、金光さんが再登用し、「映像で振り返る『伏』クイズ」を展開。本編シーンを上映しつつ、映像に関連したクイズを行うのだが、その問題は「あんみつのお値段は瓦版(価格：3文＝約30円)何枚分か」というもの。実は本編で、あんみつの値段は正確に描写されていないので、キャスト陣のアドリブに期待という、超ハードルの高いコーナーであった。

　他にも「番作が朝、おならをした直後、浜路をあいさつするシーンで、どうやってごまかしたら良かったのか？」という問題では、各人の大喜利能力が試されることに。その解答も、金光さんが実際に喋ってみせてくれ、金光さんのアドリブ力も加わって、会場は大ウケであった。もちろん本編に正解はない。

　また、「道節のセリフ“俺と夫婦になってくんねぇか”の“夫婦”部分を○○に替えて、○○に何か入れてください」という問題もあり、ここでは、宮野さんが大活躍。次々とボケを思いついて、おもしろ解答を連発だ。それにあわせて、道節役の小西さんがノリノリで解答を読み上げて、会場を大笑いさせていた。

●「信乃からの手紙」「冥土日記」も大公開！

　そして次のコーナーでは、「浜路からの手紙」の返信となる、「信乃からの手紙」の内容が公開された。こちらも、本編でその存在は確認できるが、手紙の内容までは明かされていなかったのだ。ステージには宮野さんが登場し、スポットライトを浴びつつ、その手紙を朗読してくれた。雰囲気たっぷりの中で、浜路の前から姿を消した後の信乃の想いが切々と語られていたぞ。

　さらに、今度は宮本さんが登場して「冥土日記」の朗読も行われた。先の2つの手紙が交わされたことを受けての、冥土が語るその後の『伏』。物語のエピローグ的な内容で、キャラクターたちのその後が話されていた。

　かくして、イベントはエンディングとなり、出演者たちが再登場してご挨拶。そんな中で、宮野さんは「手紙の内容を皆さんの前で披露することができて、うれしかったし、もっともっとこの作品、信乃が好きになりました。それから、きっとたぶん、この原稿を書き終えたばっかりの宮地(昌幸)監督から、“久しぶりに信乃、浜路に感情移入したらとても幸せな気持ちになりました。”とメールが届きました。とても愛情のある現場だし、作り手みんなの想いがいっぱい詰まった作品だからこそ、ロングランになって、たくさんのお客さんに楽しんでもらえたのかなと思います。これからも、ぜひ『伏』を応援してください」とコメントしてくれた。

　そして最後は、会場のみんなへのプレゼントとして、キャストのサイン入りカラーボールが八犬伝になぞらえて8個、キャストたちの手によって、会場に投げ入れられたのだった。イベントは最後まで大盛り上がりで、会場のみんなも大満足な様子であった。